【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
「ヤマト中尉、君との
と世辞を言わないピーリス的には最大限の賛辞を贈られたキラは、ちょっとだけ照れくさそうに、
「こちらこそ、お世話になりました。ピーリス中尉」
「うむ。良いか? 程なく父となるのなら、頼りがいのある漢にならねばならぬ。確かにお前の見た目は些か頼りないが、人は見かけに非ず。その中身は質実剛健である事は、先の戦いで確認した。中尉はその素養があるのだ。伸ばさねば勿体無い」
フンスとドヤ顔をキメるピーリス。
どうやら彼女はあの戦いの後にキラの家庭事情、「戦後に結婚式を挙げる予定の年上の嫁さんがいて、尚且つ嫁の腹にはもう子供がいる」を知った、というか教えてもらったようだ。
ちなみにその時、中々愉快な会話になったようで……
⌚⌚⌚
「なにっ……子供が子供を作ったというのかっ!?」
「いや、子供って。僕は一応、社会人で結婚できる年齢だし。それにピーリス中尉だって、歳そんなに変わりませんよね?」
キラ・ヤマト16歳、ソーマ・ピーリス18歳。
※ハーフを含むコーディネーター人口比率が他国より高くそれなりに飛び級が多いオーブでは、義務教育期間終了後の16歳で成人扱い、結婚可能なようです。15歳で成人扱いのプランと大差なかったり。
また旧日本末期の末期的な少子化の結末の反省からか、あるいは第三次世界大戦以降の「悲惨な時代」を経験したせいか、国は明文化こそしていないが早期婚姻/若年出産を推奨している(厳密には生涯出産数の増加を目論んでる)気風がある。
実際、”そういう方面”には恐ろしく寛容で、10代での結婚と出産はそこそこあり、それに関連した社会福祉や法的バックアップも充実しているそうだ。
「むっ……言われてみれば、確かに。そうか私も子を
無論、ピーリスの脳裏に浮かぶのは自分より1歳年上の息子がいる心優しき荒熊だが、心の中のマリーは「(゚∀゚)o彡゜子作り! 子作り! アレルヤ&ハレルヤと子作り!」と騒いでいた……が、とりあえず無視する。
というか、前の長期休暇で人が体を貸してる間に勝手に処女を該当者にプレゼントとしたのは、ピーリス的にはちょっとアレである。
別に処女を後生大事に取っておく気は無かったし、特別視するつもりもないが
ちなみに「あ、あの、やむにやまれぬ込み入った事情がありまして、休暇中に非処女になってしまいました」とピーリスに報告された時、やっぱりスミルノフはチベスナ顔になっていたという。
まあ、そんなこんながあり、キラはある部分の装甲厚が足りなくピーリスを女として認識できず、ピーリスはピーリスでキラの風格と威厳と渋さが足りず男として認識できず仕舞いだったが、キラの「ベテランでエースのスミルノフに対する少年らしい素直な尊敬と好意」のせいもあり、親密度あるいは友好度は、あのピーリスから別れの挨拶で「また機会があれば組もう」と言いだすほど上昇したようだ。
少なくとも、今はユーラシア連邦にいるだろう某アレクセイ君には逆立ちしたって無理な好感度上昇率だ。
「我々はヤキン・ドゥーエの正規攻略組だが、中尉、アークエンジェル隊は別働隊だったな?」
「ええ。ヤキン・ドゥーエへの進軍は確かなんですが、”特殊任務”があるようですので」
「ふむ。再び僚機となるのはまたの機会だろうが、同じ戦場で再び轡を並べられるのを楽しみにしているぞ」
「こちらこそです!」
がっちり握手をして、二人は分かれる。
”男女の間に友情は存在するか?”とはありふれた問いかけだが、きっと”戦友”という関係では存在するのだろう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
アイリーン・カナーバの”アプリリウス解放宣言”に前後してアークエンジェルはボアズを出港し、一路L1(ラグランジュ1)付近のデブリベルトを目指す。
この広く広がる残骸の海の中には、”放棄された筈の資源惑星”が存在していた。
そう、原作では正体が判然としなかった組織”ターミナル”が保有する宇宙港湾機能を持つ開発拠点”ファクトリー”にだ。
