アンダーグ帝国の内部にあるポッドの中に、カイゼリンの姿があった。彼女の全身はアンダーグエナジーの中にあり、開かれた傷にはアンダーグエナジーが注ぎ込まれている。先日のプリキュアとの戦いで開かれた古傷を癒しているのだろう。じっと、目を閉じたまま傷を癒していたカイゼリンを見ていたスキアヘッドだったが、彼女に背を向けるとトンネルを開く。
「……どこへ行く」
「……」
「スカイランドへ行くことは許さんぞ」
「……キュアマジェスティが完全に覚醒しました。今潰さねば」
古傷が原因とは言え自分をも下したプリキュアを相手にすれば、スキアヘッドにも万が一があるかもしれない。それを危惧し、1人でスカイランドへ行くことを禁ずるカイゼリンだったが、スキアヘッドがここで動かなければならないという旨を伝える。
「お前がいなくなったら、私はどうなる……?それに、お前には怪我が……」
「そちらは既に完治しております。そしてその回復装置は私がいなくても動きます」
「そうではない……そうではないのだ……」
カイゼリンがスキアヘッドに行ってほしくないのはどういった理由があるのか。スキアヘッドはそれを理解しているのか理解してい兄のか、無言で彼女に背を向けるとトンネルの中へと入っていく。
「行くな!……う……」
「あなたを守るためならこの命、惜しくはありません」
必死に止めようとするも古傷の痛みに顔を顰めるそう彼女へ宣言すると、スキアヘッドはスカイランドへと向かうのだった。
★
「……遂に出たか……」
そしてスカイランドでは、トンネルが開かれたことがすぐに報告された。ツバサの手によってつくられたバリアには、ヤクモが行っていたアンダーグエナジーを感知する能力を分析し、キラキラエナジーを組み合わせることによってアンダーグエナジーに反応するソナーアンダーグ帝国から敵が現れたという報告はすぐに青の護衛隊へと伝えられる。そして各々の武器を手に都の入口へとすぐさま駆け付けると、そこにはスキアヘッドが立っていた。アンダーグ帝国の力を見せるため、戦士たちを蹴散らすべくわざわざ待っていたのだろう。青の護衛隊が一通り集まったのを見たスキアヘッドが手を上げる。
「開け!」
その言葉と共にトンネルが複数開かれ、そこからアンダーグエナジーが次々とバリアに激突する。バリアの強度も高く、スキアヘッドの攻撃もバリアは受け止め、弾いてくれているが、それもいつまで持つかはわからない。そこに駆け付けたヤクモ達もスキアヘッドの姿を確認する。
「まだ大丈夫……僕のバリアはそんなにやわじゃない。でも、このまま攻撃を続けられたらきっといつか……」
「バリアを壊されたら街を守れない……皆!」
「ヒーローの出番です!」
スキアヘッドの攻撃を止めるため、プリキュアへと変身する6人。そのままクラウドが先んじてバリアから飛び出し、アンダーグエナジーをその身に受け止める。
「!」
同時に雲を次々と周囲に放ち、その内部にアンダーグエナジーを吸収していく。雲も通して取り込まれたアンダーグエナジーによってその髪が赤く染まっていき、クラウドの姿が変わっていく。クラウドが攻撃を吸収し始めたあたりでスキアヘッドも彼のパワーアップによる戦況悪化を危惧してアンダーグエナジーの放出を止めるのだが、既に放出した分はクラウドに取り込まれてしまっている。しかも、クラウドがバリアを守るために吸収を行っている間にマジェスティがスキアヘッドへと迫っていた。
「やめなさい!」
マジェスティの紫の雷鳴を纏った拳がスキアヘッドと激突する。以前より強力になったマジェスティの攻撃にスキアヘッドも目を見開き、その威力に耐えかねて吹き飛ばされる。
「っ!……これがキュアノーブルから受け継いだパワー……成程、強い……」
