【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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ザフト側からの視点、そしてカガリ以外のオーブ軍からの視点など……





第149話 発射後の情景、そして二度目の発射 【挿絵入り】

 

 

 

 

【挿絵表示】

「うわぁ……ぐちゃぐちゃ。いかにも大量破壊兵器使われましたって痕跡ばっちりですね~。こんなにデブリ帯生み出したら、戦後、絶対滅茶苦茶言われるだろうなぁ」

 

 そう”ドレッドノート・アーティラリー”のコックピットで呟いたのは、勿論ミーア・キャンベルだ。

 

『戦後の心配とは随分と余裕あるじゃないか?』

 

 そう盗み聞きされにくい近距離指向性通信を繋げてきたのは”プロヴィデンス”を駆るラウ・ル・クルーゼだ。

 ミーティアを装着した2機のザフト謹製核動力モビルスーツは、ジェネシス発砲後、即座にその持ち前の機動力と火力を活かしてユーラシア連邦/東アジア共和国連合艦隊の残敵掃討に向かったのだ。

 

 原作でも披露したその速力はあらゆるザフト艦隊を凌ぐスピードで現場に到着。

 

「そりゃそうですよ。これでもキッチリとこのどうしようもない戦争を生き残って、戦後は退役してのんびりラクス様の歌三昧の怠惰な日々を続けるって決めてるんですから」

 

 と言いながらミーアはマルチロックオン・システムを立ち上げ、

 

『ははっ、それは中々に魅力的なプランじゃないか』

 

「でしょ? なんで、さっさとお仕事を終わらせちゃいましょう! マルチロックオン、ファイア!!」

 

 ミーアは生来、戦いを好むような性格をしているわけではなかったが、かと言ってプラント本国に核を撃ち込もうとする輩を赦す気などなかった。

 それは正しく自警団としてのザフト兵の姿であり、復讐主義(ザライズム)に汚染される前のザフトを思い起こさせる姿だった。

 まあ、それでもザフトはザフトなのだが。

 とはいえ、思想に流されず、凝り固まらず、ただ任務と割り切り愚直に敵となる者を討つ姿は、クルーゼには好ましく映っていた。

 

 

 

「では、私も続くとしよう」

 

 後年の”レジェンド”のような旋回砲塔としての機能を持つようになった背部ユニットのドラグーンを加えたマルチロックオンからの一斉射の後に、

 

「行け、ドラグーン!」

 

 防御の弱い小型艦や難を逃れて奇跡的に母艦より飛び出したメビウスやダガーをクルーゼは仕留めてゆく。

 それにしても、プロヴィデンスとさほど変わらないペースでミーティアのビームソードとドレッドノート・アーティラリーの数多い火砲で落としてゆくミーアの腕前も中々の物だ。

 

 おそらく、この二人こそがヤキン・ドゥーエのツートップ・パイロットということで間違いないだろう。

 辛うじて生き残っていた艦船やモビルスーツ、モビルアーマーも強力な指向性高強度集束ガンマ線が近距離を通過した影響で電子機器に不調をきたし、満足に戦えないどころか、逃げ出すこともままならない状態だった。

 そこに飛び込んできだ2機の”流星”に抗う術などほぼなく、片っ端からデブリの仲間入りを果たして逝く……

 

 ユーラシア連邦や東アジア共和国の将兵にとっての不幸は、その不調や故障が通信機器、そして原始的な信号弾投射器にまで及んでいた事だ。

 つまり、公式的には彼らは降伏を宣言せず、逃亡(撤退)のみを図ったことになっている。

 もっともパナマのザフトの蛮行がある以上、彼らが降伏を本当に申し出たのか不明だが。

 真相は今となってはわからない。”全て沈んだ”のだからわかるはずもなかった。

 

 

 

 

 

⌚⌚⌚

 

 

 

 

 

 その後、しばらくしてレイ・ユウキを最先任とする戦闘艦3隻、モビルスーツ18機からなるヤキン・ドゥーエ迎撃艦隊が同じ宙域にたどり着く。

 数が少なすぎるように思えるかもしれないが、そもそもがヤキン・ドゥーエの実働艦が輸送艦を入れても40隻に届かない現状で、巨大なガンマ線レーザー砲撃とミーティア装備の核動力機2機も先行させたのだから、これで十分と判断されたのだろう。

 それでも多少は配慮されたのか、各艦には1機ずつ最新鋭の”ゲイツ”が配備されていたが、だからどうという話ではない。

 だが、今回に関してはそのザフト上層部の判断は間違っていなかったようで、

 

