ゲヘナ生「ミカさんと友達になりたいんです!!」   作:あめざり

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3周年だしブルアカガチるか→ミサキガチャ来てるやん!引こ!→え?星3→え?カスミ?マジ?
最高のタイミングでカスミが当たりました。
よし!一緒に清渓川掘削しに行こうか!


職業体験(温泉開発)

アユタは実際にミカと対峙し、そして思った。

今のままではミカの隣に立つに相応しくないと。今よりさらに強くなって、ミカに並ぶほどの存在になると、そう決心したのであった。

 

 

 

ゲヘナ 風紀委員長室

 

「経験ね」

「……え?」

「強くなる秘訣を聞きに来たんでしょう?それなら答えは経験を積むこと、もっと言うなら実践経験ね。どんな技術や力を身につけたとしても慣れには敵わない……」

「てっきり戦いにおけるスーパーテクニックがあるのかと……」

「無いわよ、そんなもの」

 

風紀委員長である空崎ヒナはキッパリとそう答える。

魔王の様な風貌の彼女はキヴォトス最強の一角、指揮力と戦闘力の両方を兼ね備え、ゲヘナ学園が成立している理由とまで言われている。

そんな彼女に、アユタは質問をしに来たのであった。

 

「それにしても……昨日あなたがダンボールと一緒に送られてきたのには驚いたわ。いったい何があったの?」

「少しトリニティでテロ紛いの事を……」

「うちの学園は何でこんなにテロリストが多いのかしら……と言うかよく無事だったわね」

「全くもって無事では無いです。一度監獄行きにされた挙句、ダンボール返品されましたらね」

「まあまだ前科一犯だし大丈夫よ。温泉開発部や美食研究会に比べれば……ね?」

「そういえば……温泉開発部ってどんな所でしたっけ?」

「温泉開発と言う名目で各地にドリルで穴を開けるイカれた連中よ。まあ、あなたみたいなのには似合ってるかもね」

 

 

 

ゲヘナ 温泉開発部 秘密アジト

 

「……と言う事で、風紀委員長の紹介で来ました。鏡裂アユタです、よろしくお願いします」

「ハーッハッハッハ!!よろしく頼むぞ、新入り!!」

 

温泉開発部部長「鬼怒川カスミ」

トリニティの正義実現委員会やゲヘナの風紀委員に目をつけられている温泉開発部の部長……もはや統領というべきだろうか。指名手配を受けているカスミは、複数あるアジトを作戦会議の拠点とする場合が多い。

 

「いやぁ……それにしてもこのタイミングで入部希望者が来てくれるとは、ありがたい限りだ!!」

「もしかして今から……?」

「その通り!!温泉開発に向かうところだったのだ!!それに今回の温泉開発は超大規模のプロジェクトでな。人手は少しでも多く欲しかったのだ!!」

 

カスミは高らかに声を上げた後、改めて作戦について説明を始めた。

プロジェクト予定地はとあるショッピングモール。ただ、そこはトリニティの管轄内かつ常時厳重な警備と見回りがされているらしい。カスミいわく「ロマンがあるだろう?」らしい。

ただし正義実現委員会と鉢合わせる可能性を考慮し、付近の高層ビルに大量の爆薬を仕掛け、いざとなったら爆破からのビル倒壊で時間を稼ぐとの事。

 

「ではアユタ、これに着替えてくれたまえ!!」

 

そう言って渡されたのは温泉開発部の制服とヘルメット。

アユタは周りの部員が来ているのと同じような形で渡されたものを着る。

そうして温泉開発部としてのビックプロジェクト、アユタの初任務が始まった。

 

 

 

「うむ!爆弾設置完了だな……スイッチオン!!」

 

カスミが起爆スイッチを押すと、ショッピングモールが華々しく爆発四散する。

その爆発を腕を組みながら眺めるカスミと温泉開発部の現場班長である「下倉メグ」の姿は普段の行いにさえ目をつぶれば可愛らしい美少女だ。まあ普段の行いに目をつぶれないからこそ指名手配犯なのだろう。

 