背後に出現させたトンネルの中へ吹き飛ばされる形でスキアヘッドが態勢を立て直すと、適当な地面に開いたトンネルの名から現れる。
「だが、知識の宮殿に刻むほどではない」
「……あなたはカイゼリンのために戦っている」
「それがどうした?」
スカイがスキアヘッドに問いかける。スキアヘッドはカイゼリンの為に戦っているはずだと。しかしわかり切っていることを何故聞くのかというスキアヘッドに、クラウドとスカイは質問を重ねる。
「だったらあんたは知っているはずだ。どうやってカイザー・アンダーグが死んだのかを」
「教えてください!彼女の事を!」
「ならばカイゼルから聞いているだろう。それが真実。それ以上語ることは何もない」
分かり切っている話をする必要はないとクラウドとスカイとの話を一方的に打ち切ると、スキアヘッドの周囲からトンネルが開かれ、それらからアンダーグエナジーが溢れ出すと、周囲の草原に落ちている石に次々と注ぎ込まれていく。
「アンダーグエナジー、召喚」
「「「「「「ランボーグ!!」」」」」」
無数の石を媒体にしたランボーグが出現する。それらはプリキュア達を囲むほどの大群でありプリキュア達はそれを見上げながら冷や汗を流す。
「ランボーグ!?」
「質より量ってわけ!?でも多すぎ!?」
ランボーグ達が一気にプリキュアへと襲い掛かる。とはいえ、キョーボーグ相手ならばともかく、数だけを重視して作られたランボーグの大群は1体1体は今となってはプリキュア達に圧倒されるような実力だ。しかし、このランボーグ達の厄介な所はその数にある。
「く……こんなにたくさんの相手と戦うなんて初めてだ……」
戦闘を行いながら、ウィングは冷や汗を流す。確かに1体1体はともかく、プリキュア達は軍団戦を初めて行う日となる。それ故、こちらの連携に相手が差し込んでくる形も多く、今までのように連携が取れず苦戦を強いられていた。
「砕け」
「しまった!?」
プリキュア達がランボーグの相手をしている間にスキアヘッドが再びバリアの破壊を開始する。放出されるアンダーグエナジーを見たクラウドがランボーグをすり抜けて攻撃を止めようとするが、クラウドの接近だけは何としても止めようと大量のランボーグが立ちはだかる。
「邪魔だ!!」
クラウドがアンブレランスのチェーンを取り出す。巨大なチェーンとなったランボーグがまとめてランボーグを吹き飛ばすも、その背後から次々とランボーグがクラウドに伸し掛かっていく。
「クラウド!?」
クラウドがランボーグ達に押しつぶされたのを見て、スカイ達が驚く。その間にもスキアヘッドのバリア破壊は進んでいき、ついにバリアにひびが入っていく。
「く……」
バリアが危ういのを感じ取り、苦々しい表情を浮かべるアリリ。隊員たちはプリキュア達が抑え込まれ、バリアも破壊されかかっているこの状況に焦りを覚え、次々と武器のキラキラエナジーを発動させてバリアの外へ飛び出そうとする。
「まだだ!」
「で、ですが隊長!」
「堪えろ」
だが、それをシャララが制する。しかし、このまま何もしないで待機し続けていいのだろうか。焦りの声や表情が隊員たちに広がる中、今は耐える時だとシャララは諭す。
「必ず私達の出番は来る。それに……ランボーグごときに今更やられるプリキュアではないさ」
シャララがそう言った次の瞬間。クラウドに伸し掛かっていたランボーグ達が次々と元の小石へと戻っていく。そのままクラウドが、鞘に入ったままのアンブレランスを取り出す。それは、ムラクモとの手合わせの後、彼から受け取ったもの。アンブレランスの真の姿だった。そしてアンブレランスをランボーグへと差し向けると、
「ひろがるクラウドプロテクト!」
