誤字脱字あったらゆるしてね
部活が終わり課題を教室の机に忘れていることに気づき教室に戻った。短針は8の数字を指していて真っ暗な廊下を歩きながら僕は鍵がかかっているかもしれないという焦りを抱えて目的地に向かっていった。だがその悩みは杞憂に終わり砂漠にあるオアシスのように僕の教室は光っていた。先生が消し忘れていたことを心から感謝しドアを開ける。今思えばこの日が僕の人生で一番の転機だったと思う。
「あら、こんな時間にどうしたの?」
「課題を机にいれっぱでね。絢辻さんはこんな時間まで何をしてるの?」
「私は創設祭の仕事をしてるの」
「こんな時間まで?大変だね」
「そうでもないわ、好きでやっているんだもの」
「そうなんだ。がんばって」
「ありがとう」
絢辻さん。彼女はどの学校にもいる超真面目ちゃんだ。クラスの面倒くさい役を全部立候補してしまうタイプの人。実を言うと僕は彼女が苦手だ、今まで出会ってきた真面目ちゃんタイプはどこか抜けてる部分があるから人間味があったが彼女は完璧すぎるんだ。抜けてるところが一つもない、それが怖かった。ただその時僕はこの人はどんなことをして息を抜いているのか興味が湧いてしまった。
「絢辻さん、よかったら仕事手伝おうか?」
「本当…?でも大丈夫よあと一時間で終わるもの」
「そしたら二人でやれば30分で終わるね」
そういいながら僕は絢辻さんの向かいの机を彼女の机に合体させた
「そんなに仕事がしたいなんて変わった人ね」
「うちの親がサラリーマンだからね。遺伝子で刻まれてるんだ」
すると彼女は笑いながら
「じゃあこの書類頼んでもいいかな?」
「わかりました実行委員長様」
「ちょっと。からかってるでしょ?」
そんなたわいもない会話をして作業に取り掛かった。40分くらい経ったところで綾辻さんが
「今日の分は終わりよ、大分楽ができたわ。ありがとう」
「お疲れ様、どういたしまして」
「そしたら片付けして帰りましょう」
「そうだね」
そして片付けをし教室の鍵を職員室に返した僕たちは一緒に帰路に就いた。話していて分かったのだがまさかの綾辻さんの家と僕の家は歩いて五分程度の距離だったのだ。
「私たちご近所さんだったのね」
「僕も驚きだよ」
「そういえばなんで今日仕事を手伝ってくれたの?」
「あんな時間まで頑張ってるのなら手伝わないわけにはいかないよ」
「もういつものことだから、心配しなくても大丈夫なのに」
「まあさっき言ったことも本音だけどさ、実は綾辻さんと話してみたかったんだ」
「私と?」
「うん。同じクラスなのに話したことあんまりないなって思ってさ」
「たしかに、私たちお互いのことよく知らないわね」
「そういうこと、綾辻さんが迷惑じゃなきゃ明日も部活終わりに手伝いに行きたいんだけどいいかな?」
ぼくがそう言うと彼女は
「給料はでないけど大丈夫?」
「サービス残業ばっちこいだよ!」
と、ぼくは高らかに宣言した
そこからは毎日部活終わりや部活がない日に手伝いをしたり、朝練がない日は一緒に登校したり、ときにはご飯を帰りに食べにいって仲をふかめた。その時は僕に恋愛感情はちょっとあったと思う。まず見た目も人間界で言えば上のほうだし毎日話してたら普通に気になってくる。ただガチ恋まではいってなかった、やっぱり完璧すぎる理由はわからなかったからだ。僕はこの毎日が創設祭まで続くと思っていたんだ。だがある時それは起きた。
「よし、今日の作業はこれで終わりね」
「うん、お疲れ」
「私は鍵返してくるから荷物お願いね」
「うん、分かった」
最近は絢辻さんも僕を信頼してくれたのか荷物持ちに使うようになってきた。信頼してくれてうれしい反面なんというか…そんなことを考えながら階段を下りているとつまずいてしまい盛大にすっころんだ。
「いったいなぁ…あ!綾辻さんのカバン大丈夫かな」
