「…暇だ」
私ことリン=フリークス、9歳になりました。現在、くじら島で生活しています。今は最近与えられた自室で勉強しているところ。ここんところの悩みは退屈している事です。
いや、ね?やる事はそれなりにあるのよ?ゴンと遊んだり、念の修行したり、釣りをしたり、ゴンを愛でたり、ミトさんのお店の手伝いをしたり、通信教育受けたり、新聞を読んだり、森の動物と戯れたり、ゴンの一挙手一投足を観察したり…。
でも、なんて言うのかな。ひりひり感が足りない。
幼い頃から荒野で暮らし、頭のねじが外れた念能力者に囲まれて育ち、暗殺者と同じ訓練メニューで生活してきたせいだと思う。
この島には『流』で組手やってくれる人もいないし、ていうか念能力者居ないし、島全体がゆったりした時間が流れてるのんびりしたところだから、なんだか落ち着かないって感じ。メイメイもベッドで寝てばかりだから構ってくれないし。
やだ、私、これってバトルジャンキー化してない?もしかして私って未来のヒソカ?やだぁ~(迫真)。
まぁ、かといってこの生活が嫌いなわけじゃない。むしろどちらかと言えば好きな方。原作の聖地で愛する弟と優しい人たちに囲まれて美味しいご飯を食べる事ができるから。
ただ、ちょっと物足りないっていうだけ。
イルミやミルキとも連絡を取っていない。というか、携帯持ってないし。
家電でもいいけど、平凡な一般家庭と暗殺一家の電話を繋げるのは少し憚られるし。
あと、ゾルディック家に自分用の漫画を忘れてきた事に気づいてしまった。連絡が取れたら返してもらわなきゃ。
ハンター試験まであと3年か…。
「ねえちゃ、あそぼ!」
「ん、いいよ。何する?」
そんな事を考えてぼーっとしていたら、可愛い弟からの遊びの誘いが来た。断るわけあるまい。通信教育のテキストを閉じながら、ゴンに目線を合わせてしゃがみこむ。
ちなみに、くじら島の教育水準はそこまで高いわけじゃないみたいで、元の世界で言うところの中学レベルまで勉強できれば問題ないらしい。つまり我、強くてニューゲーム。
小学生の算数を解くだけでミトさんから「天才!」って褒められるんだから、悪い気はしない。
「えっとね、そといきたい!」
「…外はもう真っ暗だから危ないよ。ミトさんに怒られるよ」
既に野生児の片鱗を見せ始めている我が弟は、外遊びを所望らしい。この間一緒に森で動物を見て回ったのがよっぽど楽しかったのだろう。でもね、今は夜。しかも雨。
「え~…」
「絵本でも読もうか?」
「あんまりえほんすきくない…」
まあ、一応提案してみたけどそうだろうな。活字アレルギーみたいだし。初めて読み聞かせした時は目の前でゴンの頭が爆発したからびっくりした…。
ふと、閃いた。ゴンに念能力を教えれば一緒にオーラ遊びできて楽しいのでは?
