三角関係な朝8時半   作:カードは慎重に選ぶ男

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ハッサク君とソラ姐さんの動物園デートを書いてしまうと、アカネはんの立つ瀬が無さ過ぎでは?
そんな作者の葛藤が大嵐を呼んでしまうのであった……。




第17話:魔法少女トリオとクローズドサークル

今日の昼間の出来事を3行でまとめるとやな……。

 

 

チャプター1:昼間にソラ姐さんと動物園でデートしてきた!

チャプター2:電車で一緒に地元まで帰って来て、後は徒歩で移動するだけっちゅうタイミングで夕立に遭ってズブ濡れやで!

チャプター3:犬飼家がすぐ近くやったから、しばらく雨宿りさせて欲しいんや!

 

 

「という訳っス。雨宿りさせて欲しいっス」

「あのさぁ……。状況は分かったけど。だからって彼女連れで私の家に来るの、図太いとかそういうレベル超えてない???」

「申し訳ないです……」

 

それでも犬飼家に入れてくれるアカネはん、ホンマ御人好しやな……。

ソラ姐さんの人望のタマモノかもしれんけど。

正直、ソラ姐さんだけ犬飼家に預けてワイは濡れたまま帰るのが本命やと思っとったわ。

そんなこんなで、犬飼家の敷居をまたいで。

ソラ姐さんとワイでそれぞれ風呂場を借りて、一息つくことが出来たっちゅう訳や。

 

ワイらの着替えとして用意された服は、たぶんアカネはんの両親の部屋着なんやろな。

さすがに下着は借りられんけど、室内着だけでも十分有難いで。

ソラ姐さんも下着類は無しかと一瞬だけ期待したんやけど、まぁ余計な勘繰りやろな。

たぶん、魔法少女に変身するときの衣装のオマケで付いてくるアンスコ類をコッソリ使っとるやろ。

ミカンちゃんになる時はワイも大体そうしとるし、ソラ姐さんも今は流石に使っとると思うで。

 

着替えまで済ませて、アカネはんの部屋にワイが到着すると……湯上りスタイルのソラ姐さんが待っとった。

ワンピースみたいな感じの薄手の室内着やな。

湯上りスタイルのソラ姐さん、緩めのヘアバンドで長髪をまとめとる姿は……なんや、新鮮な感じや。

普段以上に血色が良く見えるんも、胸の奥にググっとくる感じやで。

 

 

「……」

 

ソラ姐さんに見惚れとったら、アカネはんが白い目で見て来よった。

堪忍やで。

そういうのを見てまうの、男のサガなんや。

 

……あんまイチャイチャしたら、土砂降りの雨の中に放り出されそうやな。

積極的にワイとソラ姐さんの仲を妨害しようとかは思っとらんやろけど、これ見よがしにラブコメされたら流石に腹立つんやろな……。

犬飼家に入れてくれただけでも、かなり心広いと思うで。アカネはん。

まぁ、雨が止むまでは大人しく待たせてもらうとするで。

 

ミカンちゃんとして来るときはベッドの上に座らせてもらうんやけどな。

男子として上がり込む時は、さすがに多少は気にするわ。

ソラ姐さんと同じく、床のクッションに座ったろ。

 

 

「ハッサク君の身支度中に調べた限りだと、今夜遅くまで降り続けるみたいです」

「マジっスか……」

「私の両親も帰宅困難っぽいし、二人で泊まっていっても良いよ」

 

恩に着るで、アカネはん……。

ソラ姐さんも感謝の言葉を口に出しとるな

ワイも言っとくわ。

 

それにしても……ここまでの大雨なんて久々やな。

ただの夕立かと思っとったけど、予想外の大事になっとるわ。

 

 

「なんだか私、荒天のせいで一軒家に閉じ込められるのって、映画か何かで見たことある気がする展開かも……?」

「この後、大雨のせいで停電したりする感じのヤツっスね」

 

そういうの、クローズドサークルって言うんやろ?

で、幽霊や怪物が現れたり、殺人事件が起こったりするんや。

……この3人やと、痴情のもつれでアカネはんがソラ姐さんを手にかける未来が一瞬だけ見えた気がしたんやけど、絶対に気のせいやろな。

 

 

「昔は本当に、大雨の時に停電することがあったみたいですね。

というのも、昭和中期ごろまでは木製の電柱が作られていたそうなんです。そのせいでよく倒れて停電の原因になっていたとか」

「最近は無い感じなんスね」

「そう言われてみると私も、大雨のせいで停電するのって現実だと一度も見たことないかも……?」

 

おん?

