【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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何やらネーナが、思わずサブタイに出てきて愚痴るくらいご不満のようですよ?






第124話 ネーナ:「ねぇ、みんな聞いてよ! 久しぶりの実戦で、張り切ってトゥルブレンツまで持ち出したのに、このオチってあんまりだと思わない!?」 【挿絵入り】

 

 

 

 

【挿絵表示】

「はぁい♪ ラクス」

 

「あら? ネーナ」

 

 ローテーション的に休憩中、士官用食堂にて船内服(これもカガリのスペシャルオーダーっぽい)でくつろいでいたラクスに声をかけてきたのは、毎度おなじみのネーナ・トリニティだ。

 最近、”チーム・トリニティ”で行動することが少なくなってるように見えるが、実際はそんなことはなく、休憩時間は割とネーナは気ままな猫みたいに船内をウロウロしていた。

 というより、作戦中やその前後をはじめ、割といつも一緒に居るから休憩時間くらいは一人でブラブラしたいと言われれば、妹に甘い二人の兄は了承するしかない。

 まあ、元々ネーナはヘリオポリスの時のようにカガリの護衛任務やら何やらで、トリニティ三兄妹の中では比較的単独行動が多いポジなので、今更ではあるが。

 

 作戦発動前に、現在のアークエンジェルの搭乗機をおさらいしておこう。

 キラの”ジャスティス・ソーディアン”とラクスの”フリーダム・ルージュ”を筆頭に、ニコルの”Nブリッツ・天改”、そしてヒリングの駆る”1ガンダム”だ。

 一応、00外伝シリーズのラスボス機だったり主役機にもなった機体だが、年代的には既に完成している。

 原作との違いは、最初から「疑似太陽炉(GN-T)搭載のイノベイド専用機」という立ち位置で、ある意味”ガルム・ガンダム”と並ぶ後のイノベイド専用機の雛形で、GNフェザーの搭載と合わせてリボンズ大好きの”0ガンダム”の技術的な後継機体と言えた。

 実際、今回のミッションもリボンズに『ヒリング、試しに1機組んでみたから参戦ついでにちょっとテストしてきてよ』と軽いノリで押し付けられたからだったりする。

 余談だが……声的な物なのか、あるいは彼がE.A().()()()の塩基配列と因子をもっとも色濃く引き継いでるせいなのか、イノベイド最強のパイロットにして、高いエンジニアリング資質を併せ持つのがこのリボンズ・アルマークだ。

 ついでにイノベイドの長ということを考えたり、割とお忍び行動や(見せびらかしたい為の)モビルスーツで出撃したがることを考えると……この世界線のリボンズ、少し”レディオス・ソー○”的なのかもしれない。

 よくわからない少年を気まぐれで連れ帰ったりするし。

 どちらかというと一点特化の尖った機体が好みのヒリングに言わせると、

 

 

【挿絵表示】

『如何にもリボンズ好みなバランス型の汎用機よねぇ。ニコルのフォローするのには悪くない機体だけど』

 

 とのこと。

 そして、お待ちかねのスローネアイン、スローネツヴァイ、スローネドライ、全てGN-Tを搭載する強化ユニット”トゥルブレンツ”が装着されていた。

 この合計7機が現状のアークエンジェル隊と言える。

 

 とても意外なことにパナマの戦いから2ヶ月ほどの時間が経つが……アークエンジェルは99話のアレ以降、妙な魔改造はされていないのだ。

 まあ、これはイアンとシェリリンがこおしばらく”GN-TNアームズ”にかかりきりになってた事が大きいのだが……その間、何も全く改装が無かったかと言えばそういうわけでは無く、陽電子砲に広角射撃モードが追加されたり、陽電子サブチェンバーが気がついたら追加されていたり、隙間という隙間ににGNコンデンサ詰め込まれてブリッジ周辺にGNバリア・フィールド展開できる……などの(頭のネジが緩んだ)改装に比べれば地味だが、アークエンジェルの格納・整備ブロックに大幅な強化改修が行われ、核動力機・太陽炉/疑似太陽炉搭載機の整備・運用能力を獲得したのだ。

