【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
ちょっと仕事で色々あって、肉体的にも精神的にもアウトな状態になってました。
お待たせして申し訳ありません。
(どうも、アスランは状況を軽く考えてる気がするな。現状認識が甘いというか)
それが、カガリの正直な感想だった。
”Gamma Emission by Nuclear Explosion Stimulate Inducing System”、”
元々は宇宙開発に熱心だったシーゲル・クラインの主導で平和的な目的、外宇宙探索のための宇宙船加速装置として作られた物だったらしい。
具体的には、宇宙船が展開したソーラーセイルに向けX線レーザーを照射するシステムで、大規模レーザー推進装置(外部加速装置)だったようだ。
”機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER”において、主役機のスターゲイザーガンダムが展開したヴォワチュール・リュミエールに外部からプロパルジョン・ビームの巨大版だ。
しかし、それがパトリック・ザラのナチュラル、いや”地球そのもの”に対する敵意と悪意により改悪されたのだ。
照射される放射線はエックス線からガンマ線に変わり、全体をフェイズシフト素材で補強する事により、膨大な爆圧にも耐えられるようにした。
おまけにミラージュコロイドで全体を覆い隠す念の入れよう……
そう、かつての外宇宙を夢見た加速用ビーム照射装置は、人類全体へ破滅をもたらす史上最悪の大量破壊兵器へと生まれ変わった。
「実際にこの持ち込まれた”人類殲滅用巨大原子レンジ”の仕様書から、オーブの科学陣が概算した予想破壊力は……”仮に6割の出力の照射でも強烈なエネルギー輻射と着弾時の衝撃、疑似的なガンマ線バーストに起因するオゾン層の破壊とその後の気象変動等の影響で、地球上の全生物の80%が死滅”だそうだ。言っておくが死ぬのは人間だけじゃないぞ? 地球上全ての生物が対象だ」
カガリは皮肉気に口の端を歪め、
「まあ、どこぞの魔
「ば、バカなっ!? 父上が、まさかこんな……」
否定しながらも顔を青ざめさせるアスランだったが、
「い、いや、これが実在するとしても”抑止力”とか……」
「はんっ。抑止力だぁ? 一体、何に対する? まさか今更、ユニウスセブンに対して行った核攻撃とか言いだすつもりじゃないだろうな?」
カガリは鼻で笑うと、
「その報復がニュートロンジャマーの地球への投下だったことを忘れたのか? 言っておくが、この”ジェネシス”とやらは、抑止力なんかでは立派な攻勢兵器、地球に撃ち込む気満々で開発されている大量虐殺兵器だ」
カガリは実に楽しそうに、
「つまり、パトリック・ザラはニュートロンジャマーの影響で死んだ5億人じゃ殺し足りないと思ってるのさ。コーディネイターだのナチュラルだの関係なく地球の生きとし生きる者全てを悉く焼き殺したいと考えてるんだよ」
ここで、原作の”ジェネシス”発砲の時の台詞を思い出してほしい。
『思い知るがいい、ナチュラル共! この一撃が、我等コーディネイターの創世の光とならんことを!!』
さて、ナチュラル、コーディネイターというのならば果たしてパトリック・ザラの頭に「地球在住のコーディネイター」は入っていただろうか?
「そ、そんな愚かな事を……」
絶句するアスランに畳みかけるように、
「別に不思議じゃないぞ? どんな絶望と狂気かは知らんが、人類全体の滅亡を願う奴なんざ歴史上、ごまんといただろう。パトリック・ザラが最初の一人でもなけりゃ最後の一人ってだけでもないだろう。そして、そいつを実行、完遂できた奴がいなかったから、結果として現在まで人類が生き残ってるってこったな」
そしてカガリは腕を組み、
「だが、人類はかつて滅亡の瀬戸際まで”
「……”再構築戦争(第三次世界大戦)”か?」
直ぐに回答するアスランに、カガリは少し感心したように、
「感心感心。ジョージ・グレン暗殺から始まる自分達の恨み節しか言わない常に被害者面のプラント人にしては、よく歴史を勉強してるじゃないか? てっきり、ザフトの人間は人類史はジョージ・グレンからしか知らないと思っていたぞ」
と軽く煽って……いや、本音か?を返してから、
「コズミック・イラ(C.E)と西暦には1世紀の空白期がある。再構築戦争は、そこまでの……歴史が、暦が途切れるほどのダメージを人類に与えたのさ」
☆☆☆
そう、原作”ガンダムSEED”と大きな差異の一つが、この世界の総人口、そしてその根本的な原因である”再構築戦争(第三次世界大戦)”にある。
”第39話 配信の方向性。そして情と熱、あるいはヒストリカル・ミッシングリンク”において、第三次世界大戦において人類は半減したとされる。
だが、この数字は必ずしも正確とは言えない。
厳密に言えば、「戦争の直接被害」において、半減したというのが近年の研究の結果だ。
その後に引き起こされた所謂”核の冬”や社会の崩壊による飢饉や疫病の蔓延により、ある統計によれば地球の総人口は、最悪の時代……
”20億人を
という研究資料さえある。
そうであるが故に原作で開戦前当時の総人口が150億人とされているのに対し、この世界線では”100億人程度までしか回復していない”のだ。
別の言い方をすれば、200年以上の時を経て……1世紀以上の”統計やまともな資料を遺せないほどの歴史の空白期”を超えてなお、ようやく”再構築戦争前の地球人口”を取り戻すに至った。
もっとも、昨年の4月1日を契機に再び5億人ほど減ったようだが……
「アスラン・ザラ、確かに人類に西暦時代より生き残ってる者はいない」
(ホモサピエンス以外なら、いるっちゃいるが。”
「だが200年前の戦争で何が起きたか、あるいは敵味方問わずにどれだけ死んだか、文明再生までどれほどの時間がかかったかの不完全でも資料は残っている。伝承されてるのさ」
そして、カガリは一旦言葉を切ると、
「さて、アスラン・ザラ……単純な問いかけだ。勢力を問わず、地球人類に確実に”再構築戦争を
カガリは問う。
「実際、もう撃つ撃たないの問題じゃない。既に地球人類殲滅可能な兵器を開発し、程なく保有してしまう事が既に問題なんだよ」
そしてむしろ軽い口調で、
「ましてや”
されど断定的に、
「その時点でプラントの在住者は、”
息を吞むアスランを温度の感じない瞳でカガリは見据え、
「例えどれほど時間がかかったとしても……ナチュラル、コーディネイター問わず、戦闘員・非戦闘員の区別なく」
確実に
前書きにも書きましたが、ちょっと仕事で色々あって、視力と胃腸とメンタルをやられて少しモラトリアムしてました。
前のようなペースで投降するのはちょっと難しそうですが、気長にお待ちいただけたら幸いです。
とりあえず、今回は”ジェネシス”解説回というかw
カガリ:「たった200年前に人類滅亡直前まで逝った星に、人類根絶用原子レンジ向ければ、そりゃあ普通は問答無用で皆殺し確定だろ?」
と突き詰めてしまえばシンプルな内容を、どうやら事の深刻さや現状認識がイマイチ浅いアスランに叩きつけた回という。
アスランも、この時点ではまだ心の奥底では「プラントのコーディネーターは被害者」って認識してそうなので、父親とその一味の”やらかし”を甘めに見積もってるみたいですよ?
執筆自体が久し振りになった為に中々感覚が戻らず、更新も遅くなりそうですがこれからも応援していただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。