曇り空の夜のプリキュア   作:popoponpon

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第15話 空の支配者

「そこまでです!」

 

ランボーグにも姿が見える位置に辿り着くスカイ達。ランボーグ達もプリキュアを認識し、出鱈目に撃っていたビーム攻撃も一旦止める。そしてスカイ達を見下ろすランボーグの視線。その奥でカバトンがにやりと笑う。

 

「くくく、出てきたのねん」

 

UFOのような円盤型のランボーグの中には通路や部屋などが存在しており、操縦室と思われる部屋の中に置かれたモニターから、カバトンはプリキュア達を見下ろしている。

 

「だが……今回は俺様の負けはないのねん!何故なら……お前たちは飛ぶことができないという致命的な弱点があるのねん!」

 

自分の声はプリキュアには届かない。だからこそいくら喋ろうが不利になることはない。それをわかって、得意げに語るカバトンは、ランボーグに攻撃指示を下す。

 

「ランボーグ!撃ち込め!」

「ランボーグ!!」

 

ランボーグの円盤の中心部からビームが降り注ぐ。それらを回避しながら光弾を発射し、攻撃を仕掛けるプリズム。しかしその攻撃は縦横無尽に動き回るランボーグには命中せず、虚空へと消えていく。スカイは回避しつつ、ビームを時には叩き割ってどうにか接近するチャンスを伺っているものの、ランボーグの高度の前ではそれも困難だった。ランボーグへの接近が難しいのはクラウドも同様であり、回避と防御を併用しながらどうにか射程距離に入れないか試みるも成果は芳しくない。

 

「このままじゃジリ貧だな……」

「私達じゃ空は飛べないし……」

 

ビームの発射のしすぎで煙が上がり、視界にプリキュアの姿を捉えられなくなったからか、ランボーグが一旦攻撃を中止して安全のために高度を上げる。またプリキュアの姿を視認できるようになれば攻撃を当てやすくするために高度を下げるため、それまでこちらも仕掛けることはできない。その間に次の一手を考えなければならない。

 

「うぅ……もっとジャンプ力があれば!」

「ないものねだりをしても仕方ない、とにかく……あれならもしかしたら」

 

クラウドが顔を上げる。2人がその視線の先に見上げると、そこには大きなビルがあった。あそこの屋上からなら攻撃を当てられるかもしれない。ちょうど煙が晴れ、再びランボーグが降下して攻撃を開始したのを合図として3人は攻撃を回避しつつビルの壁を勢いよく駆け上がる。一気に屋上まで駆け上がり、そのまま手すりに着地すると、スカイとプリズムが同時に跳ぶ。

 

「スカイ!」

 

それだけではまだ足りない。そこで空中でスカイとプリズムが足を合わせ、さらにプリズムが上に押し出し、スカイがそれに合わせてプリズムの足からさらにもう一段跳び出す。それによって勢いよく落下していくプリズムだったが、そこをクラウドが受け止める。

 

「大丈夫?」

「うん、私は大丈夫!」

 

プリズムを受け止めたヤクモと受け止められたプリズムがスカイを見る。ランボーグに一撃を与えるため拳を突き出したスカイ。しかしその拳が届く前にランボーグはさらに高度を上げてしまい、拳は盛大に空かされてしまう。

 

「あっ……あ!?」

「ねぇずるくないそれ!?」

(やっぱ……そうなるよね)

 

完全に勢いを失ったスカイの体が落下し始める。

 

「きゃあああああああ!!」

「スカイ!!クラウド!」

「ああ!」

 

大地へと落ちてくるスカイを受け止めるため、手すりを蹴って飛び出したクラウドが今度はスカイを受け止める。しかしランボーグは空中で回避できないスカイとクラウドを狙い撃ちにするべく、次々とビームを発射してくる。

 

「ひろがるクラウドプロテクト!」

 

