【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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高評価を入れて下さった皆様、本当にありがとうございました。
お陰様で大分モチベーションが持ち直しました。

さて、今回はとあるトリオが大金星をあげます。







第153話 ラクスの直感(SEEDに非ず)発動と、とある三人の成長の証 【挿絵入り】

 

 

 

「みゃあぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!!」

 

 その絶叫が宇宙に響き渡った時……

 

 

【挿絵表示】

「はっ!? キラ、今、わたくしと極めて近い力の波動を感じましたわっ! きっと可愛い女の子です! 間違いありませんっ!!」

 

『何言ってるのさラクス!?』

 

「いえ、何やら無性にそんな気が……」

 

『今更、ラクスの趣味に口出す気はないけど、今は任務中……というかミーティア接続中なんだしさぁ』

 

 キラの言う通り、今はフリーダム・ルージュとジャスティス・ソーディアンは離艦しスーパーNミーティアと接続、エネルギーバイパスラインを繋げてモビルスーツとミーティアの複合核動力を同期させている最中だった。

 無論、ネーナとスローネドライ・トゥルブレンツの張ったGNステルス・フィールド、戦艦3隻を包み込む巨大な繭の中だ。

 

『無駄に緊張してないようで結構結構。それに私も”声”を感じたぞ?』

 

 そう入って来るのは、既にプロト・アルヴァトーレに座乗しコバヤシ丸から発艦していたカガリだ。

 

『カガリも?』

 

『ああ。距離があるようで、ラクスほど明確に聞こえた訳じゃないがな。おそらく無指向性の脳量子波だ』

 

 一応補足しておくと、キラがクォンタム・サイコフレームが機能を発揮するほど脳量子波を強く出すのは覚醒(SEED)状態の時だ。

 対してラクスは元々脳量子波に対する感受性が高い上に、クォンタム・MIDIフレームという特殊なサイコフレームをフリーダム・ルージュに搭載しているため”声”、「音として認識できる脳量子波」には鋭い。

 カガリはベテラン情報型ナノマシナリー・チルドレンのせいもあり、脳量子波に対する感度は普通にイノベイド水準である。

 

『ラクス、興味あるか?』

 

「ええ。実は少し」

 

 主人(カガリ)の前で他の女の話題を出すのに少し躊躇いがあるラクスだが、

 

『機会があったなら拾ってこい。私が許す』

 

「えっ?」

 

『ちょっとカガリ!?』

 

『脳量子波使いは貴重なんだよ。ザフトごときで腐らすのは惜しいのさ』

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

【挿絵表示】

「カガリもまぁたなんか面白いこと考えてるわねぇ~♪」

 

「ヒリングさん?」

 

「ああ、なんでもないわ。これがきっとこの戦争……じゃなかった闘争?の最後の戦いになるわ」

 

 ヒリングの言葉にニコルは頷き、

 

「ええ。もういい加減終わらせないと。これ以上、犠牲が出るのは嫌です」

 

「ニコルは優しい子ね」

 

”きゅ”

 

「ひ、ヒリングさんっ!?」

 

 その優しい抱擁にニコルはどぎまぎしてしまうが、

 

「頑張ろうなんて言わない。だけど、揃って生き残りましょう。私、もっとニコルとイチャイチャしたいし♡」

 

「は、はい! 僕もヒリングさんともっとイチャイチャしたいですっ!!」

 

「ニコルのそういう素直な所、とっても大好きよ♡」

 

 ちなみに旧ザフト時代の部隊の最年少ショタ枠が、堂々と年上で同じ髪色のスレンダー美人と現在進行形でイチャイチャしている姿を見せつけられたアスランは、メイドトリオの感触を思い出してちょっぴり切なくなったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、そんな最中にも戦況は進む。

 そうハルバートン提督率いる特別任務群もついに会敵したのだ。

 

「ハハハハハッ!! 全て沈むが良いっ!!」

 