現実の大都会では大雨で停電って無いんか?

確かに言われてみたら、木製の電柱なんて東京では見たこと無い気がするで。

コンクリートで出来とるイメージや。

 

 

「一応、現代の東京でもリスクが全くのゼロという訳ではありませんよ?

飛来物によって電線が傷つくことも考えられますし、いかに鉄筋入りとはいえ土砂崩れには耐えられないケースもあります」

 

ほーん、リスクはあるにはあるんやな。

けどアカネはんの13年の人生で一度も見たことないっちゅう話やし?

滅多なことじゃ起こらんと思って良さそうや。

 

 

「電柱の豆知識なんて、なんでソラお姉ちゃん知ってるの……?」

「半分以上は兄さんの受け売りですね。怪獣が出てくるアニメやドラマでは電柱の役割は非常に重要なんですよ。

アニメだと『新ヱヴァ』や『GRIDMAN』で鬼神のごとく電柱を描き連ねた伝説のアニメーターが居たそうです」*1

 

そう言いながらソラ姐さんは、どこからともなく取り出したビー玉を目の高さにかざして見せてくれよった。

ワイが学祭の時に落として、ソラ姐さんに拾われたビー玉やな。

学祭の時にワイが2本ラムネを買って、そのビー玉がソラ姐さんとアカネはんの手に1回ずつ渡ったんや。

まぁアカネはんの方は落として行きよったんやけどな。

 

そのビー玉、常に持ち歩いてくれとるんか……?

ふとしたトコロで、健気やなって思わされるわ。

そんでもって、ソラ姐さんの語り口とビー玉が揃ったお陰で、ワイもようやく思い出したわ!

学祭の時に「主人公がビー玉をずっと持っとったアニメの名前を思い出せんなぁ」なんて思っとったけど、グリッドマンやな!

 

 

「俺も『GRIDMAN』見てたっス。合体するたびにメカメカしていくヤツっスよね。『フルパワーグリッドマン』ってヤツが格好良かったっス」

「そう、それですね! 『サンダーグリッドマン』の面影を残しながらの正統進化版ですよ! アレは痺れました!」

 

「やっぱそういうのを見とるの、お兄さんの影響なんスか?」

「元を辿れば、兄さんの影響は強いと思います。

30年前の特撮版『グリッドマン』の録画テープも残っていますし、先日一緒に映画版を見に行った時は、男泣きしていましたね」

 

「映画版なんてあったんスか……? 知らなかったっス」

「3月公開の映画なので、さすがに7月現在だと上映館は残っていないかもしれないですね……」

 

あんな感じのロボットアニメって男子ばっかり見とるイメージあるんやけどな。

でもソラ姐さんは年の離れた兄と姉がいるって前にも言うとったし、男子向けに対する理解もある人やったな。

ちょい30年前のビデオは気になるわ。

今度一緒に見てみたりなんて……?

 

 

「……」

 

……って、アカネはんが不満そうな目をしながらワイらの方を見とる!

ワイの勘やと「あんまり二人だけの世界に入ってイチャイチャすんな!」って言いたげや!

もしくは「もっと私に構え!」かも?

 

お、ソラ姐さんが両手を広げよった。

吸い寄せられるアカネはん……。

いつもの抱擁からのナデナデコースやな。

アカネはんの機嫌がみるみる戻っていきよった。

さすがソラ姐さんの包容力やな。

 

 

「ゴメンね、二人とも。さっきの話、なんだか……この間ミカンちゃんと鳥山先輩がガンダム談義で盛り上がってた時と一緒の感じがして、ちょっと疎外感を思い出して不安になっちゃったんだ」

 

ソラ姐さんの腕に抱かれながらのアカネはんの呟きは、ワイには心当たりがある内容やった。

マンガとかやったら、猿渡君(ワイ)の後ろに「ギクッ!」みたいな文字が出とるヤツやな。

一方のソラ姐さんは相変わらず穏やかな微笑のままで、アカネはんをナデナデしとる。

これでソラ姐さん微笑の後ろに「ギクッ!」が出とったら、クソコラとしては結構オモロい気がしてきたわ。

まぁソラ姐さんに限って、そないなコトある訳ないやろけど。

 

知っとったけど、格好いいロボットみたいなんは基本的にアカネはんの守備範囲外なんやろな。

何となく、可愛いものを集めるのが好きなんやろって思っとったけど……それもどこまでキャラ作りだったんやろか。

っちゅーか、実はアカネはんのことも、知っとるようであんまり知らんのかも?