「何も残ってないな……」

 

 2機のミーティア装着核動力モビルスーツは既に帰投した後であり、ガンマ線レーザーから難を逃れたと思われる敵は、センサー有効半径内にある物はすべて破壊しつくされ、残骸へと姿を変えていた。

 

「ユ、ユウキ隊長、”ジェネシス”の2射目が……」

 

 震えるような声で告げる副官の報告に、レイ・ユウキは冷めきった表情のまま、

 

「標的と弾着は?」

 

「おそらく敵の第2波艦隊と推測。だ、弾着は……プトレマイオス・クレーターですっ!!」

 

(つまり基地ごと焼き払ったか……となると、次の砲撃目標は……)

 

 ジェネシスに用意できた円錐鉄塔型の一次反射ミラーは合計4基。

 既に2基は使われ、試射としては十分だろう。

 

(早ければ次、遅くとも4射目で、)

 

「地球を直接撃つつもりだろうな。おそらくは最大出力で」

 

「はあっ……!?」

 

 驚く副官を気に掛ける余裕は既にレイ・ユウキにはなかった。

 

「全艦に通達。我々は敵第2波を受けた艦隊の残敵掃討に移行し、その後、そのデブリに紛れる形で周辺宙域の警戒活動に入る。また、この命令の実行にFAITH権限を適応する」

 

 つまり、ユウキは麾下の3隻の艦隊を月とヤキン・ドゥーエの間にできた真新しいデブリベルトに潜ませて、息を潜めながら様子を伺うと言い切ったのだ。

 

「警戒、ですか?」

 

「ああ」

 

 彼は頷き、

 

「来るぞ。間違いなく、次の発射までに必ず。ヤキン・ドゥーエ、いやジェネシスを狙いに」

 

「何が……」

 

「大西洋連邦、そして我々の天敵……オーブがな」

 

 レイ・ユウキは、人類史上最悪の兵器を守って討ち死にする気など毛頭なかった。

 要するに、彼もまたパトリック・ザラを見限ることで「用意されていた運命」から逃れることのできた一人となったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

「バカ共が……」

 

 ボアズにて出撃準備を整えた”アマギ”の提督席で、中将の肩書をもつマネキンはポツリと呟いた。

 既に一度目のジェネシスによる発砲で、ヤキン・ドゥーエとジェネシスへ対する総攻撃は確定した。

 そして、マネキンは真新しい中将の階級章に内心へきへきしながら、同時に相変わらず素直な反応を見せたコーラサワーに慰められ、

 

「”臨時連合艦隊”、全艦出撃せよっ!!」

 

 二度目のガンマ線レーザーの発砲と同時に号令を出す。

 最初の発砲から既に6時間弱。予定通りなら、大西洋連邦のハルバートン提督率いる特別任務群もそろそろヤキン・ドゥーエの索敵範囲外ギリギリの、所定の宙域へと着いているだろう。

 

(まあ最悪、牽制とミラー交換の妨害程度なら、オーブ艦隊だけでも可能と言えば可能か)

 

 マネキンが率いるのはアマギ級航宙戦闘母艦”アマギ”を旗艦に、イズモ級航宙戦闘母艦”クサナギ”、”スサノオ”、そしてカタロンの”オルテュギア改”を中核にした30隻あまりの宇宙機動部隊。

 モビルスーツの配備数は40機程度とハルバートン提督の特別任務群に比べればこじんまりとしているが、オーブ宇宙軍の航宙戦闘母艦3隻全てが陽電子砲とラミネート装甲を備えた高火力/重防御艦なのに加え、40機のうち半数以上が核動力ないし疑似太陽炉(GN-T)を備えた強力なモビルスーツだった。

 

 しかも、その搭乗している面々もネームド揃いだ。

 アマギのGN-X(ジンクス)隊を束ねるのはベテラン、セルゲイ・スミルノフ。その下には愛すべきコーラサワーや、特殊機ジンクス・タオツーを駆るソーマ・ピーリス。

 クサナギ隊には、鉄壁と重火力を誇るNアストレイ・ハイペリオン3機とそれを駆るアサギ、マユラ、ジュリのオーブ三人娘。

 スサノオ隊には、ワンオフ機GNフラッグ・グラハムカスタムを愛馬とするグラハム・エーカー率いるハワード、ダリルらのGN-Xチーム。

 更に合流したカタロンにはスローネフィーアを駆るサーシェスとNストライクカスタム・カナードを愛機とするカナード・パルスまで揃っている。

 GN-T搭載機はオーブ独自の物だとしても、実は核動力機の保有数では互いに4機とマネキン艦隊とハルバートン任務群はどっこいなのだ。

 ちなみに陽電子砲の門数なら、ドミニオンしか陽電子砲を装備していないハルバートン任務群に対して5倍の10門(アマギ2門、イズモ級4門×2隻)と圧倒している。

 

