曇り空の夜のプリキュア   作:popoponpon

110 / 134
第110話 仲良し

 

「ツーバーサー!おーきーてー!」

「……ん……」

 

エルの元気な声に先に目を覚ましたのはヤクモだった。見れば窓の外から朝日が差し込んできている。夜明け前に一回目が覚めてしまったがどうやらあの後寝落ちしてしまったようだ。もぞもぞと体を起こして顔を出して下のベッドで眠るツバサを見る。

 

「おはようございます、ヤクモさん。まだ眠かったですか?」

「おはようソラさん。エルちゃんもおはよう」

「おはよ!」

 

そこにはエルの付き添いで来たソラがいた。ソラもヤクモを起こしに来たところだろう。2人に挨拶をすると、ヤクモは心配そうにツバサを見る。自分が起こされた時は唸っていたが、どうやら完全に眠気に襲われたようで熟睡しているようである。

 

「うーん、今はそっとしておいてあげた方が……」

「おーきーてー!!」

 

そんなツバサの様子を知っているだけに、ここはそっとしておいてあげようと言うヤクモ。しかしエルには今すぐにでもツバサに起きてほしいようだ。それでも中々起きないツバサにむぅ、とふくれっ面になってしまった。

 

「ツバサ君……ぐっすりですね」

「うん……エルちゃん、もう少しツバサを寝かせてあげよう?……後、着替えたいから部屋から出てもらえると……」

「あ!ご、ごめんなさい!エルちゃん、ヤクモさんがお着換えするのでちょっと出ましょうか!」

「むぅ……」

 

ヤクモが着替えるとなれば部屋にいるわけにはいかないだろう。渋々ソラに従うように抱きかかえられたエルだったが、部屋を出る直前にその視線に、机の隅に置かれた一冊の本が目に入るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぁ……すっかり寝坊しちゃいました……」

 

遅れて、1人だけとなった研究室でツバサが目を覚ます。時計を見ると完全に寝坊してしまったとぼんやりとした頭で考えながらベッドから出て上の段を見ると、既にヤクモの姿はなかった。そりゃそうかと考えながら、着替えを始める。そして寝間着を折りたたむと、机の上を何気なく一瞥する。

 

「……あれ?ない?」

 

その時、ツバサは机の上に置いてあったはずの本が消えていることに気が付く。ヤクモが持っていくわけがないので、考えられるとしたら別の所に置いたのを忘れてしまったのか。そう考え慌てて研究室全体を探してみるも、どこにも本がない。

 

「本が……ない!?まさか、リビングに置き忘れた!?」

 

慌ててリビングの方に出る。リビングはたまたま誰もいなかったが、どたどたと慌ただしくリビングに走ってきた足音に別の場所にいたヤクモ達が気付き、駆け付ける。

 

「どうしたんだ?ツバサ」

「ヤクモさん!?本が……本がないんです!」

「本って……机の上にあった?」

「なくなっちゃったんです!?」

「え!?」

 

机の上に置いてあったことはヤクモも記憶してる。やはり置き場所は間違ってなかったのだ。となると、何故本がなくなってしまったのか。あれは王様から頂いた大切な本、それを紛失したとなれば大問題だ。

 

「俺達も探すよ」

「ヤクモさん……皆さん……ありがとうございます」

 

一緒に本を探してくれると聞き、その心強さに安心するツバサ。それから家中を捜索するも、本はどこにも見当たらない。

 

「うーん……ないなぁ……」

「少年、寝ぼけてどこかに動かしたりしてない?」

「いえ、そんなことは……」

「うなされていたけど起きはしてなかったから多分ないと思うけど……」

「うなされてたって……」

 

自分が寝てるときの様子をヤクモに見られていたと知り、その様子に複雑な表情を浮かべるツバサ。とはいえ、エルとの結婚に対する重圧に押しつぶされていた夢を見ていたので現実ではそうなっててもおかしくはないのかもしれない。と、本を探しているツバサの元にエルが現れる。

