【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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愚痴を言える同性の友人っていいよね……ってことで前半は割とほのぼの(?)回。
後半は、できる大人ならば考えないといけないこともあるもので……
あっ、もちろん新型機も出てきます。


※今回より試験的にAI生成の挿絵を入れてみました。
版権イラストとかを加工した物じゃなく、簡易的なものなので、似ているのかと言われれば似てませんが(苦笑)、ふいんき、ではなく雰囲気楽しむフレーバーになればと。





第112話 少女たちの語らい(流れ弾でファウンデーションの哀れ)、できる大人の憂鬱、そして時々Q-IFS 【挿絵入り】

 

 

 

「く、悔しいですわ。またしても1発も当てられませんでした。おにょれチョコマカと……」

 

 

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 ここはソレスタルビーイング本部のカフェテリア。

 どうやらむすっとした表情で”勝利のイチゴオレ”ならぬ敗北のカフェラッテを飲んでるあたり、本日もラクスが”順当負け”、本気=種割れ=クォンタム・サイコフレーム発動状態になったキラに「”本気になった僕”に勝てるわけないじゃないか(原作の対サイよりはソフト)」されたのだろう。

 ちなみに”フリーダム・ルージュ”の火力で「いいとこにいい感じで一発」入ったら、”ジャスティス・ソーディアン”でも割とダメージ判定を食らう。

 繰り返すが、それを知ってるから”本気”で相手をするキラだ。

 大人げないとは言わないでやって欲しい。じゃないとラクス、割と正確に当ててくるのだ。

 つまり、ラクスは「キラの本気を”()()()()()()()()()()()”程度の実力」を、シミュレーター上とはいえ、既に兼ね備えていることに他ならない。

 もしかしたらこのピンク、”ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ”ばりに撃墜200機超えのウルトラエースになるポテンシャルを秘めてるのではないのだろうか? 声質的に。

 

「あのねぇ~。見た目優男だけど、キラ君ってシスコンだけど軍だけじゃなくてウチや傭兵さんたちひっくるめたオーブ全体で、確実に十指以内に入る凄腕だよ? 私的にはついこの間モビルスーツにのったばかりの素人が、どうにかこうにか食らい付いてること自体が十分過ぎるくらい異常なんだけど?」

 

【挿絵表示】

 

 

 と常識的な文言を返すのは、何故か最近は愚痴の聞き役になる事が多いネーナ・トリニティ。

 年代が近いせいもあるのだろうが、本当にこの2人、ウマが合うと言うか波長が合うと言うか。

 そして、どういう訳か(お互いの居場所を脳量子波で確認してる訳でもないのに)エンカウント率が高めだ。これもまた相性だろうか?

 本日も、たまたまネーナが小腹がすいたので軽く新作スイーツでも突こうかカフェテリアにやってきたら、シミュレーションを終えてピンクの髪を広げて机に突っ伏していたラクスとエンカウトしたらしい。

 最近のラクスの行動パターンを何となく理解してしまってるネーナは大体事情を察したが、そこでスルーせずに声を掛けるあたり、ネーナからラクスに対する好感度は存外に高い様だ。

 よくよく考えてみると、この2人の共通項は、某ラノベ風に言うなら『彼女達は友達が少ない?』っぽい。

 ネーナはいざ知らず、ラクスに至ってはもしかしたら、カガリにエンカウントするまでは本当に同年代/同性の友人は皆無だったのではないだろうか?

 カガリは初期は友人枠になりかけたが、現在は恋愛対象なので友人枠から離脱だ。

 

「むぅ~。それでも悔しいものは悔しいんですの!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「ハイハイ。ねぇ、ラクス……アンタって本当に戦闘用の遺伝子調整(コーディネイト)受けてないの? ほら、私自身がにぃにぃズと一緒で戦闘向けの調整受けて生まれたからさ、どうにも不思議でさ」

 

 するとラクスはきょとんと、

 

「聞き及んでる限り、戦闘用のコーディネイトって訳ではなさそうですわね」

 

