【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
という訳で、この第7章はこの話がラストエピソードになります。
「いや~、正直絶対に間に合わないと思ってたけど、結構何とかなるもんだねぇ」
そうアサギ・コードウェルが見上げるのは新たなる愛機。
「いや、ホントホント。一時期、バグとエラー祭りになったときはどうなる事かと」
「キラ君、あの時、応援に来てくれたよねぇ~。ニコル君も引きつ連れて♡」
と相槌を打つマユラ・ラバッツとジュリ・ウー・ニェン。
そう、原作ではオーブ三人娘やらアストレイ三人娘と呼ばれ、この世界線ではオーブ軍に密かに存在するとされる腐女子会の
何気にBLネットワークで、ジャンク屋組合や謎の同人組織(?)である”ターミナル”とも繋がりがあるらしい。
まあ、そんな割とどうでもよい伏線はさておき……
「あなた達、結構好き放題言ってくれるわね?」
そう呆れるのはモルゲンレーテ社の誇る(常識人枠の)技術者、モビルスーツ設計者としての才覚を発揮する”エリカ・シモンズ”女史である。
そうシモンズを開発リーダーに、三人娘がテストパイロットを務め、アスカパパやキラの手も入ったモビルスーツ。その名も、
”Nアストレイ・ハイペリオン”
そう、『第63話 キラと”社畜部屋(笑)”、そしてハイペリオン&アストレイの将来像?』にて開発が予定された、「核動力搭載用にプロト・アストレイのフレームを強化したNアストレイ・フレーム」、「キラ設計の複合核動力、”NBSCハイブリッド・パワーパック”」、「ハイペリオンの機体全体を球状のモノフェーズ光波防御帯で覆う”アルミューレ・リュミエール”」、「カラミティの125㎜連装高エネルギー長射程ビーム砲”シュラーク”」という要素を融合させた、高い火力と防御力を持つ重装モビルスーツだ。
そもそもこの世界線のプロト・アストレイは「大西洋連邦の持つ技術とオーブのモビルスーツ・テクノロジーの融合」を目的に開発されたテスト機だった。
その為、原型機から高い拡張性や発展性の余地があるよう設計されていた。
そこで沸いたのが、モノフェーズ光波防御帯を標準装備したユーラシア連邦で開発されたモビルスーツ”ハイペリオン”のオーブ入りだ。
政治取引が色々あったのではあるが、技術的な話に絞れば、「電力消費が激しすぎて核動力化しない限り実戦では使い物にならない稼働時間の防御帯」と「核動力化するにはあまりに脆弱な機体」こそがハイペリオンという機体だった。
頭を抱えたのはオーブ技術陣で、「モノフェーズ光波防御帯の素性の良さは認めるが、それに見合った核動力機を設えんと話にならない」という結論にいたり、開発がスタートしたのが「核動力化した強化アストレイに、モノフェーズ光波防御帯を組み合わせるモビルスーツ」、即ち”Nアストレイ・ハイペリオン”だ。
これも中々に一筋縄ではいかなかったが、前述の通りプロト・アストレイの段階で、「オーブ版のGAT-X105ストライク」のような機体だったことが功を奏した。
同じくモルゲンレーテで行われていたストライクカスタム・カナードの核動力化と情報を共有、並行開発することで効率化を図り、ボディはいち早く完成した。
基本は、”Nストライクカスタム”と大きく変わらない。
キラが設計した複合核動力”NBSCハイブリッド・パワーパック”、両肩と腰の後ろにはエールストライカーを参考に開発された可動式高機動スラスターユニット。
だが、”ハイペリオン”でやたらと問題となったムーバル・フレームや装甲は、プロト・アストレイをブラッシュアップしたオーブらしい手の込んだ物が使われていた。
コックピットや核分裂炉周辺などの重要部分の内部装甲や関節部やその他の高負荷部分にはTP装甲がふんだんに使われ強度を高めている。
そして表面装甲には”ヴァリアブル・フェイズシフト装甲(VPS装甲)”が、他の機体に先駆けて試験導入されていた。
TP装甲は衝撃やダメージ、負荷がかかるとセンサーと昇圧コンデンサーによりディアクティブモードから一気に指定強度までフェイズシフトする。