 

 

「犬飼さんの好きな物は……って言うと漠然としすぎっスね。普段放課後に何しとるんスか?」

「えっ……。その、漠然とテレビとかYoutubeとか見てる感じ」

 

ちょい、口ごもった瞬間があった気がするで?

隠し事やろか。

ワイは彼女が既におる身やし、ワイに対して見栄を張る意味も無い気がするんやけどな。

動物園の話をしてくれた時もそんなんをアカネはん自身も言うとったし。

 

 

「けどね……。たぶん、猿渡君やソラお姉ちゃんたちが趣味を語るときの『好き』とは熱が全然違うと思う」

 

おん……?

本当のことを言ってない方面の後ろめたさやなくて、ワイらと比べた劣等感の問題なんか?

 

 

「小学生のころに、とあるオンラインゲームのサービス終了日の配信動画を見たんだ」

 

アカネはんが語ったんは、とある配信者の動画を見た感想やった。

その日でサービスが終了するってだけあって、最後に残った人間は10人そこらだったそうや。

けど、全員が全員ごっつ楽しそうにそれまでの思い出を語っとって。

ホンマにそのゲームが好きやったのが分かる感じだったみたいやな。

そして最後に……口々に「今までありがとう」とか「楽しかった」とか言い残したんやって。

 

 

「それを見た時に、思ったんだ。何かを好きになるって、こういうコトなんだろうな、って。

ちゃんと好きになった物や人に対しては、きっと別れる時にも感謝の言葉を残して別れることが出来るんだ」

 

その当時の私は一度も何かを本気で好きになったことなんて無かったんだって思った、なんてアカネはんは結びよった。

ソラ姐さんは、神妙な顔をしたまま黙っとるな。

言葉を選んどるんやろか。

ワイとしても、どう言葉を返したら良いか分からんで。

 

 

――少しずつだけど、気持ちの整理もつけていくつもり。今日はありがとう。

 

ワイに告白を断られた後のアカネはんの言葉を思い出してみたら。

恋に対して本気やったんやろなって思わされたわ。

傷心の果てにミカンちゃんを襲ったんも、最後の寄り所を求めたっちゅう話やろし。

奥手っちゅうか、慎重になりすぎてしもたんやろな……。

 

 

「すぐ傍で支えてくれる親友って子のことは、最後に『ありがとう』って言えるぐらいに好きっスか?」

「言えると思う」

 

うぎぎ……。

聞けば聞くほど、ミカンちゃんの正体バレたらアカン状況が見えてまう……。

猿渡ハッサクへの恋に破れたあとの勢いで、アカネはんがアクセル踏んだのは間違いないんやけどな。

ワイが思っとった以上に、ミカンちゃんへの愛が重いかもしれん。

まぁ終業式とか今日とかの恨みがましい顔を見たら、猿渡ハッサクへの未練も残っとるんやろけど。

なんとか、こう……ミカンちゃん以外の恋愛対象を見つけてくれる方向にシフトできひん?

 

 

「実は俺、犬飼さんの好きな相手って鳥山アニキだと思ってたんスよ。そっちの線って無いんスか?」

 

おん?

一瞬だけ、ソラ姐さんの顔が強張ったような……?

と思って改めてソラ姐さんの様子を確認してみたんやけど、やっぱ真面目な顔して話を聞いとるな。

ワイの気のせいだったかもしれん。

 

ともかく、鳥山アニキは頼りになる人やで。

まだ誰にも言っとらんけど、近いうちに鳥山アニキと二人で会う予定があるんや。

その時に何とかアカネはんも一緒に来るように誘導できればエエんやけどな。

そんでもって鳥山アニキとアカネはんを何とか二人きりにしたら、案外なんとかならんやろか?

