何の変哲もないとある独身男性の日常の話   作:泡沫幻想黒衣の人

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 タイトルは作者的に肝要な部分から。


7bit 心哲科学世紀

 坑道…どこの坑道だろう…西行なんとかの塚が本当にあったんだから、坑道もあって然るべきだよね。

 

………って、今はそんなこと考えている暇はない。

 

何故なら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 [サーカステント内]

 

 雑技団公演

 

 

 雑技団の公演を観に来たからだ、そっちのけで考察だなんて失礼だし、勿体ない。

 

………最近の雑技団の公演内容の傾向としては、嘗て在籍していたテンコー様の催眠術とコギツネの超体力といったような劇をする、最早劇団とも言えなくもない公演内容になっている。

 

 勿論合間合間に玉乗り綱渡りとか、超絶技巧をみせて、私たちを楽しませようとしてくれはする。

 

しかし、色々便利になりすぎた弊害か?私は折角見に来ていたのにも関わらず、その超絶技巧になんの感慨も湧かなかった。

 

 色々できてしまう今の世の中は…こう…昔のような夢を持てない、夢も見れない世界になってしまったんじゃないかと、憂う。

 

若輩者が過ぎる私がこんなこと思っても仕方ないんだけど。

 

 

 

 ・・・、

 

 

 [鍵付きの家]

「楽園」

 

 Side フダチ

 

 ………わふわふわふ、うぉんうぉん。

 

アウーーーーーーーッ!!

 

 クゥーン、キュゥウーン。

 

 …ばう!?

 

 ………………………。

 

 

 

 ・・・、

 

 

 公演終了後

 

 帰り道

 

 

 近くの高級感あふれるレストランで食事を済ませると、最早形骸化するのが見えている石ころと紙きれを支払う。

 

今の時代…古来から続けられてきた自由経済のままだと、いずれ頭打ちになる〝X DAY〟(人口200億人超えからの急減に伴う経済の破綻)が分かってしまったがために、今までの金、経済というシステム自体見直され始めて来ている。

 

 …故になのか?今のうちに利を得ようと超高利息銀行が乱立してるところもある。

 

金、経済の体系の見直しが進んだら、最終的に金はただの紙きれと石ころと数字になり、飼い慣らすことが出来なかった経済は、そのうち打ち捨てられるシステムになる流れ。

 

 思考を続ける………私達人類は経済を再び飼いならせることは出来ないと気づいた、その時から未来に明るいものを感じられなくなってきてはいないだろうか?

 

………いやいや、そんなのは一部か。

 

 ………私自身は、X DAYに気づけたことで、寧ろようやっと、弱肉強食から人類が抜け出すことができるきっかけを掴むことができたんだと、明るく捉えている。

 

私から言わせれば、(特に資本主義)経済なんていうものは、食うか食われるかの生存競争から形を変えただけの弱肉強食だ。

 

 そんなものに囚われ続けているようでは、人類に明るい未来などやってくるはずがないとさえ思える。

 

…まぁ…そんなことをまだ見た目少女の私が言ったところで…背伸びしてるなーと思われるだけだね。

 

 あと、弱肉強食っていう考えも人類が勝手に作り出したものであることも忘れてはならない、自然界は結構共存共栄の形で成り立ってるって分かってるからね、今日。

 

それでも弱肉強食を用いたのは、敢えてだ。

 

 …ここで経済なんかの思考は終わりにして、次は秘封倶楽部のことを考えよう。

 

 秘封倶楽部の2人は、どこか大人びてはいたが、私と同じ15歳か、そうでなかったとしても、20以下の若輩者だろう。

 

故に、なにやら危なっかしいものが2人の会話から感じとれる。

 

 …好奇心は猫をも殺す、といった言葉があるように、彼女たちの好奇心が彼女らの死を招くことにならなければいいのだが、非実在美少女達にそんな心配は無用か。

 

 …その非実在美少女も、電脳世界では擬似的にとはいえ、実在できてしまうんだけども。

 

私が電脳世界に入るとバグが多く起こるので、合っていないんだろうな、いつまでもこの空虚な現実に居ろと誰かに望まれていたりするのだろうか。

 

 でも、そんな現実の中にも、西行…の塚で見つけた結界のような、面白いものが隠されているとすれば…空虚だと思っていたこの現実も途端に充実したものに見えてくる。

 

 次聴こうと思ってるのは、順番にいって夢違科学世紀…今のところ22世紀は多く、心哲科学(しんてつかがく)世紀になると言われているけど、夢違科学世紀ね…21世紀のことだろうか?

 

 さて…そんなことを考えつつ歩いていたらもう家が見えてきた、何にもない空き地の中心にぽつんとたった、見慣れたドーム型の私の家…実はそろそろ形状をドーム型から凸型に変えようかと思い始めている。

 

今時、家の形を一定のままにしておく人なんて、旧時代の人間扱いをされるからね、だからって変えるって訳じゃないけど、形は色々変えた方が楽しいし、近々変えようと思う。

 

 ちなみにここら辺は都市から離れた場所で、バリアの空白地帯でもあるから、大災害とかには弱いとされるも、景色が気に入ったからここに住むって決めたんだっけなぁ〜そんな暮らしもはや1年。

 

近くに別の家が立つこともないし、悠々自適な生活をすっかり満喫しているな〜。

 

 今日はフダチのお迎えはあるかなー?

 

 

 家中

@リビング

 

 

 お出迎えが無かったから少し寂しく思いながら、TVをつける。

 

…まだお昼時だったので、お料理番組とかを放送している。

 

 丁度いいので、多機能バングルでお裾分けボタンを表示。

 

 それを押して、映っていた美味しそうなティラミスをひと口頂こうと思い、ボタンを押す…するといつものようにバングルの上にホログラム状の小皿と本物のティラミスが…あむ。

 

美味しい♪

 

 …帰ってきて、早速秘封倶楽部の続きを聴こうかな、それともフダチのとこに行こうかな、どうしよっかなー?

 

 

 ・・・、

 

 地下シェルター最下層

「楽園」

 

 ペットカメラ「」ボロッ…

 

 ………………………………………………何これ。

 

フダチ「壊した、ごめん」

 

 1tの衝撃まで耐えられるからそんな簡単に壊れるやつじゃないんだけど、どうやったら壊れるんだ、馬鹿力め。

 

…まぁいい、また何処からか貰えばいい。

 

フダチ「…続き、やる?」

 

 ん?遊びのことなら、続きもなにも今から始めるところだっての。

 

取り敢えず今日はフリスビーだ、ヒョイっとな。

 

フダチ「♪」

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