 搭載予定モビルスーツを考えれば当然の改修だが、今後の運用柔軟性を考えればかなり意味が大きい。

 お陰でキラやラクス、ニコルの愛機だけでなくヒリングやチーム・トリニティの機体も万全に運用できている訳だ。

 いや、厳密には「”脳量子波対応装備”の野戦整備機材までも搭載されているから」というのも付け加えておくべきだろう。

 

 要するに、極めて常識的で穏当で実用的な……ごめん。噓ついた。

 ソレスタルビーイングの趣味人集団が、何やら超大規模立体映像投影システムとか意味不明な物を取りつけていたり、珍しくアニューさんが陣頭指揮とって某ナデシコC型ばりに「高度量子通信クラッキングシステム」とか導入していた。

 それほど大きな見た目の変化が無いから忘れがちである。

 

 ”アークエンジェル”は大西洋連邦からオーブに譲渡された形だが、オーブ国内においても”カガリのお召戦艦=カガリの私兵集団母艦”という認識なので、まあ「軍の規約に縛られない改装」は当然と思われているフシがある。

 故に特殊機材の扱いに慣れたソレスタルビーイングやモルゲンレーテのスタッフが乗艦しやすい。

 実際、アークエンジェルの所在、扱いというのは「戦時だからこそ許されているあやふやさ」はあるのだが、カガリに付随すると考えれば間違いではない。今回も「カガリがボアズ攻略戦の司令官であるが故の攻略艦隊旗艦」という扱いだ。

 

「その様子ですと、そろそろ出撃ですの?」

 

「まーねー。”ヘリオポリス組”のお出迎え(エスコート)って奴よ」

 

「ああ、サーシェス教官の。キラが憧れてるって言ってた」

 

 もう少し詳しく書くと、今回は近代化改修を終えたばかりのカタロン宇宙部隊母艦”オルテュギア(改)”はサーシェスやカナード共々、”アマギ”艦隊に同行して暗礁宙域に進路を取っていた。

 

「……弟クン、”アレ”に憧れるのは毎度どうかと思うんだけど。それはともかく本命は”アマギ”艦隊の方ね。名高い”女傑”マネキン准将率いる……ちょっと興味あるわね。結局、前にヘリオポリスに行った時はエンカウントしなかったし」

 

 物語冒頭、ヘリオポリス襲撃事件(第一次ヘリオポリス防衛戦)、カガリに同行していたあの時だろう。

 

「確かヘリオポリスでザフトを二度も返り討ちにしたという方ですわね? 他にも有名な方がいらしたような……」

 

「ああ。よく軍がプロパガンダってるのは”不死身のコーラサワー”とか? ポスターとか各種広報にも露出高いわね。確か、コーラサワーって”ハーフコーディネイター”の筈だから、国策としても使いやすいのよ」

 

 ネーナは思い出すように、

 

「広報とかには流れないけど、軍の中で有名なのはエースであると同時に名教官として名高い”いぶし銀の熊”ことセルゲイ・スミルノフ”大佐とか、後は”桃銀十三妹(タオイェンシーサンメイ)”ソーマ・ピーリス中尉あたりかな?」

 

 ※十三妹:清代の武侠小説”児女英雄伝”のヒロインにして主人公。中華文明圏ではバトル系女主人公の代表格として有名。

 

「ああっ、そうそう! 思い出しましたわ♪ 可愛いピンクの機モビルスーツに乗ってる方ですわよね?」

 

 ちなみにネーナ、カガリの護衛兼秘書官やったり、チーム・トリニティでも電子戦だけでなく情報戦も担当しているだけあり、かなりの情報通だ。

 

「アンタにぶっ刺さるんはカラーリングかい」

 

 ネーナはちょっと声量を落として、

 

「言っておくけど、ピンクって脳量子波対応システムのテストベッド機カラーだから、ピーリス中尉のパーソナルカラーって訳じゃないよ?」

 

「知っておりますわよ? でも、そのテスト機を実戦レベルで運用できる凄腕の方なのですよね? しかも”銀髪が魅力的な()()()()()だとか」

 

※画像はラクスのイメージです。

【挿絵表示】

 