 

 

「頼りになる人だと思うんだけど、あの時は連絡先を知らなかったんだ……。

というか頼りになる人だからこそ、ミカンちゃんと鳥山先輩が仲良くしてると不安になっちゃって。鳥山先輩のコトを好きになっちゃうんじゃないか、って」

 

ミカンちゃんが、鳥山アニキを……?

なんやソレ、どんなシチュやねん??

確かに頼りになる先輩やし、1歳差とは思えんぐらい人間できた人やけどなぁ。

 

この間アカネはんに襲われた時は飢えたオオカミみたいな猛攻やったけど、鳥山アニキがあんな感じの猛獣になるトコなんて想像できひん。

腕枕してくれそうやし、こっちの反応を見ながら優しく可愛がってくれそうなんや。

撫でたら相手が喜ぶ部位を探すのも上手そうやし、なんや想像してみたら段々幸せな気分になってきたわ……。

 

 

「なんだかハッサク君、悟りを開く直前みたいな雰囲気で思考に没頭していますね……?」

「面白そうだし、もうちょっと声をかけないで様子を見てみよっか?」

 

 

…………って、ちゃうんや!

ちゃうねん!

なんでミカンちゃんとして抱かれるトコ想像しとんねん!!

色々な意味で有り得んやろ!

鳥山アニキには、ワイみたいに中身が男の奴やなくて、普通に女子と幸せになって欲しいで!

っちゅーか、アカネはんを押し付け……やなくて、幸せにしてやれるカレシとしての最有力候補や!

 

 

「その先輩とミカンちゃんって、恋仲に発展しそうに見えたんですか?」

「この間ソラお姉ちゃんが想像した『ミカンちゃんの好きそうな相手』の人物像そのままだったんだもん。

年上で落ち着きがあって頼りになる男性、みたいな感じの予想だったよね」

 

 

……ワイが考え込んどる間に、女子チームがコイバナに花を咲かせとるな。

聞き耳立てたろ。

ナニ話しとんねん?

 

 

「それにしても、猿渡君は何を考え込んでるんだろ……?」

「何となく想像は出来ますけれどね。敬愛する先輩に彼女が出来るのは喜ばしいと思いつつ、それを寂しくも思う複雑な男の子の想いがあるのでしょう」

 

「えっ? それって、もしかして『僕が先に好きだったのに』*2みたいな? 猿渡君と鳥山先輩って、そういう……??」

「それも中々に性癖(ゆめ)の広がる展開ですね。姉さんのベッドの下の置き土産(バイブル)にも、そんな本が何冊かありましたし」

 

「あの……全部聞こえてるんスけど? ソラさん、自分の彼氏に一体どうなってほしいんスか……??」

 

もしかしてソラ姐さん、NTR性癖か何かを患っておられる……??

あと、何も知らない犬飼アカネさん(13)の性癖を狂わせようとするのアカンで??

アカネはんが腐海に堕ちたらどないすんねん!

 

ワイは嫌やで!

3人で学食で飯を食いながら、鳥山アニキとワイの掛け算を想像しとるアカネはん……そんなん嫌や!

何気にソラ姐さん、実姉から腐女子の英才教育でも受けてそうな雰囲気やし。

アカネはんを腐海堕ちさせようと思ったら、赤子の手を捻るようなモンやろなぁ‥…。

 

 

「まぁ何にしても、鳥山アニキが頼りになる人なんは間違いないっスよ。連絡先だけでも教えとくっス」

「あっ、連絡先なら先週プールの帰りに偶然会ったときに登録したところだよ。ミカンちゃんの水着写真を御裾分けしてあげちゃった」

 

「おりょ????」

 

なんやて???

あのオンナノコ感が溢れまくっとるピンク水着の写真を、鳥山アニキに……!??

 

アカン。

衝撃で頭が真っ白になったわ。

アカネはんの前で着た時に気にならんかったのは、お互いに既にもっとアウトなモンを見られとったからなんやけど。

鳥山アニキと言われると、見られたくなかったって意識が先行するっちゅうか。

 

 

「私のほうにも送られてきていた写真ですよね。二人とも可愛いかったですよ♡」

 

アカンッッ!!!??

胸の奥がハチャメチャ苦しくなったわ!

もちろん悪い意味で!!

