アリスのデュエルマスターズ日記   作:蒼野春

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気づいたらもうすぐ殿堂発表です
うちのアリス、まだナンバー使ってるんですけど…?


アリスとゲヘナを統べる委員長

「ふわぁ~…おはよーアリス」

 

「おはようございます、モモイ。

なんだか眠たそうですね?」

 

「まぁ昨日は夜遅くまでずっとデュエマしてたもんね、私たち」

 

「いつの間にか日が変わってた時はびっくりしたよね…」

 

「ミドリとユズもおはようございます!」

 

「おはよう、アリスちゃん。

今日もデュエマするの?」

 

「はい!

…と言いたいところなのですが、もうミレニアムは殆ど制覇してしまいました…」

 

「確かに、じゃあ次は他の学区の人たちと戦ってみる?」

 

「うーん、確かにカードショップに行けば対戦相手は見つかるかもだけど…」

 

「…あ!私いいこと思いついたかも!」

 

「お姉ちゃんがそういっていいことだった試しがある?」

 

「酷い!?」

 

「アリスの記憶する限り、今まで36回の中で、7回はいいことだったと思います!」

 

「大体20%くらいだね…」

 

「こ、今回は本当にいい考えなんだって!」

 

「それでは才羽モモイさん、発表どうぞ」

 

「えぇっ!?

こ、コホン…」

 

「ドキドキ…」

 

「ワクワク…!」

 

「先生に会いに行くんだよ!

先生ならきっとデュエマもできるはず!」

 

「…おぉ、思ったよりまともな意見だ」

 

「そっか、先生はいろんなゲーム知ってるもんね」

 

「なるほど!次のボスは先生ですね!」

 

「そういうこと!

それじゃあ早速シャーレに行こう!」

 

「「「おぉー!」」」

 

 

~~~

 

 

「なるほどね、だから皆で来たんだ。」

 

「うん!」

 

「確かに私はデュエマは出来るし、デッキも色々作ってるんだけど…」

 

「それじゃあ…!」

 

「ごめんね、今日はちょっと時間がなくって。」

 

「そ、そうなんですね…」

 

「残念です…」

 

「今日はいろんなところに行かなくちゃいけなくってね…ん?」ピロン♪

 

「ちょっと確認するね、なになに…?」

 

 

 

『先生、ご無沙汰しております。チナツです。

急なことで申し訳ないのですが、今日風紀委員会に来ていただくことは可能でしょうか?

ヒナ委員長が5日間ずっと休まずに働き続けているのですが、私たちがいくら言っても中々聞いて下さらなくって…』

 

 

「あー…」

 

「先生、どうかされたのですか?」

 

「あぁ、ちょっとね…

いや、まてよ…?」

 

「?」

 

「…皆、一つクエストを受注してくれないかな?」

 

 

~~~

 

 

「…なるほど、あなたたちが先生の言っていた"助っ人"ですか」

 

「多分そうだと思います。

先生からは『とある委員長さんに勝負に勝って休ませてあげて』と頼まれたので」

 

「勝負に勝って…ま、まさか委員長と戦うんですか!?」

 

「あ、多分これのことだと思います…」

 

「あぁ、デュエマのことでしたか。

ですが果たして委員長がデュエマを知っているでしょうか…?」

 

「先生が『多分強いと思うから頑張って戦ってね!』って言ってたから多分大丈夫だと思うけど…」

 

「アリス、さっそくヒナさんとデュエマしてきます!」タタタッ

 

「あ、アリスちゃん!?」

 

「…行っちゃったね。」

 

「わ、私たちも向かいましょうか…」

 

 

~~~

 

 

「ここがヒナさんのいる部屋ですね!」バンッ!

 

「あ、アリス!?

どうしてここに…?」

 

「先生から『ヒナを休ませてほしい』というクエストを受注したからです!」

 

「なるほど、それなら確かに納得ね。

でも、私は今日中に終わらせなくちゃいけない仕事があるから…」

 

「もちろんタダで休んでもらうわけではありません!

アリスがデュエマで勝ったら何が何でも休んでもらいます!」

 

「…それ、私が勝ったらどうするの?」

 

「その時はアリスが何でも言うことを聞きます!」

 

「わかった。その勝負、受けて立つわ。

ちょっと待ってちょうだい。今デッキを用意するから。」

 

「はい!」

 

 

