緋弾のアリア 古銃使い   作:naosi

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第2話

 ピンク髪の少女がパラシュートを外し、サイドカーに飛び降りようとした時、少女の膝が金次の顔面に直撃した。

 

「ゴフッ!!」

「「・・あ」」

 

 少女と俺の声が重なった。少女と金次が入れ替わる形で金次がサイドカーから落ち、少女がサイドカーに乗った。

 俺は慌ててバイクを止めて、金次に駆け寄った。

 

「金次大丈夫か?!」

「ウゥゥ、一瞬意識が飛んだがなんとか」

 

 蹴られた顔を押さえながら立ち上がった。

 バイクからピンク髪の少女がサイドカーからこちらに歩いてきた。

 

「お前よくも人の顔面に蹴りを入れてくれたな!」

「な、何よ折角助けてあげたのに」

「うるせぇ!小学生に蹴飛ばされて散々だよ!」

 

 ダァァン!!

 

 金次の顔の横を銃弾が掠って行った。

 

「だれが小学生だぁ!!」

「ああ、インターンで来た中学生か」

「私は高2だぁ!!」

「嘘だろ!?その身長で!」

 

 ダァン!!ダァン!!

 

「のぁぁぁ!?」

「風穴、風穴開けてやる!!」

 

 ピンク髪の少女はホルスターからコルトM1911ガバメントを引き抜き両手で構えて金次に向かって撃ち始めた。

 さっきからどうにもあのピンク髪の少女に見覚えがあったのだが両手に持つガバメントで思い出した。中学生の頃1年程ヨーロッパに留学していた際に凶悪犯を1人も逃す事なく逮捕していた超凄腕の武偵、名前は神崎アリア。

 名前を思い出したのと同時にアリアはSランクの武偵、今の金次じゃ部が悪い、そう思い腰のホルスターからC96を取り出してアリアの足元に発砲した。

 

「ッ!いきなりなにするのよ!ってアンタは?」

「久しぶりだな、神崎・H・アリア」

「なんでここにバロルがいるのよ!?」

「バロル?」

 

 アリアから逃げていた金次が疑問に思い聞いてきた。

 

 

「こいつの2つ名よ。2つの魔眼を持つ事から神話の魔眼のバロル見たいだらかそう言われるようになったのよ。しかもSランクのうえにステルスでも高いレベルなのがコイツよ!」

「あの時の力か!」

 

 金次が何か思い出したのか急に叫んだ。それは俺と金次の出会いに遡る。

 

 

 俺と金次が出会ったのは武偵中学卒業後、武偵高の入試に合格し、寮に入寮して夕食の材料と翌日に家具を買うために銀行にお金を下ろしに行った時だ。

 

「うーん、今日の夕飯は何にしようかな?」

 

 ATMから夕飯の材料以外にも日用品を買うために数万円ほどおろし、トイレに寄ってから帰ろうと思いトイレから出ると銃声が響いた。

 

「動くな!」

「死にたくなかったら金をカバンにいれろ!」

「客も動くな!」

「抵抗しようなんて思うなよ!」

 

 トイレから近くの掲示板の裏に隠れながら様子を伺うと覆面をし武装した強盗が4人見えた。

 

「入学前に事件に遭遇かよ。向こう以来だな」 

 

 ボッソっとつぶやくとすぐ近くから声を掛けられた。

 

「おい、お前も武偵か?」

「ああ、来月入学予定だ」

「俺もだ」

 

 声のした方を見るとすぐ近くのソファーの裏に同年代位の少年が2人隠れていた。 

 

「俺は西・H・直江だ。早速だが2人共武器は何を持っている?」

「俺は遠山金次、ベレッタM92Fとバタフライナイフだ」

「俺は武藤剛気だ。コルト・パイソンだけだ」

「俺は、M1895とSeitengewehr14、投げナイフ2本だ」

「一応聞くが所属科目とランクは?」

 

 俺がそれを聞く。

 

「アサルトのSランクだ。っても射撃が上手い訳じゃないからな」

「俺はロッジのBランク、銃も整備しやすいからこれを選んだだけだ」

「一応言っとくと俺はアサルトと超能力(ステルス)科とのSランクだ。それと狙撃科(スナイパー)のBランクでステルスでもある」

「超偵かよ!?しかもSランク!」

 

 超偵とは素の身体能力だけでなく、魔術や超能力と言われる力を使用する武偵の事を指す。

 俺は魔眼を2つ持っている。1つは曽祖父が魔女との契約を受け継いだ左眼の未来視の魔眼、そして右眼に生まれ付き持っていた直死の魔眼。

 知り合いの魔術師に聞いても噂程度にしか情報がなかっただが使ってみた印象としては、視界に映るありとあらゆるものに線が走っていて、それを指や道具でなぞると文字通りその線の通りに切れた。そしてそれは文字通り死んでいた。

