何の変哲もないとある独身男性の日常の話 作:泡沫幻想黒衣の人
今現在の日付と時刻…2112年9月3日午後16:25分01秒…。
「記録的な冷夏と例のトンネル」の次の話は…「秋の夜長」…早速見ていこう。
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蓮子「ごめんごめん、待った?」
メリー「貴女が遅れるのはいつものこと…だけど今回は連絡もなし…1人で秘封倶楽部を始めるところだったわ」
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関東某所
ドーム型の家
@鍵付の部屋
そこから2人の語らいが始まり、紅い霧事件や、冷夏の中起こった不思議な事を互いに話していく…。
………それからは他愛のない話ばかりで、中々秋の夜長の話に移らないので、飛ばして読むため下にスクロールしていく。
………うん、あった、秋の夜長の話。
・・・、
そのうち、メリーとは2004年8月15日から人知れず始まった地軸の傾き事象について書かれていたあるブログの話になる。
ブログの内容は、壊れたデータから読み取れた限りこう。
本事象の前兆は8月15日から始まり、日本時間12月26日午前9時58分頃、インドネシア方面で表出、事象終結。
興味深いことに、この時の地軸の傾きの前兆により、日本周辺の夜の時間が秋の季節だけ、伸びたというデータが…。
恐らくは、地軸だけでなく、公転周期にもほんの僅かながら影響を与えている…?…そこら辺は、後々、検証する必要がある。
更に興味深いことには…一連の事象の影響か、日本中で秋〜冬近くまでの期間…夜が長く感じる人が続出したとか…。
それは結果として、2010年頃まで、日本人の秋の夜の時間感覚を狂わせた…。
ブログで触れられているように、2004年の一連の地軸の傾き事象は、日本人の秋の夜の時間感覚を狂わせた…らしい。
らしい…というのは、このブログを書いた者が、個々人から直接聞いた情報ではなさそうだと感じたから。
本事象の事をまとめていたのは、個人のブログ…それだけでは信憑性は低いと言える。
しかし、今では割と高名な天文学者のブログと知れば、にわかに信憑性があるように見えてくる。
それでも、後半の更に〜からは信憑性が全くないが、それ以前に書いてあることについては、一応こちらでも裏付けが取れている。
と、話していると、珍しくメリーの方から私を急かす。
見れば、メリーは早く坑道に入りたい様子。
例の坑道は、いつだったか…夢で見た洞窟に繋がる坑道じゃないかしら?とメリーが言っていたもの。
彼女の勘…が当たっているかどうか、私も地図には載っていなかった坑道に入って確かめたくて仕方ない。
唯一の懸念は…こういう坑道も政府管轄下にありそうな事…。
でも、幸い坑道がある場所は、政府の管轄から若干外れている地域…警察には見つからない自信もある…。
…よし、…いける!
私はいつものようにメリーの手を引いて、坑道に向けて歩を進めていく。
その先に…何が待っているかも知らずに…。
そこで、私たち を、、、(一時文字化け)待ち受けていた…のは…。
・・・、
ガガッ!!ピー!!プシュー!!
え、これで終わり?変な音出してないで続きを見せてよポンコツ旧型PC。
古いDISCを態々読み取れるように改造した旧型も旧型のPCを力任せに叩く。
旧い機器がこうなった時は、確か、手をこう構えて………45度の角度で………そぉいっ!!
ゴッ!!!!!
………反応なし、どうやら完全に壊れたみたい。
取り敢えず、秘封倶楽部とやら…明日調べてみるか。
何らかの創作物であることは確か…かな?過去起きた事象を下敷きにして綴られた物語みたいだったけど…。
紅い霧事件なんて、まんま、あのブログで書かれていたことだと、私には分かる。
そのブログでは確か…赤い霧の中、山中で迷ってたら、崖に気づかず、落ちて怪我した…とだけ書いてあったような気がする。
もう一回見てみようと、そのブログを探したら……………見つからなかった。
まさか…、検閲でも受けたのだろうか?まぁ…見つからないものは仕方ない。
…お腹が空いたので、台所にある合成食品生成機の前に立つ。
………この古い自動販売機型の合成食品生成機、見た目は気に入ってるけど、生成するときの音が煩い。
………そこも味があっていいって言う人もいる、主に私とか。
食事はカップに注がれて出てきた、今日はカレーの気分。
少食な私は、毎食このカップ一杯分の食事で足りてしまう。
まだ15歳なんだから、いっぱい食べないと大きくなれないよ!…と言ってくる人もいるけど、私は必要以上に大きくなろうとは思わない。
………食事が終わったところで、次はお風呂。
お湯が空中に浮いている光景は、色々旧い時代のアニメを見ている私だからかもしれないけど、凄い未来感を感じる…。
と、タイミング悪く、来客…。
いつもの人だろうから、バスタオル姿でも大丈夫だろう。
音もなく開く、白くて薄い、それでいてあらゆる衝撃に耐えうる片開きスライド式の扉。
それを開けると、いつも様子を見に来てくれている警部さんの姿があった。
警部さんはバスタオル姿の私に動じるような様子もなく、いつものように…「鍵付 日陰さん、お加減如何?」とか聞いてくる…、少し自信無くすなぁ…。
今回私の様子を見にくるのがいつもより遅れたのは、何らか事件があったからのようで…。
取り敢えず…私は大丈夫です、と言って帰す。
この歳で一人暮らしなんて、今時珍しくもないのに、あの警部さんは心配症で困る。
この鍵付 日陰(かぎつき ひより)がそんなにか弱い存在に見えるのだろうか?
………いつも思うけど、我ながら変な名前。
由来不明ながら、いい名前だとも思うけれど、日陰の陰は、夜の意で、ひよるだと語呂が悪いからひよりにした感じかな…?
まぁ…15年も使ってる名前だから、今更変えようとも思わないけどねー。
さて………風呂が終わったらトイレでうん………おっとと、淑女はそんなこと言わない、………風呂が終わったらトイレを済まして寝よう。
明日は…秘封倶楽部について調べてみよう…。
………それはそうと、次はいつ来るかな?警一警部………正直もう来なくて大丈夫なんだけれど………。
……………………………………………眠れない、自分慰めて疲れさせるか。
彼女の容姿について現時点で得られる情報は無し。