 その戦いの中で猛威を振るっていたのは、ラウ・ル・クルーゼの駆る”プロヴィデンス・ミーティア”。

 21隻の戦闘艦と126機のモビルスーツを引き連れやって来たこの男は、周囲を(ヤキン・ドゥーエの中では)手練れに守らせ、存分に火力を開放していた。

 ミーティアの120cm高エネルギー収束火線砲×2、93.7cm高エネルギー収束火線砲×2、数多のミサイル。

 プロヴィデンス本体の大型ドラグーンはあえて本体に接続したまま旋回集束ビーム旋回砲塔として使い対艦火力を引き上げ、取りつこうとするモビルスーツは小型ドラグーンで死角から狙い、確実に撃ち落とす。

 

 火線がプロヴィデンス・ミーティアから伸びる度に何らかの大西洋連邦の船が沈んでゆく状況だ。

 正直、始末に負えない。

 だからこそ、ドミニオンに配属された”特務隊”の指揮権を持つナタルは決断する。

 

「フラガ少佐、頼めますか?」

 

『任せろ。”アイツ”との因縁を決着つけるにはいい機会だ……!!』

 

 そう言いながら飛び出す虎の子、ムウ・ラ・フラガと”ドレッドノートΧ(カイ)”。

 いよいよ因縁の戦いが幕開ける!

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「オルガ、クロト、シャニ。アイツが背負ってるデカブツ(ミーティア)は何とかできるか?」

 

 飛び出したのはフラガだけでなく、彼が率いる三人の部下、”オーロラ・カラミティ”を駆るオルガ・サブナック、”ストーム・レイダー”を駆るクロト・ブエル、”ミラージュ・フォビドゥン”を駆るシャニ・アンドラスも同じだ。

 ドレッドノートΧと同じくキラ謹製の複合核動力を備えた強力な機体だが、相手も同じ核動力機。しかも凄腕が乗ってるのだから油断ならない。

 

『任せろよ、オッサン……じゃなかった隊長! 散々叩き込まれた”連携”ってのをみせてやるぜっ!!』

 

『軽く捻れる相手って訳じゃなさそうだけど、何とかしてみせるよ~』

 

『ん。まあ、そういうこと』

 

 そして3機は散開しスロットル全開!

 

『墜ちろよっ! オラァァ!!』

 

 オルガのシュラークの砲撃は「ザフトのモビルスーツを射貫いてミーティアを狙う」高度な物だったが、

 

「おっと」

 

 クルーゼはまるで見えていたかのように射線から逃れる。

 だが、

 

『滅殺っ!!』

 

 その先に待っていたのはモビルスーツの間を縫うように飛んできたクロト操るミョルニル改め”トールハンマー”!

 しかし、

 

「甘いっ!」

 

 それすらも見えていたようにクルーゼはビームソードで切り払おうとするが、

 

『甘いのはそっちだってーの!』

 

 トールハンマーは急に軌道を変え、クルーゼの傍に張り付いていたゲイツに命中しビームスパイクを延ばしてモビルスーツの機能とパイロットをまとめて殺すと、

 

『らぁっ!』

 

 ストーム・レイダーはその”突き刺したモビルスーツごと”プロヴィデンス・ミーティアへとトールハンマーを振り回し、

 

『そらよっ!』

 

 オルガのオーロラ・カラミティは持てる火器全ての一斉射!

 無論、プロヴィデンス・ミーティアも狙っているが、本命はプロヴィデンス周囲の敵機と突き刺さったゲイツ。

 数機のモビルスーツが至近距離で爆発した事で破片と残骸がまるで散弾のように飛び散り、一瞬だけクルーゼの高い空間認識能力を、その高い精度ゆえにオーバーフローをさせたのだ。

 クルーゼとて人間、脳のキャパシティにも演算リソースにも限度はある。

 そう、周囲にモビルスーツを配していたゆえのコラテラル・ダメージだった。

 そして、その壊れ弾幕を煙幕代わりにして……

 

『とった……!』

 

 キラの手が入り、ゲシュマイディッヒ・パンツァーだけでなくブリッツのようなステルスの能力まで持つに至ったミラージュ・フォビドゥンが、目立つ武器を一切使わずいつの間にかステルスを発動させ至近距離までこっそりミーティアに近づき、回避不能の至近距離からフレスベルグを、それも曲射弾道を応用して”ミーティアを焼き切る”ように放ったのだ!