~~~

 

 

「ま、まさか本当にヒナさんとデュエマすることになるなんて…」

 

「先生が言うには強いらしいけど、アリスも凄く強くなったもんね!」

 

「うん、勝ち目は十分にあるはず…!」

 

「…待たせたわね、それじゃあ早速始めましょう」

 

「はい!それじゃあ――」

 

「「デュエマ、スタート!」」

 

 

~~~

 

 

「先攻はアリスです!

可憐をチャージして終了です!」

 

「ドロー。可憐、ということは鬼羅スター辺りかしら。」

 

「なんと!もうアリスのデッキがバレてしまいました!」

 

「えぇっ!?

まだ一枚しか見えてないのに!?」

 

『これがゲヘナの風紀委員長の実力…

王女、彼女は恐らく今まで戦った中でも相当の強者ですよ…!』

 

「た、たまたま覚えてただけよ…

バウワウジャをチャージしてターン終了。」

 

「バウワウジャ、ってことは黒単アビスかな…」

 

「当たり、流石はゲーム開発部の部長ね。」

 

「そ、それほどでも…//」

 

「アリスのターン、ドロー!

ミクセルをチャージして、【赤い稲妻(サバイバル・スター) テスタロッサ】を召喚です!」

 

「なるほど、少し厄介ね。

ドロー、ハンマダンマをチャージして2コスト、【ベル=ゲルエール】を召喚。

能力で山札の上から2枚を墓地に送るわ、これでターン終了。」

 

「アリスのターン、ドロー!

ガガガをチャージして【T・T・T(ザ・トリプル・スリー)】を唱えます!

効果でカードを3枚引いてターン終了です!」

 

「よし、アリスはこれで次のターンから一気に展開できる!」

 

「…さて、それはどうかしらね?

ドロー、邪侵入をチャージして3コスト、【邪龍 ジャブラッド】を召喚。」

 

『ジャブラッド…継続的に墓地を増やしつつ、味方に除去耐性を付与する厄介なカードです。』

 

「能力で山札から2枚を墓地に送り、さらにベル=ゲルエールの攻撃時にも2枚を墓地に送るわ。」

 

「ヒナさんの墓地が一気に増えた!」

 

「向こうも準備万端ってこと!?」

 

「いや、黒単アビスにはアビスベルジャシン帝が必須…

だからまだ余裕はある、はずだけど…」

 

「ベル=ゲルエールでシールドをブレイク。」

 

「トリガーはありません。」

 

「じゃあターン終了よ。」

 

「アリスのターン、ドロー!

ここで一気に決めます!」

 

「ふぅん…?」

 

「ブランドMAXをチャージして4コスト!【エヴォ・ルピア】を召喚!

1枚ドローして、【「正義星帝」(スティルジャスティスティルジエンド)<鬼羅.Star>】に進化です!

更に1枚ドローしてエヴォルピアを出し、更に更に鬼羅スターに進化!」

 

「やっぱりこの連鎖力は強力ね…」

 

「2体目の鬼羅スターの能力で【蒼狼の大王 イザナギテラス】をバトルゾーンに!

その能力で山札の上5枚の中から好きなカードを手札に加え、【「本日のラッキーナンバー!」】を唱えます!

パンパカパーン!今日のアリスのラッキーナンバーは3です!」

 

「邪侵入が止まった…なるほど、よく見てるわね。」

 

『王女はミレニアムでの戦いで成長しましたからね、これくらいは当然です』フンス!

 

「さぁ、一気に攻撃です!まずは1体目の鬼羅スターで攻撃するとき、1枚ドローして【超次元の王家(パンドラ・ロイヤルズ)】をバトルゾーンへ!

能力で2枚ドローして1枚捨てつつ、鬼羅スターでWブレイクです!」

 

「シールドチェック…トリガーは無しよ」

 

「2体目の鬼羅スターで攻撃するとき、1枚ドローしてイザナギテラスをバトルゾーンに!

能力でカードを1枚手札に加え、【瞬閃と疾駆と双撃の決断(パーフェクト・ファイア)】を唱えます!