 繋がりそうな植物で確かめると普通なら繋がる筈なのにそうならなかった。それで直感した、これは人間に使ってはならないと。

 それはさておき、今は目の前の強盗だ。

 

「2人とも協力してくれるか?」

「どうするんだ?」

「俺がテーブルの上のウージーと出入り口を見張っているソードオフを破壊する、驚いているうちに死角から金を入れている奴と指示を出している奴を取り押さえてくれ、他の2人は俺がやる」

「分かった。合図は任せる」

 

 作戦が決まったと同時に俺は隠れていた提示板の裏から出る。それと同時に人差し指に嵌めていた指輪をポケットにしまい、両袖に隠していたスローイングナイフを取り出して投擲した。2本のナイフは真っ直ぐに飛び、ウージーとソードオフに突き刺さると2つの銃を真っ二つにした。

 

 

「「なっ!?」」

 

 驚いている強盗2人にショルダーホルスターにしまっていたナガンを取り出し、鳩尾付近に2発撃ち込んだ。

 防弾チョッキを着ていたのが見えたので死にはしないが痛みでしばらく悶えるだろう。

 金次等の方向を見ると金次が指示していた強盗のマカロフを撃ち飛ばし、そのまま抑え込み、武藤が金を詰めていた強盗をタックルで倒していた。

 

「2人とも終わったか?」

 

 痛みで悶えるている強盗をインシュロックで拘束しながら聞く。

 

「こっちも終わった」

「俺もだ」

 

 2人とも強盗を組み伏せており、インシュロックを渡し強盗を拘束し、1箇所にまとめていると自動ドアが開き、覆面をした男が1人入ってきた。

 

「いつまで時間掛かってんだ!っ!?」

 

 強盗の男と目が合い、計画が失敗したと分かったようで懐からM67手榴弾を取り出し、ピンを抜いてこちらに投げてきた。

 

(まずいこの距離だと人質がいない方に投げても間に合わない!)

 

 俺は腰の鞘からSeitengewehr14を抜いて飛んでくる手榴弾の方に駆け出し、手榴弾の点になっている部分を突き刺した。

 手榴弾はその場に落ち、音を立てて転がったが爆破はしなかった。

 

「なっ!?」

 

 驚きながらもトカレフで撃とうとしたのをナガンでトカレフを弾き飛ばし、鳩尾に2発撃ち込む。

 痛みで悶える強盗の顎を蹴り気絶させ、インシュロックで拘束し、ナガンの排莢口を開き、7発の空薬莢を押し出し、銃弾を7発の銃弾を込めてショルダーホルスターに戻してていると後ろから武藤に肩をつかまれた。

 

「何のんきにリロードしてんだよ!?手榴弾をどうにかしないと爆発すんぞ!!」

 

 鬼気迫る顔で手榴弾を指差しながら言ってくる。

 

「大丈夫だ。あの手榴弾なら起爆しない」

 

 手榴弾の方に歩き、起爆装置の部分を回して取り外し、起爆薬の部分を武藤に見せる。

 起爆薬の部分にはナイフで刺さった跡が見える。

 

「俺の超能力(ステルス)の能力でその物体に走る線、あるいは点を突くとそのものに死を与える力がある。その能力で手榴弾の信管を無力化したんだ」

「そんなのありかよ!?」

 

 武藤の驚きを無視して、強盗が落とした武器を回収し、マガジンを外し、薬室から弾丸を抜く。バラバラになったウージーとソードオフも回収し、机のうえにまとめておいた。

 そうこうしていると警察が突入してきたので、武偵帳を見せて、事情を説明すると軽い事情聴取をされただけで解放された。あとで強盗逮捕の報酬を振り込んでおくと言われた。

 そこから報酬で武藤と金次との3人で焼肉を食べに行き、その日は別れた。その数日後にわかったが金次とはルームメイトだった。

 入学してからもよく3人で度々任務をこなしている位には仲良くなった。

 

 

 ふと金次との出会いを思い出してながら時計をみると始業式が始まる時間を過ぎていた。

 

 

「2人とも始業式にはどう考えても間に合いそうにないがとっとと学校に連絡して行くぞ」

 

 俺の言葉に2人も時間を確認すると慌てだした。

 とりあえず、アリアをサイド・カーに乗せて、金次を後ろに乗っけて学校に向かって走り出した。

 学校に着き、先生に報告すると後で報告書を出すように言われて、教室に向かった。

 教室に着くとクラスメイトに色々聞かれたが面倒くさいので事件に巻き込まれたとだけ伝え後は省いた。

 暫くすると先生が入ってきて、転校生を紹介しますと言うとアリアが入ってきた。

 ややこしくなると感じ、すぐさま机に突っ伏し寝たふりを決め込んだ。案の定、アリアの発言を理子が大げさに解釈し、それにキレたアリアが天井に向けて発砲し、クラスが静まりかえった。

 

(面倒くさい事にならないといいけどなぁ)

 

 そうつぶやきながらHRを聞きながら思った。

 

 

 

 

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