 

男なのに魔法少女やっとるってだけで、バレたらドン引きされるやろっちゅう話なのに!

あの水着写真を広めるんは、ホンマにダメやろそれ!!?

もしワイの正体バレたら社会的に死ぬやん!?

絶縁されてもおかしくないヤツやろ!

タダの変態やないで!

ド級の変態……ド変態や!!

 

アカネはんはモチロンやけど、ソラ姐さんや鳥山アニキには絶対にバレたらアカンで。

誰にバレてもアカン未来しか見えんし、社会的に云々とか以前にワイがショック死するかもしれん。

 

 

「おや? ハッサク君、なんだか顔色が悪いような……? 雨に降られた時に身体を冷やしすぎましたか?」

 

ソラ姐さんが、ワイの近くに座り直して来よった。

ワイの額に、白くて綺麗な指をあてて来とる。

ちょい、ひんやりしとるな。

距離が近くて、ソラ姐さんの御尊顔も普段以上にバッチリ拝めるわ。

風呂上りだからスッピンのハズなんやけど、正直あんま普段と変わらん気がすんで……?

やっぱ、綺麗やなぁ……。

 

 

おっ……?

お互いに床のクッションに座っとる体勢から、ソラ姐さんが手を伸ばしてワイの額に触れとるっちゅう状況な訳やん?

そうすると……作りに余裕がある室内着のせいもあって、首回りの隙間から見えたらアカン谷間が見えとるやんけ……!!

 

見たらダメなヤツや!

でも下心に逆らえん!

吸い寄せられるわ、こんなん!

ブラックホールみたいな重力やで!

 

 

 

 

「じーっ……」

 

……アカネはん、恨みがましい目でワイらの方を見とる!

しかも自分で口から「じーっ」って言いよった!

ワイの下心がバレバレや!?

谷間に視線を吸い寄せられたワイの心境が、全部見抜かれとる!!

 

 

「い、犬飼さん! これは、その……違うんス!!」

「……何でしょう? どうかしましたか?」

 

あ、お互いに普通にクッションの上に座るスタイルに戻ってしもた。

ワイも早く、下半身のスタイルを普段通りに戻さんとアカンな……。

 

 

「別にぃ? そーいうの好きでしょ、男の子って」

 

さっきまでのワイの視線が下心満載だったことを、ソラ姐さんが全く気付いとらん様子なのは行幸なんやけどな。

ムっとしとる感じのアカネはん……ワイの下心をバラすのだけは堪忍やで!?

まぁソラ姐さんならバレても、「ふふ。男の子ですし、そういうトコロもありますよね」ぐらいに微笑んで流してくれる気もするんやけどなぁ。

でも男女関係に関しては、ミカンちゃんに質問されるまでは本番プレイなんて言及したこと無い人やし……割とプラトニックな人のように思えるんや。

万が一にでも汚物を見るような目を向けられたら、立ち直れんかも。

 

 

「私、大体想像できてるもん。ソラお姉ちゃんが、そうやって無自覚に猿渡君を落としたんだ、って……」

 

アカネはん、妙なトコで鋭いやんけ……。

ワイがソラ姐さんに惚れたんは、猿渡ハッサクとして出会う前からの話やし。

魔法少女の妹分としてのミカンちゃんから見たソラ姐さんに惚れとったワケや。

そうなると、やっぱソラ姐さんが無自覚にワイを落としたっちゅうんは大当たりなんや……。

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁその後は、夕飯をごちそうになって。

女子二人をベッドの上で寝させて、ワイは床に布団敷いて就寝やな。

夜中に寝相の悪さを発揮したアカネはんのせいで、蹴り落されたソラ姐さんが降ってきたのは大分ビビったで……。

ワイの上にそのまま落ちてきたうえに、ソラ姐さんは深く寝入っとって全然起きひんのや。

色々柔らかいし、なんやエエ匂いもするし、生殺しで頭おかしくなりそうやった……。

 

 

 

 

*1
田中達也氏。

ついに『SSSS.GRIDMAN』では「電柱作画」という専用役職を得た、生ける伝説。

*2
いわゆるBSS





あとがき

ナチュラルに鳥山アニキに女として抱かれる場面を想像してしまうハッサク君。
意外とメス堕ちの才能があるのでは……??

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