呪術師のひとりごと 作:貿易商人
「私達、いつまでスタンバってれば良いんだろうね?」
「「「だよね」」」
禪院渚が茘に国外逃亡せず、人知れず頭メロンパンの手で解剖されてしまう事に成ってしまう本来の歴史では阿多后の後釜として、後宮入りして上級妃の仲間入りを果たす楼蘭妃とその愉快な仲間達は宮外でスタンバっていた。
楼蘭妃はロリコン先帝時代からの重鎮の娘であり、本来の歴史では父親からのゴリ押しで瞬く間に上級妃として50人以上の侍女を引き連れて現れる。だが、此処では御存知、問題児 禪院渚が色々とやっちゃって後宮に入る隙が見当たらない。阿多后は上級妃を通り越して阿多后と成っちゃったし、壬氏が皇太子(東宮)と成ったし、皇帝もこれ以上別に妃を増やさなくても問題はなくなった。では楼蘭を東宮妃として壬氏の嫁にすれば良いのでは?勿論、父親は考えたが……壬氏は女帝とロリコン先帝の作った法制度を改革しまくっており、皇帝の時代である今、自分or弟たちが皇帝に成った時やその後の未来でも茘が良き国で有り続けるように働きまくっている。つけ入る隙がない。
「あの呪術師めぇぇぇ!!どうすれば良いのだ!!」
楼蘭の母親がぶちギレた。アニメ勢の皆様にはネタバレと成るのだが、楼蘭が後宮に入るのは母親が理由なのだが……その理由がなんと国家転覆!!しかし、先に外宮に潜入させていた楼蘭の異母姉である薬師の女官 翠苓を忍びませ……壬氏暗殺大作戦を行おうとしたが、その全てが図らずとも渚の手で台無しにされた。なお、渚はその事に一ミリも気付いていない。
ならアメリカやイギリス等の先進国から最新型の武器を調達して、物理で国家転覆はどうだろうか?明治時代では既にボルトアクションのライフル、ウィンチェスターのレバーアクションライフルやショットガンが出ており、日本でも村田銃というボルトアクションのライフルが開発された。
しかし、茘の軍事技術はぶっちゃけ中世止まり。銃なんて火縄銃だし、1発撃てば次に撃つのに時間がかかりなんなら雨の日は使えない。剣や槍をもってゴリゴリの白兵戦が基本であり、女帝時代のアヘン戦争ではイギリスにボコボコにされたのだから。なので、アメリカやイギリスから最新型の武器を調達すれば茘の軍隊は倒せるかも知れない、だが今の茘には皇太子直属のバグが居る。
「どうやったら勝てるんだよ!!あのバグに!!」
魔虚羅さえ調伏した最強のバグ、禪院渚である。手足を欠損しても反転術式で瞬く間に回復、呪力を上乗せしなくても人外染みた身体能力、更に呪力を上乗せすれば一騎当千の単独兵器となる。しかも各々の式神の能力さえも渚本人が使用可能であり、満象の水、鵺の雷撃、円鹿の正エネルギーフィールド、そして魔虚羅の適応と八握剣を使うと言った文字通りで単独での国家転覆が可能であり、それらを合わせる事も出来るのだ。
そして本来の十種影法術として強力な式神との連携も可能であり、渚は拡張術式で破壊されていない式神同士の合体や式神の復活も可能であり……呪力はほぼ無限に近い。こんなの……どうしろと言うのだ。
外宮で情報収集している部下から聞いた話だが、禪院渚は満象の水と鵺の雷撃を組み合わせ、なんとプラズマレーザーキャノンさえも再現したらしい。どうしろと?なお、プラズマの原理を教えたのは羅門医師である。
なんとか国家転覆をしたい母親は禪院渚という最強の問題児をどう攻略するのだろうか?