スカイをお姫様抱っこで抱えながら、咄嗟にクラウドが左手をビームに向け巨大な雲のフィルターを作り上げる。それを通過したビームが軌道を逸らされ、空の果てへと消えていく。ビーム攻撃を凌ぎながら、クラウドプロテクトをタイミングを見て足元へと動かそうとしたその時。

 

「そうだクラウド!これ使って!」

 

プリズムが複数の光弾を空へと放つ。それは空中で固定される。それをクラウドが踏むと、確かに空中にできた足場と表現するにふさわしい硬度を持っていた。クラウドプロテクトを消すとその足場を使ってビルの屋上まで戻ってくる。

 

「ありがとうプリズム」

「よかった、2人とも無事で……スカイは大丈夫?」

「は、はい……だけど……」

 

どこか名残惜しそうにクラウドに降ろされると、3人はランボーグを見上げる。先ほどまでクラウドプロテクトで視界を塞いでいたのと、あくまで着地に専念していたせいでそこまで注意を向けられなかったが、ランボーグの腹の部分には巨大なエネルギーが溜まっていた。

 

「……うん、あれ……やばい予感がするんだけど……」

「やっぱり……そうですよね!?」

 

見るからに発射する直前という大技を前に2人は慌ててランボーグに背を向けて距離を取ろうと、ビルからジャンプする。それと同時に放たれた先ほどを超える

巨大なレーザーがビルごとプリキュアを粉砕しようと襲い掛かる。そしてビルが崩壊するほどの大爆発が巻き起こり、一帯を煙で包んでしまう。

 

「ぎゃーははははは!!俺、TUEEEEE!!」

 

スピーカーをオンにしてプリキュアに聞こえるように高らかに叫ぶカバトン。その下、煙の中では、

 

「く、うぅ……!」

「はぁ、はぁ……」

 

爆発の余波で勢いよく吹き飛び、壁や床に叩きつけられたスカイとプリズムがダメージで倒れていた。まだ意識こそ残っているものの、少なくないダメージを受けてしまった2人は、ふらふらと立というとしてまた膝をついてしまう。

 

「無事、ですか……?」

「な、なんとか……でも、正直やばかったかも……クラウドが防いでくれなかったら……」

「!!クラウドは!?」

 

はっとなり、煙の奥を見る。先ほどの攻撃も、着弾する直前にクラウドが再びクラウドプロテクトを展開してなければ自分たちも意識が残っていたかどうかわからないだろう。クラウドプロテクトをぶち抜いて着弾したレーザー、その余波だけでも自分たちは苦しんでいるのだ。直撃したクラウドはどれだけのダメージを受けているのか。

 

「探さないと……うぐ」

 

どうにか脚に力を込めて立ち上がるスカイ。プリズムも頑張って立とうとするも、2人してバランスを崩してしまいそうになり、お互いに支え合ってどうにか立ち上がる。と、

 

「「!?」」

 

再びレーザーが着弾する音。それは、こことは離れた場所で聞こえてきた。つまり、

 

「クラウドは、1人で戦っている!?」

「急がないと……!」

 

レーザーの音が離れたということは、おそらく自分たちから意識を逸らすために1人で囮を買って出ているのだろう。ならば急いで合流しないと。2人は痛みに耐え、体に鞭を撃つように急ぎ動き出す。

 

「ぐううううう!?」

 

そしてクラウドの方は、3発目となるレーザーをクラウドプロテクトで受けとめる。しかしレーザーはクラウドプロテクトをぶち抜いてクラウドに命中し、クラウドの体が宙を舞い、壁に叩きつけられながら裏路地へと落ちていく。

 

「ったく、本当に面倒な奴なのねん……まったく、そのタフさだけは認めてやるしかないのねん」

 

カバトンも、スカイとプリズムを一発でノックアウトさせた一撃をまさか2回も耐えるとは思わず、驚きの声を漏らしていた。

 

「!クラウド!!」

 