 

「える?」

「あ……すみませんプリンセス。今探し物をしていて……」

 

エルがツバサと一緒に遊ぼうとしているのだろうかと考えたツバサは今はそれどころではないと頭を下げる。と、そういえばエルなら本を見ているかもしれないと考え、

 

「そういえばプリンセスは、部屋の机の上に置いてあった本を見ませんでしたか?」

「える!?」

「?」

 

ツバサにいきなり本の事を聞かれたエルはドキッ、とあからさまに動揺したような返事をする。普段のエルなら探し物を聞いても知らなければ首を傾げていたはず。しかしそれとは異なる反応にツバサは疑問を抱く。

 

「王様に頂いた本ですが……?」

「エル、ほんしらないもん!!」

 

まるで誤魔化すように大声を上げるエル。どうしたのかとヤクモ達がエルを見に来ると、エルが背中にツバサの本を隠している姿があった。ツバサの向きからはたまたま見れずにいただけで、後ろや横からは完全に丸見えだ。

 

「エルちゃん……これは」

「!?かくしてないもん!!」

 

後ろにましろ達が立ち、本を見つけてしまった。エルは慌てて本を隠そうとましろ達の方を振り向くと、今度はツバサにはっきり本が見えるようになってしまう。

 

「あー!?ぷ、プリンセス!?」

 

本をツバサに見つけられてしまったエルは慌てて家から飛び出してしまう。庭の木々の中へと逃げ込んでしまうエルを慌ててツバサは追いかける。

 

「待ってください!プリンセスってば!!」

「やーやー!!」

 

そんな2人の追いかけっこの声を聞きながら、ヤクモ達は茂みの外で立ち尽くしていた。

 

「……まさか、エルちゃんが持ってたなんて……」

「いつの間に……」

「私達が目を離していた時にまた研究室に入って持ちだしたのかもしれません……」

 

改めて考えてみれば、研究室に本が置いてあるのをエルははっきりと見ていたのだろう。しかしまさかこのような行動に出るとは。ソラとヤクモが心配そうに顔を見合わせている中、ツバサはエルをどうにか追い詰めていた。

 

「はあ……はあ……」

 

小さなエルとは違い、茂みの中に入った彼女を追いかけるには回り道する必要がある。エルの何倍も走らされ、息を切らしながらツバサは、エルが持ちだしたその本は大事なものなのだと話をする。

 

「その本は……王様から頂いた、僕の大事な本なんです……返してください」

「……大切……大事?」

「とっても!とーっても、大事です!!」

「…………」

 

ツバサにとっては大事な持ち物。しかも王様から頂いたこの本は2つとないものだ。それに何かあってはいけないと、本の大切さをエルに必死に説く。しかしツバサの言葉を聞けば聞くほど、エルは頬を膨らませてしまう。

 

「むー!!」

「……え?」

「ん!!」

 

心底嫌そうに、だがどこか悲しそうに本をツバサに差し出す。

 

「あー!ありがとうございます!」

 

やっとエルも、この本が大切なものだと理解してくれたのかと嬉しそうに本を受け取るツバサ。そんなツバサを、エルはジト目で睨みつける。

 

「……きらい」

「……え?」

「ツバサ!だいっきらい!!」

「!?」

 

いきなり、エルに大嫌いだと言われてしまい、ショックを受けるツバサ。突然のエルからの拒絶の言葉に完全に脱力してしまい項垂れるツバサを置いて、エルは何かを我慢するような表情を浮かべながら茂みから出てくる。

 

「え、エルちゃん?」

「……どうしたんだろ……」

「ま、待ってください」

 

ましろ達が話しかけるも無言で去ってしまうエル。その後をましろ達が追いかけ、ヤクモとあげはも追いかけようとしたのだが、

 

「な……なんで……昨日は結婚式ごっこして、今日は嫌い、なんて……もうわけが……」

「わかってないなぁ……少年は」

「どうせ少年ですよ……」

 