しかし思いついたと同時に却下する。今のゴンにオーラを教えたら原作崩壊するし。この世界が現実で、漫画と関係ない事はわかってるけど、でも罪悪感はある。
まあ私が存在する時点で崩壊してそうだけど。でもゴンはなぁ…下手したらキメラアント編で人類絶滅とかなりかねないし…いやでもゴン=サンは阻止したいし…。
「ねえちゃ?」
「ああ、ごめん考え事してた」
「え~」
「ごめんごめん。じゃあ、戦いごっこする?」
「うん!」
私の提案にノリノリのゴン。戦いごっことは、ぶっちゃけると組手もどきだ。子どものじゃれあいがちょっと武道っぽくなっただけ。ていうか私も正式に武道修めてるわけじゃないし。
元々は私がシャドーで組手のイメトレをしていたのを、それを見ていたゴンにせがまれて『戦いごっこ』と称し遊ぶようになったネタだ。
「よし、どこからでもかかってきていいよ」
「じゃあいくよー!」
嬉しそうに飛び上がって私の顔目掛け蹴りを入れようとするゴン。わかりきっていた動作だったので軽く左腕で受ける。
続いて空いている右手を使ってゴンに正拳突き。身体全体を捻って空中で回避された。
知ってます奥さん?この子ね、まだ3歳なんです。恐ろしい戦闘センス。というか身体を動かす才能が凄い。
だけど、私だって負けてはいない。着地のタイミングに合わせ、一気にしゃがみこんで回し蹴りをしたら、それに引っかかったゴンはすてんと転んだ。
幼児は頭が重いので、顔から床にダイブする。額が少し赤くなって、きょとんとした表情をしている。容赦がなさすぎる?いいえ奥さん、十分手加減していますわ。この子はここからが凄いのですから。
一般的な子どもなら泣いていたところを、大して気にも留めていないゴン。転んだものの、身体の反動だけで跳ねるように起き上がる。なぜ3歳児がその体勢から飛び起きられるのか聞きたい。
そのまま前傾姿勢で頭突きを狙ってくる。私は身体を反らせて回避し、そのままバク宙で後退した。ええ、才能に恵まれた上にこの世界の空気にはプロテインが含まれているので、私だってこれくらいは朝飯前です。
リーチの長さを活かし、ギリギリゴンにあたる距離で顔目掛けて蹴りを放った。しかし逆に足に飛び乗り距離を詰められる。
流石に驚き。目の前までゴンが迫る。攻撃を予測し顔周りをガードしようとしたが、ゴンの行動は予想外だった。
「ねえちゃつかまえた!」
抱き着かれた。
やめたまえゴン、その攻撃は私に非常によく効く。萌え。そう萌えだ。
「ありゃ~捕まっちゃった!ゴンの勝ちね」
「おれのかち!」
KAWAII。こんな可愛い子がゴン=サンになるなんて…いやだめだ、考えるな。This Wayの事は考えてはならない。目の前に居るのは舌足らずにねえちゃ呼びしてくれる可愛い弟…。
「リン!ゴン!何バタバタしてるの!静かにしなさい!」
騒いでいるのが聴こえたらしい。ミトさんが部屋までやってきた。
「「はぁい…」」
こうして怒られるのが大抵この遊びのオチだ。できれば外でやりたいところ。
ぷんぷんしながら部屋を出て行ったミトさんを見送り、二人でベッドに倒れ込んだ。メイメイを抱きしめ、天井を見上げる。
「ねえちゃ。ミトさんっておかーさん?」
「んー、どうしたの急に」
隣でゴンが私を見上げる。思いもよらない突発的な質問に、常に続けている自分の『纏』がぶれるのが分かった。
「このまえ、ノウコがうまれたでしょ?」
「そうだね」
「おばちゃんが、ノウコに『おかあさんだよ』っていってた。でもおれもねえちゃもミトさんを『おかあさん』ってよばないもん。へんだなって」
つい最近、ノウコという女の子が生まれた。島全体の人口が少ないため、お産はミトさんが手伝いに行き、私とゴンも同行していたのだ。その時の話だろう。ちなみに島の子どもは私とゴン、ノウコだけだ。この島の過疎っぷりがよくわかる。