そしてクラウドが落ちた裏路地には、あげはがいた。エルが1人街に行ってしまったことを聞き、探していたのだが、そこに偶然クラウドが落ちてきたようだ。全身をボロボロにしながらも、クラウドは落下の直前に小型のクラウドプロテクトを真下に展開し、衝撃を吸収して落下のダメージを消す。

 

「そんなボロボロになって……」

「っ……あげはさん!?なんでここに」

「エルちゃんが1人でこっちに向かってるって、だから探して……他の2人は!?」

「エルちゃんが……すみません任せます。後2人の事も!俺がランボーグの気を引いていないと2人が危ない!」

「!待っ……」

 

あげはが慌ててクラウドを起こす。クラウドはあげはに短く説明をするとビルを蹴って壁をジャンプしながら再び屋上に出ようとビルとビルの間を跳び出す。しかし、

 

「2度あることは3度ある……この世界の言葉らしいのねん、やっぱり3度目があったなぁ!!」

「ひろがるクラウドプロテクト!!」

「駄目、それじゃ……」

 

あげはの上空でクラウドの技とランボーグの大技が激突する。だが、遠くからエルを探しつつ戦いを見ていたあげはにはばっちりと見えていた。クラウドプロテクトがランボーグに破られていることを。応用の利く守りの技として運用されているが完全に防ぐことができない、これではクラウドも。そう思っていたが、こうして間近で見ることになり、あげははあることに気付く。

 

「……威力が、下がってる?」

 

バリアで受け止めたかから威力が弱まっているという話ではない。一瞬も技は拮抗しておらず、クラウドプロテクトをレーザーが通過する。だが、通過前と通過後では明らかにレーザーの太さが変わっており、三度レーザーを受け止めたクラウドの体が屋上を転がっていく。

 

「!そうかあの技……ダメージを0にするバリアじゃなくて……ダメージを何割かカットする防御技なんだ……!」

 

ゲームのような例えが浮かんできた。他に説明できるようなフレーズも思いつかなかったためそれを採用してみたが、あげはの中では思ったよりしっくりくる感じがあった。一番最初の攻撃はクラウドプロテクトの展開も間に合ってなかったためあまり大きなダメージの減少は期待できず、スカイとプリズムも大ダメージを受けてしまった。しかし2回目以降はしっかりとその効果を発揮している。相手が強すぎれば攻撃を防ぎきれず大ダメージを受ける技ではなく、どんな攻撃でも弱めることができる技。それが、クラウドプロテクトなのだ。

 

「……急がないと、エルちゃんも大事だけど、まずはスカイとプリズム!」

 

あげはが裏路地を出て一発目のレーザーが着弾したあたりへと走っていく。ハンカチを手に取り、口元に当てながら煙の中に入っていくと、

 

「はぁ……はぁ……」

「ちょっとだけ、ですけど……楽になってきた気がします……」

「うん、そうだね……そろそろ、肩、大丈夫だよ……」

「はい……」

 

クラウドが稼いだ時間によって多少なりとも体力を回復することができたスカイとプリズムの姿があった。

 

「スカイ!プリズム!大丈夫!?」

「あげはちゃん!?」

「なんでここに!?」

 

2人は薄くなっていく煙の奥であげはの姿を見つけ、驚きを露わとする。どうしてこんな危険な戦いの場所に彼女が。あげはは2人に駆け寄ると、なんで自分がここにいるのか、そして現状がどうなっているのかを説明する。

 

「そんな、エルちゃんが1人で!?」

「やっぱり、クラウドが時間稼ぎを……!」

 

エルがまさか1人で飛び出していたとは。その事実を知り、驚愕する2人。それと同時にスカイは1人で危険な時間稼ぎをしてくれているクラウドの身を心配するように呟く。すぐにでもクラウドの下に戻らなければ。2人は顔を見合わせる。

 

「行こう、でもここにいると、あげはちゃんも危険だよ」

「はい、あげはさん。一旦離れましょう」

「うん……私も戦いに巻き込まれないようにエルちゃんを探してみる」

 

