孫悟空(GT)とゼロから始める異世界生活   作:ちゃまはや

1 / 3
第1話 ナツキ・スバルとの出会い

時は超一星龍との最終決戦。空はマイナスエネルギーで覆われ、マイナスエネルギーパワーボールにより地球には巨大な穴が空き、その中にはそれを受け止めた孫悟空が眠っている。

悟空『げ…元気を…。みんなの…元気をくれ…。このままじゃ…おら…死ねねぇんだ…。』

その頃地上では残されたベジータ、悟飯、悟天、トランクスが超一星龍と戦っていた。しかし、その圧倒的なパワーの前に悟飯、悟天、トランクスが倒れ、残ったベジータもドラゴンサンダーを食らったことで肩には穴が空き今にも倒れそうになっていた。

ベジータ「トランクス…悟飯…悟天…!」

ベジータは穴が空いた左肩を押えながら立ち上がる。

ベジータ「くっそー…!頼むぜカカロット…!俺に…この俺に力をくれぇ…!!」

超一星龍「ふふふふ…。」

ベジータ「カカロットォォ!!」

ボロボロの体でも、実力にとんでもない差があっても、ベジータは立ち向かっていき、何度もパンチを飛ばすが全て避けられてしまう。そしてカウンターのキックを食らい、穴の近くへと転がっていく。

そんなベジータにトドメを刺そうと超一星龍は独特な足音を立てながら近づいていく。

ベジータ「はははは…!!」

するとベジータは穴の中を見ながら笑い出す。

超一星龍「とうとうイカれちまったか。お前も悟空と同じ墓場で眠れ!」

ベジータ「はははは…!何言ってやがる…!!ふふふ…!!貴様の負けだ…!!ふふ…!!」

そう言い残すとベジータは気絶した。それと同時に穴から瓦礫をまきあげながら大きな光の玉が姿を現した。

超一星龍「なにぃ…!!」

その光の玉の正体は悟空が作ったものであり、玉の下では悟空が両手を上げながら浮遊してきた。

超一星龍「貴様生きていたのか!!」

悟空「へへ…。まだまだ死ねねぇなぁ…。おめぇを…やっつけるまではな…!!」

悟空はどんどん上昇していき、それと同時に草木や地球の人々から元気をもらっていた。

元気玉はどんどん大きくなっていき、遂に地球全体をおおっていたマイナスエネルギーを全て吹き飛ばした。

悟空「こいつはな!!地球人みんなの願いだ!!めちゃくちゃにぶっ壊された地球の叫びだ!!」

超一星龍「そんなはずは無い!!お前は確かに死んだはずだ!!」

悟空「はははは…!!」

超一星龍は悟空を殺そうとエネルギー弾を放つが悟空には傷一つつかない。

悟空「宇宙のみんな!!オラに元気をわけてくれ!!」

そう叫ぶと界王様を通じて悟空の声が宇宙中に届き、宇宙中の元気が孫悟空の元へと届いていく。それにより元気玉は過去最高レベルの大きさとなったのだった。

悟空「サンキュー!!界王様!!サンキュー!!宇宙のみんな!!」

超一星龍「死ねぇ!!」

超一星龍は何とか悟空を殺そうと1度は悟空を瀕死に追いやったマイナスエネルギーパワーボールを投げつけるが今の悟空には傷一つつけることが出来ない。

超一星龍「き、貴様…何者なんだ…!!」

悟空「行くぜ!!」

超一星龍「ま、ま、待て…!やめろ…!!」

悟空「てりゃあぁぁぁぁ!!」

その元気玉は超一星龍の体を飲み込んでいき完全に消滅させ、空中へと登っていき爆発した。

 

元気玉を投げ力尽きた悟空。その側にはドラゴンボールが落ちており、それが突然光を放ち神龍が召喚された。

突然召喚された神龍に一同は驚きを隠せない様子である。

神龍「立て…。孫悟空…。」

そう言うと悟空の体が光りボロボロだった体が治り、悟空は体を起こす。

チチ「悟空さ!!」

悟空「チチ!それに、神龍じゃねぇか!!オラ全部やっつけたぞ!!」

悟空がそう言うと神龍は突然喋りだした。その内容は、邪悪龍が生まれた経緯、そしてドラゴンボールは人々の前から姿を消すと言った。

悟空「そうか!分かった神龍!けど、最後に一つだけオラの願い聞いてくれねぇか?」

神龍「なんだ…。」

悟空「今回の件で多くの人が死んじまった。けど、その理由がドラゴンボールにあるんだとしたらみんなには関係ねえ!だからさ!みんなを行きけぇらせてくんねえか!今回のことで、めちゃくちゃになっちまった地球を、みんなの力で元に戻してぇんだ!」