 

「アンタの趣味と性癖に今更、文句はいわないけどさぁ……お願いだから、本人前に”ぺったんぺったんつるぺったん”とか言わないでよ? 殴られても文句は言えないから」

 

「ひんぬーはステータスで希少価値ですのに」

 

「その価値観、割とオーブでしか通じないからね? それとアンタ、最近なんだかやけにメスガキ臭が強いわね」

 

 

【挿絵表示】

「”ステータス”を活かして、ちょっとそっちの路線を目指してみようかと♡」

 

 ちなみにオーブにおけるラクスのファン層では、「しゃべりがお嬢様なのに、見た目がド直球なメスガキってギャップがたまらんっ!!」という勢力が急拡大しているらしい。

 

「それ、迷走してない? 本当に大丈夫な奴?」

 

「カガリは”アリ。可愛い”と言ってくれますわ♪」

 

「まあ、カガリならそうだろうな~。アイツ自身が変に老成してるから、メスガキとかクソガキって嫌いじゃないみたいだし」

 

「あら? カガリは老成しているというか……えっと、”人理の別枠”?」

 

 小首を傾げるラクスに溜息を突き、

 

「まあ、言いたいことはわかるわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「張り合いないわねぇ~」

 

 とネーナは独りごちる。

 今回のミッション、暗礁領域にやって来るヘリオポリスよりの”アマギ”艦隊の出迎えであり、ちょうどカガリに言わせると、”定期便(定期哨戒部隊)”と鉢合わせるタイミングだったために、増援をこのタイミングで察知されるのを面白くないと判断したカガリはヨハン、”チーム・トリニティ”を出撃させ、先手を打って撃沈することにした。

 

 敵の哨戒部隊はいつも通りのルートでやって来る。

 いや、呆れるほどに同じルートだ。

 

 当然だが、敵地の目の前の暗礁宙域に留まっているのに、何もしないバカはいない。

 ザフトの定期哨戒が来ないタイミングを見計らって、訓練に見せかけるようにモビルスーツ隊を2、ないし3マンセルで飛ばし、その都度、デブリの中に各種センサーや逆にジャミング・システムを仕掛けたのだ。

 ありていに言えば、暗礁宙域を”仮初めの巣”にするための行動に怠りは無く、奇襲などの不測の事態に応じた準備は整えていた。

 

 だが、それでもザフトは同じルートでやって来る。

 まるで、待ち伏せされる可能性を最初から削っているように。

 

「じゃあ、始めちゃいますか♪」

 

 ネーナのスローネ・ドライが装着する”トゥルブレンツ”は、ヨハンとミハエルの兄二人のそれとは強化の方向性が異なる。

 兄二人のトゥルブレンツは、追加された疑似太陽炉とそれを溜め込むGNコンデンサを主に攻撃力強化の方向に降っていた。

 

 スローネアインに装着される”トゥルブレンツ・アイン”は、GNメガランチャーをバックパック方式ではなく手持ち方式に変更し利便性をあげると同時に、合計2基のGN-Tと最大限に搭載したGNコンデンサを結集させることで、スローネでは3機がエネルギーバイパスを通じて連結してしか撃てなかった”GNハイメガランチャー”モード砲撃を単機で可能としている。

 

 スローネツヴァイに装着される”トゥルブレンツ・ツヴァイ”は、純粋な武装強化。イノベイド用に開発されていたGNキャノン(MSの方)のGNロングレンジキャノンの改修モデルを1門をGNバスターソードの懸架位置とは反対の左肩に装着し、GNミサイルを複数搭載。発想としては宇宙世紀”リガズィ”の武装編成に近く、弱点だった長距離攻撃力と複数同時攻撃数を強化している。

 ちょっと面白いのは、GNバスターソードもGNロングレンジキャノンも、GN-Xの強化型であるGN-XⅡの武装バリエーションとして後に採用されている事だろう。

 

 

 これらに対してネーナの”トゥルブレンツ・ドライ”は、「増大したGN粒子をより積極的にフィールドへ利用する」方向で開発の舵が切られた。

 スローネ・ドライの持ち味と言えば、”GNステルス・フィールド”だが、トゥルブレンツ・ドライでは2基のGN-Tと大幅に増量されたGNコンデンサをフィールド形成に用いる。

