曇り空の夜のプリキュア   作:popoponpon

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第83話 三姉妹

 

その日、6人は市内の赤ちゃん用の服屋を訪れていた。夏にお似合いの可愛らしい服や靴が並んでおり、その一角でエルはあげはに抱かれたまま店内を歩くソラ達の姿を見ていた。ソラ達はそれぞれ分かれて、エルのための服を吟味しており、エルの新しい服を選ぼうとしているようだった。

 

「えーるぅ!」

 

楽しみすぎて興奮したような声を漏らすエル。手足を動かしそわそわとした様子を見せる彼女の様子を腕の中で感じながら、あげはも楽しみそうに店内をめぐる4人を見る。

 

「エルちゃん!こんなのどう?」

 

一番最初にお目当ての衣装を見つけたのはましろだった。ピンクを基調としたリボンが可愛らしいワンピース。それをエルはじっと見ていたが、

 

「ちょっとちがう!」

「う……」

 

そう言い、首を横に振ってしまう。続けてツバサがフリルがひらひらした派手でキュートなワンピースを見せてくる。

 

「プリンセス、こちらはどうです?ゴージャスでプリンセスに相応しいと思います!」

「む……やっ!」

 

ツバサが選んだワンピースを食い入るように見るエル。そしてしっかりと吟味していたが、またしても首を横に振ってしまう。

 

「……うーん……」

 

自信があったのだろう、エルに自分が選んだワンピースを拒否されたことでちょっと落ち込んだように元の場所へ戻そうと歩き出すツバサ。その姿を横目に、ヤクモもエルちゃんの所に持っていくワンピースを選んで彼女の元に戻ろうとすると、ソラがニコニコと笑いながらエルの前に立つ。

 

「見てください!これ、最高じゃないですか!!」

 

そう言い、自信満々にエルに見せつけたのは他の2人とは違い、Tシャツだった。それだけならば普通なように見えたが、問題はそのTシャツのデザインだ。そこにはでかでかと、『ヒーロー見参!』とプリントされていた。

 

「……」

 

辛うじて声こそ出さなかったものの、あげはも表情が引きつりかけているのがわかる。確かにこれは、ソラや男の子だったらインパクトがあって好きなのかもしれない。しかし、そのデザインをエルが気に入るかどうかは別問題。案の定、

 

「いやいやいや!ぜったい、や!」

「そ、そんな……」

 

エルはぶんぶんと首を左右に振って拒否反応を示してしまう。一番の拒否反応を示されてしまい、ガーンと落ち込んでしまうソラ。その様子を見て自分も駄目だろうなと選んだ服を戻そうと足を引き返そうとするのだが、その目の前にましろとツバサが無言で立つ。

 

「ヤクモさん、1人だけ逃げるのは許されませんよ」

「そうだよ!ヤクモ君もエルちゃんのために選んだでしょ?」

 

ましろはそれっぽく言い繕ってるがおそらくはツバサと同意見だろう。そう言われたヤクモは覚悟を決めたように自分が選んだ無地のワンピースをエルに見せる。

 

「エルちゃん、これはどうかな……?肌触りとかは結構いいと思うんだけど」

「……」

 

先程ソラが見せてきたものが見せてきたものだけに、何倍も良い物に見えたのだろう。じっとワンピースを見て、ヤクモがアピールしてきた肌触りを確かめるように服を触り始める。確かにヤクモの言う通り、感触としてはいいのか、ついつい夢中になって触りこんでいたが、さすがにこのデザインはシンプルすぎるのがマイナスポイントだったのか、

 

「……これはほしくない」

「ありゃ……」

 

そう呟き、ワンピースから手を離してしまう。さすがに無理だろうなとは思っていたため、ヤクモもどこか納得したように諦めながら服を戻しにいく。その光景を見ながら、

 

「なんでヤクモさんが一番マシなんですか……」

(ソラちゃんの後だったからかもね……)