意気消沈してしまったツバサがとぼとぼと歩いてきたのを発見する。余程凹んでいるのかあげはに言い返す余裕もない。

 

「最近の少年、すっごく恰好良かったからね」

「え?」

 

あげはのいきなりの言葉に困惑して首を傾げるツバサ。こんな状況で何を言い出すのかと思っていると、あげはは本を指差す。

 

「目標に向かって脇目も振らず一直線でさ……でも、女の子は寂しいんだよ」

「……え?」

「あ……」

 

あげはが言おうとしているのは何もツバサの事だけではない。そのことにヤクモは気付くも、まだツバサは気付けていないようだった。

 

「今までずっと遊んでくれて、一緒に居てくれた人が遠くに感じちゃったんだよ」

「「……」」

 

遠くに。2人とも勉強や研究に夢中で気付かなかったことだったが、ツバサもここでようやく気付く。

 

「……そっか、そうだよね」

「……!」

 

ヤクモの呟きが聞こえたのと同時にツバサがエルの元へと走り出す。その頃エルは庭の一角で小鳥に慰められていた。しかしその声はエルには悲しそうに俯きぼーっとしているエルには全く届かない。彼女の頭の中にはツバサと過ごした日々が次々と思い起こされていた。あんなに楽しい日々だったのに、あの頃のツバサは遠くに行ってしまった。自分よりも本の方が大事なのだと思うと、胸が苦しくて仕方がない。

 

「える……つまんない」

 

ここにいるのが、ただの赤ん坊だったらまだ心は成長しきっておらずここまで悩まなかったのかもしれない。しかし、エルは様々な経験をしてきた。そしてキュアマジェスティへの変身を経たことで、彼女の情緒は大きく変化した。ツバサへの恋心を抱くまでに。

 

「……もっとなかよしがいいの……」

「……プリンセス」

 

いつの間にかツバサが来ていたことにもエルは気付いていない。だが、そんなエルの呟きを聞いたツバサは、何故彼女が結婚することにこだわっていたのかをやっと理解する。

 

(だから結婚式を……なのに僕は……ちっとも気付かないで……)

 

同時に、申し訳なさを感じ、土下座をすると、エルへの謝罪を口にする。

 

「プリンセス!」

「!」

「ごめんなさい……寂しい思いをさせてしまって」

「ツバサ……」

 

ここでツバサが来ていたことにようやく気付くエルが、ツバサに近づいてくる。次の言葉をツバサから聞こうとした、その時だった。

 

「クルックー!」

 

白い鳩がどこからともなく2人の元に現れる。そして鳩からある報せを聞いたツバサは急いで皆にその話を伝え、6人は家から飛び出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6人が辿り着いたのは街の結婚式場だった。式場の屋根の上にスキアヘッドは立っており、プリキュア達が来るのを待っていたかのように佇んでいた。

 

「アンダーグエナジー、召喚」

「キョーボーグ!!」

 

アンダーグエナジーが鐘と式場に飾られていたリースに集まり、鐘の胴体からリースの両腕が生えたようなキョーボーグが生み出される。

 

「える!」

「ええ、いきましょう!」

 

キョーボーグと戦闘を開始するべく、6人はプリキュアへと変身。それと同時にキョーボーグがリースの腕を伸ばして薙ぎ払ってくる。それを咄嗟に背後へと跳んで回避する6人。しかし間髪入れずに伸縮自在の鞭のように腕を伸ばしてプリキュア達を攻撃する。

 

「ふっ!」

 

それを受け流しながらウィングが回避、さらに背後から回り込んだスカイが跳び蹴りを命中させる。しかし鈍い鐘の音と共にキョーボーグは何事もなかったかのように振り向きながら攻撃を仕掛けてくる。しかし寸での所でクラウドが伸ばした雲のロープを掴んで引っ張られる形で離脱、さらに後ろを振り向いたキョーボーグの死角からバタフライが蹴りを命中させる。

 

「キョキョ!」

「はあ!」

 