「さーって、温泉開発の時間だー!!」

「ハーッハッハッハ!!」

 

総勢三桁にも及ぶ温泉開発部員がショッピングモール跡地に勢いよく向かう。

巨大ドリルや火炎放射器、ロケットランチャーまでもを持ち出して更地になったショッピングモールの地面を掘り草木を燃やし温泉開拓をする。

 

「ドリル準備完了!さあ掘るぞ掘るぞ!!」

「部長!モール内部に居た奴らを数人確保しました!」

「縄で縛ってそこらへんに放っておけ!!」

「おい新入り!お前も掘削作業だ!」

 

部員に呼ばれアユタも瓦礫を押しのけながらピッケルで地面を掘り始める。

あるものは人質の確保、またあるものは付近の警戒、そしてメインの掘削作業の全てを完璧な連携で進行する温泉開発部はあっという間に深い穴を掘り進めていた。

 

 

そこから一時間程度が経過し、温泉開発完了直前……

カスミの通信機に後方からの通信が入る。

 

『部長!!正義実現委員会が!!……』

「……来たか」

 

通信は途中で爆音と共に途切れ、奥から黒と赤の服で身を包んだ集団が現れた。

その先頭にいるのは「剣先ツルギ」と「羽川ハスミ」……正義実現委員会の委員長と副委員長である。

 

「お偉いさん方も来てくれるとはなあ!?計画どうり起爆する!!総員!対ショック耐性!!」

 

その言葉と同時に正義実現委員会に向かい20階建ての高層ビルが轟音を立てながら倒れる。

倒壊時の衝撃は掘削地点にまで伝わり、地面が揺れ風圧により数十人が後方に吹き飛んだ。

 

だがその瓦礫と煙の山の中から一人だけ……たった一人でツルギが全力疾走で突撃してくる。

ツルギは奇声を上げながら悪魔のような顔でショットガンの射程までほんの数秒で到達し、カスミとメグのリーダー格二人に即発砲した。

それに対しカスミはハンドガンを腰から取り出し構える。

……ショットガンとハンドガンならばハンドガンのほうが取り回しが早く、ツルギの追撃よりも早く発砲が可能。だがその結果は「同じフィジカル」でのものだ。

ツルギはカスミが引き金を引くよりも早く二発目を放つ。

……しかしその散弾は当たることはなく、代わりに横から来た一人の部員に防がれることになる。

 

「新入りッ!?」

 

 

 

胸部に散弾がフルヒットし、アユタの脳がその激痛を感知する。

 

(クソッ……ものすごく痛い……多分胸骨は折れたなぁ……だけど)

「カスミ部長、ここは私が足止めします。あと何分稼げばいいですか?」

「了解だ!あと10分……頼んだぞ新入り!!」

 

すぐにカスミはメグと共に採掘作業を再開する。

アユタはゆっくりと呼吸しながら立ち上がり、愛銃のサブマシンガンを手に取る。

 

「……全員纏めて……皆殺しにしてやるぅう!!!」

 

ツルギは勢い良く踏み込み、一瞬でアユタの懐にまで潜り込み発砲……至近距離でのショットガンを受け、アユタの体は1メートルほど吹き飛んだ。

その一撃により空いた距離を活用し、旋回しながら愛銃を連射する。それに対し瞬発力のみで食らいつくツルギ。近距離でのショットガンをアユタはギリギリではあるが避け続け何とか時間を稼ぐ。

 

「何でこれだけ顔に連射して無傷なの!?」

「ゲギァアアァア!!!」

 

これ以上後ろに下がったらカスミに流れ弾が当たる……だから、ここで前に出るしかない。

アユタは自分からツルギの間合いに入る。一見無謀な行為に見えるが、アユタの背負っているもう一つの銃……超巨大かつ超重量のそれを背負ったままのタックル……いくらツルギのフィジカルが高いとはいえ少しは後退させることができる一撃だった。

その隙にリロードを完了させ、もう一度ツルギの方へ突撃する。

懐に潜り込み、ツルギが構えたショットガンを掴み上げ取り上げようとする。

 

(何より厄介なのは二丁持ち……片方だけでも離せばよほど戦いやすくなるはず……!)