神龍「よし…。分かった…。これが最後だ…。」

そう言うと神龍の目が赤く光り、邪悪龍の誕生により死んでしまった人々がみんな生き返った。

悟空「サンキュー!神龍!!」

神龍「願いは叶えた…。では行くぞ…。悟空…。」

その言葉を聞いた一同は不思議そうな顔で神龍を見る。

悟空「あれ?もうそんな時間か!」

神龍「乗れ…。悟空…。」

悟空「オラ、ちょっと行ってくる!」

そして悟空は神龍の頭に飛び乗り座った。

ベジータ「待て!カカロット!また修行か!」

そう言うベジータは何かに気がついたのか

ベジータ「カカロット…。貴様…。」

動揺を隠しきれないような声に変わる。

その声を聞いた悟空は人差し指を口の前に置き内緒にしてくれと伝える。

悟空「またな。 ベジータ。じゃあな!みんな!」

そう言い神龍と悟空とドラゴンボールは飛び去ろうとする。

チチ「コラ!悟空さ!行き先ぐらい言ってくもんだべ!」

しかし、その問いに答えることはなくどこかへと飛び去って行った。

その後悟空は、クリリン、ピッコロの元を訪れ、最後の会話を交わしたあと神龍の背中で眠りにつくのだった。

 

それからどれぐらい眠ったのだろう。悟空が目を覚ますとそこは変わった世界だった。

悟空「どこだ?ここ。」

悟空が目を覚ましたのはどこかの街の広場。周りには店がいくつかあるが、そこに書いてある文字はどれも悟空は読むことが出来なかった。

悟空「な、何だ…?全く読めねぇぞ…。」

すると店主が奥から出てきて

店主「小僧。そいつはリンガって読むんだぜ。」

悟空「リンガ?何だそりゃ。聞いたこともねぇぞ。」

店主「変わったヤツだな。どうだ?買ってくか?」

悟空「オラ金持ってねぇぞ」

店主「じゃあとっとと帰れ!」

一文無しの悟空は追い返された。そして噴水の近くに座りこれからどうするかを考える。

悟空「うーん…。変な場所に来ちまったな…。これからどう生きてくか…。」

すると、突然路地裏から

「衛兵さーーーーーーーーーーん!!!誰かーーーー!男の人呼んでーーーーーーーーー!!!」

と助けを呼ぶ声が聞こえてきたので

悟空「何だ?」

気になった悟空は声が聞こえた路地裏へと走っていった。

そこには、悪そうな顔をした3人組と、これまた悪そうな顔をした人が1人居た。

悟空「おめぇ達!何してんだ!」

少し焦ったような顔をしていた3人組だったが、駆けつけた人間を見てほっとしたような顔を浮かべた。

チンピラA(チン)「何だただのガキじゃねぇか…。脅かしやがって…。」

チンピラB(トン)「全くだ…。」

チンピラC(カン)「どうなることかと思ったが、カモが増えただけみたいだな…。」

???「嘘だろ…。こんなことってあるか…?」

襲われていた人物はそれを見て絶望していた。

悟空「3対1で弱いものいじめして恥ずかしくないんか?」

チンピラA「うるせえ!てめぇも殺されたくなかったら金目のものを置いてくんだな!」

悟空「金目のもの?オラ金なんか持ってねえぞ。」

チンピラA「じゃあてめぇを捕まえて奴隷として売ってやるよ!」

そう言いチンピラAが襲いかかってくる。しかし

悟空「だりゃあ!!」

悟空は顔面に飛んできたパンチをしゃがんでよけ、カウンターのパンチを腹に食らわせた。

チンピラA「ごはっ!!」

その1発はあまりに強烈だったのかチンピラAは1発で気絶した。

チンピラB「何!?」

チンピラC「1発で!?」

悟空は残った2人を睨みつけ

悟空「おめぇ達2人はどうすんだ?」

その言葉と姿にビビった2人は倒れたチンピラAを担いで走って逃げていくのだった。

悟空「ふぅ…。おめぇ大丈夫か?」

???「え?あ…大丈夫っす…。」

目の前の光景を信じられないのか唖然とした様子で少年は悟空の問いに答える。

悟空「そうか。じゃあ、オラは行くから。じゃあな!」

???「ちょちょちょ!ちょっと待ってくれ!」

悟空「ん?どうかしたか?」

???「お、お前何者なんだ?あいつを一撃でやっつけちまうなんて…。」

悟空「オラか?オラ、孫悟空だ。」

???「いや、そういうことじゃ…。って、今なんて言った?」

悟空「オラの名前は孫悟空だって言ったんだぞ。」

その言葉を聞いた少年はさらに口を大きく開け驚く。

???「そ、そそそ、孫悟空!?」(孫悟空だと!?孫悟空って、あの孫悟空か!?嘘だろ!?孫悟空ってアニメの人物じゃねえか!?と、とりあえず…いくつか質問してみよう。)

