【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
戦時下であれば尚更。
オルガ達の機体説明は軽めに、ニコルとカナードの機体は伏線回収。
あと、ちょっとだけ後半は日常(かな?)パートを。
”オーロラ・カラミティ”
”ストーム・レイダー”
”ミラージュ・フォビドゥン”
以上の3機は、『第79話 「極光の災厄」、「嵐の襲撃者」、「禁断の蜃気楼」……キラ、ついに君も”あちら側”の仲間入りかい?』で示された通りの仕様で、核動力機としてキラの監修のもとで強化改修され、次々にロールアウトされた。
一部の仕様変更はあったかもしれないが、大きな変更点は前話にも出てきた”クォンタム・インタラクティブ・フィードバック・システム(Q-IFS)”というクォンタム・サイコフレームの下位互換ユニットが操縦サポートシステムとして追加された事ぐらいか?
・カラミティ&オルガ→弱点の是正(防御力の強化と格闘武器の付与)
・レイダー&クロト→長所の強化(主兵装の強化と一部の兵装をより近接機動戦に向くよう変更)
・フォビドゥン&シャニ→新装備による戦術の追加(ミラージュコロイドのステルス機能を追加)
という基本方針は変わらない。というか、そうなるようにキラが全力で仕上げた。
キラにとり、彼らもまた友人なのだから。
「”ブリッツ・天”も間に合って良かったです。キラさん、お疲れ様です。そして、ありがとうございました」
礼儀正しく深々と頭を下げる友人にして可愛い後輩枠(ウ○娘風に言うならマルゼン&チヨノオー、エアグルーヴ&ドーベルみたいな感じか?)のニコルに、キラは少し疲れ気味の苦笑をしながら
「あはは。そこまでのお礼はいいよ。これも僕の”お役目”、給料のうちって奴だから」
ニコルの愛機”ブリッツ”も動力を”NBSCハイブリッド・パワーパック”に換装して核動力化。
『第83話 邂逅する声がよく似た少年二人 ~キラ、改めてヤベー奴認定される(今更?)~』で開発が示唆されていた”アレ”だ。
「”Nブリッツ・天改”……それにしてもよくここまでの大改造を、これだけの短時間でこなしましたよね?」
「言うほどの大改造じゃないよ? 基本、”ブリッツ・天”の動力を乗せ換えて装甲を張り替えて、いくつか装備を変えただけだし」
半分くらい呆れてるニコルに、キラは事もなげに返すが……普通にそれは大改装なのでは?とツッコミを入れたくなる。
お約束の核動力化は今更だが、キラが着目したのは「ミラージュコロイド・ステルスとPS装甲を併用できないこと」だ。
なので、
『核動力化でエネルギーゲインに余裕あるんだし、軽量装甲板をかぶせて、ミラージュコロイド纏わせるようにすればいいんじゃないかな? 不要な部分の装甲板外せば多少は重量増を相殺できるし』
と、”PS装甲をインナーアーマー化する”方針を立てた。
「時間があれば、可変電圧式のVPS装甲を改造して表層電荷をいじってミラージュコロイド定着させたり、”ミラージュ・フォビドゥン”のデータを流用してミラージュコロイドをゲシュマインディッヒ・パンツァー化出来るようにしたりしたかったんだけど……」
さすがのキラでも、そこまでの改造は他の仕事を抱えながらは無理だったみたいです。
何となく……そう、何となく”
「あっ、でもゲシュマインディッヒ・パンツァーとまではいかなかったけど、非ステルス状態のミラージュコロイドを格子状配置にして積層、疑似的にラミネート装甲化してビームを熱分散させる仕組みは試しに作ってみたよ? 副次効果で機体の排熱にも使えるようにもなってるんだ」
絶対、このアイデアの技術協力してるの
確かにフェイズシフト素材の第一人者ではあるけど、ラミネート装甲やミラージュコロイドにも間違いなく詳しい。
理屈はどっちも基本的に同じで、ミラージュコロイドに熱を分散吸着させ剝離散布することで強制排熱するってことなんだろうが……あれ? それってどこかで聞いたことあるような? 具体的には”MEP……
いや、それはともかく「ちょっと試しに作ってみて」できる物でも、できていい物でもない気がする。
「強いて言うならば、”ツインメリット・ミラージュコーティング”とかになるのかな? ビーム防御と排熱を兼ねた」
他の改造点は、第83話で開発が示唆された、各部がビームパイルバンカー機能を追加した”マガノグレイプニール改”にアップグレードされている。
「ニコル君、そういえばブリッツ本体が非ステルス状態でも、マガノグレイプニールだけステルスかけて飛ばすなんてこともできるようにしたから、創意工夫してみてね?」
「はいっ!」
と良い返事を返すニコル。
他にもお約束のように”トリケロス”攻盾ユニットにモノフェーズ光波防御帯シールドが追加されている。
背部はストライカーパック対応なのは相変わらず。
そして現在、ブリッツは”マルチプルアサルト・ストライカー”を装着していた。ただし、バックパックのみでコンボウェポンポッドやビームブーメラン、ロケットアンカーなどは装着していない。
ステルス・モードを使わないことを前提だが、核動力化による余剰出力の大きさ(なので外付けのバッテリーは不要)と、ブリッツは元々手持ちの武装ではなく腕への固定武装を前提に設計されていたここと相まって、割と相性の良いストライカーパックだった。
ニコルがストライカーパックの中でも重装備のマルチプルアサルトを選択した理由は、明らかに”ボアズ”攻略の大規模戦を想定しているからだろう。
☆☆☆
さて一方、核動力化されたもう1機のGAT-X第1期シリーズ、”Nストライクカスタム・カナード”はどのような機体だろうか?
