何の変哲もないとある独身男性の日常の話   作:泡沫幻想黒衣の人

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カッコって見てみると、意外と種類ありますね。


9符 1億円の価値

 [古アパート ファンタズム]

 

@日和見の部屋

 

 

 ルーマニアから帰ってきてから早々、紅魔郷を抜き、今度は妖々夢に興ずる。

 

久しぶりに妖々夢に触れるので、今回は難易度normalで。

 

 時々落とされながらも、順調に?5面まで進み、中ボス妖夢………というところでオチがついた。

 

もう1周………というところでお昼になったので、ご飯を買いに外出する。

 

 一応自炊はできるけど、コンビニ弁当でいいや。

 

階段を降りて、アパート横の小さな駐輪場から自分の黒と紺のコントラストが美しい高級自転車を取り出す。

 

 と、そこに東雲さんから声がかかる。

 

行ってら…とダルそうな声で俺を見送る。

 

 それに俺は少し戸惑いながらも、行ってきます…と返す。

 

行先は1番近くて、よく行く7で11なコンビニだ。

 

 

 [7で11なコンビニ]

 

 コンビニでは、唐揚げ弁当と夜食に食べようとうどんを買う。

 

店員は、いつも見るフィリピン人。

 

 ささっ、とセルフレジで会計を済ませてコンビニを出る。

 

 

 [古アパート ファンタズム]

 

@日和見の部屋

 

 またアパートに帰ってきて、弁当を食べたら続きだ。

 

さっき失敗したところを避けきり、中ボス妖夢………を、感覚で避けて落とす。

 

 そして道中の雑魚を片付け、5面ボス妖夢だ。

 

2振りの刀から繰り出される彼女の弾幕を避け続け、最終スペルカード 天上剣「天人の五衰」の弾幕が飛んでくる。

 

 …集中してその弾幕を避け…撃破!

 

と、ここで中断。

 

 先に幽々子様攻略動画を見て、感覚を取り戻してから挑戦する。

 

 

・・・、

 

 

 そうしてプレイしていると、夜までにextraまでクリアできた。

 

いや、時間かかりすぎた気がする…。

 

 夜も大分ふけてきていたので、PCの電源を落として、寝る準備に入る。

 

あの抱き枕の入った押し入れを開けて、布団を出し敷くと、サーバルモチーフのパーカーを着用、そのまま布団に潜り込み寝る準備は完了。

 

 だけども、ここで悪い習慣が出て、スマホでニュースを見る。

 

意外と多い!?若者の失踪や自死。

 

 若者は突発的な行動をとりがちなので周りが気をつけて観て…って決めつけるな!

 

そんなニュースはいいから、動物系のニュースを報じるページに飛ぶ。

 

 新発見!金変種…白黒に次ぐ変種で、白変種の中に混ざることがある。

 

って…、動物学者の中に勝手に白の度合いに線引きした人がいただけだと思うな…金っぽく見える白でしょこれ。

 

 白って2百種類あるってテレビで某有名タレントが言ってたし…、その中に金っぽく見える白があってもおかしくないよね。

 

 ただ、例として挙げられていた画像の中で、金色に見えるヘビやクジラなんかは綺麗だと思った。

 

 そういえばこのアパートってペットは管理人室以外禁止なんだよね、不公平…と思わなくもないけど、管理人室だけリフォーム済みだからだろうね。

 

 

・・・、

 

 

 あーーーーまずい、スマホでついつい色々見ちゃって寝れない…まぁ明日仕事という仕事があるわけでもないからいいんだけど…。

 

 いや、よくない、よくないよね、なるべく寝室にスマホを持って行かないようにしないと…。

 

こういう時はちょっと外出歩いて、一旦リセットしてくるか…。

 

 

 [近くの橋]

 

 取り敢えず厚着して、川に向かって歩いていたら橋が見えてきたので、そこで落ち着こうと足を動かす。

 

…ん、橋の上に人影が…、

 

 

欄干の外に!?