そしてスカイはあげはを抱きかかえると、プリズムと共に薄くなっている煙から跳び出していく。そしてその頃。

 

(……さすがにもらいすぎたな。だけど、この調子で距離を離せば2人が戦えるようになるまでの時間は稼げるはず……)

 

距離を取りながら思案するクラウド。4発目がいつ来るかと警戒を解かず、ランボーグを睨みつけている。と、ここで急にランボーグの動きが止まり、溜められていたエネルギーが消滅する。突然攻撃を中止したランボーグが今度は何を仕掛けようというのか。クラウドがいつでも技を使えるように注意しながらランボーグを見上げていたが、そのランボーグの中ではカバトンが別の行動を起こしていた。

 

「……別にあいつは倒しにくいだけで放っておいても問題ないのねん、それよりプリンセスだな」

 

クラウドが倒れるまで攻撃の手を緩めないつもりだったが、その事情は変わった。ランボーグに搭載されていたカメラの1つが、街に向かっていたエルの姿を捉えたのだ。確かにプリキュアを倒すことは大事だが、それはエルを攫うために邪魔になるから倒す必要があるというだけの話。今、ランボーグを浄化し得るスカイとプリズムは動けないのだから、残っているクラウドが邪魔できない今回のランボーグであれば無視できるならいくら無視しようと問題はないのだ。早速エルを収容しようと部屋のコンソールに取り付けられたレバーとボタンに手を伸ばそうとしたその時。さらに別のカメラが、エルから少し離れた場所にいる小さな鳥を補足し、その映像をモニターに表示させる。

 

「ああん?あれは……なーんかあんな感じの見たことがあるな」

 

そこには、ツバサがいた。息も絶え絶えになりながらも、エルを追って街まで来たツバサは、ランボーグを見上げる。

 

「カバトン!エルちゃんに手を出すなら僕が相手だ!」

 

勢いよく啖呵を切ってみせるツバサ。その内心では、どうやって相手をする気なんだ僕は!?と蒼白になっていたが。

 

「こんな時に脇役が邪魔すんじゃねえ!さっさといなくなっちまえ!」

 

念願のプリンセスを前に横やりを入れられてイラっときたのか、ランボーグがビーム攻撃をツバサに放つ。突然、別の場所を攻撃し始めたランボーグを見て、クラウドはまさかスカイ達の居場所がばれたのかと考えるも、それにしては場所が遠い。さらにカバトンがエルにこのような攻撃をするとも考えにくい。となれば、誰がそこにいるのか。

 

「……とにかく確かめた方がいいな。誰かが襲われてるなら守らないと」

 

クラウドも決して少なくないダメージを押してランボーグに近づこうと移動を開始する。しかし距離があるためすぐにというわけにもいかない。クラウドがランボーグの下に向かおうとできる限り急ぐ中、ビームの雨に晒されていたツバサの下に、エルが現れる。

 

「エルちゃん!?危ないよ、離れて!」

「えるぅ!」

 

このままではツバサが危ない。だからゆりかごに乗ってくれ。そうエルは言っていた。それに気付いたツバサは、このままではエルがここから離れないと悟り、ゆりかごに乗り込む。途端に定員オーバーになってしまったゆりかごは速度を下げてしまい、逃走が不可能になってしまう。と、ランボーグから発射された緑色の光に包まれると共にランボーグの中に吸い込まれてしまう。

 

「……な!?エルちゃん!?……と、ツバサ!?」

 

その光景はクラウドにも見えた。しかしクラウドに何かができるというわけでもなく、そのまま2人は吸い込まれてしまう。

 

「……まずい……」

「「クラウド!」」

 

そこに、スカイとプリズムが合流してくる。まだ痛みや疲労が残っているという様子だったが、それでも先程よりはマシになったのだろう。あげはもスカイに抱えられた状態で一緒に来ている。

 