悟空「なぁ、オラそろそろ行ってもいいか?」

???「ちょっと待ってくれ!いくつか聞きたいことがあるんだ!」

悟空「いいけんど、とりあえずこんな薄暗い場所じゃなくて広場に行かねぇか?」

???「お、おう。そうだな…。」

 

2人は路地裏から移動し広場へと場所を変えた。

悟空「よし、なんでも聞いていいぞ。」

???「お、おう…。まず最初に聞きたいのは…今何歳なんだ…。」

悟空「オラの年齢か?オラ52だ。」

???(52歳?この見た目で?もしかして…ドラゴンボールGTの悟空か?多分そうだな…。道着の色が水色だし。)

???「それじゃ次の質問。アンタは転生者か?」

悟空「てんせいしゃ?てんせいしゃってなんだ?」

???「あー…。言い方を変えよう。アンタ、どうやってこの場所に来たんだ?」

悟空「分かんねぇ。オラ、確か神龍の背中に乗ってたはずなんだけんど、いつの間にかこの噴水の近くで寝ちまってたんだ。」

???(なるほど…。この世界の住人じゃないんだな…。それが確認できただけで十分。)

???「それじゃ最後の質問。アンタが元々住んでいたところには、7つ集めるとなんでも願いが叶うボールがあったか?」

悟空「ドラゴンボールの事か?あったぞ。」

???(ビンゴ!間違いない。今俺の目の前にいるのは、正真正銘、本物の孫悟空だ!)

???「ありがとう。色々な質問に答えてくれて。」

悟空「おう。それじゃオラもいくつか気になることがあるんだ。」

???「ああ。なんでも質問してくれ。」

悟空「いや、大丈夫だ。とりあえずおめぇの頭を触らせてくれねぇか?」

???「ああ…いいけど、何をするんだ?」

悟空は少年の頭に手を置き、少年の記憶を読む。

悟空「ふむふむ…。なるほど…。おめぇの名前は…ナツキ・スバル…。年齢は17歳か…。」

スバル「は?なんで知ってるの?」

悟空「今、おめぇの記憶を読んでんだ…。」

スバル「えぇ…。どうやってんだよ…。」

悟空「なるほど…。この場所についても少しだけだが知ってるみてぇだな…。ここはルグニカ王国って言うのか…。それに、おめぇオラと同じくこことは違う場所から来たんだな…。」

スバル「凄すぎだろ…。そんなことまで分かるのか…。」

悟空「そして、おめぇ人を探してんだな…。ふむふむ…銀髪の女の子を探してんのか…。理由は…。助けなきゃいけないから?どういうことだ…。」(さらに深くさぐってみるか…。)

すると突然悟空の手が真っ黒な禍々しいオーラで包まれる。

悟空「ぐっ…!な、何だ…。」

スバル「どうした…。って、な、何だこれ!?」

その手を見たスバルも驚きの声を上げる。

悟空(何だ…。記憶を深く探ろうとした瞬間…突然何かが出てきて邪魔してくる…!)

悟空「ぐぅぅっ!!くっそー!!」(何とか押し返してやる!!)

スバル「大丈夫なのか?」

悟空「はぁぁぁぁ…!!そらっ!!」

それを押し返した瞬間、悟空の頭の中にスバルの全ての記憶が入ってくる。

悟空「こ、これは…!!」

最初に、謎の人物に突然腹を切り裂かれた記憶が

次に、謎の女性によって腹を切り裂かれる様子が

最後に入ってきたのは、先程のチンピラによって腰と背中を刺された記憶が入ってきた。

悟空「なるほどな…。おめぇについて…全部分かった。」

スバル「え…?」

悟空「おめぇ、死に戻りっちゅうんを3回したんだな。」

スバル「な、何でそれを…。」

悟空「さっき記憶をさぐった時だ。相当辛い思いしてきたんだな…。」

その言葉を聞いたスバルは涙を堪えきれなかった。

スバル「俺…。頑張ったんだ…!あの子のことを助けたくて…。だけど…何度も失敗して…痛い思いをして…殺され続けて…!」

悟空「そうか…。もう泣くな。オラがおめぇを助けてやる。」

スバル「良いのか…?アンタ…自分の世界に帰らなきゃいけないんじゃ…。」

悟空「大丈夫だ。そいつはおめぇを助けてからにする。」(それに、スバルを何度も殺した女も気になるかんな。どれだけ強えのか…!)

スバル「うう…!ありがとう…!!」

悟空「それじゃ、早速行動すっぞ!」

スバル「おう!!」

こうして、孫悟空の第二の人生が幕を開けるのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。