【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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今回は、とても運命が変わった娘、変わっていくだろう娘の登場回です。
今回も00側での伏線回収です。
前話、暖かい感想ありがとうございました。







第120話 あなたは、とても愛されて生まれてきたのよ? 【挿絵入り】

 

 

 

「つまり兄貴、俺にこの化物(GN-TN)のパイロット、じゃねーな。サブパイやれって言うのか?」

 

 そう問う弟のライルに、ソレスタルビーイングでのコードネーム”ロックオン・ストラトス(地上から成層圏を狙い撃つ者)”、本名”ニール・ディランディ”は、

 

「端的に言えば、そうなるな。正直、”GN-TNアームズ”には武器が多すぎるんだよなぁ。俺の”TYPE-D”は特に射撃兵装中心で、いくら”ハロ”のサポートを入れても、手に余るのさ」

 

 そう、前話で述べた”GN-TNアームズ”の標準装備に加え、

 

「アームズの共通装備に加え、TYPE-Dの二本装備されている大型グラップラーアームには、それぞれ連装GNメガランチャーが装着。プラスして”試製GNシールド・ビット”が4基だ。有益な装備だが、自動化されていても一人じゃ扱いきれん」

 

 オリジナルでは片方は超大型GNミサイルランチャーだったが、GN-TNアームズ本体に大量のGNミサイルを搭載できるので両手共に連装大型ビーム砲になったらしい。

 また、”試製GNシールド・ビット”は、この世界線でも2年ほど先にケルディム・ガンダムが装備する同種の兵器の原型で、そうであるが故に未だ小型化はされておらず、普通に標準的なモビルスーツの盾サイズだ。

 

「なるほど。道理で俺が呼ばれる訳だぜ」

 

 と妙に納得するライル。

 そう、『第114話 ジャンク屋と教官。ぎっちょんさんは全力で振り回しても壊れないエモノを手に入れたようですよ?』でサーシェスが少し触れていたライルの「兄貴がらみの別件」とはこれのことだ。

 

「それでライル、引き受けてくれるか?」

 

「既に前金受け取ってるからな。傭兵の流儀は通すさ」

 

「助かる」

 

 そう兄弟の旧交を温めていると、

 

「”ロックオン”、シェリリンがツインパイロット・シミュレーターの準備ができたから来てくれって」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「ああ、もうそんな時間か? わざわざ悪いな”フェルト”」

 

 その赤い巻き毛気味のウェービーヘアが印象的な制服姿の小柄な少女は首を横に振って、

 

「いいの。これもお仕事だから」

 

「なっ!? また子供かよ……」

 

 絶句するライルだが、

 

「子供じゃっ!……子供じゃないです。まだ学生ですが、飛び級もしましたし、ソレスタルビーイングからは内定をもらっています。今はお手伝い(アルバイト)に来ています……今は戦争中で、どこも人手不足だから」

 

 

 

 無論、原作を知る皆様には、彼女の説明不要だろうが……

 この少女の名は、フェルト・”グレイス”・()()()()()

 『第33話 新ヤマト家(?)とモルゲンレーテ社への復帰、そして少々NGではなくGNネタ』において存在と生存が示唆されていた先代ガンダム・マイスター、ルイード・レゾナンスとマレーネ・レゾナンス(旧姓:マレーネ・ブラディ)の間に生まれた娘だ。

 この世界線においては両親も自身も偽名ではなく、ミドルネームの”グレイス(Grace)(恩寵)”は、今はソレスタルビーイングから離脱して、歳をとらぬ体のまま人妻として夫の主にメンタル面を支え母として子供達を育てる両親の年下の親友から授かったらしい。

 

『フェルトちゃんには、私が居なくなった後も、いっぱい幸せになって欲しいからね』

【挿絵表示】

 

 

 母のマレーネは、懐かしそうに語る。

 

