界王拳を解除した悟空の体は悲鳴をあげ力を入れられなくなり地面に激突する。
少女「大丈夫!?」
悟空「大丈夫か大丈夫じゃないかで言えば、大丈夫じゃねぇ…。」
少女「そ、そうだよね…。ちょっと待ってて、治すから…。」
そう言い悟空に手をかざすと水色の波紋が悟空の体をつつみ体を治していく。そして、スバルよりも短い時間で完全に回復した。
悟空「ふぅ…。サンキュー!完全回復だ!」
少女「どういたしまして。」
悟空「そうだ!おめぇに1つ聞きてぇことがあったんだ!」
少女「?何?出来る限り答えるよ。」
悟空「おめぇの名前を教えてくれ。」
少女「え?そんなことで良いの?」
悟空「おう。ずっと気になってたんだ。スバルが。」
スバル「は!?急に何を!?」
少女「スバルが?何で?」
スバル「そ、それは…。普通に気になるからだよ…。ずっと聞きたかったんだ。君の名前を。教えて欲しい。」
少女は少し悩んだような顔を見せる。
悟空「なぁ頼むよ。スバルはこのために頑張ってきたんだぞ。おめぇの名前を聞くために。」
スバル「俺は君の戦いを援護した!そして、割と役に立った!ここまではオーケー!?」
少女「おーけー?」
スバル「よろしいですかの意。ってな訳でオーケー!?」
少女「まあ確かに…。おーけー…。」
スバル「それならちょっとぐらい礼があってもいいんじゃないか?ないか!?」
スバルは落ち着くため1度大きく深呼吸をし
スバル「ってな訳で、君の名前を教えて欲しい。」
その言葉に少し頬を緩め
少女「…エミリア。」
スバル「え…。」
エミリア「私の名前はエミリア。ただのエミリアよ。ありがとう、スバル。私を助けてくれて。」
エミリアはスバルに手を差し出す。スバルはその手を見て握る。
悟空「良かったなスバル。名前聞けたじゃねえか。」
スバル「あぁ。全く割に合わねえけど、最高の気分だよ。」
そんなこんなで時間は過ぎ突然赤髪の少年が走ってきた。
赤髪「凄い有様だ…。一体、ここで何があったんだ…。」
悟空がかめはめ波を打ったことや界王拳を使用した影響で地面はボッコボコになっており、赤髪の少年はその場を見て驚きを隠しきれない様子だった。
エミリア「ラインハルト!」
ラインハルト「エミリア様。一体、ここで何があったのですか?」
スバル「それについては俺が説明しよう!」
ラインハルト「君は…。」
スバル「俺はスバル。ナツキ・スバルだ。スバルって呼んでくれ!」
ラインハルト「そうか。じゃあ、スバル。一体ここで何があったんだ。」
スバル「実は、ここに、エルザっていうやべぇ女が現れたんだ!」
ラインハルト「腸狩りが…。」
スバル「腸狩り…。なんとまあ、恐ろしい2つ名だこと…。」
ラインハルト「腸狩りはどこに行った?」
スバル「あいつが倒したよ。」
悟空「へへ…。」
そう言いスバルは悟空を指さす。そして悟空はラインハルトにピースサインを向ける。
ラインハルト「本当か…?君のような子供が…。」
悟空「オラ子供じゃねえ。こう見えて52歳だ。」
ラインハルト「君の名前を教えてくれ!」
悟空「オラ、孫悟空だ。」
ラインハルト「そうか。ゴクウか。腸狩りを倒すなんて。すごいな。」
悟空「多分あいつは生きてっぞ。オラ、結構ボロボロの状態だったし、本気も出せてないかんな。」
ラインハルト「それでもすごいよ。腸狩りを退けたんだ。どうして、そんなに強くなれたんだ?」
悟空「修行だ。というか、そんなこと言ってっけどおめぇ、今のオラより強えだろ。」
スバル「えぇ!?そうなの!?」
驚いた様子でスバルは悟空に聞く。
悟空「おう。多分だけど、今のオラじゃラインハルトには勝てねえぞ。超サイヤ人になれたらどうかは分かんねえけど。」
スバル「なるほど…。今なれないもんな。超サイヤ人。」
エミリア「さっきから気になってたんだけど、そのすーぱーさいやじんって何?」
悟空「超サイヤ人っていうのはまあ、簡単に言うとすっげぇ強くなれんだ。身体能力が劇的に上昇すんだよ。前まで使えてたのに、何故か急に使えなくなっちまった。で、その代わりに界王拳を使って無茶したらあんなことになっちまったよ。はは!」
悟空は3人の方を見てにっこりと笑うが、スバルとエミリアは笑い事じゃないと言いたそうな顔をした。
ラインハルト「また1つ、気になる単語が出てきたね。かいおうけん、とは一体何なのか教えてくれないか?ゴクウ。」
悟空「良いぞ。界王拳っちゅうんはまあ、身体能力を劇的にあげる技だな。で、界王拳には倍率があるんだがそれを上げれば上げるほど強くなれるんだ。」