クラウドの髪色が元の銀色に戻る。次の瞬間、アンブレランスと鞘がそれぞれランボーグへと変化して合体し、発射口が持つガントレットに装着されたような形になる。その発射口には圧縮されたクラウドプロテクトが装着されており、ため込んだアンダーグエナジーが雲のフィルターを通して一気に放出され、ランボーグ達へと襲い掛かる。
「「「「「スミキッター……!」」」」」
フィルターを通過し、キラキラエナジーの砲撃となった一撃がランボーグ達を次々と薙ぎ払っていく。それによって一気に残り5体程度まで減らされるランボーグ。無論、ヤクモ自身がアンダーグエナジーを多分に保持しているこの状態でなければここまでの行動には出れなかったが、その点ではスキアヘッドは裏目を引いたと言えるだろう。
「残りが5体ならば!」
「「「「うん!」」」」
クラウドの活躍によってランボーグ達が一掃され、残るのはたった5体。プリキュア達はランボーグの頭上を取ってバランスを崩すと、次々と自分達の浄化技を放つ。
「ヒーローガールスカイパンチ!」
「ヒーローガールプリズムショット!」
「ひろがるウィングアタック!」
「ひろがるバタフライプレス!」
4人がそれぞれランボーグを浄化していく中、マジェスティの全身を光が包んでいく。
「ひろがるマジックアワーズエンド!」
そして光の手刀がランボーグを両断する。そして5体の残るランボーグが次々と浄化されていく。
「後少しの所で……」
プリキュア達の手によってランボーグ達を一掃され、無表情なスキアヘッドの顔にも焦りが浮かぶ。スカイランドのバリアをもう少しで破壊できるというのに、プリキュア達が自由に動けるこの状況はまずい。そうスキアヘッドが判断する間もなく、いち早くランボーグ達を一掃してきたクラウドが元に戻したアンブレランスを開いた状態でスキアヘッドへと迫る。クラウドの前にアンダーグエナジーを発射していたトンネルを閉じざるを得なくなり、トンネルを閉じてクラウドへ対応しようと拳を構えると、
「!?」
クラウドがその場から傘を閉じて跳ぶと、その背後からアンブレランスに隠され見えなくなっていたスカイとマジェスティがスキアヘッドへと迫る。咄嗟に両腕にアンダーグエナジーの球体を生み出すも、スカイとマジェスティが左右に分かれてしまい、スキアヘッドが焦りのあまり左右から迫るどちらのプリキュアに対応するか迷うという普段見せないミスを見せてしまう。
「遅い!」
そしてスキアヘッドが2人の拳を受けて吹き飛ばされる。そして地に背を付けながら、今の攻撃の威力に困惑する。
「2人の攻撃でこの威力……力を抜いたな」
「カイゼリンのためにもあんたを倒すつもりはない。ここで戦いを止めれば、カイゼリンだって傷つかずに済むんだ」
「私達の目的はあなたをやっつけることじゃないの」
2人のために囮になってスキアヘッドを引き付けていたクラウドがスキアヘッドの目の前に降り立つ。その後ろからマジェスティとスカイが近づいてくる。
「私たちの力は皆を守るためのものだから」
「……それほどまでの力の差が……」
傷が癒えるまで、キョーボーグを差し向けてきたスキアヘッド。しかし、その戦いでもプリキュア達は成長し、キュアマジェスティもエルレインの力を受け取り完全に覚醒した。その力の差は既にスキアヘッドでも勝てない程に広がっていたことを悟ったスキアヘッド。その姿は、アンダーグ帝国で回復装置の中で傷を今も癒しているカイゼリンの目にもはっきりと中継されていた。
「す……スキアヘッド!?」
「……最早ここまで」
次の瞬間、4人をアンダーグエナジーのドームが包み込む。
「「!?」」
「やば!?これって!?」
