何の変哲もないとある独身男性の日常の話   作:泡沫幻想黒衣の人

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9bit 心象に投影を試みる

 ……………何か、変な夢を見た気がする。

 

地下シェルター

「楽園」

 

 うーん………。

 

フダチ「zzZ…zzZ…?」

 

「カムイ………それが貴方の本当の名?」

 

フダチ「………わふわふ♪」

 

「…撫でてってか」

 

 ………普通に甘えてきた、やっぱり夢は夢か。

 

麟「おはようございます、朝から早速フダチと遊びに?」

 

「あぁ、いや…直に様子見に来ただけ、ご飯お願いできる?」

 

麟「はい、…何かあればどうぞ気兼ねなく、それが仕事だから」

 

「うん、分かった」

 

 

 

 ・・・、

 

 昼

 

 [都内某所空中ビル]

 

 都内富士山復興会 会場

 

 

 お家のことは麟に任せて、今日はちょっと用事があってここに来てみた。

 

亀鶴さんに貴方が来るなんて…と驚かれたが、久々に富士山復興会等が取り組む、富士山保全活動を見に来たのだ。

 

 私が生まれる随分前に、富士山が登山料を取るようになってからというもの、そこから得たお金の一部は、自然遺産としての富士山の景観維持に役立てられている。

 

富士山が自然遺産にも登録されて、複合遺産となったのはつい最近のこと、自然遺産登録のためにゴミの片付けや、一部の建物の撤去、登山道の再整備と、大分お金と労力はかかったみたいだけど…。

 

 富士山の自然遺産登録を目指して国民一致団結…結果、見事世界自然遺産に!その努力の甲斐もあったってもんよね。

 

因みにこの会場の近くには、富士塚が多くある、故にここにも富士山復興会の会場が建ったのだ。

 

 今日私がここに来た訳はもう一つ、この近くに建っていた旧家から、ごく最近この会のとあるお方に寄贈されるという刀、【刃桜】を見たいと思ったため。

 

 

 ・・・、

 

 会場裏 関係者以外立ち入り禁止駐車場

 

 …あった、すぐにでも何処かの博物館に専用の空飛ぶ車で運ばれるみたいだ。

 

手法は不明ながら、京の都近辺にて隠れ住んだ太夫または多々良(女人?)が作ったとされる刀(剣)、調査に調査を重ね、現在では桜芯剣(おうしんけん)ともされる。

 

 研究目的で家のインベントリに閉まってある瀬上がり(延寿の剣 錆あり)とこの桜芯剣、もし組み合わせることができれば………ともすれば国宝との鑑定を受けているから難しいか。

 

そう………普通なら国宝級の刀を持ち出すなど、できない。

 

 だけどキーを使って私の裡に、かの刀の〝投影〟された姿を閉まい込めばあるいは………私のキー(裡の一部)に量子論が適応されるかどうかは分からないけど、こういうのはイメージだと古代から言われてきただろう、私にはできる。

 

…できるはずだ。

 

 キーを出現させてその先端が、遠目(数百メートル先)に見える布で包まれた刀に当たるように調整…当たったら閉める動作をしつつ、粒子の流れを固定、誘導するイメージ…。

 

繋がって、桜芯剣と私の裡。

 

 ……………私の心中に桜芯剣が浮かび上がる、成功、だろうか?

 

だとして、ここから相関したエネルギーをどうやって取り出して、どうやって物質化するのかが問題だけど。

 

まぁ…それは後でいい。

 

 

 ・・・、

 

 会場

 

 

 ここでの用事は終わったので、亀鶴さんに挨拶だけして、家に帰る。

 

亀鶴さんは、会の談議に混ざらないで帰る私を何やら訝しんでいたようだったが、そんなことは私の知ったことじゃあない。

 

会費…というか寄付はそれなりにしているから、態々談議に混ざらなくてもいいでしょう。

 

 

 ・・・、

 

 [鍵付きの家]

 

 

 おっと、家の形を変えるって言って、変えてなかった、バングル…はメンテに出しているので、インターホンから中にいる麟にお願いして、家の形を変えてもらう。

 

…数分後、ドーム型だった外見は凸型に…、尚外見が変わったからって、内部に特段影響がある訳じゃない。

 

そういう造りだ。

 

 

@鍵付きの部屋

 

 んで、早速隠しインベントリから錆びた剣を取り出し、心中からエネルギーだけとなった桜芯剣の一部、刀身だけを取り出して、キーでエネルギーから物質に変化する以外の道を閉ざすイメージで閉めていく。

 

おっ?ちゃんと投影した桜芯剣のエネルギーから桜芯剣の刀身が物質化を果たした!…なんかすんごく存在感薄いけど(失敗?)

 

 …でも実体化したんだし、成功は成功かな?あとは、適当にこの桜芯剣を延寿作の錆剣と鍛えなおして………ここでは危ないなぁ、あそこ行くか。

 

 

 ・・・、

 

 関東某所

 

 [廃ビル跡、研究所]

 

 

 えーと、いつの時代からあったのかは知らないけど、未だ真新しい感じもするから、多分ごく最近打ち捨てられた研究所…ここで鍛え直そう。

 

不法 侵入…?知らない子ですね…、一応許可とってるし。

 

 さてと、研究所入り口のこの空間は好きにデザインできる…から、今日は鍛造所をお願いしよう。

 

そう思って、私は床の一部分を剥がして、出てきたタッチパネル付きの何処か古めかしい機材を操作する、と…

 

鍛造所「」

 

すぐにこの空間に本格的な鍛造所が出来た。

 

 ここは元々岡崎 夢美さんの研究所だったらしい。

 

この床のパネルは、多機能バングルでアクセスできたから、廃棄されたデータを抽出、そこからこの空間の使い方を学び、今は私が使っている。

 

 人の物を勝手に使ったら色々法律に触れるけど、調べたところ、岡崎 夢美さんは実在しないキャラクター名だった…なら、相続人と言う名の所有者もいないだろうから有効活用させてもらおうと、ここを使っている次第…。

 

…これでも一応、岡島 さよりさんという知り合いの警察官に話は通してあって、許可は取れている。

 

 ただ、ここを使う代わりに相続人が現れないと、私がこの研究所を相続しないといけないことにされたけど…ま、そんなことより、何故キャラクター名での所有となっていたのかが気になっていたり…不思議だ…。

 

 

ピピッ

 

 

んん?パネルに映像が映し出された、まだこの機材を使いこなしているとは言えないので、たまにこういう誤操作みたいなのがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 映像では何処かで聞いた曲と数人がこの空間のような場所で何やらポーズを決めている姿が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・、

 

 映像

 

 ♪僕たちは天使だった

 

日和見「か〜」野洲「め〜」一平「は〜」小鈴「め〜…」

 

 

一同「はーーーーーーっ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・、

 

 ふむん、当時のカルチャーを楽しむ若者達の映像、か………何故だか私の心に残った。

 

それはそれとして、鍛造上手く出来るかな………。




 鳥山明先生…ありがとうございました。
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