バタフライへ反撃するキョーボーグの鞭をシールドで受け止める。そのままシールドを押し出して鞭をたわませると、バタフライの後ろからマジェスティが跳び出し、キョーボーグへ攻撃する。だが、

 

「っ!?」

 

キョーボーグがまだ残っているもう1本の腕で受け止める。リースを元としているだけあって衝撃を吸収する能力に長けているようであり、キョーボーグは自身へのダメージを受け止めると同時に、勢いよく鞭を振り切ってマジェスティを吹き飛ばしてしまう。

 

「きゃあ!?」

 

どうにか空中で体勢を整え、着地する。その目の前にキョーボーグが迫るも、5人がマジェスティの前に素早く移動するも、キョーボーグは突然体を揺らすとともに鐘の音を響かせる。

 

「キョウボォォオオオオグ」

「「「「「!?」」」」」

 

その音はただの鐘の音ではない。プリキュア達にダメージを与える音のようであり、その音をまともに聞いてしまったクラウド達は頭を抑えながら痛みに呻いてしまう。瞬間、キョーボーグは鋭く腕を振るい、5人をまとめて薙ぎ払ってしまう。

 

「「「きゃあああ!?」」」

「うわあああ!?」

「ぐあっ!」

「皆!?」

「……油断大敵」

「っ!?」

 

5人が吹き飛ばされてしまい、マジェスティが吹き飛ばされた皆を見る。しかし、その一瞬が命取りだとスキアヘッドが呟いた瞬間、キョーボーグの鐘の中から放たれたアンダーグエナジーがマジェスティに命中してしまう。

 

「「「「「マジェスティ!?」」」」」

 

着弾によって生じた土煙が貼れると、そこには黒いアンダーグエナジーの球体があった。その中にはマジェスティが閉じ込められており、どうにか外に出ようと彼女が内側から球体を叩いている姿があった。しかし、彼女の力では球体を壊すことができずにいるようだった。

 

「下がって、マジェスティ!」

 

プリズムが光弾を放ち球体を壊そうとするもキョーボーグの腕に妨害されてしまう。

 

「俺が何とかする!」

 

プリズムに目で合図し、クラウドが球体へと走り出す。クラウドの力ならあのアンダーグエナジーをすぐにでも取り除ける。しかし、

 

「それは予測済みだ」

 

その尤も効果的な手段をスキアヘッドが予想していないわけがない。キョーボーグが腕で攻撃する。それをアンブレランスを広げて受け止めるのだが、

 

「クラウド!後ろ!?」

「っ!?ぐあっ!」

 

2本目の腕で後ろから打たれて吹き飛ばされてしまう。

 

「……このぉ!!」

 

マジェスティを見て悔しそうに歯噛みしていたウィングが、怒りの声と共にキョーボーグへと突撃する。キョーボーグも対応しようとするも、ウィングはそれを超える速さで次々と攻撃し始める。

 

「よくもマジェスティを!」

 

しかしキョーボーグもウィングの動きに対応し、カウンターの要領で大きな一撃を叩き込む。

 

「うわああああ!!」

「ウィング!?」

「っ……マジェスティ!!」

 

空中で復帰することもできず吹き飛んでしまうウィング。だがマジェスティの声を聞いたことで即座に全身に力を入れてその場に留まると、そのままマジェスティの元へと向かう。

 

「キョウ……」

「「たあああ!!」」

 

そうはさせないとウィングを狙い打ちして腕を伸ばすキョーボーグ。だがスカイとプリズムがそれを掴んで受け止めると、そのままキョーボーグを後ろへと引っ張っていく。

 

「クラウド!」

「わかった!!」

 

その腕に、クラウドが雲のロープを搦めていき、2本の腕を一本にまとめてしまう。そして3人の力でキョーボーグが引っ張られ始める。

 

「スカイ!プリズム!クラウド!」

「ウィング!」

「今です!」

「マジェスティを!」

「はい!!」

 

