呪術師のひとりごと   作:貿易商人

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明治初期の日本って結構物騒だよな~


渚、再びの日本へ

平成 呪術高専の食堂。

 

「で?おじさんに聞きたいことない?今なら質問に答えちゃうよ」

 

持ってきた花束を呪術高専の敷地内にある、とある人物のお墓に置いた渚青年(150歳オーバー)は呪術高専の食堂で虎杖悠仁達と軽食を食べながら、お話をしていた。

 

「それより渚さん。折角来たなら、虎杖の中の宿儺の魂を滅ぼして下さい。俺の魔虚羅じゃ適応前に呪力切れに成りますが、無敵の渚さんなら出来るでしょ」

「あー、この子が噂の?良いよ。ちょっと痛いけど、我慢してね」

 

その瞬間、渚の頭の上に魔虚羅の方陣が出現した。そして渚が悠仁の肩に手を触れると、ガコンガコンと渚の方陣が回転し初めて虎杖の中にある両面宿儺の魂を滅ぼすための適応を始める。

 

『よせ……やめろ!!やめろ!!やめるんだ!!』

「ふーん。悠仁くんって兵馬の子孫で、誰かの身体を乗っ取ったメロンパンの子供なんだね」

 

ガコンガコンと適応が進んでいき、渚の中で悠仁の中にある宿儺の魂を消す方法が構築されていく。宿儺も消されるわけには行かない、だが宿儺は渚を含めた中国の禪院家や恵が持つ十種影法術がどれほどイレギュラーな術式なのかを良く知っているし、その馬鹿げたポテンシャルも理解している。

そして今、その十種影法術が持つ規格外の力で宿儺が消えようとしていた。

 

『ぐぁぁぁぁあ!!』

 

両面宿儺、悠仁の中から術式と呪力だけを残して消滅。

 

「大丈夫だった?」

「うっす。俺はなんとも無いですよ?てか、メロンパンって誰?」

「メロンパンは当時、加茂憲倫って人の肉体に乗っ取ってたよ。肉体を乗っ取る術式を持っていて、俺とは別のやり方で千年以上生きてきたよ。因みに君のお母さん」

 

加茂憲倫。明治時代を生きた日本の呪術御三家の1つ加茂家の当主であり、様々な呪術遺産を残した偉人。だが、同時に数多の人体実験を繰り返し、呪霊の子供を孕む特異体質の女性を利用して呪霊と人間のハーフを産み出したりと様々な事をやって来た。

 

「まあ、今でも生きて日本の呪術総監部はメロンパンと癒着してるんだろうね。世界斬で切ってやろうか。

ところでさ、俺が君達と同じぐらいの時に日本に特使でやって来たんだ。聞きたい?」

「聞きたい!!俺、五条先生の家で昔の渚さんが写った写真見付けたんだよ!!」

「よし、じゃあ……話すよ。結構、長くなるけど」

 

 

 

 

 

明治時代。その時代、脱亜論という考えがあった。ざっくり分かりやすく言うと、日本は茘を含めたアジア諸国との連携を断ち切り、イギリスやアメリカ等の列強国との繋がりを強く持とう+茘には武力で対抗し韓国を独立させて、日本の属国としてロシア帝国の侵略に備えての緩衝剤にしようという事である。嘘だと思うが、実際に明治初期に言われた事であり、10000円札で日本中の男女から人気の高い福沢諭吉が書いた書籍としても有名だ。

 

「という風潮が今の日本で流れてるらしい。だが、今回の活動は確実に有意義な事に成るだろう」

 

そんな脱亜論が広まろうとしており、著名人や政府の役人、そして呪術師の中で茘に対する敵意が出てきそうな日本。だが、そんな日本に特使としてやって来た茘のお方がなんと4人も居たのだ。

 

「日本は明治維新を果たしてから、急速に近代化が進んだ。だからこそ、今の日本には茘が近代化を成し遂げる為のヒントが必ずある筈だ」

 

先ずは茘からの特使の代表を務める茘国の皇太子、華瑞月こと壬氏様である。

 

「日本には世界で初めて、全身麻酔でガンの手術を成功した名医が居たんだった」

 

養父である羅門のから、江戸時代に世界で初めて全身麻酔を成功させて、ガンの外科手術さえも成功させた名医の話を聞いた猫猫も特使として参加。武力面の護衛は他の2人で大丈夫だが、毒や薬のエキスパートである猫猫が入れば壬氏様に毒が盛られても直ぐ様見抜くことが出来るのだから。

 

「まあ、渚が居る時点で大丈夫だと思うが……」

 

続いては李白。本来なら馬閃が行くべきでは?と思う人も居るかもしれない。だが、壬氏様としては素性が明らかに成っても、変わらずに接してくれた李白をこの場の護衛として選んだのだ。李白の腰には渚が呪具化させた刀剣が提げられており、呪霊が襲ってきても自衛は問題ない。

 

「日本か……本当に呪いだらけだよな、此処。呪霊も人も」

 

そして忘れていけないのはこの少年!!胡服に身を包み、腰には遂に特級呪具と進化した游雲を提げ、玉犬白を連れ歩きした茘国が誇る最終兵器ハジケリスト 禪院渚である。

 

だが、皆さん……忘れてないだろうか?渚の天与呪縛は呪いを視認出来ない人でも、渚の呪力は見えてしまう。つまり、玉犬白は普通のわんちゃんのように、日本人の皆様に見られているのだ。

 

「キャァァア!!可愛いワンちゃん!!」

 

「狼か!?まさか、蝦夷の狼か!?」

 

つまり、日本の呪術に関して全く知らない一般ピーポーに、玉犬は見られてしまうのだ。

 

 

「茘からの特使だな?」

 

その時、前方から1人の青年が歩いてきた。青年の歳は20代前半だろうか?明治の日本にしては高身長の180センチ程で、腰には刀を提げており……肉体はスポーティーに発達している。だが、日頃から戦い続けてきたのだろう。顔には傷跡がある。顔は虎杖悠仁と良く似ている。

 

「俺は創設されたばかりの学校、呪術高専東京校の教師 虎杖兵馬だ。五条家当主から話しは聞いている、共に来てくれ」

 

茘国の特使御一行は五条家が寄越してくれた案内人、虎杖兵馬の案内で東京の五条家に向かう。

だが、彼等は知らない。日本は急激な近代化を成し遂げたが、脱亜論だったり、内戦(西南戦争)だったり、征韓論だったりと物騒過ぎる国でもあったのだから。

 

 




始まりの時代、明治……けっこう、ヤバイです(史実)

見てみたい話 はい、今回も全部ギャグです。場合によっては複数採用

  • 虎杖悠仁くん、明治にタイムスリップ!
  • 渚くんちゃん、平成にタイムスリップ!
  • 進撃のGの呪霊(銀魂仕様)
  • お鍋のお肉争奪戦
  • 皇帝INプール!!
  • カブト狩りじゃぁぁあ!!
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