”フリーダム・ルージュ”同様、両腕に”アルミューレ・リュミエール・バックラー”を両腕に装備するのでダブルバックラー仕様。
両腰には、”オーロラ・カラミティ”と共通装備である115㎜フォールディング・レールガンとビームサーベル・ラックの複合装備、そうあの「フリーダムのレールガン・ユニットのオーブ版」である。
そして、背中に装備するのは初期生産型が完成したばかりの”カラミティ・ストライカー”パック。
”マルチプルアサルト・ストライカー”からアグニと対艦刀を外し、代わりに125㎜連装高エネルギー長射程ビーム砲”シュラーク”を装備したものと考えると分かりやすい。
”マルチプルアサルト・ストライカー”同様にエネルギー消費の多いストライカーパックだが、核動力機なら問題ないだろう。
そして、手持ちの装備は新開発の”試製71式多目的ビーム・マシンガン”。
元々、”ハイペリオン”が標準装備していたパワーセル式のビームサブマシンガン”ザスタバ・スティグマト”をベースに掌ソケットからの電力供給+大容量コンデンサーを内蔵。不要になった弾倉ユニットや附随装備を取り外し、代わりに175㎜グレネードランチャー(デュエルのライフル銃身下に付いてるアレ)とバヨネットとしてオーブモビルスーツ標準のプラズマソード機能付ソニックブレイドを装着しているというモビルスーツ用銃器だ。
カナードは、これを左右の手に1丁ずつ装備することを好む……相変わらず、シンメトリーなアセンが好みのようだ。
ただ、この試製ビームマシンガン、割と後に開発されるオーブ・モビルスーツ用火器に影響を残してゆくことになるようだ。
例えば、現在開発されているオーブの次期非核動力/非GN-Tの通常動力可変モビルスーツ(ドクトリン見直しによるオーブ版ハイローミックスだろうか?)の主武装はビームマシンガンと200㎜リニアガンを組み合わせた”複合ガンポッド”で、この試製ビームマシンガンと現行オーバーフラッグの複合ライフルのちょうど中間のような設計らしい。
そして、その肝心の乗り手のカナードはどうしてるかと言えば……
『キラ、ニコル、いつまで駄弁ってる。そろそろ乗り込まんと、俺一人で模擬戦、始めるぞ』
と既に愛機に乗り込みスタンバってるようだ。
そう、ここはモルゲンレーテの演習場。
オルガ達舎弟トリオは、ムウの待つ”ドミニオン”への正式配属、そしてキラとニコルはモルゲンレーテから軍への出向という形で正規に、カナードは傭兵契約という形で”アークエンジェル”への配属となる為、こうして実機を使っての模擬戦は今日で最後だ。
「わかってるよ、カナード」
(次に全員で生きて会えるかは、誰にもわからないんだし)
「じゃあ、そろそろ行こうか? ニコル君」
「ええ。キラさん」
「ん?」
「また、みんなで一緒に遊べるといいですね」
それが簡単ではないことは、キラにもニコルにも分かっていた。
2人の少年は、既に戦場の洗礼を受けて久しいのだ。
そして、撃墜数から考えて今や立派なエースだ。
だからこそ、戦場ではいともあっさり、命が爆ぜ消えることを理解していた。
それでも、
「うん。本当にそう思うよ」
そう様々な想いをよせて返し、二人はそれぞれの愛機へと乗り込む。
その日、アークエンジェル隊とドミニオン隊の核動力モビルスーツを用いた”3on3”形式のチームバトルは、その機体特質の確認や連携の確認も兼ねて、白熱しつつも非常に有意義なものであったらしい。
この経験が少年たちの生存率を1%でも引き上げることを願わずにはいられない。
☆☆☆
「お帰りなさい♡ キラ君♡」
「ただいま。マリューさん」
年上なのに可愛らしい妻の玄関でのお出迎えに、ぎゅっと抱擁したまま、その感触を手放すのが惜しすぎて、中々腕を解こうとしない。
