三角関係な朝8時半   作:カードは慎重に選ぶ男

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勘違いモノの宿命として各自の手持ち情報の整理が段々面倒になってくると思うので、たまに前書きにまとめる予定です。
とりあえず第3話開始時点でのイヌシスターさんの知らない情報を列挙しておきます。

・ミカンちゃんの正体
・ソラお姉ちゃんの正体
・猿渡ハッサクがオッパイ大好き人間であること
・猿渡ハッサクが彼女をゲットしたこと
・その相手がソラお姉ちゃんであること
・結局ファンアートだと盛るペコされるので、乳比べの僅差なんて意味がないということ



第3話:魔法少女トリオの恋バナのせいで宇宙がヤバい

街に現れた怪物を、魔法少女トリオで倒し終えて。*1

流れで私の家に集まるのも、もう恒例行事になっちゃったかも。

犬飼家に来てくれた私の友達2人は、どっちも特徴的な女の子。

 

 

私の部屋のベッドの上に胡坐をかいて座り込んだ小柄な子は、ミカンちゃん。

カラっと笑う子で、鏡の前で笑顔の練習だなんて考えもしないタイプだと思う。

いつ見てもTシャツに短パンの洒落っ気の少ないルックスで、女の子っぽい服飾や装飾に興味無さそう。

……それなのに、何故だか人を惹きつける何かがある子。

関西弁で喋るのもわざとらしさとかキャラ作りとかを感じさせないし、たぶん素で持っている個性なんだと思う。

でも胸は私の方が大きいもん。

 

 

床に置かれたクッションの上に、落ち着いた所作で腰をおろしたのは、ソラお姉ちゃん。

たぶん私達よりも年上で、高校生か……下手したら大学生かも?

おっとりしていて美人なんだけど、いまいち年齢が読めない感じのお姉さん。

凄く頭が良くて優しくて、この間は臨時家庭教師をお願いしちゃった。

包容力があって、なんだか甘えてしまいたくなる雰囲気があるんだよね。

……女の子の価値を胸囲で決めるのって、良くない文化だと思うんだ。

 

 

「ほんなら、ワイらの勝利を祝して! カンパーイ!」

「「かんぱーい!!」」

 

マグカップを軽く触れあわせて、お茶やジュースで乾杯して。

他愛もない話をするこの3人の関係が、私は好き。

今日の戦いの反省会だとか、そんな堅苦しいものじゃなくて、本当にグダグダ話したり遊んだりするだけ。

一応、真面目な話をすることも全くない訳じゃないんだけどね。

 

 

「ソラお姉ちゃん! この間は臨時家庭教師ありがとうね! おかげさまで小テストの赤点回避しちゃいました!」

「アカネちゃんの頑張りあってのことですよ。よくやり遂げましたね、偉いです!」

「やるやん」

 

先日、ソラお姉ちゃんに臨時家庭教師を頼んだんだけど。

その当日に、ふと思いついたんだよね。

……私の片想い中のカレを誘っちゃえ、って。

 

一年前の暴力事件の時に私を助けてくれた男子のことが、ずっと気になってたんだ。

たぶん、恋……なんだと思う。

けど、二人っきりで何処かに遊びに誘うような度胸なんて無いからね……。

だから、ソラお姉ちゃんの勉強会を口実にして、気になるカレを私の部屋に呼んじゃったんだ!

こういうイベントを通して、少しずつ親しくなっていく作戦だよ!

将来的には、学祭を回る時に誘って告白したいところだけど、それまでにもうワンクッション何かあると良いなぁ……。

 

 

「このまま1学期末テストの赤点を回避すれば、その後の学祭にも参加できる! 恋する乙女の度胸の見せどころだよ!」

「ほーん? アカネはん、そないな相手おったんやな? まぁ骨は拾ったるわ」

 

「玉砕前提で話すのやめてよ!?」

「アカネちゃんなら、余程のことが無い限り大丈夫だと思いますよ」

 

ソラお姉ちゃんの優しさが心に沁みる……!