「初めまして、だな。お会いできて光栄だ。ザフトの”砂漠の虎”よ」
「こちらこそ、お会いできて光栄ですよ。オーブが誇りし至宝、”太陽と獅子の女王”よ」
「……その二つ名、何処まで広がってんだ?」
なぜかラクスが後ろでドヤァとしていた。
とにもかくにも”砂漠の虎”ことアンドリュー・バルトフェルド、五体満足&アイシャ健在で華麗に再登場だ。
そう、原作と異なるタイミングで立場すらも違うが、オーブの獅子と砂漠の虎は邂逅することが叶ったのであった。
「なるほど。プラントの革命騒ぎのどさくさに紛れて奪ってきた新造艦の艦長職か? 悪くないじゃないか」
バルトフェルドの再就職口に「そういやコイツ、
「パナマでは、貴女に殺されずに済んで良かったと言うべきでしょうな?」
この男、第6章にてパナマでカガリ率いるアークエンジェル&特別編成隊とニアミスしながら、寸でで離脱に成功しているのだ。
しかも、「自分と率いる部隊が、降伏者に対する虐殺という明確な戦争犯罪を止める側だった」という姿を世界に垂れ流すというアリバイ工作までして。
「流石は虎だな。良い嗅覚だったよ。こちらとしても、”面倒極まりない虎狩りをせずに済んだ”と言うべきか?」
「御冗談を。もし相対したら、一方的に狩られていただけでしょう」
残念ながら、それは事実だ。
もし、あの時点で敵対していたら、戦力差から考えてバルトフェルドだけでなくアイシャ、イザーク、ディアッカも原作とは比べ物にならないほど高確率で落命していた筈だ。
あの時、パナマに降り立ったザフトの雑兵がどうなったかを考えれば、推して知るべしだろう。
「それにしても虎殿が預かる船、”エターナル”と言ったか? 核動力モビルスーツ専用支援母艦とは、ザフトは随分と贅沢な船を作ったな?」
第124話で語られたように、現在のアークエンジェルはモルゲンレーテやソレスタルビーイングの変態……もとい。優秀な技術者が寄ってたかって(ついでに面白がって)いろいろ手を入れた結果、核動力機・太陽炉/疑似太陽炉搭載機の
まあ、アークエンジェルの方が一般的には頭オカシイ性能なのだが……それに座乗しているカガリとしては、正直、「たかが2機のモビルスーツを支援するために戦艦1隻建造する」というのは、何とも贅沢な話に思えてならない。
「まあ、コンセプトを形にしただけの実験艦ですからねぇ。それより私としては、オーブから持ち込まれたとされる”
「ああ、”スーパーNミーティア”の事か?」
そう、第83話でカガリが開発を指示し、第119話でイアンやシェリリンが言及していた、ミーティアの核動力化改造ユニットのことである。
「気にする程の装備じゃないぞ?」
カガリの説明を要約すると……
ジャスティス・ソーディアンとフリーダム・ルージュの複合核動力”NBSCハイブリッド・パワーパック”と同様の物が内蔵されている。また、両機のNBSCハイブリッド・パワーパックと同期して稼働させることができる。
その余裕のある出力の為、以下の事が可能になる。
・ミーティア本体の動力炉周辺などのヴァイタルパートにフェイズシフト装甲を防御材として配置。それ以外の部分もトランスフェイズ装甲のインサートと表面装甲のラミネート装甲で強化。ラミネート装甲は、ビームを熱エネルギーへ変換し装甲全体に拡散させることにより、ビームによるダメージの無効化ないし軽減を可能するので効力が装甲面積に左右されるが、モビルスーツとは比較にならないミーティアほどの表面積なら十分に効果的と判断された。
・MA-X200ビームソードの刃の延伸。原作ならC.E.73準拠の「コロニーを縦に両断できる」ほどの刃渡りと威力を出せる。
・120cm高エネルギー収束火線砲の持続照射砲撃可能化。砲弾のように短時間の1発という形で放つのではなく10秒近い持続照射が可能となったので、アームドユニットの「固定砲ではなく自在に動かせる特質」を活かして、”薙ぎ払うような砲撃”が可能となっている。
