召喚士である高校生の日常   作:木山 浩一郎

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まじかよ陰陽師、そんなやつだったのかよ。頭おかしいんじゃねえの?

グリガムのサイトを見てドン引きした翌日、僕は早速陰陽師依頼をしにネットでの依頼をしようとした。ただ、問題として誰かが見ているかもしれない状態は不安なので、何処にするのか悩んだのだが、エンペラーが見つけてきてくれた。

 

そこはダークウェブ。妖精の粉だったり、龍の鱗とかが売られている事もあるとか、キリンの仮面被った考察してない系の経由で聞いたことがある場所だ。

 

そこでの依頼に行く為には更に難しい、エンペラーが難無く解除し、依頼することが出来るようになった。どうやらハッカーの素質もあるらしい。

 

「こんな感じでいいのかな?久しぶり過ぎてね」

 

なんてことを言いながら完璧な文言を書き出している。こんな文言が僕の中にあったらきっとこの駄文もマシな仕上がりになるだろう。

 

「それにしても、そのガミムって奴。とんでもないね、本当に底が知れない」

 

そう言いながらその依頼を掲示板に送信する。確かに、今のガミムにはまだわからない事が多く、姿形も見てないので片っ端から似ている人を探すことは出来ない。何ならグリガムだって嘘の可能性がある。

 

「しかし、恐らくあれは時空を歪ませて時間を長引かせていたんだろうね。科学技術なのか、はたまた魔法なのか………何れにしても容易に戦って勝てる相手じゃないだろうね」

 

そうだなと大きくうなずきながら、少し思い出し、疑問を持つ。ガミムの言った言葉のイカれるぞというのは何なのだろうか?まるで神話生物が目の前にいるかのような発言だった。彼は神か何かなのか?

 

「そういや君の言うニャルラトホテプとか何とかも、見てるだけで直葬になったりもするもんね。それと同じなのかもしれない」

 

神妙に考える素振りを見せながら、制作途中のペンダントをモニターのデータから具現化し取り出す。

 

「だから、時間魔法の単純な対策として、持っている者が時間の魔法を使って止められた時、それの影響を受けないという物を作った。ま、試作だけどね。実際に効果はあるのかは別として、ないよりはマシだよ」

 

僕に投げるような素振りをしたが、キャッチできないので普通に渡される。ごめんね。

 

「後、元々ゴブリンがやってたあの………なんだっけ……ロボ……何とかレーション。あのゲームの認識フィルターに近い物の効果を発する。これは確実、だから神話生物に鉢合わせしても精神がおかしくなることは無いだろうね」

 

目の前のアブノーマリティが何やらほざくが、実際の所エンペラーの技術も発狂ものに違いない。ありったけの天使の羽を犠牲にした結果がこんな強キャラなら散っていった羽も未練はないだろう。グッバイ天使の羽、フォーエバー天使の羽。なんて事を思うと共感覚のせいか天使が部屋に入ってくる。

 

「お、数話ぶりじゃん天使、調子はどう?」

 

「話数的に久しぶりなんだろうけど違うよ?昨日だってライちゃん達と一緒に人狼したじゃん。ね、エンペラー、ボクに論破されて顔赤くなっちゃったもんね、可愛いところもあるじゃん……赤ちゃん研修生ちゃん♡」

 

「え?すぐにワタシに人狼ってバレた口で良くそんな顔の面が厚い事言えるね、お間抜け天使君♡」

 

「は?どこの面下げて言ってんだ?引きこもり」

 

やめろそれは僕にも飛び火する。

 

「やってみなよ鳩もどき」

 

「「くたばりやがれ!!ゴミクズが!!」」

 

なんてメタ発言、ホントはしちゃいけないんだよ?……とはいえ、仲が良いほど喧嘩をする回数は増えていく。あながち喧嘩は悪いことではない。本当に悪いことは次やってしまうことだ。そうすれば仲は良くなるだろう。ドロップキックをしたり、関節技ぶち込むのは良いこととは言い難いが。そう言っているとまた開く音がする。こんどはふく

 

「あ、君たちおかえり」

 

『ただいま!!』

 

『あれ?何してるのママ達。プロレスしてるみたい!!』

 

「喧嘩してるんだよ」

 

後ろでダンジョンから帰ってきたのスイ、イラ、スム、スーの仲良し四人組が指を指して笑う。相変わらずこんな狭い環境にそぐわず元気な子たちだ。

 