ラインハルト「なるほど。その技は腸狩りを倒す時に使ったんだね。倍率を上げれば強くなると言っていたが上限はあるのかい?」
悟空「無いぞ。やろうと思えば無限に強くなれんじゃねえかな。多分だけど。」
エミリア「え?強すぎない?」
スバル(マジで、悟空は色々チートすぎるよ…。)「でも、デメリットもある。そうだろ?悟空。」
悟空「まあな。界王拳は倍率を上げれば上げるほど強くなる代わりに、体への負担がどんどん上がってくんだ。で、さっきは無理して50倍を使ったから動けなくなるほど体にダメージを負ったんだ。」
エミリア「あ、アレ無理してたんだ。」
悟空「まあな。50倍なんか今まで使ったこともなかったから正直使うのは躊躇ったけど、あれじゃなきゃ多分エルザを退けることは出来なかったからな。」
スバル「なるほどねー…。」
スバル「というか、ラインハルト。1つ気になったことがあるんだが良いか?」
ラインハルト「…?なんだい?スバル。」
スバル「ラインハルトは、どこからここに連れてこられたんだ?」
ラインハルト「貧民街だよ。」
スバル「なんで、貧民街にいたんだよ。王国とかに居そうな見た目じゃねえか。」
ラインハルト「あぁ。それはね、この辺りで大きなパワーが発生していたからだよ。それで貧民街まで来たんだ。」
スバル(悟空のかめはめ波かな?多分、あれ以外とんでもないパワーが発生したことはなかったと思うし。)
スバル「はぁ…。それにしても…なんか…一段落着いたら急に眠くなってきちまった…。」
悟空「そうか?オラ全然眠くねぇけんど。」
スバル「お前は俺たちが徽章について話してる時ずっと寝てたからだろ…。とりあえず…寝てもいいかな…。」
悟空「まあ、おめぇは誰よりも頑張ってたし、今はゆっくり寝た方がいいかもな。」
スバル「おう…。とりあえず……寝る………。」
そう言いスバルはそっと両目を閉じた。
悟空「というか、今の会話で思い出したけどエミリアに徽章返されてなかったな。」
そんなことを話していたら路地の方から人がやってくる。その正体はフェルトであった。
フェルト「ちゃんと取ってきたぞ。」
エミリア「よしよし。ちゃんと戻ってきてくれて嬉しいわ。私もこのお兄さんをけしかけるのは、すごーく気が咎めるし。」
フェルト「騎士の中の騎士、そんな奴と追いかけっこなんて正気じゃねー。あたしより足が速い奴なんて初めて見たぜ。びっくりした。」
そう言いフェルトはラインハルトを見上げ、それにラインハルトは微笑みを返す。そしてフェルトは懐から徽章を取りだし
フェルト「んじゃ、返す。大事な物なら、今度から取られねえように隠せよ。」
エミリア「あなたにその忠告をされるのって変な気分ね。出来れば、私だけじゃなくもうこんなことはやめてほしいけど。」
フェルト「そりゃ無理な話だ。言っとくが、私は今回だってアンタが命の恩人だから返すって考えてるだけ。悪い事をしたとは思ってねえし、やめる気もねえよ。」
そう言い徽章が乗った掌をエミリアの方に向ける。すると、ラインハルトが突然フェルトの手を横から掴み取った。
フェルト「え?」
エミリア「ラインハルト…?」
悟空「?急にどうしたんだ?」
そこにいる3人はラインハルトを見上げ、少女2人はその真剣な目を見て口篭り、悟空は何か大切な事なんだろうと理解しこれ以上は口出ししないことを決めた。
フェルト「い、痛いっつの…。放して…。」
フェルトはその拘束を解こうと抵抗するがラインハルトの手は放れない。
エミリア「ラインハルト、待って。確かにお咎めなしで済ませるには難しい話なのは分かってる。でも、この子は希少の価値を知らなかったのよ。そして、私自身はそれを問題にはしていない。盗られた私にも落ち度があることだから。だから…。」
ラインハルト「違います。エミリア様。僕が問題にしているのはそんなことじゃない。」
強い口調でそう言われたエミリアは押し黙る。
ラインハルト「君の名前は。」
フェルト「ふぇ、フェルト…だ…。」
ラインハルト「家名は?年齢はいくつだい?」
フェルト「こ、孤児だぜ…?家名なんて大層な物は持っちゃいねーよ。歳は…多分、15ぐらいって話だ。誕生日が分かんねえから。っつか、放せよ!」
ラインハルト「エミリア様。先程のお約束は守れなくなりました。彼女の身柄は自分が預からせていただきます。」
エミリア「理由を聞いても?徽章盗難での罰と言うなら。」