ただ閉じ込めるだけなら自分諸共閉じ込める必要はないだろう。だがスキアヘッドは敢えてこの中に自分を含めた3人を閉じ込めた。それが意味すること。過去に自分が被害を減らすと言う目的ではあったが自爆するランボーグをクラウドプロテクトの内部に閉じ込めたことのあるクラウドは一瞬で理解する。同時にこのドームは、かつてと同様、プリキュアの力を無力化する。この中で力を使えるのはクラウドだけだ。
「これで……お前たちの力は封じた」
「ですが仲間たちが助けてくれます!」
「それに、クラウドだっているわ。こんなことをしても……」
「無駄だ!」
そして次の瞬間、スキアヘッドが衝撃破を放つ。アンダーグエナジーではない攻撃を喰らい、クラウドが怯んだ瞬間に、
「その時間は与えん!」
「しまった、自爆を……!」
全身にアンダーグエナジーを満たす。クラウドはそれを予感していたからこそスキアヘッドのアンダーグエナジーの流れに介入しようとしていたのだが、スキアヘッドの方もそれを織り込み済みで距離を無理やり取ったのだ。
「「!?」」
「これはアンダーグエナジーでの攻撃ではない……お前たち3人の命、もらっていくぞ!カイゼリン様のために……!」
「よせ!スキアヘッド!!」
なりふり構わなくなり、3人諸共自爆を敢行するスキアヘッド。アンダーグ帝国からカイゼリンが悲痛な叫びをあげるも、その声は当然、スカイランドにいるスキアヘッドには届かない。そして自爆を事前に止めることができなくなったクラウドがスカイとマジェスティを庇おうと前に出ようとする。そんな2人を制してマジェスティが2人の肩を掴んで押し出す。直後、ドームが吹き飛ぶほどの大爆発が発生。その衝撃が外に居た3人にも襲い掛かる。
「スカイ!?」
「クラウド!?」
「マジェスティ!?」
アンダーグエナジーが生む黒い霧。それがゆっくりと晴れていくと、無傷なスカイとクラウドの姿が現れる。2人の前にはマジェスティが立っており、彼女は光の壁のようなものを展開してスキアヘッドの自爆を受け止めていた。
「光の……壁……?」
初めて見るマジェスティの技に驚いたような声を漏らすウィング。スカイとクラウドが驚いたようにその光の壁を見ていると、マジェスティはその防御力を確かめるように頷き、2人が無事かどうか確認するように顔だけを振り向かせる。
「プレゼントだよ。皆を傷つける攻撃から、皆を守る力……マジェスティックベール!」
それは、エルレインが遺した力が生み出した、キュアマジェスティの第二の技だった。ひろがるマジックアワーズエンドが、エルレインから受け継いだ、ランボーグを浄化するための剣ならば、マジェスティックベールは人々を脅かす攻撃から皆を守るための盾だ。その防御力は、スキアヘッドの自爆にも簡単に耐え、スカイとクラウドはもちろん、自分も無傷で乗り切ることはできた。
「……でも」
しかしマジェスティは、悲しそうに霧を見る。黒い霧が消えつつあるそこには、全身傷だらけで横たわるスキアヘッドの姿があった。プリキュア達を抹殺するべく、全ての力を賭して行われた自爆だ。本来なら彼の体を木っ端微塵に吹き飛ばしてしまう程の威力だったが、彼自身強い実力者だっただけに、体は結局消し飛ばず残ったのだろう。
「……」
そして僅かにだが胸が上下する。彼は呼吸しており、この自爆を経ても生きていた。しかし、スキアヘッドと話をすることはできず、最終的にアンダーグ帝国の矜持に従い、愛する人であるカイゼリンのためにその身を犠牲にしたスキアヘッド。その結果は、アンダーグ帝国の戦力を削ぐことができた、という合理的な判断を喜ぶこともできない苦々しい後味の悪い結末となってしまった。
「バタフライ!スキアヘッドの手当てを!」
「わかった!」
だが、まだスキアヘッドは生きている。ならば、手当てをすればまだ生存の余地があるはずだ。怪我している血肉を自分のアンダーグエナジーで満たし、ミックスパレットで治療する。そうすれば彼だってきっと。しかし、