特にビームソードの延伸と収束火線砲の持続砲撃は、ソレスタルビーイングの技術者が多く協力していて、後の00のライザーソードやガデッサの大型メガランチャーなどににも技術的に繋がってゆくことになる。
また、本体左右に取り付けられる22連装60cmエリナケウス対艦ミサイル発射管と93.7cm高エネルギー収束火線砲は丸々取り外され、その代わり本体側面には、ヴェルヌ35A/MPFM多目的飛行モジュールのアームドユニットによく似た形状の”大容量コンフォーマル・パレット”が装着された。
これは技術陣が正面投影面積の拡大による被弾率の上昇を嫌ったのと、半紡錘状の大型コンフォーマル・パレットを装着することで前方投影面積を最小限の増加に留めながら内容量と表面積を増やしてより効率的にラミネート装甲を使うという目的があったようだ。
このコンフォーマル・パレットには、各種高機動スラスター、推進剤、パワーエクステンダー系バッテリーユニットの他にもフォビドゥンの誘導プラズマ砲”フレスベルグ”の発展型を左右2門ずつ計4門、汎用ミサイルVLSを左右合計16セル×6の96発、対ミサイル迎撃用の半埋め込みポールマウント砲塔式自由電子レーザーCIWS2基を内蔵している。
特にフレスベルグは、歪曲弾道の照準と弾道調整がそれぞれのサイコフレームに同調するようになっているので、半自動のイメージ・ロックオンが可能になっている。
また、テールスタビライザーや各所フィン部分には無線受電機能が追加された。
そもそも開発コンセプトが「重防御目標に高威力ビームソードを叩き込む為に大型ビーム砲で薙ぎ払って突破口を開ける。その他の武装はわらわら追いすがってくる雑魚を追っ払ったりミサイル撃ち落とす用」という、何ともかなり割り切った明確な物になっている。
とはいえカガリに言わせれば、「イアン達が作ったGN-NTアームズに比べれば、まだ普通。常識の範疇内」とか、「脳細胞の異常活性の兆候が見られるような設計じゃないから問題ない」ということらしい。
何だか比較対象が既に間違っているような気がしないでもない。
「失礼ながら……獅子王殿は何と戦うつもりなのでしょうか?」
「? 普通にザフトだが? 他に何が居る」
バルトフェルドは改めてこの少女と戦わなくて良かったと実感するのであった。
「いずれ、”エターナル”にも手を入れたいところだな。ところで所属はどうする?」
「オーブ軍麾下の兵力……とするしかないでしょうな」
「”ターミナル”の名を出せん以上は、それしかないか。まあいい。傭兵……はまずいな、”非公開の外郭組織”ってところで手を打っておくか」
⌚⌚⌚
会談後……
「ダコスタ君」
「なんです?」
「オーブの”太陽の獅子姫”はおっかないねぇ。もしパナマでアレとまともに戦っていたら、間違いなくこっちが一方的に食い散らかされてたよ。一人残らずね」
くわばらくわばらという顔をするバルトフェルドに、
「バルトフェルド隊長、女王を姫に格落ちさせるとラクス嬢の機嫌を損ねますよ? ”姫はわたくし、カガリは女王です”って即座に訂正されそうだ」
「そっちはそっちでおっかないかな?」
というわけで、ピーリスさんとしばしのバイバイするキラ君と、砂漠に用事が無かったために原作より遅れた虎との邂逅を果たすカガリ様でした。
スーパーNミーティア、イアン達が作ったGN-TNアームズに比べると、まだ既存技術の積み重ねな分常識的に見える不思議w
いや、これにブッコミかけられるザラザフトにとってはたまったもんじゃないでしょうけど。
高威力砲撃で防御陣に大穴空けて弾幕ごっこしながら突っ込んでくるラミネート装甲とフェイズシフト素材で固めた(魔)改造核動力ミーティアとかかなり嫌だろうなーとw
しかも、至近から原作C.E.73水準の延伸ビームソードとか。
そしてピーリスさん(非処女)、キラ君の家庭事情を知る。
そしてマリーさん(中の人)やらかすw
一番の被害者は、娘に珍妙な報告をされてリアクションに超困ったであろう荒熊だったりw
次話は、ヤキン・ドゥーエ側とか書ければと。
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