何の変哲もないとある独身男性の日常の話 作:泡沫幻想黒衣の人
夕方
[アパート ファンタズム]
@東雲の部屋
今日は東雲さんにお呼ばれして、アパートの面々が彼女の広い部屋にて、一堂に会する。
秦の歓迎会だそうな。
俺は…申し訳ないけど辞退の旨伝える。
久々にこっちでも集まりがあるのだ、主に…俺の骨折と電撃ライブでの事について…。
あの場で全部説明するとなると…、ライブ前後だったし、難しかったのだ。
・・・、
廃ビル地下の廃研究所
15年前まで、所有者がわからないのもあって、結構な頻度で常識がない素行の悪い連中が入り浸っていたこの場所は今………所有者の許可を得て、俺達の秘密基地と化していた。
俺達とは………俺と一平、ヤスのことである。
この研究所…、実は空間に関する研究をしていたとか…よく分からないことが多い研究所。
そのむかし、岡島 サヨリさんと岡崎 ユメミさんが共同所有していた研究所で、1960年代に閉鎖、その頃には既に超高性能AI搭載アンドロイドがここにあったとかなかったとか。
ここに入るには、俺が鍵を開けないと入れない。
そう…見えない錠前を古ぼけたドアに仕掛けているからだ。
早速解錠して連中と中に入る。
入り口は近未来風…中は古ぼけた手術室のような様相。
そりゃあ、肝試しに若いカップルとかが入りこむよなって感じの雰囲気。
更に奥に行くと、ソニーのTC-50をはじめとした1968年以前のありとあらゆる記録媒体が入った、天を衝くような高い棚々がある部屋が俺達を迎える。
中身の情報は長年放置されていたためか、読み取れたものではない。
奥の奥、執務室のような部屋に辿り着くと、俺達4人は木造の椅子に其々腰をおちつけた。
………そう、4人である。
もう俺に懐いているのか、猫のやつが離れたがらなかったから、今回連れてきたのだ。
猫を見るヤスの目が怪しいが、奴はロリコンのようでロリコンじゃないから大丈夫…なはずだ。
猫のことは所謂無戸籍子で、養子に迎えたとだけ説明し、本題に入る。
俺の骨折………バイトでやっちまったんだよ。
ライブでの事…?事後に何かあったかって?メンバーらのちょっとしたサイン会が開かれただけ…。
ミーハーな俺がもらったところで、何の感慨もないだろうにって?
…海妻さんに関しては、Noだ。
流石に結婚してってほど、入れ込んではいないけどね、あれはあの場でのテンションが自分でも分かるぐらいおかしくなった結果だから。
と、ここで猫が席を移動、俺の膝上にくる…ので、あまり彼女が俺にもたれかからないようにして、膝上に乗せる。
まるでネコだな…なんて思いながら、これ以上後ろに彼女のお尻が来ないようにする。
反応しちゃうからね、…どこがとは言えないけど。
御二方は羨ましそう、可愛い子供に乗られるのがか、可愛いロリに乗られるのがかは分からないけど。
話は別のことに移る。
実在した秘封倶楽部についてだ。
このネタはヤスが拾ってきた。
どうやら非公式ながらも、秘封倶楽部というものは十何年か前に、前深見東校に実在していたというのだ。
ただ流石に所属部員までは分からずじまい…、当たり前だけど今時の学校のセキュリティは甘くはないから、そこら辺の情報は秘匿されているんだろう。
それに、非公式だし、部員がいたとしても、記録はされないはず。
猫はここら辺から話に飽きはじめた。
俺はそんなもんかと思った、で、俺からは、夢違科学世紀の新解釈をお披露目する。
まずは、曲順は本来ならば逆に並ぶはずの順で並んでいるのでは?という考察。
これは夢違のストーリーでもあるように、時間の矢の逆転現象から考えられることだ。
曲順が逆…なら、ストーリーも逆転して捉える必要が出てくる。
夢違科学世紀のストーリーはどんなだったか?
………逆転したところで子供達の笑顔がある国に………という結論、願いは変わらないような、そんなストーリーだったはずだ。
次に、蓮メリの立場を逆転してみる。
メリーが夢の世界に行って、帰れなくなってしまうのではと蓮子が心配していると、メリーが不思議な夢の話をしだすというストーリーに…。
これ、実はメリーより蓮子の方が幻想側に傾いてて、それにメリーを巻き込んでることにならない?
…ならねーよ、と、一平が一蹴。
一生懸命…、新解釈…、頑張ったんだけどなぁ…、そういうお前は何かネタ考えてきた?と、俺が一平に言う。
萃夢想でスペルカードとして出てきた、二次元と三次元の境界を紫は本当に操っていて、文字通り幻想郷は二次元の中に存在する! by 一平
あ〜、そんな考察どっかで見たことあるわ…と、ヤス。
つまんない…2次元の中に幻想郷があるのは当たり前だよー、とは、俺。
…そんな俺達の反応に一平は不服そうだ。
彼の主張は分からんでもないけど、それだとまず大前提として、元々3次元内に幻想郷が存在していたという証拠がなければ、まず成立しない説…。
だって、境符「二次元と三次元の境界」だものね。
どっかで見たような一平の説は…、よく考えると二次元三次元どちらにも、幻想郷が存在する、した証拠がないと成り立たない説なのよこれ…と、俺なんかは思うね。
勿論実在してくれると、嬉しいんだけどね、と、猫ちゃんが完全におねむになってきたので、解散、俺は彼女と帰ることにする。
…膝上に乗せといてあれだけど、まだ抱っこは緊張するので、なんとか歩かせて帰った。
………帰りのタクシーの中、思い出す………この研究所、実は岡崎部長の行方不明になった親族の研究所とのことで、意外とアパートから近いのよ、ここ。
行方不明になった親族というのは、何処にでもありそうな名前、岡崎ユメミ、当時18歳の少女。
ここの執務室裏の倉庫に残っていた今は亡き資料たち(倉庫は原因不明のボヤで焼けた)から読み解けたものは以下の通り。
1968年、6月6日、九州のとある大学に京都にあるとある研究所を引っ越そうとしたところ、4日前にあった米軍絡みのごたごたがあり、こっちに研究所を引っ越すことに…すると直後行方不明に…。
ユメミは今でいう超弦理論のようなことを1人で既に考えていたような、超超天才だったみたい、夢美ならあれ?!あの人だ!!となったんだけど、ユメミだからね、…流石に実在はないか。
あと、サヨリさんの方は4年前、つまり1964年頃からとある無人島で高性能演算装置搭載アンドロイドを開発しようとしてたこれまた超超天才だったみたいだけど、それほど日を開かず、サヨリさんもユメミさんの3日後行方不明に…。
………その開発してたアンドロイド、とあるエロゲに出てくるバナナ好きな子や、る〜ことだったりしないかなぁ〜、…しないか!
作者はエロゲとやらをやったことが無いです。