「よせ……敵に情けをかけられたくはない……」
「そんなこと言ってる場合じゃ……きゃっ!?」
スキアヘッドはその治療を拒否する。意固地になるなとバタフライが無理やり治療しようとするのだが、スキアヘッドの手から放たれたか細い小さなアンダーグエナジーがミックスパレットを弾き飛ばしてしまう。しかし逆に言えば今のスキアヘッドではこれぐらいのことしかできない程に弱体化しているといえる。
「スキアヘッド。俺達があんたを助けるのはカイゼリンと父さんのためだ」
「……私は負けたのだ。お前たちの強さは認めよう。しかし、故に施しを受けるわけにはいかない」
スキアヘッドを説得しようとするクラウド。カイゼリンの名を出せばスキアヘッドも揺らがざるを得ないはずだと。しかしスキアヘッドはカイゼリンの事を案じてはいてもアンダーグ帝国の価値観を持つ人間だ。弱き者に価値はないという価値観。それは、戦いに敗北した今の自分とて例外ではないと、自分の傷にアンダーグエナジーを注ぎ込もうとするクラウドの行動を制止する。スキアヘッドの頑なな態度の前では、無理矢理アンダーグエナジーを注いでも彼は自力でそれを排出してしまうだろう。
「……うぐ」
そして、スキアヘッドにも最期の時が訪れる。一度せき込むような様子を見せると、震える手を何とか上げる。
「カイゼリン様……これが、最期の授業です……力が……全て……故に力のない者は……かくも惨めで悲しい……」
だがその手は徐々に消えていく。アンダーグエナジーの粒子となって、崩れていくスキアヘッドの体。
「もっと私に力があれば……愛するあなたを守れたのに……申し訳、ありません……カイゼリン、様……」
アンダーグ帝国にいるカイゼリンに向けて最期の言葉を伝え、消滅するスキアヘッド。何もすることができず、クラウド達は悲しそうにその光景を見ているしかなかった。
プリキュアよ……私の大切な者を……どれだけ奪えば……気が済む!うああああああああ!!!」
回復装置にひびが入る。カイゼリンの全身からアンダーグエナジーが吹き上がり、赤黒いオーラが彼女の体を覆っていく。そして破壊された装置から出てきたカイゼリンは、そのままスカイランドへと現れる。
「カイゼリン・アンダーグ……あなたがきちんと話してさえくれればこんな終わり方にはならなかったかもしれないのに……」
「ソラさん……」
カイゼリンに、思わず言葉が漏れるスカイ。もっと早く、話す機会があればスキアヘッドがその命を散らすことはなかったのかもしれないと。
「いいだろう……そんなに聞きたければ聞かせてやる……カイゼルも知らない……お父様に何が起こったのか……」
カイゼリンは、スカイの言葉に静かに返す。絶対にスカイランドを、プリキュアを許さない。スキアヘッドを殺したプリキュアを、絶対に潰す。彼らの最大の力を、自分の力で、アンダーグエナジーで叩き潰す。そのために、彼らに絶対に和解は不可能であることを知らしめるため、カイゼリンは遂に真実を語り出す。
「300年前……スカイランドとアンダーグ帝国は和平を結んだ……なのにキュアノーブルは!私達を殺し、お父様を手にかけた!!」
「「「「「!?」」」」」
「そんなの……嘘だよ……嘘に決まってる!?」
カイゼリンから告げられたカイザーの死の真相。それは、なんとキュアノーブルがカイザーを殺したという内容だった。涙を流し、父の死を悲しむ彼女の鬼気迫る言葉は、その言葉が真実であると告げていた。だがマジェスティ達が聞いたエルレインの話とはまるで違うのだ。彼女が嘘を吐いているとでもいうのか。そんなわけはないと、そう信じたいかのようにマジェスティは戸惑いながらそう呟くのだった。