「ミトさんは、ノウコのお母さんみたいに血が繋がってるわけでは無いよ」
「じゃあ、おかあさんじゃない?」
「ううん、母さんだよ」
「むずかしいね」
「そうだね、でも私たちの母さんはミトさんだよ。それでいいじゃない?」
「うん!」
特に気にした風でもなく、私の言葉でゴンは納得したらしかった。メイメイをもふもふしながらニコニコ笑うゴン、天使だ。
ちなみに、メイメイは私が連れているペットという事でミトさんたちに通している。魔獣もいるような世界だから、珍しいけど羽の生えたパンダもどこかにいるだろう、という事で納得された。基本的に常に具現化しているから、通常のペットと同じように生活している。
好物は猫まんま。念獣の癖に普通に食事するのはなぜなのだろうか。ちなみに、全てオーラに消化しているらしく、うんぴはしない。
「ねえちゃ、じゃあおとうさんは?」
「…」
「おとうさんはいないの?」
ついに来たかこの質問。ゴンが成長する過程で絶対聞かれるとは思っていたが。
ミトさんが父さんを(箒で)叩き出した後、ミトさんは泣きながら私とゴンを抱きしめてくれ、「本当のお母さんだと思って」と言ってくれた。
実際、おばあちゃんもミトさんも本当の家族として接してくれたので非常に居心地が良かった。
ただ、親権がミトさんに移った頃、ゴンが寝静まったのを見計らい私はミトさんとおばあちゃんに呼び出され、話をされた。どちらかといえばミトさんの方針で、おばあちゃんは静観しているようだったけど。
内容は、『ゴンには両親が事故死したと言うように』そして『ハンターをしている事は言わないように』というものだ。私自身にも「あなたたちに辛い思いをさせたジンの事は忘れなさい」と言っていた。
これがミトさんなりの愛情だとわかっているし、客観的には私たちは『父親に辛い思いをさせられた子どもたち』だという事も理解している。ただ、原作のジンやこの世界の父さんを知っている私としては少し複雑な気持ちだ。いや、育児放棄クソ親父なのは間違いないんだけど。
「父さんは居ないねえ。ゴンが生まれてすぐ死んじゃったから」
「ふぅん…」
「その分さ、姉ちゃんが居るでしょ?姉ちゃんが父さんの分も『父さん』してあげる」
「うん、ねえちゃだいすき!」
本意ではない嘘をつくのは、少し気分が悪いものだ。思わず目を逸らしたくなる。
でも、ミトさんが嘘をつく時は相手の顔を見ない癖がある事を知っているので、敢えてゴンの顔を見てそう言った。父さん代わりになりたいと思ったのは本心だし。
「明日は森に一緒に遊びに行こうか。野草の見分け方を教えてあげる」
「うん!」
森の中で毒草を散々食べて身についた野草知識が火を噴くぜ!なーんて。
◇◇◇
「…あった」
良かったね前世の私!聖遺物(違う)ゲットだぜ!
物置を漁る事3時間。肩に乗っていたメイメイが飽きて近くを散歩し始めた頃、探していたお目当ての品を見つけた。それすなわち、父さんの釣り竿。
つまり、原作でゴンが釣りに武器にと愛用していた例のアレだ!ヨークシン編あたりから気づいたら消えてたけど!
今のゴンはまだ3歳。とてもじゃないけど一人で森に行かせられる年齢じゃない。
…あれだけの身体能力を持っているなら大丈夫だと思うけどね。でもキツネグマとか怖いし。襲われるときはカイトと出会う時だと冨樫せんせーが記してるからできるだけ避けたいよねー。もう原作崩壊もしてそうだけどさー。
「あらリン、そんなところで何してるの?」
「あ、ミトさん!ねぇ、釣りしたいんだけどこれ使ってもいい?」
長時間ガサガサとやっている私を不思議に思ったらしいミトさんが入り口から声をかけてきた。