 

そうツバサががっくりと肩を落とす。その光景を見ながら、ましろは苦笑しながらこんなことを考えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……町中巡りましたが……一着もお気に入りが見つからないなんて……」

 

数時間後。街の一角に置かれているベンチの上でツバサはすっかり疲れた様子で項垂れていた。

 

「服探しがこれほど厳しく、果てしないものとは知りませんでした……」

「はは……靴の時もそうだけど中々難しいね……」

 

ソラもヤクモもすっかり参ってしまっているようだった。そんな3人の様子を見ながら、気に入る服こそ見つけられなかったものの、いろんな服を見れたことで満足している様子のエルを抱きしめてましろは笑う。

 

「エルちゃん、最近お洋服にこだわりが出てきたんだよね」

「成長してる証だよ。大丈夫、お店は他にもある!エルちゃんがアゲアゲになるお洋服、一緒に見つけよう?」

「あい!みつけるー!」

 

しかし、ここまで巡ったのだ、必ずお気に入りの一着を見つけて終わりにしたい。そんな思いもあってか、あげはがエルに語りかけると、エルも俄然やる気を出したようだ。そんなエルの笑顔を見て5人も笑っていると、

 

「「「「きゃー!!」」」」

 

突然人々の歓喜の声が聞こえてくる。何事かと6人が声のした方向を見ると、人だかりができていた。

 

「なんでしょう?」

「……!!」

 

イベントか何かだと思ったがどうやら違うようだ。誰か人気の人でもいるのだろうか。そんなことを考えていると人ごみの隙間から見えた2人の女性の姿を見たあげはが驚いたような表情を浮かべる。彼女たちは見事な振る舞いで衣装を着こなしており、周囲にはカメラマンなどもいるのを見るに、どうやらファッションの撮影を行っているようだ。

 

「わっ!早乙女姉妹だ!!」

「知り合いですか?」

「……そういえば、あげはさんとましろさんが持ってた雑誌に載っていたような……確か、綺麗な服とかを着てて……」

「そうそう!有名なモデルさんだよ!」

 

ましろの様子からもしや知り合いなのかと首を傾げるツバサ。しかしましろはもちろん、ソラも察しがついたようだ。まさかこんな有名人とこの街で出会えるとは思わなかったのか、ましろは大興奮気味だ。と、そんな話をしていると、

 

「……ん?」

「える!」

 

エルが指を指す。その方角を皆が見ると、なんとその早乙女姉妹がこちらに向かって歩いてきていたのだ。2人とも久しぶりというかのようにフレンドリーに手を振る。

 

「うっそ!?こっちに来る!?」

「久しぶりだね!」

「ばったり会えるなんて、ちょーうれしー!」

「「あげは!」」

「私も会えてアゲアゲだよ!まり姉ちゃん、かぐ姉ちゃん!」

「……え?」

 

あげはと早乙女姉妹の会話を聞いて、ましろが思わずフリーズする。ツバサはいまいち状況がよくわからないようでヤクモを見ている。ソラも、雑誌に載っていた人物とあげはが親し気に話している様子を見て驚いているようだ。

 

「あげはちゃーん!!うっそ、やったー!!会いたかった―!!もうっ、離さないんだから!!」

「「私達もー!!」」

「皆も、アゲアゲだね!」

 

と、そこにノリのいい男性が駆け寄ってきてあげはに抱き着いてくる。そこにさらに早乙女姉妹が抱き着き、4人は抱きしめ合う。ポカーンと口を開けたままその光景をヤクモ達は見ているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、プリティホリックへと場所を移したあげは達。あのまま街の中で話してもよかったのだが、やはり人の目もあるのだろう。早乙女姉妹が大人気なのは特に存在を知らないであろうヤクモとツバサでもわかる。そんな有名人と話している、なんて光景は恰好の話の種になる。そういった事情もあり、こうして場所を移す必要があったのだろう。

 