まぁミカンちゃんは、恋愛とか興味無さそうだもんね。

オシャレに興味が無い子ってそもそも彼氏を欲しがってない気がするし。

でも、ソラお姉ちゃんなら絶対にその手のエピソードはあるよね。

 

 

「ソラお姉ちゃん、恋愛初心者に役立つアドバイスとか無い?」

「私も経験豊富という訳ではありませんよ? 今の彼氏との馴れ初めぐらいなら話せますけれど……」

「ソラ姐さんの? ちょいそれは聞きたいわ。どないな相手や? ソラ姐さん、そのカレシくんのどんなトコ好いとんねん?」

 

「ミカンちゃん、なんか私の時と全然食いつき方違わない??」

「ジブンかて、ワイの方には恋愛経験聞かんかったやんけ??」

 

ミカンちゃん、私の学祭の話をしたときは興味無さそうだったよね??

なんでソラお姉ちゃんの恋バナになった瞬間にそんなに食いついたの?

釈然としないものを感じる……。

私も気になるから聞くけどね。

 

 

「どんな相手かと聞かれますと……脚が震えるぐらい失敗に怯えているのに、精一杯告白に来てくれた男の子です。

そんなふうに青少年がなけなしの勇気を絞り出したみたいな場面が昔から好きだったので、正直可愛いなって思ってしまったんですよね」

 

ソラお姉ちゃんに恋心を持ってる男の子なんて幾らでも居そうだけど、告白までする子はそんなに居ないのかな。

どう見ても高嶺の花だし、告白する前にみんな諦めちゃう感じなの?

……まぁでも、気になる猿渡君に中々アプローチできない私みたいな子って、男子にも大勢いるよね。たぶん。

 

カレのことを話す時のソラお姉ちゃん、とっても幸せそうに見える。

そんな可愛いソラお姉ちゃんを見ていると、こっちまでドキドキしてくるっていうか。

惚気を聞いているだけで、胸の奥が温かくなってきたかも。

 

 

「あとは、少しばかりニッチな話なんですけれども。

普段は取り繕った態度のカレが、ふとした瞬間に素の喋り方を出してしまう瞬間がありまして。

そういう二面性を見ていると、『格好つけている男の子って可愛いな』って思ってしまうところはあります」

 

ちらっと、ミカンちゃんの反応を見てみると……耳まで真っ赤にして茹でダコになってる!!?

何その反応!?

その可愛い反応、素でやってるの!?

惚気話を聞いただけでそんなに顔真っ赤にするとか、ウブすぎて最早あざといよ!?

 

どういうことなの?

胸キュンが溢れて脳がバグったとか、そういう話??

私も正直お腹一杯だけど、ミカンちゃんのはそういうレベル超えてない??

 

 

「ミカンちゃんは、ちょっと落ち着かせてあげた方が良いですね」

「……ワイもなんでこんなダメージ食ろとんのか、自分で自分が分からんわ」

 

ソラお姉ちゃんが、ミカンちゃんを胸元に抱き寄せた。

赤ちゃんをあやすみたいな手の動きで、ミカンちゃんを落ち着かせる作戦みたい。

ミカンちゃんの背中に優しく手を当てているソラお姉ちゃんは……こういうの、母性的っていうのかなぁ。

私も、こう……もうちょっと、欲しい。

流石に落ち着かせるまでには暫くかかりそうだけど、ソラお姉ちゃんに任せておけば大丈夫でしょ。

 

 

「念のために補足しておきますけれど、面と向かって男子に『可愛い』は言わない方が良いですよ。女子の前では格好つけたがる生き物ですから」

「……男心への理解度高すぎやろソラ姐さん。これはワイ、一生勝てる気せえへんで……」

 

あ、ミカンちゃん大分回復してきた?

ソラお姉ちゃん、さすがの包容力だね。

今は女の子同士だから仲良し姉妹みたいだけど、そのハグをカレにもしてあげてるのかな。

なんか……それをやったら、どんな男も堕とせるどころか、どんな男も寝取れるレベルだよね……。

私にも、もう少し何か武器になるようなものがあればなぁ。

ミカンちゃんと同じく、私も女としてソラお姉ちゃんに勝てる日は一生来ない気がする。

 

 

「ソラ姐さんを射止めたカレシくんは幸せモンやでホンマ。そんだけは間違いあらへんで」

「ふふ。そうだったら……とっても、嬉しいです」

 

……そういえば。

ソラお姉ちゃんの話の中で、一つ引っかかるポイントがあったんだよね。

勇気を絞り出した男子が可愛い、っていうところ。

猿渡君が私を助けようとしてくれた時のことを思い出すと、そういう勇気が「格好良い」っていうのは分かるんだけど。

そういうのを「可愛い」って言い表すのは、あんまり感覚的に分からないかも……。

 

 

「……そもそも、『可愛い』って何なんだろう?」

「なんや藪から棒に?」

 

何言ってんだコイツ、みたいな目で見られた!?

