ゲヘナ生「ミカさんと友達になりたいんです!!」   作:あめざり

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タイトルはおふざけ
若干のグロ表現あり


ヒナ委員長は……世界で1番強いんだから!!

私とアリウススクワッドのミサキとなんか知らん緑髪、そして目の前にいる軽機関銃を持った少女……空崎ヒナ。

私が起こした火種が大火事になってこちらに視線を向けてくる。

それは明確に『敵対』を示す冷たい視線で、銃口を向けられていなくても死の恐怖を直前で感じる。

 

そんな化け物相手の行った最初の一手は緑髪の狙撃、ミサキのハンドサインによるものだった。緑髪が引き金に指をかけてもヒナは動く様子がない。今のヒナ委員長がどの程度の戦力を誇るのか?それが全く分からない以上、相手が止まっている今この瞬間にさっさと検証する。回避されたら時間稼ぎに徹し、反応がない場合は総攻撃……単純な話だ。

 

その場に居る全員が、まさか"弾丸を摘まみ取る"だなんて考えもしなかったわけだ。

 

「ヒヨリ!?」

 

ミサキの口から驚愕が飛び出す。

だがそれは当然の事……ヒナ委員長は摘まんだ狙撃弾を指で弾き、緑髪の額に的中させたのだから。

たった一発の弾丸で緑髪が気絶しているのを見る限り、狙撃中の弾速は余裕で越えているだろう。

だがそんなことよりも問題なのが、今の一撃でヒナに明確な敵意を示してしまった事。

つまり、こちら側を本気で殺しに来るという事だ。

 

 

 

 

ヒナは少し止まった後、ノーモーションでこちらに突っ込んでくる。

軽機関銃を持っているとは思えないほどの速度で……

 

「……ッ!?ミサキ!!撃って!!」

 

私はミサキにロケットランチャー発射の命令をする。流石アリウスの生徒というべきか……それに反応してすぐに構える……が

ヒナ委員長は発射口に手のひらを押し付け、無理やりミサイルを塞き止めた。

 

「ウソ……流石に荒業が過ぎ……

 

ミサキは言葉を発しきる前に、ヒナ委員長の回し蹴りによって数メートル先まで吹き飛ばされる。そしてそこから急激な切り返し、私は左腕を掴まれてしまう。

 

(痛ッ!?何この馬鹿げた握力は!!)

 

ヒナ委員長はもう片方の手で銃口を私の腹部に向け、引き金に指をかける。

これを何とかして避けなければ、次の一撃で私の内臓は皮膚に包まれ体外に排出されることだろう。周りを見渡す、掴まれていない方の手にも足元にもポケットにも瓦礫の隙間にも使えるものは何もない。

それならばと私は覚悟を決めて全体重を腕の反対側に預け、全筋力を使って腕を伸ばした。そして銃を後ろに投げ、空いた手で私の服の中に手榴弾をぶち込む。

当然そんな事をしたら照準は腕に向かい、発射と同時に手榴弾が爆発、私は計算通り先ほど投げた銃のところまで吹っ飛ばされた。

ただヒナ委員長の弾丸は命中して居たため、見事私の左腕は欠損、血がダラダラと流れ出て痛みや吐き気と同時に意識が朦朧としてきた。

 

(今の一撃で私の背後は陥没……何人のアリウス生が死んだのやら……)

 

服の裾を破り、応急処置として患部に巻き付ける。

この程度でなんとかなるケガな気は一切しないが、まぁ無いよりマシの精神だ。

だがある程度の攻略法は掴めたな。ここまでのヒナ委員長は力任せのゴリ押しな戦い方しかして居ない。それに一切の会話無し、急な無差別敵対と明らかに今までのヒナ委員長では無いのだろう。なら考えられるのは身体が一人でに襲いかかってきている……暴走とでも言うべきだろうか?とにかく、何とかしてヒナ委員長の意識を引き戻す。ただの仮説に命をかけるのは若干怖いが……現状これしか無いからな。

 

少しの間の後、ヒナ委員長は銃を構える。

銃身が紫に光り出し、急激に熱を帯びているのかヒナ委員長の周りが歪んで見える。私は……考えるよりも先に走り出した。絶対にやばい、掠っただけでゲームオーバーの超火力の弾丸が聞いた事ない音出しながら放たれている。だが都合良く回ってきた好機、ヒナ委員長の連射は周囲に砂煙をこれでもかと言うほど撒き散らした。

そんな視界不良のヒナ委員長に私はテキトーにそこら辺の瓦礫をポイポイ投げる。これは言わば実験、今のヒナ委員長に戦略と言う概念があるのかについてである。ここで瓦礫を撃てば自分の脳から敵は一瞬消え、その間に不意打ちを喰らうだろう……という所まで当然ヒナ委員長なら考える。だからこの時の模範解答は『撃たない』こと。それ以外をしたらヒナ委員長の意識は無いと考えていい。