3人の声援を受け、ウィングは頷くと改めてマジェスティへ向かって飛んでいく。だが、腕を防がれてもなおキョーボーグはウィングを妨害するようにアンダーグエナジーを発射して攻撃する。だがウィングは着実にそれらを回避していく。

 

「守ってみせる!例えこの身に何があろうとも!!」

「!!」

「ひろがるウィングアタック!!」

 

そして遂にチャンスを掴んだウィングの一撃が、マジェスティを包むアンダーグエナジーへと突き刺さる。その衝撃と音にマジェスティの視界が塞がれ、思わず目を閉じてしまったが、次に彼女が目を開くと、彼女の体はウィングに抱きかかえられていた。

 

「ウィング……」

「プリンセス……僕はナイトとして失格でした。でも、もう二度と貴女に寂しい思いはさせません!!」

「……!」

 

そしてウィングから投げかけられた言葉。それは、キョーボーグが現れたという知らせを受ける前に、ツバサがエルに言おうとしていた言葉の続きだった。彼から言われた心の底からの言葉に、マジェスティは頬を赤らめながら、嬉しそうな顔を見せ、笑いかける。

 

「ありがとう、ツバサ!」

「キョーボーグ!!」

 

と、雲のロープを力任せに千切ることに成功したキョーボーグが折角閉じ込めたのにそれを解放したウィングとマジェスティをまとめて攻撃しようとする。しかし、ウィングはその攻撃に気付き素早くマジェスティを抱えて回避し、空へと逃れる。

 

「もう、しつこいな……それなら!」

 

しつこく追いかけようとするキョーボーグにバタフライは憤慨すると、ミックスパレットを取り出し、赤と白の2つの色を混ぜ合わせていく。

 

「元気の力、アゲてこ!!」

 

ミックスパレットから放たれた桃色の光がマジェスティとウィングを包み込む。バタフライから力を受け取ったウィングとマジェスティは頷き合うと、ウィングがマジェスティを抱えていた腕を離す。そのまま2人は空中に浮くと、両腕を絡み合わせて一本の巨大なツリーへと変化させ、突進してくるキョーボーグに対し、お互いに両手を絡め握り合う。

 

「「2人で一緒に!はあああああ!!」」

 

瞬間、マジェスティの手から光の刃のようなものが出現する。それはウィング手にも一緒に握られ、ミックスパレットの光を取り込み巨大な刃となって振り下ろされる。それはキョーボーグのツリーを真っ二つに両断し、キョーボーグが落ちていく。

 

「「「「おお……」」」」

「「はあああ!!」」

「キョーボーグ!?」

「!今よ!!」

 

その光景に4人が驚きの声を漏らしている中、落ちていくキョーボーグに2人が飛び蹴りを放つ。それによってキョーボーグは地面へと叩きつけられてしまう。それを見たバタフライが、今がチャンスだと声を上げる。

 

「「「「「「プリキュア!マジェスティック・ハレーション!!」」」」」」

「スミキッター……」

 

キョーボーグがマジェスティック・ハレーションを受けたことで浄化され、元の鐘とリースへと戻っていく。それによって今日の戦いが終わりを告げるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

時刻は夕暮れに差し掛かり、変身を解いて赤ん坊に戻ったエル。皆で帰ろうとした時、ツバサは無言でエルの前で片膝をつき、彼女を見つめていた。

 

「ツバサ……」

「誓います。僕はナイトとして、プリンセスエルをずっとずっと、お守りすることを。これからも一緒に、たくさん遊びましょうね」

 

そう言い、顔を上げてエルへと微笑む。ツバサの言葉とを聞き、微笑みを見たエルも、心の底から嬉しそうに笑う。そして差し出されたツバサの手を、エルが手に取るとツバサは愛おしそうにエルを抱きあげる。

 

「ツバサ……ソラ……ヤクモ……ましろ……あげは……ずーっといっしょ……ずーっとなかよし!」

 

自分達の姿を見て、喜ぶ皆。その顔を見て、エルは嬉しそうに言うのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。