よりによってミカンちゃんに!!

この間は名乗りを決めようとかアホみたいなこと言い出したクセに!

むしろ私の方が、毎回のようにミカンちゃんにそれ思ってるからね!?

 

 

「せやなぁ……?」

 

でも一応、首を捻って考えてくれてるみたい?

ミカンちゃんも正直アホ気味だから、あんまり解答には期待できないかもだけど……。

 

うーん。

うううーん。

考えれば考えるほど、「可愛い」って何だろう。

私の部屋を見渡すと、パステルカラーのカーテンは可愛いはずだし、ヌイグルミも可愛いはず。

それ以外の一般論だと、犬とか猫とか、女の子とか赤ちゃんとかも可愛いって言われやすい?

 

だけど……そんな雑多なものを一つの概念として纏めることなんて出来るの??

 

 

「ま、考えて分からんモンは、しゃーないねん。

でも大体のパターンとして、この手の哲学めいた命題の答えはソラ姐さんなら知っとるはずやで」

「おや。思考タイムは終了でしょうか?」

 

ふふふ、なんて。

相変わらずソラお姉ちゃんは、微笑ましいものを見る目を向けて来てる。

これはもう、絶対ソラお姉ちゃんは答えを知ってる雰囲気だよね。

なんでそんな事知ってるの?

ソラお姉ちゃん、脳内に図書館でも持ってるの??

 

 

「ソラお姉ちゃん、そんな事まで知ってたんだ……」

「いえいえ、知りませんでしたよ? でもアカネちゃん達と一緒に考え始めてみたら分かりました」

 

「「?????」」

 

ええ……?

予め答えを知っていた、っていうよりも更に理不尽なこと言ってない??

今まで全く考えたことも無かった概念的問題を、質問されて数分で完全に理解し尽くしたってこと?

そんなことある???

 

 

「ソラ姐さんの脳、インテルでも入っとるん??」

「そうですねぇ。実はお姉さんの頭は多次元量子コンピュータで、ホワイトホールまで繋がっているんですよー?」

 

うん。

ミカンちゃんが、ツッコミを放棄して宇宙猫みたいな顔してる。

ツッコミ側の敗北だね。仕方ないね……。

 

もはや私も、ソラお姉ちゃんが何を言っているのか分からない……。

たぶん天然っていうよりも冗談めかして言っているんだろうっていうのは、雰囲気で分かるんだけど。

まず、ある程度コンピュータや天文学に精通してないと、ツッコミを考える以前の問題だよ?

何が実在しているのか、何が実在していないのか、そういう認識を共有してる人同士じゃないとボケとツッコミって成立しないんだよ??

 

 

「インテルはさておき。『可愛い』の根元は、『幼児性』と『大人感』ですね。

その2つに『好意的』という視点を足したものが『可愛い』です」

 

ええっと?

ちょっと待って、急に真面目な話に戻らないで!?

そんなスイッチ一つで頭の中が切り替わるみたいなこと無いから!

 

 

「ははーん、完璧に理解したわ。幼児性が多次元量子コンピュータで、大人感がホワイトホールやな。そうアカネはんも思うやろ?」

「絶対ウソだ!! 私を騙そうとしてるでしょ!!」

 

私は騙されないんだからね!!

絶対、ミカンちゃん理解しないで適当なこと言ってるでしょ!!

ミカンちゃんは、どう考えても「こっち側」でしょ!?

分からないのに意地張るのやめなよ!?

宇宙の法則をそんな簡単に捻じ曲げないで!!

ツッコミに限界を感じたからって、ミカンちゃんまでボケに回らないでよ!?

 

ああ、ヤバ、突っ込みが、追いつかない……!