ここぞとばかりに『いかにも偶然見つけました』みたいな顔をして釣り竿を見せると、まあ予想通りというか苦虫を嚙み潰したみたいな渋い顔をされた。父さんの使っていた物を使わせる事に抵抗があるのだろう。普段から父さんを思い出させないようにしてくれている節があるし。
「それよりも新しい綺麗な釣り竿を買ってあげるわよ?」
「ううん、これが良いの!(オタク的観点から!)」
「…そう」
そう言うと、ミトさんはそれ以上何も言わなかった。この釣り竿が父さんのものだって事も言うつもりはないらしい。ミトさんなりの親心だ。
よし、早速公式推しグッズを持って釣りにでも行こうかな。ゴンも連れて行こうか。
「ねえちゃ!どっかいくの?」
呼びに行こうかどうしようか迷っていたところでタイミング良く現れたゴン。
最近のゴンは大人ぶりたい年頃なのか、何でも私の真似をしてついてきたがる。そんなところも可愛いんだけど。
「うん。池に釣りをしに行こうかなって」
「つり?」
「魚をとるんだよ」
まぁ、原作のゴンは魚以外をとってる事の方が多かったですけどね。石板とかプレートとか…。
「おれもいきたい!」
「じゃあ一緒に行こっか」
「うん!」
嬉しそうな弟のこの笑顔、プライスレス。反射的に腰に下げていたカメラで撮影した。
こうして何かあるごとにゴンの写真を撮っている。ミトさんに連れられて近くの大きな島に買い物に行ったときに買ったカメラだ。親父からのお小遣い(500万円)、我ながら有効活用したと思う。言うまでもないが小遣いはすべてなくなった。
もうイルミのブラコンを馬鹿にできないという事に気づいたのは、その日帰ってすぐにゴンの写真を50枚程撮影した時だ。
「ミトさーん、ばあちゃーん!ゴンと一緒に森に行ってくるねー!」
「はーい!気を付けてねー!」
報告をした私は、ゴンの手を引き釣り竿片手に森への道を歩き出した。
「あれがメダメダカ。目が飛び出ていて、川の浅瀬を泳ぐ魚。群れの性別が偏ると、性転換をするの」
「せいてんかん?」
「オスがメスになる事。つまり、実質オス同士で結婚する」
「へぇ~」
歩きながら森で生きていくための知識を教える事も忘れない。…いや、嘘は言ってないから。
くじら島は島面積の大半が森で覆われている。島とはいえ近辺に他の島や大陸もあるため、植生はそんなに独自のものじゃないけれど。だからこそ、ここでの生きる知恵は、この先どこへ行っても役に立つ。
…父さんもそうして生きる知恵を学んだんだろうか。
「どこにでもいる魚だけど、毒持ってるから食べちゃダメだよ」
「ねえちゃは食べたの?」
「…食べちゃダメだよ。小さくてお腹も膨れないし」
図鑑を見ていても野草と毒草や魚の区別がつかなくて、身体で覚えたとは恥ずかしくて言えない。仕方ないじゃん、葉っぱのギザギザが一個多いかどうかなんて間違い探しなんだよ!こういうのは実地訓練しないと身につかない!
だから私はこう答えようと思う。『毒耐性を維持するためにあえて食べた』と。
だけど幼いゴンが真似しないように、それも言ってはいけないタブーワードだ。
…本当、最近何でも真似するから、気を付けてる。
暫く坂道を歩くと、大きな池が見えてきた。この島一番の大池だ。それでも向こう岸が見える程度の大きさではあるけど。
こんな所にヌシが居るって、本当なのかな。うろ覚えだけど、足が生えてるキモイ魚だったよな。
「ここでつりするの?」
「うん」
そう言って、近くでミミズを掘り出し餌にする。
ええ、伊達に野生児と呼ばれてませんよ。荒野で修業をし、樹海で訓練を受けてきたのですから、この程度は抵抗ありません。
ぽちゃりと釣り糸を垂らし、後はのんびりするだけ。
暇だから足を使って変化系の修行をする。形状変化:長文だ。これを極めれば念能力者同士で秘密のお喋りができたりする。修行にもなるし実用性も高い。
【イルミの髪はトリートメント要らず】