 過激なコーディネーター排斥が行われる国(地球上ではマジョリティ)で、公共の場でこんな話題を出そうものならタブーもいいとこだが、ここはオーブ、しかもやたらと濃い面々が集まるソレスタルビーイングだ。

 ぶっちゃけ、コーディネーターどころじゃないのがその辺にゴロゴロいる。

 

「ただ、最近聞き及んだところによりますと、わたくしには”アコーディオン”がどうとかって遺伝的因子が組み込まれてるとかなんとか」

 

 ラクス様、それアコーディオンじゃなくて……

 

「アコーディオン? 音楽系の因子かなんか? もしかして、ラクスが脳量子波を音として捉えるのとなんか関係してたりする?」

 

「う~ん……わたくしも詳しくは存じませんが、もしかしたらそうなのかもしれませんわね」

 

 哀れアウラ。輪をかけて哀れオルフェ……

 

 【悲報】ラクス様、コーディネーターなのにナチュラルで「アコードだか何だか知りませんけど」だった件について【ガチに興味なし】

 

 ファウンデーション組は泣いていいと思う。

 

「ま、いいか。理不尽に強いってのはアンタだけじゃないし。その代表格が我らがボス(カガリ)だもんね~」

 

 世の中には、戦闘用にチューニングされてるはずの同族(=ナノマシナリー・チルドレン)三人をモビルスーツ戦でも肉弾戦でもまとめてフルボッコし、ネームドの戦闘用イノベイドと互角以上に戦える”()()()()()()()()()()()()()()()()”が居るらしい。

 いや、演算リソースを必要に応じて戦闘に全振りするとか、生体イージス艦(メンタルモデル)かなんかなんだろうか? あの腹黒金獅子(雌ライオン)

 

「あら? そう思えば、カガリとお揃いみたいで嬉しいですわね♡」

 

「……ホント、ブレないわね」

 

「初志貫徹は恋する乙女の嗜みですわよ♪」

 

 フンスッ!と胸を張るラクスに、

 

「いや、それってもしかして『アンタの初志はどう考えても違うやろ』ってツッコミ待ち?」

 

「カガリ以前の初志などあって無きような物、実質0カロリーですわ」

 

「カロリー関係ないやろ」

 

 ついツッコミで〆るネーナであった。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 実はラクスが存外に強者側(特異なつよつよ脳量子波使いで、日頃からキラと鍛錬つんでりゃ、そら、まあ、うん)という事が判明したのも束の間。

 今度は視点を元祖空間認識能力異能者(これも恐らく脳量子波が関係している)に移してみよう。

 

「よくもまあ、これだけの短時間でちゃんとした形に仕上がったもんだ」

 

 アメノミハシラの軌道ステーション内にあるモルゲンレーテの格納庫で、ムウは感心半分、呆れ半分で新たな愛機”ドレッドノートΧ(カイ)を見上げていた。

 

 実際、外見も中身もそれなりにいじられているのだ。

 特徴とも言えるビームシールド・バリアラインが形成できる4基の有線電力供給型ドラグーンを備えたいわゆる”χユニット”は、円盤部分に外部受電アンテナ機能が追加された以外は大きな変更はないが、ドレッドノート本体は……

 

 ・コックピット、インターフェース周りはオーブ軍準拠(大西洋連邦のGAT-Xシリーズとほぼ同じレイアウト)に入れ替えられ、また頭部に納められていた範囲型ニュートロンジャマー・キャンセラーは取り除けられ、動力炉もひっくるめてキラ謹製の複合核動力システム”NBSCハイブリッド・パワーパック”に丸ごと入れ替えられ、出力/信頼性共に向上した。

 

 ただ、流石に”クォンタム・サイコフレーム”の実装はされていない。

 無論最大の理由は、「オーブ(ないしソレスタルビーイング)の門外不出の技術」だからだ。ぶっちゃけ機密レベルは疑似太陽炉より上だ。

 だがそれよりも現実的に問題なのは、「ソレスタルビーイングの施設以外ではまともにメンテも調整もオーバーホールもできない」事だろう。

 パイロットごとの脳量子波にパーソナライズして同期同調させるのだから、そもそもがそれなりに繊細なシステムで、そこまで面倒な通常メンテが必要ではないが、機材やノウハウがない部門が扱える代物ではない。

