【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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プラントやザフトのコーディネーターの矜持を、まずは台無しにしてみよう。







第1章:開幕! ヘリオポリスの戦い
第01話 オーブこそが世界の歪み(笑)なんだよ!


 

 

 

C.E(コズミック・イラ)71年1月25日

 

 オーブ首長国保有多目的スペースコロニー”ヘリオポリス”の宇宙港に1隻の宇宙船が入港する。

 その船には大きくオーブの国章と、オーブ国営(・・)太陽エネルギー研究開発公社”太陽暦の始まり(ソレスタルビーイング)”を示すエンブレムがしっかり描かれている。

 船の名前は多目的輸送船”プトレマイオス”。由来は古代の天文学者”クラウディオス・プトレマイオス”からだ。故にこの船の愛称もそれにちなんで”トレミー”となっている。

 

 

「では”クジョウ”船長、留守をよろしくお願いする」

 

「ええ。気を付けてねカガリ代表(・・)

 

 民間人のような服装をした妙齢の女船長に送り出されたのは、金色の髪を短くそろえ、光の加減だろうか? 時折、髪と同じ”金色の光”を瞳に宿す少女、若輩ながらも一国の公社の”代表”に名を連ねる傑物、”カガリ・ユラ・アスハ”だった。

 

 そして、ブリッジの出入り口に立っていたパイロットスーツ姿の少年に、

 

「”刹那(セツナ)”、すまないが”エクシア”での乗機待機を頼んだ。”ザフト”の戦闘艦がヘリオポリス近辺をうろちょろしているようだ。どうにもきな臭い」

 

「わかった」

 

 短く返す少年、刹那・F・セイエイに小さく手を振り退室するカガリ。

 扉が閉まると見えなくなった背中を心配するようにクジョウは、

 

「私の”戦術予報士”のスキルが役立つ……なんて事が無ければよいけど」

 

 だが、今となってはそれが”今、そこにいる危機”であることがひしひしとクジョウには感じられた。

 実際に戦場へ立った経験があるからこそわかってしまうのだ。

 ヘリオポリス周辺の宙域の空気感が、刻一刻と緊張の度合いを増している事に。

 

 そもそも、ソレスタルビーイングの警備部門、その中でも選りすぐりの実戦部隊である自分達を、それも”最高機密兵器”と共に今回のヘリオポリス視察に同行させること自体が異例だ。

 

 ヘリオポリスでは極秘裏に大西洋連邦とモビルスーツ(MS)、機械仕掛けの巨大人型兵器を開発していることは職業柄軍事機密に触れる機会の多いクジョウも知っていた。

 まあ、共同開発とは名ばかりで、実質的には開発支援だ。

 

 それも当然であった。

 彼らの母国、オーブ首長国では10年以上前から既にモビルスーツの開発と運用を行っているのだ。

 プラント(P.L.A.N.T.:Productive Location Ally on Nexus Technology プロダクティブ・ロケーション・アレイ・オン・ネクサス・テクノロジー)、そしてその民兵組織であるザフト(Z.A.F.T:Zodiac Alliance of Freedom Treaty=自由条約黄道同盟)は、優秀な遺伝子調整者(コーディネーター)である自分達だからこそモビルスーツを開発できたと嘯いていたが、それは残念ながら事実とは大幅に異なる。

 

 そもそも、モビルスーツとは本来は宇宙も含む全環境適応汎用人型作業機の総称であり、少なくともこの世界線の歴史では実用化の先鞭をつけたのは公式記録ではオーブであり、また兵器転用もオーブが最初だった。

 

 まあ、正確には基礎概念は200年以上前、西暦の時代から既にあったし、初の実戦型MS開発は正確にはオーブという国家ではないのだが……まあ、それはいずれ明らかにしよう。

 

 公式記録によれば、人型作業機(レイバー)をベースに様々な環境に適応でき、尚且つ戦闘にも転用できるようにした最初の量産機”ティエレン”を実用化したのは15年近く前、シーゲル・クラインやパトリック・ザラ、プラント評議会議員に初当選する前だ。

 一応、バックグラウンドとしては、元々、オーブのある南太平洋の諸島では平地が少なく山岳地帯が多かったために車両より走破性(踏破性)の高い可動脚装備の作業機が求められていたり、また軌道エレベーター”アメノミハシラ”や”ヘリオポリス”など従来の建設用重機では作業困難な建造物の竣工が重なった為に急遽”真空でも極小重力環境でも運用できる作業機”が求められたことで開発の拍車がかかった。

 レイバーから機動外骨格作業機(モビルスーツ)という名称に変更されたのは、宇宙で人型作業機が展開されるようになってからだと言われている。

 

 そして、10年ほど前には初の第一世代の純戦闘用モビルスーツである”リアルド”や”ヘリオン”が登場していた。

 

 

 

 このような他の地球諸国だけでなくプラントすらも凌駕する”特異な科学力”を持つに至ったのは、当時既に巻き起こっていた世界各地でのコーディネーター排斥ムーブメントに逆行するようにオーブが世界中から優秀なコーディネーターを避難民名目でかき集めた……というのが”()()()()()()”だ。

 しかし、その真相を記すのは、まだいささかの時が必要であろう。

 

 そして、別の世界線ではスメラギ・李・ノリエガを名乗っていたクジョウが心配すべきことは別にあった。

 

(ヘリオポリスには正規軍の最新鋭機が既に試験配備されている筈……)

 

「つまり、それでもまだ足りない事態になることが予見されているってことよね……」

 

 今回エスコートした年下の上司は、自分以上に情報を持っているはずなのだから。

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 トレミーのブリッジから出たカガリは、ドッキングスペースの前で待ち合わせていた同行者との合流を果たした。

 

「ティエリア、ネーナ、待たせたな」

 

 カガリを待っていたのは、中性的な顔立ちの眼鏡の青年と赤毛の少女だった。

 分類上は、二人ともコーディネーターということになっている。

 まあ、広義な意味では間違っていないのかもしれないが……

 

「別に構わない」

 

 と少し不愛想な感じで返すのが情報型イノ……スーツ姿がよく似合う秘書役のティエリア・アーデで、

 

「いいよいいよ~。カガリ、暇があったらショッピング付き合ってくれるんでしょ?」

 

 と親し気に返すのが、今回は動きやすそうなマニッシュな服装の護衛役のネーナであった。

 ネーナは同性という事もあり、カガリと普段から同行する事も多いので、かなり気安げな感じだ。

 

「ああ。ランチぐらいならおごるぞ」

 

 立場的に同年代の友人が作りにくいカガリにとっても、ネーナは随分と気が置けない貴重な存在であるらしい。

 

 さて、見た目は10代のようなこの三人、果たしてどのような理由でヘリオポリスを訪れたのか……歴史は、かなり奇妙な方向へと転がり出すようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




00要素は、キャラもメカニックもとある理由からオーブに集中します。
キャラは00からの転生ではなく、種の世界線生まれ。

世界各国:「オーブって1国だけ異世界じゃね?」

ちなみにスメラギさんがスメラギを名乗らないのは、過去のトラウマが存在しない記憶である事と、ちょっとお国柄的に皇はマズいという配慮ですw


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