【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
ラクス、過去最大級の”やらかし”の予兆w
さてそれは、まだ作戦案制作の最終段階に入り始めた頃の話……
「カ~ガリ あっそびまっしょ♪」
その日、ラクスはちょっと気の抜けた格好でやって来た。
「いいぞ。ちょうど時間が終わったところだ」
間違いなくラクスの行動はそのタイミングを見計らっての事だろう。
それをラクスなりの気遣いと考え、タイムスケジュールを把握されてることを気にしないカガリは、やはり精神的強者なのだろう。
「ところで遊ぶって何するんだ?」
まあ、恰好からして「私で♡」では今日は無さそうなのだが……
「実はキラに『パイロットをやるなら必見』と勧められた映像作品があるんですが……」
「弟と仲良くしてくれて何よりだ。タイトルは?」
「”マクロス・プラス コズミック・リマスター版”ですわ」
「おっ! そいつは良いな。確かに観て損はない作品だと思うぞ?」
「カガリがそこまで反応を示すの、珍しいですわね?」
「そうか? だが、ソイツはオーブのモビルスーツ乗りなら大半は観てるって名作なんだ」
と何故か自慢げに語るカガリ。
「そうなんですの?」
「ああ。無論、リメイク版も悪くないが、旧作には旧作の良さがある。特に”伝説の5秒”とかは必見の価値アリだな」
きょとんとするラクスに、
「特に可変機パイロットはほぼ100%観てるな。例えば、グラハム大尉が空中でリミッター解除して無茶な機動したり、”グラハム・スペシャル”って言ったか? アクロバティックな変形したりするの、ほぼ間違いなくその作品の影響だぞ? 実際、可変機乗りはコレを見てパイロットを目指したってのも多いんだ」
「それは楽しみですわね♪」
☆☆☆
そして、立体投影スクリーンの大画面で視聴後……
「カガリ、カガリ♪」
「ん?」
「確かにイサム様もガルド様もパイロットとして見習うべき部分、参考とすべきまにゅーばーは多々ありますわ……」
「そうだな」
実際、カガリもその経験があるから肯定しかない。
「ですが! わたくし、もっとも感銘を受けたのは”シャロン・アップル”様ですの♪」
「そっちかぁ~」
カガリはちょっと驚いたような顔をするも変に納得できる気がした。
「そりゃまたなんで?」
「歌であれだけの人々を一斉に魅了するなんて、さいっこーにクールですわ♡」
いや、ラクス様や……あれ、そういう類の物では……
「カガリ、カガリ♪ わたくし、”アレ”やってみたいですわ!!」
「……ラクスって、たまに私ですらおっかないと思うこと考えるな」
「……ダメ、ですの?」
シュンとなる同性の恋人にカガリは少し逡巡し、
「駄目って訳じゃないが、技術的に……いや行けるか? アニューが高度クラッキングシステムとか空間立体画像投影装置とかアークエンジェルに乗せてたし(※第124話参照)。まあ、アレのまんまじゃなくて似たような……どちらかと言えば、シャロン・アップルってよりニュアンス的には”ミンメイ・アタック”っぽくなるだろうが……」
「まあ♪」
「それでも良けりゃ、入れてみるか? まだ、計画に修正も効くしな」
「はいっ♪」
⌚⌚⌚
さて後日、流石にパイロットスーツ姿のラクスをそのままダイレクトに”特殊作戦”に使わない事が決定した。
ぶっちゃけ、軍事機密の塊であるコックピットからライブ配信する位なら、「情報戦用の攻撃用画像」を用意した方が効果的と判断されたのだ。
実にごもっともである。
さて、それはその撮影が終わった後の風景である。
控え室にて……
「カーガーリー、わたくしとぉーっても撮影頑張りましたの~。いっぱい、い~~~っぱい甘やかしてくださぁい♡」
「はいはい、お姫様。仰せのままに」
と撮影衣装を脱ぎ掛けのまま、ぶっちゃけ半裸で抱きついてくるラクスを抱きしめ返すカガリ。
無論、ラクスはむふぅ~♪とご満悦の表情で、
「いちゃいちゃしましょう♡ ちゅっちゅしましょう♡ にちゃにちゃしましょう♡ ねちょねちょしましょう♡ 公衆の面前で愛し合いましょう♡」
「コラ。最後でサラッとハードル上げるな」
ぺしんと軽ツッコミを入れるカガリ。
ツッコミが入った額を撫でながら、それでもえへ~っ♪と幸せそうに微笑むラクス。実にイイ空気を吸ってるようだ。
「勢いに任せればいけると思ったんですけどぉ」
「なんで行けると思った?」
「あのさラクス、僕も居るって完全に忘れてるよね? いきなり衣装半脱ぎで”姉さん”に飛びかかるのは、ちょっとどうかと思うんだけど? ここ普通に控え室だし」
とは撮影に技術スタッフ……撮影した映像からどう加工するかとプログラムエディターとして参加していたキラである。
牽制の為か、余人がいない故に意図的に”姉さん”呼びするキラは、弟として割と可愛げがあると思う。
「忘れてませんわよ? もしかして、わたくしの半裸でキラのローエングリンが起動しちゃいました?」
「はん。そんなわけないでしょ?」
「むっ、今鼻で笑いましたわね?」
「僕のローエングリンを起動させたければ、マリューさん連れてきてよって話だよ。それなら一発起動だからさ」
キラ的には、何処がとは言わないがラクスには圧倒的にボリュームが足りないらしい。
多分、
「確かにキラを倒すには戦略級が必要ですわね……」
「それでも
「マリューさんに『乱れ撃つぜ(意味深)』して、数うちゃ当たる方式で命中弾出した人がそれを言いますか?」
「ねえ、ラクス……今の君を見ていると、僕はなんだか酷い詐欺に加担してるような気がしてきたよ」
「何を言ってるんですか? プロパガンダなど所詮、国家ぐるみで行う大規模詐欺のようなものじゃないですの。ですよね? カガリ♡」
ラクス、お前それ絶対にそのうちどこかから怒られるぞ?