 

 なので、大西洋連邦に渡す機体、ムウの”ドレッドノートΧ”に加え、ナノマシナリー・チルドレンでそれなりに脳量子波を強化されている舎弟トリオの愛機にも、”クォンタム・インタラクティブ・フィードバック・システム(Q-IFS)”というクォンタム・サイコフレームの下位互換ユニットが操縦サポートシステムとして搭載されている。

 無論、全体的にブラックボックス化されているが、情報量が控え気味だが個人や機体に応じたインタラクティブ・フィードバックが自動最適化され、学習機能、自動診断機能、ソフトウェア的な意味での自己修復機能やオートデバッグ機能が盛り込まれ、基本的にメンテフリー機材となっていた。

 特にこのQ-IFS、オルガ達のようにナノマシンを入れて全身に行き渡り疑似的な副脳を形成するパイロットにはより恩恵が大きく、例えば自動あるいは任意に網膜に情報投影したり、高G環境での負荷チェックと体内ナノマシンとの連動でブラックアウトなどの生体異常の抑制や活性補助など抗G薬物などに頼らずとも付与したりと割と多方面で便利に機能するようだ。

 単純に「C.E版のナデシコ系IFS」とイメージしてもらえば問題ない。

 ちなみにQ-IFSは現在、「とりあえずクォンタム・サイコフレームを元に既存技術だけで組んでみた」系の代物、言ってしまえば試作品で、大西洋連邦(というかアズラエル)の許諾の元、ムウとオルガ達にはモルモッ……テストパイロットを引き受けてもらってる契約になっているようだ。

 

 

 

 流石にPS素材の外装甲は時間の関係で換装されなかったが頭部機銃は、フリーダムやジャスティス同様にオーブ標準の30㎜液体装薬機関砲に変更。

 手の平の電源ソケットは、ザフトの物に加えオーブ/大西洋連邦共通規格もつかえるユニバーサル・ソケットに変更。

 ビームライフルは、手持ち武装の変更で不要となったフリーダムとジャスティスの物をそれぞれ転用し、片手に1丁づつもつスタイルが標準となる。また、未使用時は腰の後ろに背中合わせで銃口を下に向けるようにマウントするようだ。

 また両腰のXM1”プリスティス”ビームリーマーはエネルギーを食うわりには使い勝手の悪さから撤去され、代わりにエールストライカーのビームサーベルを片方に一振りずつ装着するサーベルラックに変更された。

 左腕に装着する標準盾のMA-MV04複合兵装防盾システムは実用性がイマイチという理由で廃止となり、フリーダム・ルージュ同様に両腕にモノフェーズ光波防御帯をシールド状に平面的に発生させる”アルミューレ・リュミエール・バックラー”を装着するダブルバックラー仕様に変更された。

 また、手首内側には緊急展開武装としてオーブ軍モビルスーツ標準装備と言えるプラズマソード発生機能付きソニックブレイドを仕込んである。

 

 ラクスのフリーダム・ルージュやキラのジャスティス・ソーディアンに比べれば改造の物足りなさを感じるかもしれないが、ドレッドノートが元々は廃棄予定の実験機をちょろまかした物だと考えれば、限られた時間でここまで実戦仕様に仕立て上げられたのは立派といえる……というか、モルゲンレーテ社の技術陣もソレスタルビーイングに負けず劣らず非性的な意味での変態揃いなのではないだろうか?