「早乙女まりあ。雑誌の読者モデル出身で、最近ドラマでヒロイン役を演じて話題沸騰、人気急上昇中!早乙女かぐや、モデル兼ファッションデザイナーでKAGUYAっていうブランドで海外からも凄く注目されているわ!」

 

ここへ来るときにエルが眠たそうな様子を見せており、それを見たあげはがエルを寝かしつけるために少し席を外している間、男性が2人が表紙にそれぞれ写っている雑誌をヤクモ達に見せる。ましろやあげははどういう人物か知っているようだが、ヤクモやツバサには有名人であるということしかわからないと思ったのだろう。主に2人に説明するように話している。

 

「2人は姉妹で大人気!ファッションとかメイクとか、女の子たちがみーんな真似して、いわばカリスマ的存在なの!」

 

話し方や紹介の様子の手慣れた感じや、2人からの信頼があるのを見るにどうやらかなり距離が近いところにいる人物にも見える。そんな彼の話にはソラ達もすっかり引き込まれてしまったようだ。

 

「カリスマ……ってなんですか?」

「確か影響力が凄い人じゃないかな……大体流行りとかあったらそこにいるみたいな?まぁ……ヒーローみたいな人なのかな……」

「成程……ファッション界のヒーローですか!だからあんなに大人気なんですね!」

 

そんな中、ソラがヤクモに小声でわからないところを質問する。カリスマについて覚えている限りの知識を手繰り寄せようとしていたのだが、それも限界がすぐに来たので、ソラならこういえば伝わるだろうと考えた結果、ヒーローを例えにしたことでソラもよく理解できたようだ。

 

「……ところで、お2人についてはわかりましたが……貴方は……?」

「……あ!」

 

ここでツバサが首を傾げて男性を見る。確かにこの2人が有名人なのは伝わってきたが、この2人と一緒にいる彼は一体何者だろうか。彼もまたこの2人みたいに何かしらのカリスマなのだろうか。ツバサに質問された男性はここで自分の自己紹介をまだしていないことに気付いたのだろう、笑いながら自己紹介をする。

 

「私は2人のマネージャーの加古。人呼んで……カッコーよ!」

「「……」」

 

両手を広げ、可愛らしく自己紹介を決める2人のマネージャーの加古。しかしツバサとヤクモにはあまり響かなかったのか、無言になって2人を見ていた。そんな中、ましろの元に2人がサインを記入した手帳を手渡す。

 

「はい!これでいい?」

「うわあ!ありがとうございます!!」

 

それを受け取ったましろは感動した様子でそのサインを食い入るように見ていた。そんなましろの嬉しそうな様子を見て2人も嬉しそうに笑顔を浮かべる。

 

「こちらこそ、いつもありがとう」

「え?」

 

と、ここで思いがけない言葉をかけられ、ましろは驚いてしまう。驚いているのは他の皆も同様だ。2人とは初対面のはずだが。そう思っていると、まりあがましろ達を一人ずつ指差していく。

 

「あげはから時々、電話やメールで聞いてるよ!ましろちゃん、ソラちゃん、ヤクモ君、ツバサ君」

「妹のあげはがいつもお世話になっています!」

「「「「え!?」」」」

 

そしてかぐやが発した言葉に、ましろ達は驚いたような表情を浮かべてしまう。早乙女姉妹とあげはが姉妹関係にあるとは全く予想していなかったのだろう。それでも驚きながら、頭を下げた2人に4人も礼を返していると、そこに寝かしつけたエルを連れたあげはが戻ってくる。

 

「こ、こちらこそです!?」

「お待たせ!皆どうぞ!」

 

あげはの言葉に従い、全員がまた場所を移すと、大きめの机を囲む。早乙女姉妹は出されたカフェやジュースを堪能しており、姉たちが喜ぶ様子を見て満足そうにしているあげはに、ましろが先程知った事実について聞く。

 