『きっと、”アメイジング・グレイス(Amazing Grace)”からね。あの娘、好きだったもの。フェルトは覚えていないでしょうけど……あなたが赤ちゃんの頃、子守歌によく歌ってくれてたのよ? あなたはとても愛されて生まれてきたの』

 

 まあ、以前にも少しだけ書いた記憶(『第68話 ソレスタルビーイングにおける防衛作戦会議の風景(未登場モビルスーツや新装備MIDIフレームも議題に含む?)』)があるが……フェルトは、飛び級してソレスタルビーイング入りを狙っていて、父娘のルイードは(心配なので)基本的に反対、しかし母親のマレーネは『私の若い頃みたいに冒険心を持つのは良いことだわ♪』と賛成に回っているので、上手く卒業できれば来年には正規採用になる運びだ。

 どこの家庭でも子育てに関する発言権で、父親が母親に勝ることは稀という実例だろう。

 但し、

 

『女の子はより強かに、ね♪ あれで”シャル”も結構、強かだったのよ?』

 

 と付け加えるのはどうなんだ? 彼女もまたおとなしそうな見た目に反してガンダム・マイスターだったんだし、事実なのだろうが。

 つまり、このソレスタルビーイングの管理スペースに居るのも、まあ就活、職場体験の一環とでも考えて貰っていい。

 まあ、確かに機密性の高い秘匿施設ではあるのだが……

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「いや、学生が居ていいのかよ……前線じゃないとはいえ、ここ一応は軍事施設扱いだろ?」

 

 まあこの配置は、フェルトの両親が、ソレスタルビーイングの外郭団体でサポート組織でもある”フェレシュテ”のトップであることが無関係ではない。

 ソレスタルビーイングの在り方がこの世界線では違う様に、フェレシュテもまた「武力を必要としない~あまり必要としない」事業を行う純然たる太陽光発電事業支援組織だが、機密指定の明確な区分がどのラインにあるのかまだ詳しくないフェルトは、つい返答に困ってしまう。

 

「ライル、その辺にしておけ。世の中には、詮索するだけで面倒な事になるってのはあるもんだぜ? 特にソレスタルビーイングじゃな」

 

「ロックオン……」

 

「”Need-to-Know”って奴か。確かに傭兵稼業の人間がしていいことじゃないわな。悪いなお嬢さん」

 

「いい。気にしてない。気になるのも当然だから」

 

「そりゃどーも」

 

「……やっぱり、ロックオンの弟だね。傭兵にしては、いい人すぎる」

 

「ん? そいつは傭兵に対する偏見……とは言えんな。癖がある奴が多過ぎる。それとその言い方だと、兄貴がいい人って聞こえるが?」

 

 するとフェルトは小首をかしげ、

 

「? ロックオン、いい人だよ?」

 

 するとライル、少しジト目で……

 

「兄貴、こんな幼……若い娘に何したんだ?」

 

 ”幼い”という単語を途中で変更したライルは賢明だろう。

 

「いや、特に身に覚えは無いんだが?」

 

 するとフェルト、少しだけむっとした顔で……

 

「ロックオン、施設の案内してくれたし。私の話、まともに聞いてくれるガンダム・マイスター、ロックオンだけだった」

 

「ああ、あの時か」

 

 それを契機にロックオン(ニール)はフェルトに懐かれたようだが……

 

(い、言えねぇ……現行のガンダム・マイスターがそういうやり取りに、これでもかってくらい向いてねぇなんて……)

 

 ロックオン、いやニールは最近の同僚達の様子を思い出す。

 一番問題ないのは、実は”ティエリア・アーデ”。不愛想だし口調は辛辣だが、あれでも常識人枠だ。

 ただ、どういう訳は作戦とその前後しかあまり姿を見かけない、神出鬼没のレアキャラだ。

 ……とニール兄貴は思っているが、読者の皆様なら裏事情は察してもらえると思うが、イノベイドであるティエリアは「イノベイドとしてのミッション」が多く、ガンダム・マイスターとして出撃するとき以外は、普段はそれを優先して遂行している。