 

その隙にツルギはアユタの脇腹の向かってもう一方のショットガンを発砲する。

 

「ガハッ……!?」

 

その一撃で吐血しながらもアユタは何とかショットガンを取り上げ、一撃をツルギに対し打ち込み返す。

正義実現委員会の委員長、剣先ツルギが久しぶりに痛みを感じた一撃だった。

 

アユタがコッキングをし、二発目を撃とうとした瞬間……はるか遠くから飛んできた弾丸にショットガンを弾かれる。

瓦礫の山の頂上からの狙撃……ハスミの放った弾丸はツルギが体勢を立て直す数瞬を稼いだ。

その隙にツルギは一発、そして地面に落ちた二丁目を拾い上げ二発目、コッキングの隙にハスミの狙撃がアユタの額に一撃を食らわせ、そこから流れるようにツルギの二連撃……文字通りの集中砲火を受け、アユタの体はそのまま地に倒れた。

 

 

 

……もう体が動かないな

多分だめだこれ、完全に力尽きちゃった……

 

全身の骨が、内臓が悲鳴を上げている。

このまま意識を失ってしまおうという思考が脳裏に宿り、そのまま終わる……はずだった。

 

ブブーッとポケットの中に入れていたスマホが鳴る。

今アユタのスマホ内で通知をオンにしているのはミカしかいない、アユタは急いでスマホを取り出す。

その内容は……昨日喜びのまま送った食事の誘い、それに対するOKの返事。

 

『今日の夜、待ってるね』

 

何故か力が湧いてきた。

全身の骨が、内臓が悲鳴を上げている……?

 

「それが……ミカさんとの約束を断る理由になるか……!!」

 

時間が稼げない?

それなら戦闘不能にすればいい。

 

「……これは、使いたくなかったけど……やるしかないよね!!」

 

背負っている大型銃を持ち、採掘現場で暴れまわっているツルギに照準を合わせる。

 

アユタのもう一つの愛銃、そして切り札である"ヘビーマシンガン"『アービュタス』

本来は戦車や軍用艦に乗せられる機関銃を手持ち用に改造したもの。

取り回しは最悪だが、火力面ならキヴォトス最高峰の性能を誇る。

 

「ミカさんとの食事のために……吹き飛べ!!剣先ツルギ!!」

 

アユタが引き金を引くと、扇状に大口径の弾が連射される。

照準内に居たツルギはもちろん、流れ弾で多くの部員が致命傷を負う。

弾丸をすべて打ち終わった後残ったのは、瓦礫すらもただの砂と化した地獄のような風景。

 

「ナイスだ新入り!!まさか正義実現委員会を返り討ちにしてしまうとは!!」

 

カスミが肩をポンポンと叩きながら輝いた目でアユタを見つめる。

その言葉で安堵したのか、アユタは力が抜けて倒れこみ、カスミの胸に寄り掛かる。

 

掘削場に空いた大穴からは噴水のように温かな温泉が噴き出した。

 

 

 

 




おまけ
アユタの愛銃に関して

『クイック・レッド』 
カテゴリー:サブマシンガン
元ネタ:FN P90
ブラックマーケットで販売されていた銃を個人的にカスタムした物。
近距離での性能に全振りしているため、中距離以降が絶望的。
ここまでピーキーな性能なのは本人の戦闘スタイル故……ではなく「近距離強い武器ってカッコよくない?」と言う思考から来ている

『アービュタス』
カテゴリー:ヘビーマシンガン
元ネタ:ブローニングM2
カイザーPMCの製造していた銃を盗んで個人的にカスタムした物。
語られている通り、本来戦車や軍用艦などの兵器に乗せるための機関銃。
神秘の力などを一切使用せず最高峰の火力を出せるため、神秘の力を使いこなせないアユタはかなり気に入っている。
名前は第二次対戦中のコルベット『アービュタス』とイチゴノキの英名『アービュタス』から取っている。
アユタがこの銃をあまり使いたくない理由は「反動が強すぎて翌日筋肉痛になるから」
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