「それにしても……あげはちゃんにお姉さんがいることは知ってたけど……まさか早乙女姉妹だったなんて!」

「あれ?言ってなかったっけ?私が小さい時、両親が離れて暮らすことになってね……お姉ちゃんたちはお母さんと暮らすことになったんだ。ましろんと出会う前のことだったから……確かに言ってなかったかも?」

 

あげははなんてことないといった様子で話すも、その話にヤクモとましろは気まずそうな表情になってしまう。2人とあげはの苗字が違うのは、両親の離婚が原因だったようだ。そんな2人の雰囲気の変化を姉妹も察したのか、すぐにあげはの発言に続けていく。

 

「早乙女っていうのは父の苗字なの」

「苗字は違うけど、私たちは正真正銘の三姉妹だよ」

 

そういい、笑いかける2人にあげはも笑顔で応える。離れ離れになっていてもしっかり3人の間には家族としての絆があることはわかったが、それでもましろとヤクモの表情は複雑なままだ。そんなましろの両頬をあげはは優しく挟むと、俯いている顔を上げさせる。

 

「そう、だったんだ……」

「ましろん、顔上げて!昔の事なんだし、笑顔でアゲてこ!ヤクモ君も!」

「う、うん……」

「わ、わかった……」

 

あげはに無理やり顔を上げさせられ、笑顔で言われてましろもちょっと頭が追いつかないながらもそう返す。

 

「そうそう、親は親!私達は私達!やりたいことやってるしね!」

「自由に好きなことやって、楽しかったらオールオッケー!」

「「「イェー!!」」」」

 

ノリよくあげは達がハイタッチを決める。その様子を見ながらヤクモは父の事を思い出していた。確かに彼女たちの言う通り、親の問題は親の問題であって子供には関係ないという発言も一理あるのかもしれない。

 

「三姉妹って、納得です!」

「うん、ノリがそっくり!」

 

3人の言葉や様子に微妙になりかけていた雰囲気もすっかり柔らかくなり、寝ているエル以外全員が笑いながら談笑をしている中、加古だけは真剣な表情であげはを見つめていた。そして、

 

「ねえあげはちゃん!モデルやらない?あなたならお姉さん達みたいにスターになれるわよ!絶対……!」

「ごめんなさい、私がなりたいのはモデルじゃなくて最強の保育士なので」

 

なんと加古はあげはをモデルとしてスカウトしてくる。が、あげはの方も加古の質問を予想していたのか、申し訳なさそうにその誘いを断る。しかし加古の方も熱意をもってスカウトを続ける。

 

「んふ、カッコーからのおねがーい!」

「いくらお願いされても、ごめんなさい」

「はっきりきっぱりと、でもそういうところも、あげはちゃんの魅力なのよね」

 

結局フラれてしまうも加古の方もこれには予想していたようで、少し残念そうにしながらも納得した様子で大人しく退くことにする。

 

「スカウト?されちゃうなんて凄いです!」

「モデル、やってみればいいのに」

「ああ、やったことあるよ?中学生の時にお姉ちゃん達の仕事見学させてもらってね?その時、カッコーさんに声をかけられて……ちょっとだけやってみたんだ。でも私は最強の保育士になるって決めてるから!」

 

既にモデルは過去に経験したのだと語るあげは。しかし、やはりあげはが目指そうとしている最強の保育士とは少々趣が異なるようだ。とはいえ、モデルの経験も決して悪いものではなかったようだ。

 

「あげはらしい夢だよね」

「ぽいぽい!」

「もったいない、磨けば光る宝石の原石なのに……」

「える……?」

 

そんな感じであげはのモデル経験についての話をしている中、ツバサの腕の中でお昼寝していたエルが目を覚ましてしまう。寝ぼけた様子で辺りを見ていると、エルにあげはが手を振る。

 

「エルちゃん起きた?おはよう!」

「おはよう!」

 