そう思い彼女のカバンを確認するとなかからメモ帳が飛び出していた。この時魔がさして優等生のメモ帳はどんな風に書かれているのかが気になってしまったんだ。中身を見るとそこには絢辻さんらしからぬ殴り書きされた文字にその内容に僕は見たことを後悔したと同時にうれしくなった。絢辻さんという人間をはじめて理解できた気がしたんだ。僕はみてしまったことを素直に言おうと思う。黙っていたら信頼してくれている綾辻さんを裏切ってしまうからという建前でどんな反応をするかという欲を抑えきれなかった。
「お待たせ、いつもありがとう」
「大丈夫だよ、それより今日は言わなきゃいけないことがあるんだ」
「いきなりどうしたの?」
「絢辻さんの手帳の中身をみたんだ」
「え…?」
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「え…?」
私、絢辻詢はその瞬間時が止まったように感じた。彼と関わるようになったのははある日の放課後私がいつものように創設祭の作業をしていたら彼は現れた。仕事を手伝ってくれるといった時にはどうせ下心で動いていると警戒しつつも使えるものは使おう精神で彼に仕事を手伝って貰った。話していってわかったのだが彼は下心で動いていないことが分かった。それはそれで屈辱だが。それから私たちは毎日一緒に作業をしていた、私が社長だったら彼は秘書になるんだろう、ちょっと見た目のかっこよさは足りないけど。それでも実際私は彼のことが好きになっていた。毎日一緒に作業して登下校も一緒にして、自然に好きになっていたのだ。ただ私はその気持ちを伝えられずにいた、彼から私のことを好きだという気持ちをあまり感じなかったことと、私を隠したまま付き合うのは嫌だったのだ。こんなに人を好きになったのは初めてで私を出したら嫌われてしまうかもしれない。それが怖くて気持ちを後回しにしていたのにメモ帳を見られてしまったのだ。
「ごめん、転んだ時にバックから出ちゃってて気になっちゃったんだ」
「そうなの…それでどうするの?このことみんなに広める?」
「ひろめなんてしないよ。それがほんとの絢辻さん?」
「そうよ!これがほんとの私。どう?幻滅した?」
本当はこんな事言いたくない。わかりきってる答えなんて彼の口から聞きたくない。でも私はこうやって生きていくと決めたから後戻りはできない。そう聞くと彼は
「いや、幻滅なんてしないよ」
「じゃあどうおもったのよ?」
「正直興奮した」
「は?」
「興奮した」
「頭おかしいんじゃないのあなた?」
私は彼が言っていることがわからなかった。え?興奮した?そんな混乱している私をよそに彼は
「ずっと絢辻さんがなんでそんなに完璧でいられるのかがわからなかった。どこに完璧のはけ口があるのかを知りたかったんだ。心の中では絢辻さんがちょっと怖かったんだ。でも今日その理由がわかったんだ。絢辻さんのこんな可愛い一面を知れて興奮しないわけがないよ」
そうか、彼は私のことを怖がってたんだ。だから恋心なんて彼から感じるわけがない。だけどもしかして隠してた私好印象?多分その時は混乱しすぎていたんだと思う。そうでなきゃ
「あなた、私と付き合いなさい」
こんなことをこのタイミングで言わなかった
「え?」
「これは強制よ」
そうすると私は自分の携帯を内カメにして彼の唇に私の唇を合わせた。
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え?僕キスされた?いま?なんで?付き合う?え?
「これは契約よ、あなたが私のことを話したらこの写真ばらまいてやるから」
え?別に僕からしたらあんまり困ることじゃあないんだけど、彼女もいないし。なにより僕も普通の男子高校生、こんなかわいい子とキスした写真なんならほしいし、僕絢辻さんのこと好きだし、なんか冷静になってきた。
「うーんとさ、付き合うのは嫌かな」
「言ったでしょ!これは強制なのよ」
「こんなタイミングで言うのもあれだけどさ、僕絢辻さんのこと好きなんだ。今の絢辻さんも、完璧な絢辻さんも全部ひっくるめて」
「ええ!?」
「だからさ、こんな形で付き合いたくないんだよね」
「そ、そうなのね。」
「うん」
「いいわよ」
「よかった、わかってくれたんだ」
「付き合ってあげるわよ」
「え?」
つまりそういうことなのか!?
