何の変哲もないとある独身男性の日常の話   作:泡沫幻想黒衣の人

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 誰か引越してきました!


15符 新しい入居者

 月が代わって2月

 

 朝

 

[アパート ファンタズム]

 

 

 

 うちに新しい入居者?誰が好き好んでこんなアパートなんかに…あぁ、ごめんなさい、東雲さん。

 

………俺の部屋から1、2、3、4、5、6と部屋があり、1番向こう側かこっち側かで入居者が迷っているらしい。

 

 そんなのどっちだっていい、だってどっちみちぼr…質素な部屋だもの。

 

そういうのが好きな人はいいかもね…。

 

 それより、また今日は適当な内職して、お金を稼ごうかなっと。

 

因みに管理人さんの住む部屋は大部屋で、その隣にまた2部屋1、2と空いている。

 

 つまり現状、俺しか入居者がいないんで、東雲さんは大赤字なはず。

 

そこは、ホームページ作成の仕事と、バーチャルクリエイターの仕事で十分に黒字に染まってるから大丈夫なのかな。

 

 

 昼

 

 引越し業者の気配を察知し、早速外に出てどんな人が越してきたのか見てみることにする。

 

……………秦?

 

 いや〜偶然だねぇと、肩パンを決めてくる彼女。

 

いや、本当に偶然か?秦が実はヤンデレで、個人情報を何処からか入手して、追ってきた…とかないよね?

 

 そこら辺不安に思った俺は本当に偶然かしつこいくらい彼女に聞く。

 

………すると、何もなかった、本当に偶然らしい。

 

 彼女のことは一平と同じく、小学校から知っているから、幼馴染みと言える。

 

そんな幼馴染みが、今、隣に越してくるとはねぇ…。

 

 そんな秦に、この子ら、家の子供達だからと、小鈴と猫ちゃんを自己紹介させる。

 

子供達…と秦は言い、小鈴を見遣った後、猫ちゃんを観察する。

 

 ………他人の子だね、と秦。

 

なんだ、その発言は………。

 

 取り敢えず挨拶を済ましたので、皆で隣に帰宅する。

 

と、すぐに秦から菓子折りが送られてくる。

 

 それを受け取り、リビングで開くと、白沢煎餅だった。

 

うまい。

 

 

 夜、秦は壁伝いに、このアパート、夜に肝試しが盛り上がりそう。

 

と宣う。

 

 防音材、壁に敷き詰めるよう東雲さんに打診してみるか。

 

肝試しといえば………古めかしい巻き物を取り出す。

 

 良くこれを肝試しで取ってくるようやったよねっ、と隣の秦に見せに行く。

 

それに対して秦はやったやった、楽しかったなぁ、あの頃は…と宣う。

 

 巻き物の中身はなんのことはない、中学校で仲良くさせていただいた、職業体験でいらした藤原さんからもらった家系図のコピーだ。

 

この家系図の中身は中臣鎌足以前まで遡れる家系図で、その中に東方ファンならあっ…となる表記があるのだ。

 

 藤原不比等辺りの時代のところの家系図をよ〜く見てみると、藤原妹…で消えかけている名前があるのだ!!

 

これは本当に、東方ファンなら興奮できる要素だよ…。

 

 あ、後入院していたこともなんとなく伝えとく。

 

いやー、大変だったんだよ、足が。

 

 ここで会話を切り上げる。

 

 小鈴が溜まってるでしょ?と口でしようとするから、手で止めとけって止めたんだよね…。

 

それ以上は医療行為ではなく、普通に犯罪になるよ、俺はその行為に同意できないからね!って言って…。

 

 後最後、蓮野に………うん………。

 

あれ止めるために初めて人に【錠前】使っちゃったよ。

 

 そしたら止まったよ、彼女の動きが…、驚いちゃったね。

 

こう…いきなりビタ〜ッてね。

 

 その隙にトイレまで秒で行って、済ませられてよかった…。

 

そのあと【錠前】開けて解放したら、記憶に残ってないのか、俺が抜け出したのなんだの騒ぎ始めたから、ついまた錠前つけて止めちゃったよね。

 

 んで、そのままナースステーションに連行、錠前解除したら?????って顔してて思わず吹くところだった。

 

本当、やれやれだったね、どうも…。

 

 

 翌朝 早朝

 

 洗濯してたら猫ちゃんの白パンが真ん中黄ばんできてたので漂白。

 

小鈴のは黒いやつが汚れ黄色通り越して茶気味になってたけど、漂白すると色が抜けるやつかもしれなかったので、洗面器を用意して、お湯に洗剤入れて1〜2時間放置。

 

そんでもって小鈴?…の攻めすぎなほぼ紐の白いやつも洗濯カゴの底から発見。

 

お尻側にこれでもかと茶色い染みと臭いがこびり付いていたので、おぇえって思いながらも親族のだからへーきへーき、と自らに言い聞かせ、黒いやつと一緒の洗面器に入れる。

 

 …これでよしと。

 

 …と、そこに東雲さんが慌てた様子で入ってくる、どうしたんだろう、ていうかまた勝手に…。

 

 私の下着ぃ?知らんよそんなもん。

 

………何故洗面所の洗面器を覗き込んでフリーズしたんです?

 

 それ?今俺が洗濯してるんですけど、どうかしt………、

 

……………そこまで言って、俺はそれ以上考えるのをやめた。

 昼

 

 東雲さんに面倒を見てもらっていたらしい猫ちゃんに、東雲さんとはどうだったか聞いてみる。

 

………彼女の猫への対応はあんまり俺と変わらず、よくしてもらったらしい、良かった。

 

 ただ料理は少し(いや、反応からかなり?)しつこいお味だったようで、美味しいは美味しかったんだけど、東雲さんには悪いけど、やっぱり俺の料理の方がいい…だって?

 

 ………嬉しいこと言ってくれるじゃないか、お義父さん嬉しいです!!




 人に使うと、動きが止まって、その間の記憶もなくなるんですね〜。
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