”VPS装甲”は、このTP装甲で培われた「センサー制御の通電による強度変化」を参考に、同じくセンサー連動で自動的に、あるいはパイロットなどの任意で変圧通電を行い、フェイズシフト材の強度可変を起こすという物だ。
これにより接敵しない巡航状態ではディアクティブではなく最低限のフェイズシフト強度の高燃費(低電力)モード、戦闘時には通常の戦闘強度、それこそ耐ビーム処理された高威力物理弾でモノフェーズ光波防御帯を射貫いてくるような相手には、赤色系の最大強度モードと戦況によって戦術的強度変更が「戦っているその場で、即時に可能」となるのだ。
”戦闘中に装甲強度を望むように変えられる”意義は、存外に大きい。
現代戦に例えるなら、敵の戦車砲やミサイルなど武器に応じて装甲の厚さがその場で瞬時に変えられるようなものだ。
またVPS装甲の導入で強度維持が簡単になったため、一部の装甲にはリニアスライド式の分割装甲の概念が導入されている。
まあ、VPS装甲にせよリニアスライド分割装甲にせよまだ試験導入段階であり、そうであるが故に防御力も安全性も高い”アルミューレ・リュミエール”と並列搭載による実戦テストとなった。
言うまでもなく、VPS装甲の開発主任は、フェイズシフト素材の
妊娠発覚で在宅ワークメインに切り替えながら、キラもよく使う
年上なのに可愛い系の美人で、最近は義母となるカリダさんの体に無理がかからないレッスンでメキメキ家事技能も上昇中。
おまけにこれだけの才媛ときたら、キラが一途に入れ込み、嵌まり込み、最近は安定期になるまで本番は自重してるがハメまくってしまうのも、まあ納得だ。いや、キラ自身の帰宅率は今のところ、かなりブラックだが。
さて、話は大分ずれたが……母体の核動力化により使用時間制限の外れたモノフェーズ光波防御帯”アルミューレ・リュミエール”に組み合わされる武装は、オリジナルのパワーセル式の”フォルファントリー”ではなく、核動力対応に調整された背部に聳える2門の125㎜長射程ビーム砲”シュラーク”、手持ちの標準武装はストライクの標準ビームライフルのライセンス生産版で、消費電力の小ささの割には威力が高い”71式ビームライフル”。
また原作では70式とされていたが、核動力対応改良により今年が正式採用の”71式ビームサーベル”を腰のラックに懸架。
頭部には他のオーブモビルスーツでも標準装備の30㎜液体装薬式機関砲、手首には同じく標準装備のプラズマソード機能付ソニックブレイド。
ただ、掌の電源ソケットがオーブ/大西洋連邦共通のそれなので、”バズーカ・ストライカー”からの流用で、核動力機用に予備バッテリーなどが外され若干小型軽量化した”350㎜リニアバズーカ ゲイボルク・コンパクト”が正式オプションに設定されている。
おそらく、アサギ達は片手にビームライフル、片手にリニアバズーカで出陣するのではないだろうか?
とまあこれが、”Nアストレイ・ハイペリオン”の概要。
防御を最優先、火力も高い重装モビルスーツで、機動性はそこまで高くないが生存性は極めて高いだろう。
少なくとも流れ弾に当たって死ぬことはなさそうだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「八月も、もうすぐ終わりか……」
(とりあえず、”意味のある時間に用意できる手駒”は、大体揃えた……)
「後は、”差し手”である私が使いこなせるかだけ、だな」
”ボアズ攻略作戦”の準備進捗状況を確認しながら、自分の執務室でカガリはそう独りごちる。
今回の作戦、幸か不幸か軍属から一時的に「軍への復帰」扱いとなり、大将待遇ではなく正式に”カガリ・ユラ・アスハ
それについては文句はない。
今回の作戦、順当にあるいは順調に運べば、攻略戦の中盤以降は「軍への協力者として」ソレスタルビーイングが大きな役割を担うことになる。
たしかにオーブにおいてもその特異性が際立つ武装集団を十全に引き入れるのは、立場的にも実績的にも自分だけだろう。
(流石に疲れてきたな)
空間立体投影したスクリーンをいくつも見ながら、事案を並列処理していたため最古参の情報型ナノマシナリー・チルドレンを自負する自分も、流石に脳性疲労を感じるようになった。
まあ、要は糖分不足だ。