「二度は言わないわよ…」
「う、うん。よろしく」
「じゃあやり直すわよ…」
僕は鈍感系主人公じゃないからこの意味は分かる。さっきよりも深く長く僕らは唇を重ねあった。
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私たち付き合いました。正直なんでこうなったんだろ。隠していた私のこともすきって言ってくれて、もう思いが爆発したとしか言い切れないわね。創設祭のまでに間に合うか微妙な作業も問題なく終わらせることができたし最後に二人きりでクリスマスツリーのイルミネーションをみることができたしでよかったわ。今の私は間違いなく人生で一番幸せだと思う。だって初めて自分の全てを見せることができたのだから。そのせいだろう最近自分でも自覚してるんだけど彼に依存してきている私がいる。彼が他の女と話していると怒りがこみあげてくるのだ。彼に限ってはないだろうけど他の女に目移りなんてしたら私は生きていけない。
だってそうでしょ?勉強だって困ったことがあれば私に聞くのが一番いいもの。私は完璧なんだから。
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絢辻さんといつものように帰っていると
「ねえ」
「ん?どうしたの絢辻さん?」
「今日お昼休みに中多さんとなに話してたの?」
「中多さん…?」
「胸が馬鹿でかい子よ」
「ああ、お昼休みに購買で買えそうになかったから手伝ってあげたんだよ」
「なんでそんなことするの?」
「なんでって困ってそうだったから」
「そう、じゃあもうしないで」
「え?なんで?」
「あなたが助けるのは私だけでいいの。わかるでしょ?もし中多さんがあなたのこと好きになったらどうするの?もう私という彼女がいるのに。かわいそうでしょ?」
最近の絢辻さんはよくこういうことがある。高校生活してれば女の子と話すことも多々あるのだが話した日に毎回詰められるのだ。
「そんなことにはならないと思うけど…」
「それともなに?あの子のこと好きになったの?」
「それはないよ、僕が好きなのは絢辻さんだけだよ」
「ほんとに?信用できない」
「絢辻さんは僕のことを嫌い?」
「大好きよ、だからもう女の子としゃべらないって約束して」
「絶対には無理だよ、高校生なんだから」
「なんとかするのよ!」
まあなんだかんだ僕を思ってくれているのだから嫌ではない。
「いい?話しかけられるのは万歩譲ってゆるしてあげる。でもつぎ自分から話しかけたら本当にゆるさないから」
「わかったよ」
この頃はちょっとした脅しだと思っていた。こんな会話をする時には僕らはもう3年生になっていて受験シーズン真っ只中最近はデートもできてないから機嫌が悪いだけだと思っていたんだ。ある日僕は気分転換に屋上のベランダに座っていた。その時に絢辻さんに言われたことを忘れてしまうような衝撃があったのだ。
「あ、あの、森島先輩ですよね?」
「あれぇ?わたし君としゃべったことあったっけ?」
「あーいや、ないんですけど。森島先輩有名なので」
「あーそういうことね」
「というか、なんでここにいるんですか?先輩卒業しましたよね?」
「実は私ね、イギリスの大学に行ってるの。いまは長期休みで久々にこっちに帰ってきててね、高校が懐かしくなって帰ってきちゃったの」
「そういうことなんですね、びっくりしちゃいました」
そこから森島先輩とはたわいない会話をして僕は屋上をでた、ドアを閉めた瞬間に手をつかまれ誰かと思って見てみると
「随分楽しそうに話してたわね」
「絢辻さん…」
「ついてきて」
そうやって絢辻さんは僕の腕を掴み下駄箱まで引っ張られる。
「絢辻さん、もうすぐ授業始まっちゃうよ?」
「もう早退の届けは出したわ}
「絢辻さん何があったの?ちょっと今日おかしいよ」
「言ったでしょ!許さないって!」
その時僕は約束のことを思い出したのだ。今の綾辻さんに何をいっても油になると思い僕は黙ってついていった。目的地は綾辻さん家だった。
「入って、今誰もいないから」
「う、うん」
そのまま綾辻さんの部屋に連れられて僕はベットに押し倒された。
「ねえ。なんで話しかけるの?森島先輩なんて話したことなかったでしょ?」
「うん、ごめん」
「もう私ね、我慢できないの。不安なの。こんなに人を好きになったの初めてなの。あなたと一緒にいられなくなることが怖いの」
「うん」
「だからね、決めたの。もう責任取らせるしかないなって」
「え…?」
「ごめんね、でもあなたが悪いのよ?私をこんなに不安にさせるから」
そのことばを最後にぼくの意識は途絶えた。意識が戻っていたときには全部終わっていた
「ごめんね、初めてはちゃんとしたかったんだけど」
「絢辻さん…」
「つかさって呼んで」
「つかさ、ごめん不安にさせて」
「もういいのよ、ねえこれ見て」
そう言って彼女は僕に変なグラフが映っているパソコンの画面を見せてきた。
「私ね、考えたの。あなたが他の女とどうやったら話さずに生活できるか。このまま大学に行ったら私と一緒だとはいえ絶対に話しかけられると思うの。だからね、あなたには大学にいかないで欲しいの。わかるでしょ?」
「高卒で働いてほしいってこと?」
「ううん。それはもっとだめ。だって私が見れなくなっちゃうもの。このグラフね私の資産なの。二人の家とね私が大学を卒業できるまでのお金があるの。だからね、あなたには私の専業主夫になってほしいの。」
彼女の圧に僕はもうしゃべれなくなっていた。
「そしたらね、もうあなたは誰ともしゃべんなくたっていいの。私の帰りを待つだけでいいの。あでも掃除はしてほしいわね。あとは子供の世話とか。私楽しみになってきちゃった。」
そうやって詞はぼくにいろんなことを語りかけてくる。どこで僕は道を間違えてしまったのか、あの時森島先輩に話しかけなきゃこんなことになっていなかったんだろうか。
「ねえ、あなた。もう絶対に私のもとから離さないから。一緒にしあわせになろうね」
久々に書いたら意外と面白かったのでこのキャラやってくださいってのがあったらリクエスト書いてください(やりきるとは言ってない)(シチュが思い浮かんだら筆が進むからよろしく)
こここまでみてくれてありがとうございます。感想コメント待ってます