あげはを見て、エルも起きたようで手を振って挨拶を返す。と、その様子を見ていた加古ははっとなり、エルに釘付けになっていた。飲み物を取ろうと視線を動かそうとした時に偶然見た加古の目線がエルに釘付けになっていることに気付いたヤクモが疑問そうに声をかける。

 

「?あの、エルちゃんが何か……?」

「原石はっけーん!」

「!?」

 

突然加古が声を上げ、席から立ち上がるとエルに近づいてくる、エルは加古が近づいてきた理由が分からず驚いたように加古の顔を見ていたが、その仕草も加古としてはポイントが高かったようだ。

 

「全身からにじみ出る品の良さ!高貴なお顔立ち!あなた、お名前は?」

「エル」

 

いまいち話が分からないが、名前を聞かれたため正直に名乗るエル。それを聞いた加古は嬉しそうに笑う。

 

「エルちゃん!ベリープリティ!あなたならきっとモデル回のプリンセスになれるわ!!」

「?エルちゃんは元々……」

「ソラさん!」

「あ……ごほん!」

 

エルはスカイランドのプリンセスだと言いかけたソラを慌ててヤクモが制止する。ソラも自分が何を言いかけているのか気付いたのか慌てて口に手を当てて止める。しかし、そんなソラの様子はおいといて加古はまりあ達に質問を投げかける。

 

「2人ともどうかしら?」

 

2人はじっとエルを見ていたが、何か求めるものがあったのか頷き合うと、

 

「うん、いい!適任だと思う!」

「?何が?」

 

エルのことを適任という。しかしあげはもこれについては話を聞いていないのかわからないようでエルの何が適任だと問いかける。

 

「明日、私達のファッションショーをやるんだけど……出演予定の子が具合が悪くなって出られなくなってね」

「実は初めて子供服をデザインしたんだ。小さな子達も可愛い服を着て、楽しく毎日を過ごしてほしいなって思って!」

 

かぐやがスマホを操作し、皆に写真を見せる。そこには白と薄紫を基調とした気品のある可愛らしいドレスが写っていた。

 

「こんな服なんだけど……」

「わーい!かわいい!!」

「でしょでしょ!」

 

それを見たエルが歓喜の声を上げる。エルが一目で気に入ってくれた世数を見てまりあとかぐやも喜び、スマホをもっとエルに近づける。するとエルはもっとドレスをよく見ようとツバサの腕から身を乗り出し始める。

 

「あれほど服にこだわっていたプリンセスが一目で気に入るなんて……」

「さすがファッション界のヒーローです!」

「イェーイ!」

「エル!これきる!!」

 

エルの上々な反応を見て、得意げにVサインを見せる。乗り気のエルに、かぐやが優しく問いかける。

 

「エルちゃん、これを着て一緒にファッションショーに出てくれる?」

「あい!」

「……え!?ちょっと待ってください!?」

 

この服を着れるということもあり、エルは嬉しそうにその申し出を受ける。しかし、その話を聞いてましろは慌てて声を上げる。

 

「ショーって、ステージに上がるってことですよね?」

「そうだよ!」

「エルちゃん、大丈夫ですか?」

「……こういう形で皆の前に出るのは初めてじゃ……」

「心配するのもわかるけど、私はエルちゃんの気持ちを大事にしたいな」

 

ましろの心配を理解したソラやヤクモの表情にも心配の色が出る。だがあげはは、まずはエルの意思が大事だと冷静に言うと、エルを見る。エルは、

 

「エル!でる!」

 

そうはっきりと言い切る。やる気十分といった様子だが、やはり心配はどうしても残る。確かに王様達と共にスカイランドの国民たちに顔を見せたりはしていたのだろうが、ショーという形で出るのは初めてのはずだ。やはり緊張などしてしまうのではないかと考えてしまう。だが、

 

「大丈夫!私がフォローするから!」

 

そう言い、あげはは頼もしそうに笑うのだった。

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