何の変哲もないとある独身男性の日常の話 作:泡沫幻想黒衣の人
気付けば3月も終わりに近づいてきた頃…。
とあるアパートの一室で1人の少女がある決断をした。
それは…独り立ちだ。
それは小鈴の独り立ち、元々住んでいた愛知県の方に安い賃貸物件を見つけとのことで、そこに両親の助けを借りて引っ越すようだ。
それと彼女がここに来た原因の投資バトルのことだけど、学校側になんら通達せず、非公認で勝手に多額な金(総額ウン億ウン千万円以上)を使った投資バトルをした件は重く捉えられ、後々学校側が厳正に処分、その投資バトルに関わった生徒は軒並み退学処分に…。
小鈴は(周りの生徒に煽られた影響を鑑み) 1番軽い処分で一定の単位を剥奪され、今年中に単位は取れず留年確定。
投資バトル事態学校側は黙認していたものの今回のは額が額だから、なんらかの処分があるかもとは思っていたけど、小鈴の処分は単位剥奪くらいで本当に良かった…。
と、いうわけで。
朝
[アパート ファンタズム]
日和見の部屋
日和見「えー、小鈴の独り立ちを祝して乾杯!」
小鈴「乾杯!って、朝からパーティー?」
日和見「まぁそんな感じのやつ、そしてこれからあるところに向かいます」
猫「あるところ?」
小鈴「あるところって?」
日和見「それはついてのお楽しみ」
あの時は仕事帰りで下見も満足に出来なかったけど、景観素晴らしい場所のレストランだったので、そこを小鈴の独り立ちお祝いの場所にしようと思って、これからまた滋賀辺りに行く。
3月も末で新幹線はそれなりに人がいるだろうけど、まだ新卒の群れに遭遇するよりかはマシなはず。
・・・、
滋賀県 米原駅
日和見「ここからタクシー呼んで行くね」
小鈴「結局どこに行くの?」
猫「タクシーは決まってるの?」
日和見「出雲までの道に詳しい人に…あ、きた、ヘイタクシー!」
・・・、
3人目で捕まえたタクシーの運ちゃんは例のガソスタ併設レストランを知っていたので、そこまで頼む。
すると運転手はあんな辺鄙なところに穴場レストランがあると知っている人がいるとはというので、やっぱり穴場だったんだとちょっとだけいい気分。
小鈴「レストラン!?ここまで来てレストランに行くの!?」
日和見「そうだよ、そのレストランがねぇ、非常に雰囲気がよくて…まぁ小鈴も見れば気にいると思うよ」
小鈴「…高級なの?」
日和見「ん、まぁ中級かな」
猫(ちゅうきゅう?)
例のレストランにつくと、夫婦が出迎えてくれる。
伊坂 波(鞠子)さんと伊坂 凪(悠人)さんだ。
()内俗名、知り合い友達、家族にしか通っていない名前。
伊坂はいざ…勢いがすごい名字だ。
奥さんのなみ(まりこ)さんはレストランでウェイトレスと厨房を1人でこなす超人。
旦那さんは個人でやってるレストランに併設されたガソスタ沈想(ちんそうと言うらしい)の経営者。
このレストランのメインは…立派な伊勢海老。
それに好きな物を自由に頼んで…それが特別大サービスで3000円、安い。
理由は久々のお客様だからだとか、やったぜ。
しかしながらそれだと経営的に赤字になってキツイんじゃ?
…それだけ客が来たのが嬉しいんだ、どんどん食べてって、とのこと。
なので俺は伊勢海老+巨大ハンバーグ。
猫はオムライス×3皿。
小鈴は大盛りイカスミパスタ5皿。
うーん、小鈴ちゃん結構尖った好みで…。
デザートは+500円で自家製バケツプリン、みんなで食べた。
超っ美味しい!!!
窓から見える景色も青々とした山々に囲まれて最高の眺め、いやーーーなんでこんな良いところ殆ど知られてないんだろう、SNSでバズり散らかしそうなもんなのに…。
その理由は、SNSで拡散することをよく思ってないご夫婦の考えにある、勿体ない…とは思いつつ、そこは自由だからね、それにあまり多く来ても…ねぇ?
夫婦経営にこだわってる人達だから人手が足りなすぎる!
…だからこれで良いんだろうな、このレストランは。
小鈴「超サイコー!!このレストラン流行れハヤレ…」
猫「おいちっ!」
日和見「喜んでもらえてよかったよー」
レストランはお金かからなかったけどここまでの交通費すごいんだから、喜んでもらえなかったらどうしようかと。
…といっても普段の仕事十数回こなせばとりかえせる金額だからギリギリまぁ…いけるかな〜って金額(行き帰りニ十万ちょっと)
日和見「じゃあ帰るか!」
小鈴「タクシーは?」
猫「待っててもらった?」
日和見「うん」
・・・、
夜
[アパート ファンタズム]
日和見の部屋
東雲「独り立ちするの!?やったね、ガンバ!」
小鈴「は、はい!(嬉しそうすぎるのなんでだろう?)」
日和見「というわけで祝杯祝杯!」
猫「炭酸飲料どんだけ飲むの?」
東雲「不健康よ」
日和見「いいじゃない、いいじゃない」
いやー、本当めでたいねぇ、独り立ちの決意をしてくれるとは。
とはいえまだまだあと数日は泊まっていくらしいから、その間は一生懸命面倒見ないと…洗濯とか。
………。
気になったのでちょっと洗濯籠を見にいく…下着だけは自分で洗って欲しい。
でもまぁ、ここにいる間だけは大目に見てもいいかも。
彼女のまで洗濯しているのは決して…彼女の下着目当てとかそんなんじゃない。
仕方なくだ、仕方なく…!って皆まで言わなくともって感じか。
………あれ、質素な麻の下着、服、布のサラシなんかは、靉靆かなもしかしなくても。
………ますます洗濯し辛い、靉靆には別に洗ってもらうようちゃんと言って配慮してやるか。
それにしても………猫ちゃんの綿パン早々に汚くなってきてる、黄シミ茶シミ落ちなきゃどんどん交換しないとね。
この頃の子供ってまだまだ色々汚すし、汚れやすいから服が幾らあっても足りないって、どっかの主婦ブログで読んだっけなぁ〜、猫ちゃんの服や下着を買うお金は常に想定して持っておくようにしないと。
そうして深夜………今日最後に思い出すことは、小鈴の独り立ち決意と、下見に行った時聞いたあのレストラン&ガソスタの都市伝説だった。
思ったけどレストランに人来ない理由都市伝説じゃね?