 

 

 瞬間体が動いて、女性と思われる影を引き止める。

 

?「こんな時間に人?!は、離してください!!FXで有金全部とかして、親に絶縁されたんですっ!!もう死ぬしか…!」

 

 こ、この特徴的なヴィスパーボイスと、茶髪混じりの短めローズブロンドの娘は…!?知っている、知ってるぞ!この娘!

 

日和見「愛知から態々こんなところにまで来て、こんなこと図るとかご苦労さんだねー小鈴」

 

小鈴「え…なんで私のこと知って…って…よく見たら日和見お兄さん!?ちょっ、はっ、離して…くれない、かな?」

 

 彼女…日高 小鈴は尚も飛び降りようとする。

 

なので、何でここまで来た、溶かした額は?などと聞いていく。

 

 ここまでの足は○○夜行バスと八雲タクシー、溶かした額、100万(しかも奨学金)、そして背負った借金は………1億円。

 

それを聞いて俺は開いた口が塞がらなかった、度を越した馬鹿だ、こいつは…。

 

 それくらい(って額でもないけど)俺が返してやるから、死ぬのはやめて前を向こう。

 

そう気つけるも、彼女の顔はまだ死ぬことを決め込んでいるような、そんな表情だ。

 

 そんな彼女に俺は…君は運がいい、丁度1億円返せるあてが俺にはあるんだと言うと、彼女は信じられないというような表情をしつつ、縋るような目を向けてきた。

 

 急ぎ、宝くじに当選して手に入れた1億円が入った、アメリカの銀行の明細が入ったアプリを立ち上げ、彼女に見せる。

 

瞬間………俺の顔にキスの嵐が襲う。

 

 それに困惑とほんの少しの嫌悪感を感じつつ、なんとか彼女を引き剥がし、ファーストキスを奪われまいとする。

 

と、猫………黒猫が彼女の足元に来て一緒に自死を止めているような素振りを………わ!二又ちゃんだ!?と彼女。

 

 でも前に会ったフェアルとは違い、飼い猫である証のようなものが見当たらない。

 

しかも赤目、めっずらし。

 

 ………黒猫、ねこまた(今名付けた)にすっかりメロメロな彼女の顔は………うん、取り敢えず大丈夫そうだ、良かった………。

 

 

 ・・・、

 

 

 [古アパート ファンタズム]

 

@日和見の部屋

 

 帰ってくるなり、限界だったのか寝入る小鈴………と連れてきてしまったねこまた…、ペット禁止だけど、見つからなければいいんだ、うん…。

 

 そして、彼女たちが寝ているのを見て、すぐさまスマホで彼女の両親と連絡をとる。

 

すると父の弟、叔父のサンドロが電話に出る。

 

サンドロ「そっちに小鈴は…来てないよな…はぁ〜…何処行ったんだ、勝手に奨学金を使い込んで…それはなんとか工面して返したんだけど、小鈴が見つからなければそのことを伝えられない…」

 

 ………奨学金の方も片がついているようなので、安心しつつ、彼女がここに偶然来ていることを伝えると、安心したようで、すぐに奥さんに伝えたようだ。

 

 彼…サンドロと奥さんのななさんの間には、小鈴以外に稟(りん)、玲(れい)、舞美(まみ)という姉妹がいる。

 

 小鈴はそんな姉妹の末っ子で、今年で高校を卒業して看護師を目指すという話だったはずだ。

 

 うん?電話の奥の方で言い争いが聞こえる………絶縁がどうのこうの、俺に一旦預からせれば………って、ええっ!?!?!?

 

 そこまで聞いて、電話を切るも………あちらからかかってくることはなかった。

 

これ、俺が彼女を預かる流れ………?

 

 …………………し、しっかし、本当に彼女は運がいい、俺に見つかったんだから。

 

 

 でも………1億円を頼りにぐーたらしてたのが、出来なくなったぞー!?

 

元々節約家で、貯金も2百はあるから当分大丈夫だとは思うけど………。

 

 もっと仕事入れないとかなぁ………。




 ねこまたさんたら何処から来たの?
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