「エルちゃんが……!ツバサ君も!」

「ああ……どうにかして2人を助けないとな……っ」

「はい……だけどクラウド、あなたの体の方も……」

「大丈夫、見た目よりは軽傷だよ」

「でも!」

 

自分たちもあれだけダメージを受け、さっきやっと動けるようになったばかりなのだ。防御寄りの技があり、自分達より丈夫なクラウドといえど、無事じゃないわけがない。スカイが心配そうにクラウドの全身を見つめる。

 

「こんなにボロボロに……私とプリズムを庇って……」

「俺の役目だったから」

 

そう言い、活動に支障がないことを証明するように軽く腕を回す。さすがにあれ以上喰らったらダメージを軽減していたとしても本格的にやばかったのだが、それについては今は言わない方がいいだろう。

 

「それよりも、今はエルちゃんとツバサを助けないと」

「でも、どうやってあそこまで攻撃を……」

「……あんまりいい作戦とは言えないけど……さっき、ランボーグを攻撃しようとして失敗してたのと、クラウドが落ちてきたときのを見て、思いついたものがあるの」

「わかりました!それでいきましょう!」

「説明して、あげはちゃん!」

 

気丈に振る舞っているが、あげはも内心、不安なようであった。自分の思いついた作戦に皆が乗ってくれるとはいえ、失敗したら大怪我を負ってしまうかもしれない。だが、

 

「今は方法があるなら何でも構わない、エルちゃんが捕まった今、迷ってる時間はないんだ」

「お願いします!」

「お願い!」

「……わかった」

 

3人の強い決意を前に、あげはも覚悟を決める。自分の提案する作戦で、絶対にエルを救うと。3人は、あげはの説明に耳を傾けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えるぅ……」

 

そしてランボーグの中では、エルが涙目になりながらも、どうにか泣くのを我慢していた。そんなエルに寄り添いながらも、自らの無力さに落ち込んでいた。

 

(何をやっているんだ僕は……助けに来たどころか足を引っ張ってるだけじゃないか……)

「……あぁ、そうそう。お前確か、プニバード族だろ。空を飛べないダッサダサな鳥だって」

 

エルたちが捕らえられた部屋に入ってきたカバトンが、ツバサを見てその種族に思い至り、馬鹿にするように笑う。しかしツバサはカバトンを前にその挑発には乗らず、闘志を奮い起こすと、エルの前に立ち、小さな両翼を広げる。

 

「エルちゃんは渡さない!どうしてもというのなら、僕を倒してからに……ごふっ!?」

「えるぅ!?」

 

威勢よく宣言するも、カバトンのチョップを受け、目を回しながら伸びてしまうツバサ。邪魔ものがいなくなり、左手でエルを抱える。

 

「お前さぁ、何そんなに頑張ってるのねん?あれか?プリンセスに恩売っときゃ褒美がもらえるかもってか?」

「そんなんじゃ、ない……」

「あん?」

 

ツバサを馬鹿にするように煽るも、それは違うと否定される。

 

「こんな小さい子が……知らない世界に放り出されて……助けてあげたいって思うのは、当たり前じゃないか!」

「わからん」

「えるぅ!!」

 

どうにか立ち上がるツバサ。しかし足は震えており、動くのも一苦労といった様子だ。そんなツバサに興味が失せたと言わんばかりに言うと、ツバサに手を伸ばすエルを連れて部屋を出て行ってしまう。

 

「エルちゃん!」

「お前、なんか嫌い」

 

そう吐き捨て、扉を閉めると、床のハッチを開いてツバサを街へと落としてしまう。ついに泣き出してしまったエルの鳴き声が耳障りなのか、カバトンが呪文を唱えると球体のバリアがエルを包み込み、声が外部からシャットアウトされてしまう。

 

「さぁて、それじゃ行くとするか……我らの暗黒の世界、アンダーグ帝国へ!」

 

遂に任務の完了が近づき、カバトンもテンションが上がってくる。ウキウキ気分になりながら、カバトンはエルを連れて奥の部屋へと移動するのだった。

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