呪術師のひとりごと 作:貿易商人
平成の時代。
虎杖悠仁は学友である釘崎野薔薇、そして幼少期から中学卒業まで中国で過ごした一級呪術師である伏黒恵と共にお話をしていた。
「なあ、釘崎、伏黒。この前さ、五条先生の家の掃除手伝った時に面白い写真見付けたんだよな。なんか、明治時代の凄い呪術師が五条先生の御先祖様と写っていたやつ」
「渚さんの奴だろ。禪院渚、中国にあるマトモな方の禪院家の初代様だ。こっちの禪院家と違って、中国の禪院家は十種影法術が残ってるし、なんなら応用も沢山資料として残ってる。俺も向こうで十種影法術の使い方を学んだしな」
此処の伏黒は茘……今では中華人民茘こと中国と名前を変えた茘と接点がある。何でも幼少期の頃、父親であり今は千葉県でお巡りさんをしている伏黒甚爾の勧めで留学した事があるのだ。
「へー、詳しいのね」
「親父が小さい頃、家を飛び出して中国大使館に駆け込んで、中国から十種影法術を使える人が派遣されて日本の禪院家を半殺しにしたらしい。まあ、その縁でな……親父が成人してからは親父の手で日本の禪院家は半殺しにされたけど」
「日本の禪院家半殺しにされすぎじゃない!?」
明治時代の茘では呪術を学べる学校がない。と言うのも、明治初期では呪術を使うことが出来る人間は渚1人だけであり、学ぶということも出来なかったのだ。
だが、日本国は平安時代から呪術国家であり、呪術に関する知識は世界ナンバー1と言えるだろう。だが、お家での教育から専門校での指導と多くのアドバンテージを誇る。
「てか、その禪院渚って誰なのよ。私、初めて聞いたんだけど。なんか、歴史の教科書で見た気がするわね」
虎杖は先日、五条家で写真を見たから渚の事を五条先生から教えて貰っている。伏黒は中国留学の経験があり、渚の事は知っている。だが、この中で釘崎野薔薇だけが禪院渚の事を知らなかった。
「まあ、無理はないだろ。呪術総監部は渚さんの事を隠したいからな。
史上最強の呪術師と呼ばれる人で、日本での等級は特級。単独での国家転覆処か、世界転覆さえも可能な人だ」
「えっ?あんな可愛い顔してそんな物騒な事できるの!?」
「俺がこの前見せた、鵺と満象を合わせたプラズマレーザー有るだろ?あの人は百キロ離れていても対象に当てれる。近接は化物、領域展開すれば魔虚羅の軍勢使えるし、どうあがいても勝てない。俺と違って呪力切れもないしな」
伏黒が大きな溜め息を吐きながらそう言った。禪院渚の事は日本では完全秘匿?とされており、呪術総監部が100年以上費やして後世に残さないようにした。だが、残念な事に一部では伝わってしまっている。
「特級ね……今って特級何人居るのよ?」
「特級の基準が単独で国家転覆だからな。五条先生、夏油先生、九十九さん、乙骨先輩、後は3年担任のミゲル先生の5人だけだな」
特級呪術師。それは単独で国家の転覆が可能な呪術師であり、日本国では現時点で5人の特級呪術師が確認できる。
「だけど、中国には日本で言えばの特級呪術師が15人ぐらい居るな……その大半が魔虚羅を使える」
「なによそれ!?」
「すげーな」
「ああ、渚さんが天元様の結界を魔虚羅で解析して、その改良版を茘に展開したらしい」
伏黒は語る。なんでも渚は天元が日本全土を被う結界を解析して、その改良型を茘全土に展開したらしい。
天元の結界では呪術師が産まれやすいのだが、同時に呪霊も発生しやすい。だが、渚が茘で展開した結果は呪術師だけが産まれやすく、呪霊は従来どおり発生しにくい代物だったのだ。つまり、天元の上位互換である。
「へー……なによそれ!?チートじゃない!!此方は呪霊倒すのに大変なのに!!」
「魔虚羅を楽に倒せるマニュアルも有るしな。禪院家に天与呪縛が産まれる理由もそれなんだと思うけどな」
実はと言うと、伏黒も魔虚羅を調伏して使える。だが、伏黒の呪力がまだ未熟という事もあり、伏黒は渚のように連発して魔虚羅は使えないのだ。
伏黒は渚が纏めたマニュアルに乗っ取り、呪力皆無のフィジギフの天与呪縛の方々と共に魔虚羅を調伏。イレギュラー以外はこうしないと魔虚羅を調伏出来ないのだ。
「ねえ、君たち此処の生徒かな?それと恵は久しぶりだね」
その時だった。1人の青年が虎杖達の前に現れた。その人物は渚に極端に似ており、背丈は180センチ程で渚を白髪にして端整な女顔のイケメンに成長させたような男だ。
衣類は漢服を着ており、右手には花束が握られている。男は玉犬白を連れ歩きしている。この事から中国の禪院家の男性だろうか?
「お久しぶりです」
「元気そうで良かったよ!ところでこの子達は?」
「俺の友人の虎杖悠仁に釘崎野薔薇です」
「どうも!虎杖悠仁です!!」
「釘崎野薔薇です!!」
「虎杖、釘崎。この人こそが……中国の魔道元帥、世界最強の呪術師 禪院渚御本人だ。魔虚羅の適応で本妻の方共々今もお元気にハジケテ生きている」
「よっろしくねぇー!!」
「「えぇぇぇぇぇぇーーーーーーー」」
禪院渚……平成でも若々しく生きていた。
「なんで生きてるの!?」
「えっ?メロンパンを確実に殺すため。後は壬氏様の子供達が心配だから。折角だから、昔話しようか」
ニヤリと渚は笑った。そして渚から語られる、明治時代の日本のお話。
だって渚だもん。
見てみたい話 はい、今回も全部ギャグです。場合によっては複数採用
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虎杖悠仁くん、明治にタイムスリップ!
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渚くんちゃん、平成にタイムスリップ!
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進撃のGの呪霊(銀魂仕様)
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お鍋のお肉争奪戦
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皇帝INプール!!
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カブト狩りじゃぁぁあ!!