 そして、読んでくれる皆様にチョットだけ裏情報を。

 この世界線では基本、リボンズ以外のイノベイドは自我の安定化など様々な理由から性別固定(『第44話 ”先導者”。人の革新、あるいは世界の核心についてちょっとだけ触れてみますか? Y/N 』参照)だが、リボンズから”特殊個体”と認識されてるティエリアは、特例的に普段使いの男性型以外に、潜入工作(スニーキング)などに使うための”女性型生体端末(アバター)”を供与されているらしい。

 ちなみにニールも”女装(?)ティエたん”とすれ違ったことがあるのだが、気づいた様子はない。

 

 では、”アレルヤ・ハプティズム”は?

 (アレルヤは)常識人だし、基本(アレルヤは)穏やかなのだが……今はタイミングが悪い。

 最近、マリー・パーファシー(ソーマ・ピーリスの中の人)に会えてないせいか、ちょっと情緒が不安定気味なのだ。

 それでもってアレルヤが情緒不安定=もう一つの(凶暴な)人格”ハレルヤ・ハプティズム”が表面に出てきやすいという意味であり、とてもじゃないが安心してフェルトの案内は任せられない。

 というか下手に何かの拍子で出てきたハレルヤとエンカウントしたら、フェルトのトラウマになりかねないと大人なニールは判断した。

 嗚呼、お兄ちゃん気質……ちなみにフェルトは一人っ子だ。

 

 そして候補者最後の1人は……

 

(刹那だけは駄目だ! フェルトの教育上、悪影響が出過ぎる……下手すると俺がルイードに殺されかねねぇからな)

 

 具体的には”(ツガイ)”の片割れがアレ過ぎる!

 

「どうした兄貴? 顔色悪いぞ?」

 

「ロックオン? 大丈夫?」

 

「い、いや~。なんでもないぞ? ほれ、シェリリンをあんまり待たせるのもなんだし、行くぞライル」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




両親はイノベイドの内ゲバで死に、最初に恋した人は戦死し、二人目に好きになった人は星の彼方に旅立った……
原作のフェルト、不憫すぎひん?(泣

という訳で、この世界線では、(どんな形であれ)いやでも幸せになってもらおうかなと(挨拶

まあ、両親(+その友人)もピンピンしてるし、今のところ不幸要素は無いですがw

あと、原作のライルとの出会い、「俺は兄貴じゃない」が仕方ないとは思いつつ個人的にちょいだったので、力業にて三人まとめてエンカウントさせてみました。
それにしても、この兄貴……ガンダム・マイスターの中でも苦労人過ぎるw




前書きにも書きましたが、前話の愚痴に対する暖かいお言葉、ありがとうございました。
実は、このシリーズも終わりが見えてきたし、あと50話以内には収まりそうなので、中断がこの先あるとしても何とか終わらせられる目算が立ちました。

その流れもあり、次回作”種デス”の時代の構想を練ってたんですが、ちょっと例のご意見読んで、このまま構想続けるか迷ってしまったんですよ。
というのも、既にお気づきの皆様も多いと思いますが、原作の敵対者が味方になったりしてる影響もあるのですが、「()()()()()()()()()()()()()()()」んですよね~。
なので続投組も多いですし、シンみたいにこのシリーズにプレ出演して、2年後は主役級になる子もいますし、そもそも大幅に戦争自体の展開を変えてしまうので、ぶっちゃけこのシリーズよりもgdgdになります。
日常回もキャラが増える分、比例して多分マシマシになるでしょう……バカメカも増えるし(その筆頭格がAAだったり)

なので、メカ解説と新登場キャラが出てくる日常回が重なるタイミングだったこともあり、ちょっとどうしようかと改めて思ってしまった次第なんです。
今回も長々と愚痴になってしまい申し訳ありません。

さて、次回はせっちゃんと”アレ”なパートナーをようやく深掘りできそうです。
楽しみにしていただければ嬉しいです。
これからもどうかよろしくお願いします。。
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