効果で手札から【その子供、可憐につき】を出して、鬼羅スターに2回攻撃を付与します!」

 

「これでアリスちゃんの攻撃できるクリーチャーは5体!」

 

「アリス!一気に決めよう!」

 

「はい!鬼羅スターでWブレイクです!」

 

「シールドチェック…

シールドトリガー発動。【ヴィオラの黒像】と【悪灯 トーチ=トートロット】」

 

「えぇっ!?」

 

「これは…!」

 

『…少し、不味いですね…』

 

「まずはヴィオラの黒像の効果で、今攻撃している鬼羅スターを破壊、さらにそのコストより小さい【アビスベル=ジャシン帝】を墓地からバトルゾーンへ。

そしてトーチ=トートロットの能力でパワーの一番低いテスタロッサを破壊、さらにシビルカウント3の効果でもう一体の鬼羅スターも破壊よ。」

 

「で、でもまだ届きます!パンドラロイヤルズで攻撃!」

 

「ジャシン帝でブロック」

 

「エヴォルピアで攻撃!」

 

「トーチ=トートロットでブロック」

 

「イザナギテラスで最後のシールドをブレイク!」

 

「シールドチェック…」

 

「お願い…!」

 

「頑張れ…!」

 

「…あと少しだったね、シールドトリガー発動。【ハンマ=ダンマ】。

能力で3枚墓地に送ってイザナギテラスを破壊するわ。」

 

「くっ、ターン終了です…」

 

「それじゃあ私のターン、ドロー。

ブルーム=プルーフをチャージして2コスト、墓地から2体目のアビスベル=ジャシン帝をアビスラッシュするわ。」

 

『アビスベル=ジャシン帝の能力で、墓地にいるアビスは全てアビスラッシュを得、コストが2軽減される…』

 

「しかも、アビスラッシュででたクリーチャーは、出たターンに相手プレイヤーをアタックできる…!」

 

「更に1コストで【深淵の三咆哮 バウワウジャ】とハンマ=ダンマをアビスラッシュ。

墓地を合計7枚増やして華憐を破壊するわ。」

 

「一気に攻撃可能なクリーチャーが3体…!」

 

「しかもジャブラッドの能力で全員除去耐性を持ってる…」

 

「さて、それじゃあ攻撃に入るわ。

アビスベル=ジャシン帝でWブレイク。」

 

「うぅっ、何もありません…」

 

『王女のデッキにはシールドトリガーが採用されていない…

これは、負けですね。』

 

「バウワウジャでエヴォルピアを破壊しつつTブレイク。」

 

「何もないです…」

 

「それじゃあ、アビスベルジャシン帝でダイレクトアタックよ。」

 

「うわーん!負けてしまいました!」

 

「ふぅ、何とか勝てたわね」

 

「お疲れ様、アリスちゃん。

いいデュエマだったよ。」

 

「うんうん、あとちょっとだったよね~」

 

「もう1回!もう1回しませんか!?」

 

「ごめんね、私は仕事に戻らないとだから…」

 

「そうですか…

アリス、クエスト失敗です…」

 

「そんなことないよ、いい息抜きになった。」

 

「本当ですか…?」

 

「えぇ、本当よ。

…あぁ、そうだ。確か私が勝ったら1つお願いを聞いてくれるのよね?」

 

「はい、なんでも言ってください!」

 

「そ、その…

またいつか、私からそっちに遊びに行ってもいいかしら?」

 

「…!」

 

「はい、もちろんです!!!」

 

 

~~~

 

 

「うぅん…ふわぁ…」

 

「もう、お姉ちゃんシャキッとしなよ」

 

「仕方ないじゃん、眠いものは眠いんだから…」

 

「モモイにミドリ、おはようございます!」

 

「おはようアリス…

って、それ何してるの?」

 

「次にヒナさんとデュエマするときに備えて特訓中です!」

 

「もしかして、寝ずにやってたの…?」

 

「はい!」

 

「な、なんと…」

 

「これはきっと成長イベント…!