 そう、オルガの派手な砲撃もクロトの巧妙なハンマー捌きも、全ては伏線。

 シャニの文字通りの隠れ蓑となり、”致命の一撃”を撃たせるための呼び水だった。

 オルガ、クロト、シャニの三人は、事前に「当たるかもしれない強敵」のレクチャーを事前にムウから受けており、「高い空間認識能力を持つ、最も警戒すべき敵のエース」としてラウ・ル・クルーゼの名前が真っ先に上がっていた。

 故に、この三人はクルーゼを始めとする敵エースのデータと共に、会敵した場合のシミュレーションをしつつ対策を、特にコンビネーションによる攻撃を練っていたのだ。

 ムウという得難い教官を得たことにより、この三人もまた、原作より大きく飛躍していた。

 

「なんと!」

 

 くわえて言うならミーティアを装着さえしていなければ、実はクルーゼは回避可能だった。

 火力はあるが、本体に動力炉を載せていないオリジナル・ミーティアを背負ってしまえば、推進剤と推力に物を言わせられる加速や最高速はともかく、運動性はどうしても慣性質量の大きさ故に鈍くなる。

 原作フリーダムとプロヴィデンスの戦いは、まさにそこを突かれてミーティアが破壊されたのだ。

 

 そして、それをまるで自分たちなりに再現するように、大殊勲を見事に三人は成し遂げた!

 

「よくやったお前たち!」

 

『任せろって言ったろうが!』

 

『へへん♪ ざっとこんなもんよ!』

 

『キラの作った機体なら、これくらいどってことない』

 

 三者三様の得意げな反応にムウは微かに口元を綻ばせ、

 

「オルガ! 隊の指揮権はお前に預ける! 俺はコイツの相手をしなければならん!!」

 

 ミーティアを破壊しても、絶妙なタイミングでミーティアをパージ離脱していたプロヴィデンスとクルーゼはまだ健在。

 いや、ムウは直感的に理解していた。

 ミーティアというウエイトを捨てた今の方が、目の前の敵は遥かに危険だということを……

 

『ああっ! 任せろやっ!』

 

『頼むぜオルガ隊長♪』

 

『オルガたいちょー?』

 

『いや、それを言われると、なんかこう別の人間のイメージが浮かぶのはなんでだ?』

 

 

 

 戦いは、まだ終わらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




オルガ、クロト、シャニの舎弟トリオ、成長したなぁ~(挨拶

いや、原作では突撃バカだった三人が、ちゃんと事前に準備して考えて連携して、ミーティアだけとはいえ、あのクルーゼに一泡吹かせましたよ。
実はこの三人の大戦を生き残るだけの成長と飛躍も、書きたかったシーンの一つなんですよね~。

あとラクスの無駄に鋭い直感w
ただ、既にお気づきの皆さんも多いと思いますが、ラクスの直感とカガリの一言と勿体ない精神が、ミーアの運命を大きく変えたりします。

次回は、ハルバートン任務群の奮戦かな?

お気に入り登録、ご感想、高評価などしていただけたら本当にありがたいです。




☆☆☆



前書きでもお礼申し上げましたが、改めまして沢山の高評価を入れて下さった皆様、ありがとうございました。
お陰様で大分執筆モチベーション、そしてメンタルが回復しました。
正直、昨日の評価が下がりっぱなしの状態だったら、本当に最後まで書けない可能性があったんですよ。
それぐらい、意欲が落ち込んでいました。

感じ方は、人それぞれでしょうが……個人的には、高評価は「面白い。まだこの作品を読んでみたい、続きを知りたい」って皆様からの期待の現れ、逆に低評価は「つまらん。さっさと連載止めちまえ、むしろ消せ」って拒絶の現れだと感じるんですよね。

そして、昨日の愚痴を聞いて、まだこれだけ読みたいと思ってる方がいてくれるって分かって、中には評価は10の評価を下さった皆様は勿論、それ以外にも応援メッセージをそえてくれた方もいて、とても励みになりました。

ちょうど今、ジェネシス攻略に一息入れて、ソレスタルビーイングのパートを挟もうと思ったところ、文字通り「もうちょっとだけ続くんじゃ」という感じですが、最後にこれからもどうか応援をよろしくお願いします。

重ね重ね、ありがとうございました。


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