 

 

「ぜぇっ、ぜぇ……!」

 

ヤバい、頭に血が昇り過ぎて、クラクラしてきた。

ちょっと、落ち着かなきゃ、ヤバい。

くーるだうん、クールダウン……。

 

 

 

「ま、アカネはんをオチョくって遊ぶんは、コレぐらいで勘弁しといたるわ。それより『可愛い』の話なんやけど……」

「ワンダフル・パンチぃっ!!!!!」

 

「グエーッ!!!?」

 

さすがにグーでブン殴った。*2

私は悪くない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず、ミカンちゃんなんて床に転がしとけばいいでしょ。

ソラお姉ちゃんの腕の中は私の定位置なんだよ?

甘えさせて♡

あ゛あ゛~、うんうん、生き返るぅ……。

優しく抱き留めてもらってると、興奮が治まってくのを感じるよぉ!

荒んだ心に、ソラお姉ちゃんの温もりが染み渡る……!

 

 

「アタタ……ま、頭に昇っとった血が抜けたからエエわ」

 

一方、鼻血を拭ったティッシュを丸めて雑にゴミ箱へ投げ込んだミカンちゃん。

殴られたことを特に気にしてないみたい。

胡坐をかいて、何事も無かったと言わんばかりにお茶を飲み始めた。

マイペース過ぎて一種のサイコパスみたいになってない??

 

 

「あのさ……。女の子が顔面をグーで殴られて、それで済ませて良いの??

笑いに身体張りすぎじゃない? ブン殴った私が言うのも何だけど

 

「そら関西人やし。関西人の周囲ではリアリティラインを下げたり上げなかったりしていくモンやで」

「あらあら、それだと下がる一方ですね。なんだかギャグ漫画みたいで、面白そうですねー?」

 

「先に言っとくけど、あんまり二人で連鎖的にボケ続けるなら、2発目のワンダフル・パンチ飛ぶからね??」

「……きょ、今日んトコは、こんぐらいで勘弁しといたるわ」(震え声)

 

……あと、リアリティラインって何?

ソラお姉ちゃん、解説して!

 

へー。

なるほど。

さすがソラお姉ちゃん、解説が分かりやすい。

 

創作物の中で、「どれぐらい現実離れした描写が出来るのか」っていう指標として、そういう言葉があるんだ?

ソラお姉ちゃんが出した具体例では、『ボーボボ』では死んだキャラが生き返っても問題ないけど、『鬼滅』だとアウト。

さらに、『鬼滅』だと呼吸法で身体能力を強化しても良いけど、『スラムダンク』だとアウト。

描写が現実離れしている創作物ほど、リアリティラインが低いっていう言い方をするんだって。

創作物の総合的な評価に直結するようなものじゃなくて、『ボーボボ』はリアリティラインの低い名作だし、『スラムダンク』はそれが高い名作なんだって〆てくれた。

 

なんだか古い少年マンガばっかり例えに出てきたけど、ソラお姉ちゃんって本当は何歳なの??

一応『鬼滅』は最近の作品だけど、たぶん他二つは私達が生まれる前の時代のマンガだよね?

SNSとかで画像が回ってくることがあるから、大体の雰囲気は分かるけど。

 

 

 

「そんで、『可愛い』の話なんやけど……『幼児性』と『大人感』って矛盾しとらん?」

 

そうだ、そんな話だったよね。

確かに私も、ミカンちゃんと同意見だよ。

子供と大人って完全に矛盾してるよね?

 

 

「矛盾しているという認識で合っていますよ」

「「????」」

 

宇宙猫ミカンちゃん、2回目。

ええと?

つまり、どういうこと??

穏やかに微笑んでないで、早く教えてよ?

全然分かんないよ??

 

 

「ここで、プリキュアを例にしてみましょう。アカネちゃんたちの幼少期を思い出してみてください。

幼児たちがプリキュアを『可愛い』と言う時って、大人びた素敵な女性だっていう意味で言っていますよね?」

「確かに、それはそう」

「自分らが実際なってみると、中坊なんて全然ガキ扱いやけどな……」

 

私の小さい頃を思い出してみると……確かに、ソラお姉ちゃんの言う通りの思い出がある。

中学生のお姉さんたちは、大人びて見えて、憧れの的だった気がする。

けど、ミカンちゃんの言うことも分かる。

 

 

「一方、大人たちがプリキュアを『可愛い』と言う時は、幼いものを愛でる構造ですね。

もっと極端に言うと、赤ちゃんを指す時の『可愛い』は必ずこちらです」

 