 マネキンの思考は過信でも傲りでもなく、事実を認識してるに過ぎない。戦術選択を間違えず、「敵の防衛線力の誘引」に専念するならば、現状のザフトの装備と練度から逆算して、モビルスーツを防空に徹させ、ジェネシスを艦砲射撃だけで攻撃すると割り切るならば10倍程度の数差なら耐久出来そうな目算は立つ。

 恐ろしいのは、ハルバートン特別任務群も、通称”マネキン連合艦隊”も、片方だけでもとりあえず「ヤキン・ドゥーエの戦力を相手取り、ミラー交換の妨害程度ならできる」と概算できる事だろう。

 無論、マネキンもハルバートンが極端に遅れて到着する、あるいは到着できないとは考えていない。

 だが仮にそうなっても、

 

「ジェネシスの破壊までならば、どうとでもなるだろうな。おそらく」

 

 マネキンにはどうしても、カガリが率いる”別動隊”が作戦に失敗するビジョンが浮かばなかった。

 むしろ、

 

(何故だろうか? 一方的に蹂躙する姿しか思い浮かばんな……)

 

 無性にそんな気がした。

 なんなら、ヤキン・ドゥーエすらも”ついでに”陥落する予感が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で1射目の残敵掃討にきたミーア&クルーゼ、第2射の残敵掃討と警戒を理由にヤキン・ドゥーエから距離を置くユウキ隊長、そして出撃するマネキン艦隊という流れでした。

今回、割とミーアが原作より図太い性格していることが判明。
この娘、絶対にしぶといタイプだろうな~とw

ユウキ隊長、死亡フラグから逃避!?


実は戦力評価が数で圧倒的に勝りネームドパイロットの核動力機まで持ってるハルバートン任務群と同等な戦力評価のマネキン艦隊。
実は、ハルバートン任務群とマネキン艦隊だけでも、やろうと思えばジェネシスの破壊とヤキン・ドゥーエ完全制圧も可能だったりw
しかし、そこは無理も無茶もしないオーブと大西洋連邦なので。

あっ、前回反響のあったウズミさんの生成イラストですが、実は全キャラの中で最もシンプルなプロンプトだったり……

50代男性 瘦せ型 ストレートの長めの黒髪 濃い髭 太い眉 鷹のように鋭い目つき ワインレッドのフロックコート 立ち姿

で、後は場所の入力だけで出来ました。
実はウナトさんのが試行錯誤してまして、というかこのプロンプト1発であの絵を仕上げたAIパイセン、どんだけウズミ好きなんだよ……

お気に入り登録、ご感想、高評価などしていただけたら本当にありがたいです。









☆☆☆



オマケ劇場 オーブってこんな国?

いや、しばらく本編にギャグ濃度が薄いもんで、つい……


【挿絵表示】
マユ:「全国6の〇リコンのお兄ちゃん、お姉ちゃん達やっほー♪ 今日もビーチからお届けするオーブの文化・風習の電動コ〇シ、じゃなかった伝道師のマユだよぉ☆」

冒頭からいきなり下ネタかますな。

マユ:「大人ジョークはオーブっ()の嗜みです」

さよけ。

マユ:「前回いただいた感想で、『オーブのビーチは変態の社交場』疑惑があったけど、その検証に再びビーチへ来たんだけど……」

いるな。
確かにフルフロンタルがそこそこ。華麗にスルーされとるが。

マユ:「そりゃそうだよ。あれって性癖云々どころか、それ以前の一般行動の範疇。『ああ、浜辺で満遍なく全身日焼けしたいんだね』くらいにしか思われてないよ?」

すげぇなオーブ。
ホント、日本と価値観(?)違うな。
ところで岩場の陰で盛ってんのがいるんだが?

マユ:「ビーチデートかナンパで意気投合して盛り上がっただけじゃない? むしろそういう人、少数派だよ?」

そっちもスルー案件かい。

マユ:「う~ん。これはもうちょっとマユたちの国(オーブ)を知ってもらった方がいいかな?」

もしかして続くかも?





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