呪術師のひとりごと   作:貿易商人

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猫猫の里帰り、着いていく渚と巻き込まれる李白


猫猫の里帰り

平成の時代。

 

虎杖悠仁は担任の教師、五条悟の家の掃除を手伝っていた。

 

「先生。なんか、古い写真出てきたけどさ……式神って写真に映るの?」

 

その写真は色褪せる処を通り越して、端がボロボロと成っている白黒写真。だが、ただの白黒写真ではなく……恐らくだが写真の技術が出来たばかりの初期の写真なのだろう。だとすると撮られたのは江戸時代末期~明治時代だと思われる。

写真には中国の皇太子と瓜二つの青年、小柄なソバカスのある美少女、筋肉質の若者、そして五条悟と瓜二つの青年、女顔で幼さが残る少年、そして玉犬が写る。

 

「あ、それね。僕の御先祖様と当時の中国の特使御一行との写真だよ。そこに女の子みたいな少年居るでしょ?彼、変わった天与呪縛でさ……呪力が誰でも見えたり写真に写るの。面白いでしょ?」

 

サングラスをかけた銀髪の偉丈夫、五条悟はそう告げる。

 

「彼は多分、僕より強いよ。日本で彼の記録が残るのは五条家と政治的記録だけじゃないかな?

禪院家と総監部はその子を嫌でも秘匿したかったようだけど」

「その人って?」

「禪院渚。明治維新と共に、変わった天与呪縛で禪院家を追い出されたイレギュラー。日茘戦争(日清戦争)を未然に防いだ中国の皇帝 華瑞月の側近、中国の歴史上間違いなく最強の呪術師。だけど、五条家の記録と中国……中華人民茘国の記録ではこうだね」

 

ハジケリストで最強のかまってちゃん……五条悟、現代最強の呪術師はそう告げた。

 

 

 

 

そして渚や猫猫が少年少女である明治時代。園遊会から2週間ほど経過した時であった。

 

「ねえ、猫猫!猫猫って園遊会に出たんでしょ!!簪貰ったの!?」

 

ある時の昼下がり。猫猫は尚服係りとしての下女だった頃の友人であり、貧しい農村出身の少女 小蘭(シャオラン)と暇をもて余した渚と共におやつを食べていた。因みにおやつは渚が暇潰しで作った御手洗団子である。勿論、我らが癒し枠のW玉犬は出ており、猫猫は玉犬黒を撫でており、小蘭は白を撫でている。

 

「貰ったよ。渚と壬氏様、後は梨花妃と参加賞で李白って武官。首飾りも含めると玉葉妃からもかな?」

 

渚は壬氏と共に動いてため分からなかったが、猫猫もそこそこの数の簪を貰っている。先ずは園遊会が始まる前に、へんな虫がよってこないように玉葉妃から渡された首飾り、壬氏と渚から渡された簪、参加賞として李白が色んな女の子+渚に配っていた簪、梨花妃から渡された簪だ。

 

「渚は貰ったの!?」

「うん。始まる前に壬氏様から貰った簪、後は梨花妃から貰ったのと、李白ってマッチョマンから貰った参加賞かな?」

「やっぱり男の子でも、可愛い顔をしてるから貰えるんだね!!いいなー!!」

「「ところで、簪ってどんな意味?」」

「簪はね」

 

小蘭は情報通である。後宮務めの下女達は噂話が好きであり、小蘭を含めた多くの下女達は噂話を良く耳にするし沢山の情報を持っている。

小蘭は簪の意味を渚と猫猫に説明した。プロポーズや愛の告白は勿論、私のお気に入りやマーキング等々の意味は勿論のこと、普段は後宮から出ることが出来ない後宮務めの下女達が貰った簪を使うことで上の人物に保護責任者と成って貰って一時的に外に出る……里帰りを行うことが出来るのだ。

 

 

「「と言うわけで来ました!!」」

 

猫猫は養父が心配であり、久しぶりに里帰りを決意。そこで後宮の管理者でもあり、法律関係の仕事も行う壬氏の所に渚と一緒にやって来た。

 

「すまないが、今回は厳しい」

 

だが、皇太子と成った壬氏はかなりの多忙だ。先日の中級妃別人だった事件は勿論のこと、法整備を含めた様々な仕事が貯まっている。

 

「壬氏様、忙しいの?」

「ああ、茘は資源が豊富だが……かなりの後進国でもある。女帝(先代ロリコン皇帝の母親)と先帝の時代に起きたアヘン戦争の傷跡も残ってるし、女帝のお陰で文明力も他国と比べて停滞したままだ」

 

壬氏様はぶっちゃけ大忙しだ。皇帝のお陰でなんとか茘は持ち直してきたが、残念だが技術力は他の国と比べると大きく劣る。

資源は豊富だがそれを活かせる技術力はなく、先帝と女帝のお陰で過去に茘は崩壊寸前まで行くし、皇帝のお陰で持ち直してきたが……茘は他の国々と比べて中世の時代から全く発展していない。女帝のお陰で紙は普及出来ておらず、なんなら時代遅れの木簡も使ってるし、その上……識字率は非常に低い。日本でさえ最近は蒸気機関車が出てきたそうだが、茘はそんなの作れていない。

 

技術力が周囲の国と比べて劣るが、資材が豊富。そんな茘は油断すれば他国に狙われて植民地にされる恐れがある。それだけは防がなくてはならず、今日も壬氏や皇帝、そして文官のお偉いさんは法整備や識字率の向上に努めているのだ。

 

「もう少しまってくれたら、身元保証人に成れる。私も丁度、その花街に用があるんだ。直ぐにと言うなら、代理を用意しよう。護衛として渚も着けよう」

「お願いします」

「OK!!任せてよ!!」

 

そして猫猫の里帰りが決まった。護衛として渚、身元保証人の代理として……

 

「あの時の嬢ちゃん、渚、宜しくな」

 

李白が決まった。因みに李白は壬氏から「花街を楽しんでこい」と事前手当てを貰っており、金銭は問題ない。

 

「では李白様には高級娼館 緑青館の三姫を紹介します。私の育ての姉でもあるので」

「まじか嬢ちゃん!!」

 

そして李白は猫猫のある意味実家の金づるにされるのだった。




次回は白鈴姉ちゃん出てくるよ。

そして……皇帝かよぉぉぉおおお!!のカウントダウンが進む

みんなの好きな式神は?作者は玉犬渾、渚きゅんは玉犬白

  • 玉犬黒と玉犬白
  • 玉犬渾
  • 魔虚羅
  • 蝦蟇
  • 円鹿
  • 脱兎
  • 貫牛
  • 原作で出番のない虎葬
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