(国家転覆なんて無理でしょ。例え、アメリカの武器を揃えてもよ)
なお、肝心の楼蘭は国家転覆には乗り気ではない。母親は楼蘭を妃として送り込めないなら、別の方法を考えるのだった。
一方の後宮。
後宮では壬氏の頑張りのお陰か、次々と改革が起きていた。茘の識字率向上の為、裕福な家柄ではない者も学べるような学校作り……その1つとして後宮の下女達の為の学舎が作られた。
「さあ、ここ分かるかい?」
なお、先生としては急患が出ない限りは羅門や許可を貰った出世頭の武官達、そして后となっても「自分でやりたい事をやってみたいな」と自分から志願した阿多后であった。
そのお陰か、小蘭を含めた文字が一切読めなかった書けなかった下女の方々も字を書けたり読めたり出来るようになった。彼女達も何れは、後宮を出て各々別の働き口を探すこととなる。そうなった後の生活の為にも、このような学べる機会は大事なのだ。
「今月の納品は此方です」
「ありがとうございます」
更に、中世では冷遇されがちである農家や畜産の支援だ。中世の時代では何かと、農家や畜産は冷遇されがちだが、彼らは国の食料事情を担ってくれている立派な力持ちだ。
茘をこれからも立派に発展するため、国民が沢山食べられるようにも、壬氏達は農家や畜産農家の支援を行うこととした。因みにこれは沢山ご飯を食べたい渚の発案である。
「このオムライスうめぇ、このカレーうめぇ」
「カレーってうんこみたいね」
そのお陰なのか、食堂では美味しいご飯が並ぶようになった。今まではお粥に漬物、スープが有れば良かったが、これからは栄養満点の食事を下女の皆さんでも食べられるだろう。事実、渚と猫猫は食堂でカレーやオムライスを食べている。
「お肉はたんぱく質が豊富だから、身体の発育には必要だよ。それに豚肉はビタミンも豊富だから風邪も引きにくいよ」
因みに食堂の栄養は羅門医師考案であり、健康は食からという言葉もある通り……後宮務めの人々の栄養が著しく上昇して猫猫と渚の肉体的成長フラグが立ったのだった。
清潔性は衛生にも関わる。故に、下女でも毎日お風呂に入れるようになった。これには下働きの下女達も大喜びであり、大興奮したとか。
「渚くん。その痣は生まれつきかな?」
宦官+男子風呂。その更衣室で、渚は壬氏と高順、羅門の3人で着替えていたのだが、羅門は渚の右胸と腹部に痣……正しくは肌の色が微妙に違う事を発見した。
この痣は壬氏と高順も知っているが、2人は渚が禪院家での出来事で着いた物だと思っていた。
「うん。生まれつきだけど?」
「そうか……(まさか、机上の空論だとされているキメラ体?私は呪力に関しては良く分からないが、天与呪縛に双子が関わるのならばまさか)」
この時代では先進国でも明かされていないが、平成や令和の時代ではキメラ体という物が明らかにされている。
ただでさえ珍しいと言える、双子……その双子の中でも二卵性双生児の中でも10万分の1で誕生する奇っ怪な症例。双子の片割れの成長が途中で停止してしまい、もう片方に遺伝子まるごと吸収されてしまう状態だ。それで産まれると、その赤子は遺伝子情報を2つ持って産まれるキメラ人間と成るのだ。結合双生児や宿儺と違って痣がある以外の見た目は、普通の人間である。
そう、禪院渚は本人は知らないが、天与呪縛を2つ持っているのだ。
渚くんちゃん、明治版の宿儺であった(宿儺がシャム双生児だと仮定した場合)
で、渚くんちゃん、お嫁さんどうするの?1ミリも考えてねぇー
みんなの好きな式神は?作者は玉犬渾、渚きゅんは玉犬白
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玉犬黒と玉犬白
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玉犬渾
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魔虚羅
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蝦蟇
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鵺
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円鹿
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脱兎
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貫牛
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原作で出番のない虎葬
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大蛇
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満象