何の変哲もないとある独身男性の日常の話   作:泡沫幻想黒衣の人

37 / 61
4bit 同居人

 秘封倶楽部のことを調べてみようと思い立って暫く…。

 

 ジャンク集めに勤しんでいたら、いつのまにか時間が経ってしまった…。

 

取り敢えず、多機能バングルから秘封倶楽部を検索、情報を抽出。

 

 すると、出る出る、十数作の秘封倶楽部作品が。

 

それらの作品は、短いストーリー付きの音楽集となっているようで、個人と楽団が作品作りに関わっている模様。

 

 …途中からこれらの曲は、東方2次最大手と言われていた人達が作曲を担当しているみたいだけど、ストーリーの方は手がつけられていない。

 

途中の作品からは、関わっていた個人がいなくなったためか続きが書かれていないのだ。

 

 ワンチャン私が見つけたあの古いDISCに入っていたストーリーが綴られるはずのストーリーだったとか?

 

…ないか、…多分あのDISCに入っていたストーリーは、何処かの誰かさんが個人的に作っていた2次、3次創作物だろう。

 

 ………まずは蓮台野夜行を聴いて、ストーリーも見ていこう。

 

 

 試聴後

 

 今までの私の音楽の概念が変わった気がする。

 

それほどまでにインパクトのある曲達だった。

 

 特に魔法少女十字軍は私の心に何か、何かを感じさせた。

 

…言葉にするには難しいかな…えっと、この感覚はなんといったらいいだろう…うーんと、孤軍奮闘する科学者のおじさん???をこの曲の果てに見て、ちょっとだけざまぁ?みたいな?

 

 …自分でもよく分からない曲の捉え方ね。

 

 孤軍奮闘する科学者のおじさん………は、私としては1人しか思いつかない。

 

それは、漫画の神様が描いた遥か未来…そこで、そんな存在を見た覚えがある。

 

 勿論他の曲もちゃんと心に残った。

 

 ………最初の曲のデンデラ野っていうのは小ネタね。

 

…デンデラ野=蓮台野とするのは、柳田國男しか読んでいない本読み達の間から広まっていったからとか。

 

 事実は違うんだけどね…あそこは元からデンデラ野で、蓮台野とは何の関係もなく、國男さんがデンデラ野と蓮台野を聞き間違えたっていうのが通説ね。

 

 デンデラ野…遠野の方だっけ、一回あそこの生態系調査に付き添ったことがあるけど、猫又伝説や姨捨伝説、気になる伝説が色々あったなぁ…そういえば、そこで今の同居人に会ったんだよね。

 

………………………地下の余剰空間に彼女が快適に暮らせるスペースを用意してあるけど、最近行ってないから拗ねてないかしら。

 

 

 

 地下シェルター最下層

「楽園」

 

白狼「ばうわう!!」

 

 あ、早速吠えられた…これは拗ねてるかも…。

 

 取り敢えず…最近放ったらかしにしてごめんねー、遊ぼう!と言葉と態度で示してみる…。

 

白狼「ゔーー………わふ♪」

 

 彼女は…現地の人が言うにはニホンオオカミとそこらの野犬とのMIXらしいけど、全然ニホンオオカミに見える白変種で、名前はフダチと言うらしい。

 

…実際、私の方でした簡易のDNA検査では92%がニホンオオカミのものだった。

 

 …だけどやっぱり野犬等と混ざってしまったのか、学術的に重要視されなかった彼女は私が引き取った。

 

90%も合ってたら混ざり物とか関係ないと思うけど、頭の固い学者連中は少しでも混ざると本来の生態とかけ離れている可能性が高く、よって彼女は無価値!としたようだった。

 

 

 暫くボールで遊んだ後…

 

フダチ「…最初、吠えたりして、ゴメン」二足歩行

 

「いいんだよ、放ったらかしにした私が悪いんだし」

 

 ………昔の人が今の光景見たら、立ったぁあああ!?!?!?しゃ、喋ったぁああああ!?!?!?と、驚くだろうけど、今の私達にとってはもはや普通の光景。

 

 うちのフダチは、人間みたいに二足歩行できる犬と、喋ることができる犬なんていう動画がよく、それも大量に出回っていたりするんだけど、なんとその両方が天然でできてしまう奇才犬なのだ。

 

…いや、奇才狼かな…彼女のことを他人に見せたことはないけど、学者連中は特にこのことについて気付いた様子はなかった。

 

 ………バウリンガル(またはペットバイリンガル)(首輪)とかいうアイテムで犬や狼、猫、蛇、ツチノコ…等々と喋れる今じゃ、喋れる魅力感は激減してるけど。

 

二足歩行もそれ用のアイテムがあったりする。

 

フダチ「でも、唸ったりもした…」

 

「じゃあ…悪いことしたら、どうするんだっけ?」

 

フダチ「………ひよりん、今日も可愛いよ〜、愛してる!」

 

「…そう言うのが決まりだったよね、よくできました!」

 

 撫でまくってやる、もふもふもふも♪

 

フダチ「♪」

 

 …しかし、真新しさもない光景だ、天然でも二足歩行と喋るくらいはできる犬(狼)はいるにはいるみたいだし、彼女を外に出してもよくて近所のアイドル辺りかな。

 

彼女は外に出たくないみたいだけど。

 

 それぐらいここを気に入ってくれてるってことかな、…そうなら嬉しいんだけど。

 

「…今度、お外チャレンジしよっか?」

 

 とはいえ、引きこもりは良くない、彼女にも社交性を…

 

フダチ「や〜だ〜、仲間いない外、嫌だ」

 

「仲間?」

 

フダチ「あや……とか……」

 

 あ、あや?………良く分からなかった。

 

「な、仲間って…」

 

フダチ「…………とにかく、外はやー」

 

 ……………この頑固ちゃんめ。

 

…まぁ、焦らずやっていこう。

 

 それはそれとして、蓮台野夜行…私もやってみたくなってきた。

 

…明日は、ちょっとした肝試しに出発ー♪




 簡易でも現代よりは上の精度かと…。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。