召喚士である高校生の日常   作:木山 浩一郎

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おや?、天使の様子がおかしいぞ?

「魔法?、何?、なんで僕に聞くの?、ボクじゃ頼りないの?」

 

「イヤイヤイヤ、滅相もない。むしろ大助かりなんだよ?」

 

日曜日、バイトがないという最高な時間を満喫しようとスライ厶達とゲームをしていたのだが、途中で飲もうとしていた僕の血であるコーラが冷やしていたはずなのになくなっていた。最近冷蔵庫にへばりついているスライムを見て大体察してはいたが、まさか同じ液体の仲間(同族)まで飲むとは思わず、驚いてしまった。仕方がないので昼食と共に買うために近くのコンビニに行こうとすると、天使も同行しようとしたのでついでに一緒に来ていたのだ。そして現在、その帰りの途中で僕が相談したのが始まりだ。

 

天使は驚いたと同時に何か悲しそうな目をした目で僕を見る。あんまり理解したくない、何処かドロドロな感情が籠もっている。僕は続ける。

 

「……けど前のあの化け物が出てきた時に、魔法が出来たら最低限の対応ができたはずだよね?、けどなかったから素手で対応して腕が消えた。僕はそう思うんだ」

 

「……そうか……そうだったね……遅れてごめん……」

 

しみったれたこと言ってはいるが、元に戻っているんだから別に軽く済ませればよいのに。

 

「いいや、遅れたのが悪いわけじゃない。君は本当に最善を尽くした。何なら直ってるし、最高の選択をしたんだ」

 

ハンターの時はボコボコにされてケラケラ笑っていたのに何があったんだ。天使は何か悔しそうな顔をしながら僕を見る。

 

「けど、それでも君が死にそうになるのは心臓に悪い。けど、魔法を使うのはやめといた方が良いとボクは思うんだ。特にこの科学が進歩しているこの世界では特に……」

 

何かを含むような言い回しをしながら言う彼に歯痒さを覚えながら何となく理解できる僕がいた。

 

「元々ここの世界では科学主義が浸透している社会だね。それに魔法が入ればとたんに技術も進歩していく可能性も大だよ。ただ、魔法というのは魔力の残り香が見えなくては悪用する事が可能だ。それに、ボクの世界でもそれができていた者が多かった。その上、科学技術の進歩を考えると、より戦争は亀裂を拡げる……そんなものなんだよ、魔法っていうのはね」

 

思い出にふける様に遠い目をし、一息つく。

 

「それに、そもそも習得が難しいし、なれなければ、逆にお荷物にもなる。ぽんぽんと扱える代物じゃないんだよ」

 

「僕がそんな不器用だって?」

 

「思う」

 

どうやら僕の純粋無垢な目を見てもらしい。何ていう人の心がないやつだ。

 

「ただ、習得なんかしなくても魔法は出来る。例えばある一定の魔力を流して、打ちたいなと思う方向に手をかざせば完成、夢のような代物がね。まぁ使い切りだけど……」

 

「そんな物があるの?、マジ?……すごいわ魔法!!」

 

確かに使い切りではある。けどそれがあれば最低限の対処ができそうだ。

 

「それは簡単に言えば、ミサンガ見たいな物だね。そのミサンガに魔法陣が埋め込まれてて、それを手に巻き付ければ良い。昔は農民とかよく魔獣とかを狩る時に使っていたけど、魔法陣を組みつつミサンガを作るという面倒な手順と、莫大な魔力量の必要性が大きな枷になってた。だから、制作する人が少なくなって、高くなっていた事がある」

 

けれどもね、と天使は僕ににやりと笑う。

 

「それは人間の話、ボク等と比べたら大した魔力量のじゃないんだよね。だからボクが作ってあげようか?」

 

そんな喉から手が出る程の物を言われて、ほしくない人間はいない。僕は首を大きく縦にふる。

 

「フフフ、じゃあボクはバイトしなくても良いよね?、ミサンガを作るのに忙しいから、仕方無いよね!!、あ、あとあそこに自販機あるからかってきて!!一番高いの!!」

 

僕が首を大きくするなり、途端に笑顔を暗黒に微笑に染めた天使はまるで手のひらをクルリと返すかのように、寝言を言う。その上、最近200円以上もする栄養価の高いドリンクを指差す。

 

そこからの僕の顔を幸せいっぱいの顔から一気に鬼の形相に変わる。クッソ!!、騙された。しかし、論破できない。

 

「ま、ミサンガを作ると併用して、ボクの身体強化魔法教えるからさ!!。ね?」

 

「………分かったよ……」

 

ニコニコと笑いながらガチャンと出てきたエナドリを取り出す。個人的に天使の身体強化魔法は強力だと思う。現代科学においても、肉体を直ぐに強化するのは現代科学でも不可能だからだ。それを魔力を込めただけで出来るなんて本当に夢にまで見たものだ。

 

「天使の実力は僕が何よりも知ってる。お釣りが出るね」

 

「そうかな?、有難うね」

 

格好良く僕が決め、帰路につくとスライムが何やら無双していた。

 

『やりますねぇ、あ~逝く逝く!ァァァァ!!』

 

「よし、15キル。スライムのカバーしとくから。乱獲しといても良いぜゴブリンさんよォ、人間は汚物だからな」

 

「ゴブゴブ」

 

玄関先から聞こえるその声は余り聞き覚えのない声が罵詈雑言行っている。その正体はスライムであり、形を取る事で声帯を形成している。最近声を出せるようになったら、某転生してるスライムの様な知的さや優しさはなく、ただの口の悪く食い意地の張るヤバいヤツであることが判明。そろそろ本格的にまともなのが天使しかいなくなった。バイトやらないで外食するから無駄に出費嵩増しするけど。

 

「買ってきたよ?、一旦ゲーム止めて食べなよ?、お菓子もあるよ」

 

『ま、マジマジ?、クウクウクウ!!、菓子菓子オレの……モノモノ!!、お前等にやらんよ!!』

 

「……ゴブゴブ…」

 

「美味そう……」

 

なんかこのメンツでは頼りないよね。台パンゴブリンに、口悪スライム、人間嫌いのハンターと浪費の天使。絶対にパーティーメンバーにしたくないね。

 

「天使、頼むよ?」

 

「……分かってるよ」

 

まぁ、最悪天使が頼れるから良いかと思いながら、ゲームをこの5人でするのだった。

 

ちなみに僕がやってるのは某サイコロ鉄道ゲーム、15キルとか無い、何してたんだよ。

 

 

 

 

 

各モンスター成長

ーーーーーーーー

ゴブリン

戦闘能力

23

 

SKILL

棍棒術 8

口論 10

同情的精神 5

打撃 3

友情 8

ーーーーーーーー

 

ーーーーーーーー

スライム 

戦闘能力

24

 

SKILL

集団行動 9

擬態  10

収納 8

悪食 10

友情 7

ーーーーーーーー

ーーーーーーーー

天使

戦闘能力

35

 

SKILL

自由飛行4

槍術 10

回復魔法 9

浄化魔法 8

身体強化 10

ーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ハンター

戦闘能力

30

 

SKILL

白兵戦 7

身体強化 9

超距離射撃 10

百発百中 10

守る者(ハンター)

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