【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
前半、またあの男が”やらかし”ました。
後半、息子がついに立ちます。ただし……ギャグ要素&微エロ表現入りますw
ああ、あと初めてビジュアルが明らかになる娘さん質がいたりして。
話の都合上、今回はいつも以上に挿絵てんこ盛りでお送りします。
最悪の時というのは、いつも予兆があるとは限らない。
「マジか……あの馬鹿ども」
その面白くもない情報は、カガリ並びにアークエンジェルがボアズより出港する前に第一報が届いた。
「カガリ、どうしたのですの?」
天を仰ぐような仕草をするカガリに、思わずやけに色っぽい寝間着姿の(何をする気でカガリの執務室を尋ねたのか明白な)ラクスが心配そうに声をかけると、
「パトリック・ザラの阿呆が絶対に切っちゃいけない札を切りやがったのさ」
そう苦虫を嚙み潰した顔で姿勢を崩し、
「あのクソオヤジ、”アカデミー最終学年生
それは人類がいつか、いや何度も辿ってきた愚行だった。
「……来るべき時が来たって感じですわね?」
対してラクスは冷静……というより、むしろそうなって当然という表情だった。
「お前は驚かないんだな?」
「パトリック・ザラは、あれで教育のトップ、アカデミー学長も務めていた時代もありますし、ボアズの兵力編成を見ても遅かれ早かれこうなっても不思議ではありませんわ」
ラクスが言うのは、130話にでてきた”志願者のアカデミー繰り上げ卒業とザフトへの入隊優遇”で招聘された少年少女達だろう。
当時、300人以上いたモビルスーツ・パイロットは半減し、無論、その中に「制度の犠牲者」も含まれている。
ボアズから出撃して帰還出来たパイロットは両手の指にも届かなかった事実を、陽電子砲の釣瓶撃ちと自分の歌声を聴きながら生き残った彼ら彼女らがどうとらえるかは、ラクスの感知する所ではない。
ただ、ラクスは彼女持ち前の”嗅覚”でボアズへの動員が「呼び水」だったのではないかと薄々感じていただけだ。無論、「志願者が全員へ拡大」される呼び水だ。
「まあ、そりゃそうだがな……荒れるぞ。間違いなく」
あえてどこがとは言わない。
「でしょうね。良くも悪くも、本来、プラントのコーディネーターは個人主義。如何に強権を発動し、粛清を多発し恐怖政治を行おうと、遠からず限界は来ますわ。プラントと全体主義の相性は、そう良い物ではないのですから」
何かどこかの時代で聞いたような話だ。具体的には20世紀のユーラシア大陸とかで。
「なあ、ラクス。一つ聞いていいか?」
「なんなりと♪」
「なんでそんなに嬉しそうなんだ?」
「古き時代の俗物が朽ち果てて、勝手に踏み台になってくれるんです。
その笑顔はぞっとするほど美しかったという。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
『もはや一刻の猶予はならんっ! 我々はこの戦いに勝利し、コーディネーターの未来を勝ち取らねばならんのだっ!! これは、正しく総力戦!! この存亡をかけた戦いであらばこそ、国家の総力を結集し、聖戦を勝利せねばならんっ!!』
その演説は、プラント国内向けのプロパガンダ放送だった筈だが、当然のように地球全土へスクープとして拡散された。
「ザフトが学徒出陣を決定」の報は、プラント本国攻撃を狙っていたユーラシア連邦と東アジア共和国を大いに喜ばせた。
彼らの想定していた「ザフトに兵無し」の予測が、真実であると確証を持てたからだ。
大西洋連邦とオーブは、特にコメントは公式には発表しなかった。
別にだからと言って、彼らのドクトリンが変更されることは無いからだ。
そして、その放送に心を痛めていた少年が一人……
「もう駄目だな。これは……もはや救えないし、救いようがない」
虚空を見つめる少年、アスラン・ザラ。その先にあるのは、もしかしたら遥かなるプラントなのかもしれない。
アスランは、悩みも躊躇いも戸惑いも捨てないまま、それでもシミュレーターで親友のキラが用意してくれた”Nイージス・アサルト”(第105話参照)の操縦訓練に勤しんでいた。
『最終的に参戦するしないは、お前自身で決めろ。別に参戦したくない、その決意がつかないのならそれでも構わん。オーブにとどまるのなら、それはそれで多少は仕事をしてもらうが、悪いようにはせん』