 

瓦礫が砂煙を突き破りヒナ委員長の眼前まで迫る、もちろんこんな攻撃痛くも痒くはある程度の攻撃だ。だがヒナ委員長はそんな瓦礫を撃ち抜いた。まるで敵を撃ち倒す時のように執拗に何発も何発も、虚空に向かって球を撃つ。

それを確認したと同時に、私はもう一つ瓦礫を投げ、それに少し遅れる形で砂煙の中に入った。ここまで機械的な行動なのだ、行動原理はほとんどロボットと同じだろう。脅威が見えたら撃つ、それしかない作戦の幅を圧倒的暴力で成立させているのが今のヒナ委員長だ。だが先に見えたら撃つしか出来ない機械人形なんて怖く……やっぱ怖い。

 

何とか懐に潜り込む事ができた。おそらく唯一の攻略法は至近距離戦、銃の取り回しにおいて軽機関銃は圧倒的不利だ。だからこそ『撃たれる前に撃つ』つもりだったが……

 

「ッ!?その速度で銃身振り回せるんだ……」

 

素手で戦っているかの如く360度全方向に一瞬で銃口を向けてくる。なんでSMG持ちの私より取り回し良いんですかね?

だが一向に距離を取ろうとしてこない。私を狙うことに必死でレンジを見誤ってるのか?だが好都合、私は銃口をヒナ委員長の額に向けて引き金を引く。脳震盪くらいは起こしてくれてもいいと思うんだが、全弾撃ち切った後のヒナ委員長はピンピンしていた。

しかしそれで気づきやがったようで……ヒナ委員長は後ろに引こうとしてきた。ようやく引くこと覚えやがりましたか。

まあ、そんな行動はとっくのとうに対策を思いついてるんだけれど。

 

ジュっとした音と共に嫌な匂いが私の鼻に漂ってくる。そんな事を気にする余裕がないくらい、さっきまでの何倍も気持ち悪く、痛く苦しい。

これが、近距離戦しか出来ない私の距離取り対策……先ほどの連射で高熱を帯びた銃身、そこに私の『左腕の断面』を押し付ける。

当然焼ける、当然痛い。だがそれでも、思いもよらない足止めで、ヒナ委員長はバランスを崩す。

私はマウントを取り、今度は殴る。そこら辺にあった瓦礫を、鉄骨を、薬莢をとにかくヒナ委員長の顔面に叩き込む。

勝利条件はヒナ委員長が目を覚ます事、タイムリミットは私の痛みに耐える根性と体力が尽きるまで……

 

 

 

目がもう見えなくなってきた。

銃声は一切聞こえず、鈍い音だけが耳に伝わり続ける。

そんな時だった。

 

ガッと右手首を掴まれる。

紛れも無い、ヒナ委員長の腕だ。

 

「鏡裂……アユタ?」

 

ヒナ委員長の額の傷が修復されていくと同時に、私の名前を呼ぶ声が鈍った私の耳にもしっかりと聞こえた。

私の両手が使えない状況で攻撃を仕掛けてこないと言うことは……どうやら私は耐え切れたようだ。

私は糸が切れたように地面に倒れ込む、のを何とか踏み止まった。

 

(駄目だ……まだ落ちるな私、せめて状況説明してから死ね……!)

 

「なんで貴方がここに……いやそれよりもこの惨状は……」

 

「……ヒナ委員長……頭を殴り続けたので少し記憶が飛んでいるかも知れませんが……「いや、だいたい理解できた。私と貴方はさっきまで戦っていた。でもこの状況で戦う理由は無いはず、逆に言えば戦わざるを得ない理由があった。例えば……今の私が感じてる記憶に無い力の上昇とか」

 

その通り、寝起きでここまで頭が回るのは一周回って怖いまである。

だがこれだけは説明しておかなければならない。下手したらヒナ委員長が勘違いしてトリニティに喧嘩を売る可能性もあるし。

 

「……この惨状を生み出したのはアリウス分校です……この付近は私達の戦いで殆どいませんが……少し離れればアリウスの兵士が多く居るかと。ですがアリウス側の目的が分からない以上詳しい事は全く……」

 

「そうね……私なら先生を真っ先に殺しに行く。その次に桐藤ナギサと私かしら。先生は生徒のためなら命も差し出す人だから、弱った生徒を人質に取られる可能性も考えた方がいい」

 

「はは……私はここで退場って事ですか」

 

「貴方はそんな事関係なく休みなさいよ……救急医学部を呼んでおく。だから……」

 

ヒナ委員長の視線の先からアリウスの集団が現れる。

 

「後は私に任せて」

 

 

 

 




この後ヒナが全員片付けた
この後とある理由でミカは曇った
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