ヒナさんとの再戦までにアリスはもっと強くならないといけません!」

 

「そっか、それなら私たちも手伝わないとね。」

 

「うん!次は絶対にヒナさんに勝とうね!」

 

「はいもちろんで――」

「た、大変アリスちゃん!」バンッ!

 

「わわっ、ユズ、どうしたのですか?」

 

「珍しいね、ユズがそんなに慌ててるの。」

 

「もしかして、部費が減らされたとか…?」

 

「ち、違うよ…

その…アリスちゃん、聞いてもびっくりしないでね…?」

 

「…?」

 

「えっと…ら、ラッキーナンバーとパーフェクトファイアが使えなくなっちゃった…」

 

 

 

 

 

 

「えぇぇぇぇぇっ!?」

 

 

――――――――――

 

 

「と、いうわけで~?

本日のデッキ解説のコーナー!」

 

「お相手は私、シャーレの先生と?」

 

「げ、ゲヘナ学園所属、風紀委員長の空崎ヒナ、です…」

 

「あれ、もしかしてヒナちゃん緊張してる?」

 

「し、仕方ないでしょ!?

こういうのはあまり慣れてない…」

 

「ふふっ、いつも通りリラックスしてやれば大丈夫だよ!」

 

「そ、そうなの…?」

 

「っと、それじゃあヒナちゃん。

早速デッキを紹介してもらってもいいかな?」

 

「そうね…

って言われても、ごく一般的な黒単アビスとしか答えられないのだけど…」

 

「ま、確かにそうだよね。」

 

「というか先生がこれをくれたんじゃない…」

 

「形式的には聞いておかなきゃだからね?

とりあえず、これがデッキレシピだよ!」

 

 

ブルーム=プルーフ×4

ベル=ゲルエール×4

単騎連射 マグナム×1

漆黒の深淵 ジャシン帝×4

邪龍ジャブラッド×4

邪侵入×4

深淵の壊炉 マーダン=ロウ×3

深淵の三咆哮 バウワウジャ×3

アビスベル=ジャシン帝×4

ハンマ=ダンマ×3

サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問×1

悪灯 トーチ=トートロット×3

ヴィオラの黒像×2

 

 

「うーん、しいて言えば2、3コスト帯の動きを多めに採用してるってところかな。」

 

「でもあんまりヴィオラの黒像は見ないかもね。」

 

「これは早期に大型クリーチャーで攻撃してくるデッキに対してのカウンター用だね。

今回の試合みたいに墓地からアビスベル=ジャシン帝を出せると、耐性持ちのブロッカーで守りつつ、返しのターンで一気に反撃ができるからおすすめのカードだよ。」

 

「ふむふむ…」

 

「…これ、全部先生が説明してくれたことでしょ?」

 

「しっ、そういう事は秘密にしておいて!」

 

「わ、分かったわ…」

 

「大まかな動きは墓地を貯めつつ4ターン目までのジャシン帝着地を目指して、5ターン目に大量展開して一斉攻撃、って感じね。」

 

「マグナムとウォズレックは漆黒の深淵 ジャシン帝からの専用カードになっちゃうけど、攻撃するときに一気に有利になるカードだから採用することをお勧めするよ!」

 

「結局先生が説明してるじゃない…

解説はこのくらいかしらね。」

 

「そうだね、それじゃあ今回の解説はここまで!

また次回の解説コーナーでお会いしましょう!」

 

「ま、またね~…」




なお現代の黒単アビスはループもする模様。
恐ろしいデッキになりましたね…

さて、ついに訪れた殿堂発表、果たしてアリスはどうするのか…!
そしてパーフェクトファイアはマジックの巻き添えを喰らってしまうのか…!
ドキドキが止まりません!(泣)

追記:無事にファイア君が足湯に行きました。ゆっくりお休み…
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