言われてみると、お腹の底にストンと来るものがあった。

カレの惚気話をして幸せそうにしているソラお姉ちゃんが『可愛い』のは、大人感。

惚気話を聞かされて耳まで真っ赤になっているミカンちゃんが『可愛い』のは、幼児性。

そう考えると、納得いくかも。

 

 

「ようやっと、分かったわ。全然違っとる2つの感情を『可愛い』っちゅう1つの言葉でまとめとるんが面倒の元やったんか」

「全く両立しない、という訳でも無いんですけれどね。

一応補足しておきますと、幼少期に抱いた憧れを持ち続けている大人も少なからず居るようです。

その辺りは個人差が大きいでしょうし、2つの感情を両立している大人だって居ると思います」

 

納得できる節はある気がする。

プリキュアって、私はなんでか小学校に上がって暫くしたら見なくなったし、周りもそんな感じだった。

中学2年生の今だと、プリキュアを見ている同学年なんて居ない気がする。

けど、ソラお姉ちゃんの説明を聞くと納得できるんだよね。

自分自身と年齢が近い時期が一番『幼児性』も『大人感』も感じないから、プリキュアを可愛いって認識できなくなるんだ。

ソラお姉ちゃんの言う通り、個人差でその時期が早かったり遅かったりするんだろうけど。

 

 

「ちなみに、『格好良い』も『可愛い』と同じところから生まれます。成り立ちだけを見ると非常に近しい感情ですね。

ただし、それぞれ男性感や女性感という文脈を含む場合もあるので、『可愛い』との互換性が完璧にある訳ではないですけれど」

 

なるほど……。

勇気を出した男子を『可愛い』と言えるソラお姉ちゃんは、そこに男性感を重視してないんだね。

たぶん、女子が同じことをしても同じように『可愛い』って言うんだ。

逆に、私が猿渡君を『可愛い』と言うと違和感が出るのは、私が猿渡君に対して男性感を期待しているから、ってこと?

 

 

「ガンダムを『格好良い』とは言うけど『可愛い』とは言わんのも、見る側が男性感を期待しとるからっちゅう話か」

「そうですね。逆に話し手が男性感を期待していない場合は『可愛い』は使われると思います。

例えば技術者キャラが『このガンダムは私の可愛い最高傑作です!』と言っても違和感はないでしょうし」

 

「ソラ姐さんの脳、さてはパーメットで焼かれとるな??」

 

ガンダムは全然分かんないや……。

女子でも『水星の魔女』を見てる子は結構いる気がするけど。

ミカンちゃんはともかく、ソラお姉ちゃんもガンダムとか見るの……?

 

 

 

 

「つまり……私の愛しいカレは、可愛くて格好良い素敵な男の子っていうことですね♡」

 

結局最後は惚気るの!?

またミカンちゃんも耳まで真っ赤に茹ってるし!?

 

 

私だって……いつの日か私だって、そんな恋バナが出来るようになってみせるんだから!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
え? バトル描写?

この作品のジャンル、バトルじゃなくて恋愛なんで……。

*2
まさか、まだ1度もバトル回を書いていないのに、決め技の名前を先出しすることになるなんて……。

技の詳細? ただの強パンチです。




あとがき

3人それぞれの視点で、少しずつ見えている世界が違います。
簡単な作風のまとめ。


・ミカン(猿渡ハッサク)の視界
打てば響くみたいな応酬が楽しいアカネはんと、二人で魔法少女を始めたはずだった。
後から入ってきたソラ姐さんとかいうオッパイ要員に惚れ込んでしまったことで人生が狂った。


・ソラ(鳥山カイセイ)の視界
可愛いカレの反応が楽しいし、年下魔法少女2名のワチャワチャしている姿も可愛い。幸せな日常系。
犬系後輩なアカネちゃんの恋路を応援しているけれど、その相手が誰だか知らないのだ……。


・犬飼アカネの視界
奥手女子の犬飼アカネが、親友魔法少女2名に励まされながら恋路を少しずつ進む王道恋愛ストーリー。
ただしハッサク君を射止めるまでの道程を考えると、ソラお姉ちゃんとかいう完璧で究極のラスボスを打倒する必要がある。

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