 

「しかし、いよいよオーブともお別れか。長かったような短かったような」

 

 そう、ドレッドノートΧがロールアウトしてしまえば、一足先に任官したナタル同様にムウの所属は、第8艦隊旗艦”ドミニオン”になる。

 厳密には、ハルバートン提督直轄のドミニオン・モビルスーツ隊の隊長を任されることになっていた。

 つまり、”ボアズ”攻略戦からは外れ、再びオーブ勢力と合流できるのは、生き残っていればヤキン・ドゥーエ戦という事になっていた。

 

「名残惜しいですか?」

 

 気がついたらそれなりに長い付き合いになっていた担当技官に、

 

「まあな。でも、俺はまだいいんだよ。大人だから、出会いと別れの繰り返しが人生だってのを知ってるからさ。だが、部下……オルガ達がなぁ」

 

 パナマへの降下作戦における指揮能力が評価され、ムウはドミニオンにおいてカガリの舎弟トリオ、ナノマシナリー・チルドレンの三人を率いる事になっていた。

 現在、大西洋連邦の核動力機はムウのドレッドノートΧとロールアウト間近のオルガ、クロト、シャニの乗機だけだ。

 運用の兼ね合いもあり、この配置には納得しているが……

 

「ほら、連中って妙にキラやニコル、シャニは特にラクスの嬢ちゃんに懐いていただろう?」

 

「そういえば、フラガ少佐の引率の先生っぷりも随分と板についてましたね?」

 

 クスクスと笑う技官に、

 

「それを言うなって。それでも今は戦時、これも人生経験だと割り切ってもらう他はないか」

 

「お優しいんですね?」

 

「優しくできるうちくらいはな。むしろ、俺はこの先の連中のメンタルケアを考えると頭が痛いさ」

 

 ムウは少し寂しそうに笑い、

 

「戦場で死ぬのは歳の順じゃない。むしろ、若くて経験のない連中から、ちょっとしたことで死んでゆくもんだからなぁ」

 

 『死んだら、優しくも厳しくもできないだろ?』という言葉を飲み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、少しだけ本編で描かれる事はないだろう補足を許してほしい。

 本来の運命から大きく逸脱したカナード、そして、ある意味順当にムウの乗機となったドレッドノート……

 ならば、本来の持ち主でもあるプレア・レヴェリーはどうなったのか?

 

 安心してほしい。今は、ソレスタルビーイングの施設でテロメア異常の治療を受けながら、穏やかに静養している。

 ドレッドノートが、なるはずだった”Xアストレイ”から”ドレッドノートΧ”に切り替わったように、彼もまた短くはない時間、原作と異なる人生を歩むことになるのだろう。

 その運命がどのような物になるかは、今は誰にもわからないが……

 ただ時折、彼の病室を見舞う客に傭兵組織”サーペントテール”の一員で最年少の、風花・アジャーの姿があることは付記しておきたい。

 この2人、存外に長い付き合いになるのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




一応、カフェテリアでの格好はラクスはシミュレーションの邪魔にならないように原作でもやってたポニテにして、オーブオレンジのフライトジャケットを羽織ってる感じ、ネーナはパイスーと似た色合いのトレーニングウェアですかね?

ピンクと白が¥の組み合わせが好きって、意外とネーナは少女趣味?

という訳で挿絵初挑戦。
雰囲気づくりの一助になればって感じです。
まだ全然、ソフト使いこなせてないので、精々「※この画像はイメージです」ってことで、足りない部分は脳内補完していただければと。

実はラクス様、思ってた以上に強者側だった?
つまり、キラが本気=覚醒(SEED)モードのキラとバトってたというオチでしたw
いや、サーシェス教官と模擬戦やってた時も、普通にSEEDってましたし、もう自由に発動できるのかも。
でラクス、十中八九、キラに引っ張られる形で共鳴覚醒(SEED)を無自覚で起こしてそうです。

そしてムウさんと新しい愛機の”ドレッドノートΧ”。
クォンタム・サイコフレームとQ-IFSの違いは、Q-IFSが簡易版というだけでなく、クォンタム・サイコフレームは起動したならばモビルスーツのトータル・メインコントロール・システムになるのに対して、Q-IFSは「あると嬉しい(特にナノマシナリー・チルドレン)便利なサブコントロール・システム」って感じです。
また、基本Q-IFSはメンテフリーで作ってあるというのもムウや舎弟トリオには嬉しい仕様かも。

さて、”ボアズ戦”の準備も残すところあと数話。
果たしてどんな機体が出てくるのか?

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