カガリは苦笑しながら、
「まあ、そういう側面は否定できん。というか、それこそ政治の本質だな」
それはとても平和な日常風景に見えた。
だが、よく言うではないか? 『地獄への道は善意で舗装されている』と。
そして、舗装材に使うのは、何も善意だけとは限らない。
そう、それはちょっとした思い付きからの始まりだ。
西暦時代のアニメ作品、本来なら遥か未来に影響を与えるはずのないそれは、確実に地獄への扉を開く鍵となった。
誰にとっての地獄かはあえて言うまい。
だが、開門の刻は、もうすぐそこまで迫っていた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
それは、ラクス撮影中の一コマ。
「そういえばカガリ」
「ん?」
「ちょっと気になってたんだけどさ、プロト・アストレイのレッドフレームはジャンク屋に、ブルーフレームは傭兵にそれぞれ売却? 譲渡?したんだよね?」
「ああ」
「じゃあ、ゴールドフレームはどうなったの? モルゲンレーテにも戻ってきた様子がないんだけど」
「ああ。あれならウチ、ソレスタルビーイングにあるぞ?」
「えっ? またなんで?」
「あれってオーブ製のストライクみたいなものだろ? 色々といじりやすいんだよ。今はクォンタム・サイコフレームとお前の作った核動力(NBSCハイブリッド・パワーパック)を乗っけて、テストベッド……というか、モビルスーツ型の移動電源と実験機材として使ってるよ」
「なんか、意外な使い道だなぁ」
「そうかもな。だが、改修にお前が仕上げたストライクの核動力化、随分参考になったし、制作の時短にも繋がった、」
「ありがとうな。キラ」
キラは、他人に聞こえないようにとても小声で、
「う、うん。姉さんの役にったのなら、それでいい。なんか嬉しいし」
「どうした? 急にもじもじして?」
「……姉さんはズルい」
「?」
ナチュラルに弟の脳を焼こうとする、罪作りでイケメンな姉であった。
「そこっ! わたくしを差し置いてイチャイチャしない!」
実の(双子の)弟の脳まで無自覚で焼き始めるカガリ様(挨拶
いや、この世界線のラクス……存外に某ラクスザーさんとは別の方向性でヤベー感性の持ち主のような?w
ちょっと真面目な話、この世界線のオーブの強さの秘密は、「日本のサブカル文化を継承して、エンタメが育つ余裕が出てきたここ半世紀は繫盛にリマスター復刻版、四半世紀前からはリメイク版が作られているから」ってのも存外にありそうなんですよ。
特に高度文明復興と宇宙開発の時期が重なったのか、(ガンダム・シリーズは元から存在しませんが)リアルロボット系のアニメが人気みたいです。
実際、オーブが早期に可変機開発計画に勤しんだのは明らかにリメイク版マクロスを子供時代に視て育った世代の技術者の影響が大きいでsっようし、陽電子系列の技術が充実してるのは、エヴァの影響かも?
第三次世界大戦(再構築戦争)の戦火でほとんど消えたはずのジャパニメーションが、なぜオーブにだけふんだんに残ってたかと言えば…十中八九、ヴェーダのおかげでしょうね~。
ジャパニメーションに限った話じゃないですが、西暦時代の文化データの一環としてアーカイブ化して残していたくさいです。
そして、結果として回り回ってラクスがw
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