ちなみに母のカリダさんが「ご飯冷めちゃうでしょ!」と呆れ声で呼びに来るまでマリューの解放(?)はなかったらしい。
絶対、クンカクンカすーはーと深呼吸してたな
ともあれ、ようやく仕事を一通り終えられたキラは、その日、数日ぶりに帰宅できただけでなく、久方ぶりに数日の休日を取ることができた。
とはいえ、溜まった年休はとても消化しきれないので、戦争が終わったらまとめて取ろうとか考えている。
そして、その短い休暇で……
オルガ達が”アメノミハシラ”でドミニオンへ戻る前日、壮行会も兼ねてキラの家でバーベキュー・ガーデンパーティーが開催された。
主催はキラの両親に、まだお腹は目立ってないがマリューとキラ。
オルガ、クロト、シャニに加え、ニコルも恋人兼婚約者のヒリングをエスコートして参加。
更にヤマト家のお隣のアスカ家からパパンは仕事で無理だったが、準備のお手伝いに参戦したアスカママとシン&マユ兄妹もお呼ばれ。
後半には、忙しい合間を縫って、カガリ&ラクスもでっかいホールケーキと山盛りフルーツを手土産にして参加。
オルガとクロトは「(今度戦場で轡を並べたら)アネゴにいいとこ魅せちゃる!」と宣言。
シャニはラクスになでなでされて、いつもの幼児退行の”たれシャニ”状態に。
それを微笑まし気に見るニコルとヒリング。
カナードは仕事があると一足先に宇宙へ上って不参加だったのが、キラとしては少し残念だ。
もっともカナードの性格を考えると、暇でも素直に参加したか少々疑問だが。
現在、まだ”答え”を出しきれてないアスランは、彼の立場もあり流石に誘えなかった。
ともあれ……
それはとても賑やかで、和やかで、穏やかな楽しい時間だった。
そう、戦時下ではきっと宝石よりも貴重な。
そしてこの時、確かに少年たちは生まれや陣営などの数々のしがらみを飛び越えた友情で結ばれた”友人”だったのだ。
この時代、それは何よりも尊いのかもしれない。
願わくば、この時に取られた集合写真の誰しもが欠けず、この戦争で生き残らんことを。
ようやくワンオフ新型モビルスーツの開発ラッシュという名前のブラック・デスマーチが終わり(ほら、オルガ達やニコルとカナードの機体もロールアウトしたし)帰宅できたキラ君w
ちなみにNアストレイ・ハイペリオンは開発主任がエリカ・シモンズ女史なので、それに関するキラの仕事は「困ったときのサポート要員」くらいです。
今回、一応マリューさんのAI生成イラストを使って挿絵にしてみたんですが……まあ、似てる似てないは作者AI初心者につき問わないでいただけるとありがたいですw とりあえず作中の雰囲気を感じる一助になればと。
部屋着のマリューさんとか
【挿絵表示】
まあ、こんな可愛い奥さん待ってたら、寄り道なんざせず一刻も早く帰宅したくなるわな~とw
やっぱりデスマーチ中(特に帰宅できない日は)かなりストレスフルだった模様w
そりゃあカガリに泣きつくわけだと。
キラ(デスマーチ中):「年上なのにとっても可愛くて、甘えん坊で、おっぱい大きくてそれに比例した包容力があって、すっごくいい匂いがして、大型犬みたいな穏やかな人懐っこさがあって……マリューさんに会いたい会いたい会いたい」
とか原作だと4年後くらいに言ってそう(相手は違うけど)なことを徹夜明けで朦朧とした意識で壁に向かって呟いていたとかいないとかw
まあ、再会できるとは思うんですが……
原作と違ってオーブ単独攻略となったのでムウさんや舎弟トリオはボアズ戦に参加せず。
それが盤面にどう影響するのか?
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いや、せっかく執筆再開したのに、最近の猛暑で睡眠時間と精神力が削られて(泣