(そうカガリ代表は言ってくれたっけ……)
自分はあまり好かれてないと思っていたが、別にそんなことはなかったらしい。
『私も”親殺し”になる作戦の参加を強要するほど鬼じゃないさ。ただし、どんな形にせよメイドたちの面倒はみろよ? どうやら、本気でお前に惚れ込んでいるみたいだからな』
(そう釘刺されたな……)
思わず苦笑する。
「なあ、アンジェリカ、ブリジット、チェルシー……たとえ俺が親殺しの汚名を着て、後ろ指をさされることになっても、ついてきてくれるかい?」
少しだけ言い方がへたれてる感じがするのがアスランらしい。
しかし、
「何をおっしゃってるのです、ご主人様♡ 何があろうとずっと一緒に決まってるじゃないですかぁ♡」
豊かな金髪と豊かな胸、そして甘ったるい声のメイド三人娘の長女格、アンジェリカ・アンデルセン。
「そうだぞ。アンジェ姉の言う通り。ご主人様がそんなこと心配するこたぁないさ」
と三人娘の胸も身長も髪の長さもちょうど中間。鮮やかなオレンジの髪と気の強そうな瞳が魅力のブリジット・ベルリネッタ。
「ん。ずっと一緒。チェルシーたちはご主人様と添い遂げる」
末っ子ポジで、胸も背丈も小さい本人曰くロリ枠担当のチェルシー・チェスター。
「お前たちっ!!」
三人まとめて抱きしめるアスランに、ご満悦のメイド隊。
「俺はお前たちの為に生きるっ! 生きて生きて、必ず帰ってくるっ!」
「はい♡」
「まってるぞ」
「ん」
こうしてアスラン・ザラの短いようで長かった、あるいは長いようで短かったモラトリアムは終わりを告げる。
そう、彼は
父親への決別を告げるために……
と良い話で終わろうと思ったが、そうは問屋が卸さない。
この三姉妹のような、それでいてタイプの違う美少女三人の処女を美味しくいただきますしたこの男を綺麗に終わらせてなるものか。
大体、今日は三人そろってメイド服着用していたが、アスランが本格的にモルゲンレーテ社のシミュレーター訓練に入りびたる前はこんな風景は珍しく、一人は全裸か半裸でアスランの上で気持ちよさそうな
つまり、アンジェリカのサイズ大に(ナニかを)挟ませながら右手にブリジットの中サイズ、左手にチェルシーのなだらかのを揉みしだくとかちょっぴり殺意覚えそうなことを、半年以上続けてきたのがアスラン・ザラである。
もういっそ、ザフトからもオーブからも、なんなら大西洋連邦からも非フレンドリーなフレンドリーファイアを喰らってもおかしくない(人はそれを集中砲火と言う)立場なのがアスラン・ザラという訳だ。
まあ、ここまで惚れているメイド三人娘の責任を取らせるためにも、是非とも生還して欲しい物ではある。
だが、心配はいらないだろう。
多分、アスランの見えないスキルシートには、”強運”のアビリティがある筈だ。
キラは”幸運”。マリューを娶った以上、文句は言わさない。
シンは”悪運”。ピンチの時に発動して九死に一生を得やすいが、何故か「妙な娘に好かれやすい」という女難に似た何かを付随して感じる。
カガリは”豪運”。他に表現すべき言葉はない。おまけに漏れなく強運固有スキル持ちなピンクの歌姫が付いてくる。
パトリック・ザラ並びにザラ・ザフトには不運でも悲運でも好きなものを持っていって貰おう。
もっとも、彼らに相応しいのは”自業自得”という四字熟語だろうが。
息子の息子は今日も元気っ! アスラン、末永く爆発しやがれっ!(挨拶
という訳で美人系から可愛い系、きょぬーからロリまで揃ったアスラン専属メイド隊でした。
しかもコヤツら全員そろってアスランにベタ惚れ、愛が重めという。
まあ、アスランを繋ぎとめるアンカーとしてはこれくらい必要か?
じゃないと2年後もフラフラしてそうだし。
まあ、このメイド三人娘も只者じゃないと言えば、その通りなんですが。
パトリック・ザラ、やっちまいましたね?
ええ、やっちまいましたとも。
おかげでカガリの予想通り、プラントは荒れます。
その動き次第によっては、戦争に大きな影響を与えるどころか、戦争の意味すらも変わってしまいます。
この章では、「戦後にも繋がる」その動きを追ってみたいなと。
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