 トピックスなのは、GN粒子を一種のジャミング・チャフとして散布するGNステルス・フィールドに加え、球状に粒子を密集して強力なエネルギー障壁を展開するGNバリア・フィールド能力も同時に獲得した事だろう。

 言ってしまえば、”ヴァーチェ”と同系統の防御力を粒子量の関係でより強力により広範囲に張れるようになっている。

 正確には、球体状だけでなく半球状にし同じ粒子量で正面防御面積を広げたり、ジャミングを行うGN粒子雲(GNパーティクル・クラウド)の濃度や散布方向をより細かく設定できるようになっていた。

 そのようなGN粒子の精密制御ができるようになった秘密は、ハロ型ユニット(アスラン製に非ず)のサポートと、ドライ用のトゥルブレンツに複数配されたGNブレード・アンテナによる制御だ。

 特にブレード・アンテナは、”ヴァーチェ”ではなく”ナドレ(正確にはナドレのアクウオス装備)”の派生技術で完成したらしい。

 つまり、「GN粒子を自在に操り、撃墜されず味方機のサポートを行う」事に特化した機体であり、攻撃力追加と言えるのは精々、申し訳程度にGNミサイルが自衛目的で装備されていることぐらいだろう。

 

 無論、その特性をパイロットのネーナが知らないわけはなく、毒を少しづつ流し込むようにGNステルス・フィールドを任意の……ザフト哨戒部隊の方向へ広げ、ただでさえデブリとニュートロンジャマーの影響で有効索敵エリアが狭くなっている敵に、電子的目つぶしを上乗せする。

 哨戒部隊はいつも通り、ローラシア級1隻に搭載モビルスーツ3機。モビルスーツは未だに発艦させていない。

 

 搭載センサーや搭載機器の不調に焦るローラシア級にスローネアイン・トゥルブレンツのGNメガランチャーとスローネツヴァイ・トゥルブレンツのGNロングレンジキャノンが突き刺さり轟沈、何も出来ないまま搭載モビルスーツごとデブリの仲間入りを果たした。

 

 この暗礁宙域がいかに”ボアズ”から近いと言ってもそうそう爆光が見える距離でもなく、またデブリベルトの中での何かの拍子で残存推進剤や武器弾薬の爆発は珍しいことでもない。

 

 ボアズのザフトがこの事態をある程度認識できるのは、哨戒部隊が”未帰還”と認知されてからだ。

 

「怠惰ね」

 

 ネーナは、そうつまらなそうに呟いた。

 薄いミラージュコロイドにくるまれた”砲弾”を牽引するヘリオポリス組、カティ・マネキン准将率いる”アマギ艦隊”とカタロンの”オルテュギア”がアークエンジェルと暗礁宙域で合流を果たしたのは、それからほどなくしての事だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




イアンとシェリリンが多忙でも、やっぱ魔改造されてるアークエンジェル先輩であった(挨拶

いや、改造内容的にこれまでの改造より普通にヤバくね?w
確かに運用能力の強化って言われたらそれまでだけど……特に「アニューさん主導で付けたクラッキングシステム」とか字面が……

あと、ヒリングにも新型機(パイスー披露)&トゥルブレンツ・ユニット×3、登場。
トゥルブレンツは、実戦投入までしたのに……ネーナw

作中にも出てきましたが、ちょっとトゥルブレンツだけ強化の方向性が違います。
いや、スローネドライが元々方向性の違う機体だけど、より「GN粒子を操る」方向性に極振りしているというか……

73年に登場するアルケー・シリーズとか、”(GNZ)”シリーズがどえりゃあ方向へ行く予感w
あっ、ちなみに挿絵のパイスーデザインがイラストごとにコロコロ変わりますが、生成AIパイセンの仕様なので、どうか皆様で脳内補完お願いします。

それにしても、ザフトェ……
リボンズ=疑似レディオス・ソ○プ説(人間じゃないし、性別的にもw あと基本、どちらも愉悦部員)

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