ラインハルト「それも決して小さくない罪ですが、今、こうして目の前の光景を見過ごすことの罪深さと比べれば些細なことに過ぎません。」
その言葉にエミリアは困惑し思わず眉をひそめる。
ラインハルト「ついてきてもらいたい。すまないが、拒否権は与えられない。」
フェルト「ふざけ…!助けたからって、あんまり調子に…!っ…?」
その言葉にフェルトは納得がいかないという感じでラインハルトに口汚く応戦するが、突然体制を崩す。
フェルト「地獄、落ちろ…。ちくしょう…。」
そう言ってフェルトは気を失ってしまった。ラインハルトはその体を横抱きにして持ち上げる。
エミリア「また騎士様らしくないやり方…。あんまり手酷くやると、ゲートに後遺症が残るわよ。」
ラインハルト「幸い、生まれてからの付き合いなので加減は心得ております。エミリア様、また近いうちに呼び出しがあるかと思われます。ご理解を。」
ラインハルトは気を失ったフェルトの手から徽章を取りエミリアに差し出しエミリアはそれを受け取る。
悟空「なあ、そろそろオラもエミリアと話してえことがあるんだが、良いか?」
すると、ラインハルトの様子を見て黙っていた悟空が口を開いた。
ラインハルト「あぁ。こちらの話は終わったから、問題ないよ。ゴクウ。」
悟空「そっか。それじゃ、エミリア。おめぇに、1つだけ頼みてぇことがあるんだ。良いか?」
エミリア「私に?もちろん、私ができる範囲なら良いけど。」
悟空「実はオラ達、帰る家がなくてよぉ。で、おめぇの家に少しの期間でもいいから泊めてほしいんだ。良いか?」
エミリア「帰る家がないの?」
悟空「おう。色々あってな。」
エミリア「そうなんだ…。もちろんいいわよ。悟空は私の命の恩人だからね。」
エミリア「それじゃ行きましょうか。ゴクウ。」
悟空「おう!つーわけで、オラ達は行くな!また会おうぜ、ラインハルト!」
ラインハルト「あぁ。また会おう。ゴクウ。」
そう言い悟空はスバルを片手で担ぎあげてエミリアとともに盗品蔵を離れ、今後彼らの拠点となる館へと向かっていくのだった。
悟空「こ、ここがおめぇの家か…。でっけぇなぁ…!!」
悟空はエミリアの屋敷の大きさを見て思わず目を丸くし見渡していた。すると、扉が開き2人の少女がでてきた。
2人「「お帰りなさいませ、エミリア様。」」
1人はピンクの髪、もう1人は水色の髪と反対の色の髪の毛の色をしていた。
エミリア「ただいま。レム、ラム。」
ピンク「エミリア様。そちらの変な服装のチビとそれに片手で担がれてる男は?」
水色「エミリア様。そちらのおちびちゃんとその子に片手で担がれている方は?」
レムとラムは悟空とスバルの2人を指さしエミリアに質問をなげかける。
エミリア「そんな風に言わないの。レム、ラム。2人ともお客さんだから。」
ラム「そうでしたか。それはごめんなさい。お客様。」
レム「そうでしたか。それはごめんなさい。お客様。」
悟空「なんか、お客様って固い感じの呼ばれ方は変な感じすっぞ…。オラは孫悟空。もっと気軽に話してくんねぇか?」
レム「そうですか。じゃあお客様、改め悟空くん。よろしくお願いします。」
ラム「そうですか。それではお客様、改めチビ。よろしくお願いします。」
悟空「誰がチビだ!!」
悟空は思わずラムに向かってそう叫ぶ。
ラム「そんなの1人しかいないでしょ。チビ。」
悟空「気軽に話せとは言ったけんど…。いきなり一気に踏み込んでくるな…。まあいっか。少しの間だけかも知んねえけど、よろしくな。レムにラム。」
こうして、2人はエミリアの屋敷へと到着した。そして、これからこの屋敷での生活が始まろうとしていた。
オマケ
おそらく今回だけのオマケとなりますが、ここでは現在の悟空の状態について詳しくお話していきます。
現在、悟空は超サイヤ人になれなくなっています。これには深い深いわけがあるのですが、それはのちのち小説の中で出る予定なので深くは言及しません。
そして次はリゼロの世界に起こった異変について。リゼロの世界は現在、悟空というイレギュラーの存在が入ってきたためバグってしまいました。どのようにおかしくなったかと言うと、敵が強くなりました。原作の難易度を基準として1とするなら10ぐらいまで上昇しています。スバルが「強すぎじゃね?2回目死んだ時は〜」って発言したのは悟空が入ってきて難易度が変わったからですね。
という訳でオマケは終了!最後まで見ていただきありがとうございます。これからも不定期で投稿していくのでよろしくお願いします。