「この女はママなんかじゃない!!ボクがママだ!!」

 

「いやワタシのほうがママだ!!というか天使は野郎だろうが!!」

 

『うそつきはねおとこ!!キャッキャッ!!』

 

「グハッ!!」

 

何なのこの子ら言葉の毒強すぎだろ。その横で天使が卍固めを食らい倒れ伏している。素の戦闘能力は雲泥の差なのにこういうのには長けているのだからすごい。

 

「君たちは別のところで遊んでなさい、こんなのは見ちゃいけない」

 

『『えぇぇ?』』

 

「後で一緒にゲームで遊んであげるからね」

 

『わかった!!パパだいすき!!』

 

「フフフ、そうかいそうかい。じゃまた後でね」

 

そう言うと自分たちの部屋である“遊び場”に行く。都合の良い時だけ好きなんていうのは子供に特権だ。

 

「はいワタシの勝ちィィ!!雑魚が!!」

 

「いや?本気出せばボクの方が強いし?コテンパンだし?瞬殺何だよ?シュッシュッ!!」

 

殴るような動作をする天使(負け犬)を見て見苦しさを感じる。せめてライちゃん達にはそんなの見せんなよ。その時、ピコンとPCから音がなる。何事かと見ると依頼を受け取った人が出てきたらしい。

 

「あぁ、やっぱりいるんだね?ワタシ達以外にも不満を持ってるの………」

 

「いや、依頼報酬かも……ちょっと豪盛すぎるんじゃない?」

 

天使が少し眉を潜めながら、指を指す。前報酬一人につき一千万、成功報酬三千万。一瞬目がクラッとしたが、エンペラーは間髪入れずに口を挟む。

 

「集団を一つ潰すんだ……それも昔からある団体をね……この値段ならある程度ちゃんと働いてくれるし、強い子も群がるだろうね」

 

その言い草ならどうやら依頼したことがあるらしい。それなら多少は任せてもらってもよいだろう。

 

「え?一千万ってことだから……一億位じゃ……賄いキレないよね?」

 

「ああそうだった……言ってなかっね。……今お金に余裕があるんだ。こんな金額……屁でもないよ。それに機械を生産して売りつけているから、もう安泰だよね。」

 

そう言うと通帳を投げ渡される。桁数が13?……嘘の様な金額に目を見開く。少し現実的じゃなくない?

 

「………誰かから盗んだ?」

 

「実際にやってみる?国家予算軽く超えるよ?」

 

「いや……いいです」

 

そんな事言われたら引き下がるしか無くなるじゃん。そう思いながら、画面を見守る。いつの間にか復活していた天使が僕の横から覗いていた。

 

「何人来るだろうね」

 

「それはわからない。けれどもある程度の人数は来るはずだ………あの集団はお世辞にも良い集団とは言えないからね」

 

そう言うとデータの資料が映し出される。どれもこれも、抹殺だの、薬だの拷問だという感じ。見てて良い気分はしない。

 

「……ちょこっとだけ天使に内部に侵入させてみたらこんなにゴロゴロ………闇が深いねぇ」

 

ニヤニヤとエンペラーは動画を再生する。僕に対する何らかの会議。殺すとか、洗脳するとか。いやぁコイツラ潰したらどうなるんだろう。楽しみだなぁエンペラー。最近マッドな気があると思っていたが、やっぱりか。

 

「…………地下に行ったら………沢山の子供が一人ずつ入ってた。………あの環境は見たことある。せn「これ以上は言うな。分かった。………うん」………見てるだけでも辛い……」

 

物的証拠に、証言。それに動画………これは言い逃れ出来ない。嘘であって欲しいものほど信憑性が高い。

 

「……ま、今の所ガミムの言う通りに動くしかない。こんな奴らを許せるほど脳が足りない訳じゃないからね」

 

「一応計画も立てている。余程のことじゃない限り………それも傭兵全員が裏切るような真似をしなければね」

 

「……そうなんだ。けど不安だし、学んでみるよ」

 

その言葉に安心はしたものの、万が一のことを考えて実力を上げよう。相手は長い間こうしてきた奴ら。落ち目とはいえ慢心はせずに絶対に息の根を止めてやろう。

 

 

 

実力はそっちほうが上だし、何なら勝てるのもわからないけど、()に手を出そうとした報い。ちゃんとそっくりそのまま返してやるからな?

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