カガリ・ユラ・アスハという人物は、端的に言ってホモサピエンスの中では”超人”の部類に入るだろう。
劇場版ナデ○コの”
体の成長に合わせて、段階的に投与量が増やされたとはいえ、適合率が高すぎる……ありていに言えば特異体質だろう。
(
そう評されても、当のカガリとしてはどうもピンと来ない。
なまじリボンズと近いせいと、最近、徐々に恋人と認識しつつある存在が特異なピンクの歌姫と、更にはパイロットとエンジニアを天秤にかけてどっちの皿がが上下するかわからない人類の上澄みめいた優秀な可愛い弟が比較対象になってるせいか、そこまで特殊で特別な存在だとは思えないのだ。
(普通でないことは自覚しているが、な。これでも)
だが、逆に言えばその自覚はそこまでの物だった。
「カガリ、根を詰めすぎてはいけませんよ?」
ティーポットとザッハトルテを1ホールごと運んできたのは、件の髪の毛も最近はその中身もピンク、本日の配信を終えたらしいラクスだった。
というか、(カガリに会うために)シャワーでも浴びてきたのか、全裸に薄手のバスローブを羽織っただけという煽情的な格好だった。
しかも気崩してるというか、前が思い切り開けてるし。
どうやらラクス、元々あったかどうかも怪しい自重という言葉を、いよいよスペースデブリにしてプラントへ向けて全力で投げ返したらしい。
「たしかにそろそろ休憩を取るべきタイミングだな」
そう呟きながらティーカップを手に取り、
「ありがとう。ラクス」
「♡」
(ちょ、超絶王子様スマイルいただきましたわぁ~♡)
カガリは本当にズルい
何気ない仕草一つで、自分をずぶずぶと深みにはまらせてゆくのだから。
とっくに戻れなくなってる自覚もあるし、戻る気もないが……
(カガリの愛おしさは、まるで底なし沼のよう……)
堕ちた自分は抵抗する間もなくどんどん引き釣りこまれ、しかもそれが苦痛ではなく快楽なのだっ!
(だから、もっと堕ちたくなる……)
もっともっともっともっともっともっともっともっと
もっともっともっともっともっともっともっともっと
煮詰めた愛は、底なしに堕ちながら腐り発酵し変質し、より深みと重みを増してゆく。
「カ~ガリ♡ 休憩ですのよね?」
「ああ」
”ふぁさ”
バスローブが滑り落ちた。
産毛のような薄いアンダーが、辛うじて髪の毛と同じ色だということが証明された瞬間だった。
「”わたくし
その目はかつての清純なアイドルと呼ばれた面影はない。
ただ狂おしいまでの情愛が渦巻き、それがねっとりと絡みつくように媚びるのだ。
「自分を玩具として差し出すか? ふふっ……可愛い奴だな」
そう手招きするカガリ。
ラクスは、悦楽に身を任せる期待に肢体を火照らせ、この上なく幸せだった。
本日の恋愛頭脳戦……改め恋愛肉弾戦、脳味噌疲れ気味のカガリへの奇襲を成功させたラクスの勝利であるようだ。
ラクス、精神コマンドで”捨て身”とか持ってそうだな~と(挨拶)
いえ、最近濃厚な
自ら進んで捕食されに来る被捕食者って、それもまた捕食者のような気が(哲学
図的には、「ライオンに喰われに来るカービ○」とかでしょうか?
ヤバい娘のパターン
カガリ→体内ナノマシの量がヤバかった。人間の限界量入れてるのに、味覚障害とか不具合なく、むしろ健康優良児。リボンズ曰く『あれはあれで人外枠』というお墨付き。
ラクス→普通に行動と発言がヤバかったw(挿絵参照)
そして、”恋愛肉弾戦(笑)”の勝者はラクスですね~。カガリが珍しく
果たして喰われたのはカガリかラクスか……
それはともかく、登場を予告していた”Nアストレイ・ハイペリオン”と、そのパイロットたる三人娘が再登場です。
まあ、これだけ”固い”モビルスーツに乗ってれば、原作ばりの死角からの不意打ちぴちゅんとかで落とされる事は無いでしょう。
というか、ザフトのモビルスーツに限れば落とせる可能性があるのは、クルーゼくらいかも……
とにもかくにも、宇宙ステージに向けた下準備はこれにて終了。
次章からは、本格的にボアズ攻略に絞った流れにしてみようかなと。
ラストに向けて残り2章、エピローグや後日譚を独立させても3章といったところ。
先は短いようで長いですが、最後までお付き合い下されば幸いです。
これからもどうかよろしくお願いします。