結構簡単にできた。この程度の文は難易度が低いな。
いつかイルミやミルキに再会する時、訓練を怠っていたと馬鹿にされるのは嫌だ。今の自分にはできない、限界を超えた世界を目指そう。
【蔵馬は魔界・人間界問わず非常にモテており、求愛者が絶えない。ぶっちゃけ壁になってその姿を追いかけたいし蔵馬には総受けでいてほしい。だがしかし妖狐の状態は非常に美しく、蔵馬もそうだが単体でも見ていられる】
うん。これはかなり難易度が高い。文の内容を人に見られたくないという精神負荷も相まっていい修行になる。実際、オーラが崩れてフルフルと震えている。
…まあ、この島に念能力者居ないけど。いつでも動揺しない修行もしておいた方がいいだろう。
「ねえちゃ…つりってひまだねぇ…」
「うぇえ!?…そ、そうだね」
文を作る事に熱中するあまり、ゴンの事を忘れていた。オーラが見えないゴンには、私がぼんやり足を眺めていただけに見えたのだろう。むしろそうじゃなかったら恥ずかしさで死ぬ。動揺しない修行はどうしたんだ私。
「つりっておもしろくないね」
「…ううん、釣りはね、待つのが醍醐味だよ」
「だいゴミ?ゴミ?」
「待つからこそ、釣れた時が嬉しいんだよ」
知ったような口きいておいて、私も実際に釣りをするのは初めてだけど。
私がそう言うと、ゴンは「そうなんだ」とだけ返して、またぼんやり池を眺め始めた。
穏やかな時が流れる。聴こえるのは木々のささやきと水の音、そして生き物の鳴き声だけだ。前世とは大違い。こういう世界なら、綺麗だって思える。
「お、釣れた」
「すごい!」
ぼんやりしているうちに私もゴンも、自然の中に溶け込んでいたらしい。餌に警戒しなくなった魚が一匹、また一匹と釣れ始める。眠そうにしていたゴンも大興奮して拍手喝采だ。
「ミトさんとおばあちゃんにおみやげできたね!」
「そうだね…ん?」
ぴちぴちと大量に釣れた魚を籠に入れて少しメイメイにも分け与えていると、池の反対側に茶色い影が見えた。よくよく目を凝らしてみると小さな動物のように見える。
「ねえちゃ!あれキツネグマかな?」
同じくゴンも気づいたらしい。しかも私よりはっきり見えているようだ。我が弟ながら恐ろしい視力。
狙いを定め、思い切り竿を振り投げる。私の素晴らしいコントロール力により、動物をひっかけて引っ張る事に成功したらしい。それにしても、上手く痛覚のなさそうな皮のところにひっかけてやったから大丈夫だと思うが、見た目はかなり痛そうである。
「これ…うん、キツネグマだね。独りなのかな?」
釣り上げた獲物はゴンの言う通り、キツネグマらしい。低体温と空腹でかなり弱っている。
「ねえちゃ、たすけてあげよ!」
「もちろん」
着ていたパーカーを脱ぎ、水気を拭って温めてやる。その間にゴンが近くから取ってきてくれた木の実を選別し、食べやすい物を与える。キツネグマは生命力が強い種族だ。暫くすると回復したらしいキツネグマの子どもは、私の手に擦り寄って手を舐めてくれた。
キツネグマって人に懐かないって聞いていたんだけど、少し驚きだ。…いいハンターは動物に好かれちまうのさ、なんてね。
「ねえちゃ…このこ、かわいそう。いっしょにいえにいれてあげよ?」
正直ゴンの気持ちもわかる。だけどキツネグマは頭も良く森の長になるケースが多い。そんなキツネグマを家でペットのように飼うのは、あまりよくない事だと思う。
「キツネグマは…本来森で暮らす生き物だから、家で飼うのは駄目だよ」
「そんな…」
悲しそうな表情でしょげ返るゴン。良心が痛む。
「…その代わりさ、毎日森に来て面倒を見てあげよ?それならいいでしょ?」
「…!うん!」
そうして私たちに新しい友達ができた。『シン』とゴンに名付けられたそのキツネグマは、1年しないうちにみるみる大きくなり、立派に森の長を務める事になる。