【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
あと、ムウと舎弟トリオ以外にも、大西洋連邦のエースってのはいまして……
『ムウ・ラ・フラガか……君との因縁はいい加減、終わらせたいんだがね』
ミーティアをパージしたことで、逆に鞘から抜いた刀のような鋭い凄みを醸し出すようになったプロヴィデンス。
そのパイロット、ラウ・ル・クルーゼの声に、背中に冷たい物が走る感触を覚えるムウ・ラ・フラガだったが、
「つれないことを言うなよ。お前さんとまともに
原作と異なり、ザフトが想定以上のダメージでヘリオポリス攻略部隊は事実上、壊滅した。
そのあおりでクルーゼは左遷扱いでプラント本国詰めとなった為にその後もムウとクルーゼが戦場でぶつかり合うことは無かった。
故にムウとクルーゼの戦闘は、物語の開始以来となる。
『生まれた時からの話をしてるのだよっ! 私はなぁっ!!』
一気にクルーゼから立ち昇るプレッシャーが増大し、射出されたドラグーンが一斉にムウに襲い掛かる!
しかし、
「ナメるなっ! こっちにだってあるんだよっ! とっておきがさぁっ!!」
負けじとムウもドレッドノート
「ナタル大尉! コイツは俺が抑えるっ!! 艦隊から可能な限り引っぺがすから、オルガ達のフォローを頼むっ!!」
『できるかな? お前ごときが私を抑えるなどっ!!』
ますます苛烈になるドラグーンのビーム弾幕に、
「やってみせるさ! これでも俺は”不可能を可能にする男”って看板背負ってるんでねっ!!」
(オルガ達が漢を魅せたんだ。ここで格好の一つもつけなきゃ立つ瀬がないってもんでしょうがっ!!)
ムウはドレッドノートΧのスロットルを全開にする!
☆☆☆
「確かに任されましたよ。フラガ少佐」
ナタルはきりっと表情を引き締め、
「サブナック少尉は中間迎撃位置にて2機の砲撃支援とフォローを! ブエル少尉は敵のモビルスーツ密集陣形を狙い速度を活かした一撃離脱の攪乱戦術! アンドラス少尉はブエル少尉が乱した敵の掃討を!」
『あいよ、姐さん!』
『そういや僕たちって階級あったんだっけ?』
『すっかり忘れてた』
意気軒高なまま軽口を返してくる三人に、ナタルは微かに口元を緩ませ、
「お前たちはれっきとした大西洋連邦の軍人だ。私が保証する。それと姐さんはよせ。バジルール大尉か、せめてナタル大尉……ではなく少佐と呼べ」
ちなみに本人もムウもコロッと野戦任官で少佐に臨時昇進していたことを忘れていたらしい。割とうっかりナタルさんであった。
『わかったぜ、ナタルの姐さん!』
「わかってないだろうが! この悪ガキども!!」
本気で怒ってるわけでは無いことが丸わかりのナタルと、笑い声で返すクロトとシャニ。
かつてない大規模な戦場だというのに、そこに気負った様子はない。
危険な戦場でありながら、ハルバートンはそんな彼女の背中を微笑ましく見ていた。
☆☆☆
”何故か”、クルーゼはムウの挑発に乗り、ハルバートン任務群より離れて行く。
だが、それで戦いは下火になるかと言えば、そんなはずはなく。
無論、大西洋連邦で奮闘していたのは大金星を挙げたオルガ達だけではない。
名だたるエースたちもまた、それぞれの戦うべき相手と激しい戦闘を繰り広げていた。
「宇宙人は宇宙塵に還りなさいっ!!」
エリート部隊である”ソード・カラミティ小隊”を率いる、”乱れ桜”の二つ名を持つ大西洋連邦のエース、レナ・イメリアが左右の手に握る二振りのシュベルトゲベールで、ジンとシグーを同時に切り裂けば、
「こいつがオールレンジ攻撃って奴だっ!」
第8艦隊のストライク・タオツー小隊一つを任された”月下の狂犬”ことモーガン・シュバリエが愛機ストライク・タオツーに装備されたガンバレル・ストライカーを縦横無尽に振り回し、死角からゲイツを撃墜するっ!
そう、150話で少し話題に出した、スカウトでユーラシア連邦から(一説には高性能モビルスーツ目当てで)大西洋連邦に移籍した、高い空間認識能力を持つベテラン軍人だ。
しかもモーガンの機体に搭載されるガンバレル・ストライカーは標準のそれではなく、オーブよりストライク・タオツーとセットで有償供与された、第75話の第二次ヘリオポリス防衛戦でピーリスが使っていた120㎜リニアガン内蔵のタイプだ。
装弾数が多く単射/連射/チャージショットを撃ち分けられるそれは、モーガンにとってはかなり使い勝手の良いエモノだった。
『悔しいけど、そのオーブの
唐突に通信を繋いできたイメリアに、
「ああ。最高だぜっ! 重火力に重防御、おまけに受電範囲にいればエネルギー切れも滅多に起こさん。気を付けるのは物理弾の残弾数と残推進剤容量だけってのはありがたい。スラスター推力も高いから、重い割には動きも悪くないしな。ぶっちゃけ105ダガーより運動性は上だぞ? ビーム兵器も消費電力を気にせず使いたい放題だ。ほれ、うちの連中もエネルギー気にせずランチャー・ストライカーだのカラミティ・ストライカーだの背負ってドカスカ楽しそうに撃ってるだろ?」
モーガン率いるストライク・タオツー隊は、中間迎撃位置に陣取る火力支援の役割を担っている。
故にGAT-X105の倍以上のエネルギーゲインを持ち、尚且つレーザーや指向性マイクロウェーブで母艦よりの無線電源供給を受けられるストライク・タオツーの強みを活かせる、高火力ビーム兵器を多数搭載していた。
そしてモーガンの役割は、宇宙砲兵たる部下たちの懐に潜り込もうとするザフト機を片っ端から叩き落とす事にある。
かくいうモーガンも、潤沢なエネルギーゲインを見せつけるようにガンバレル・ストライカーのみならず左右の手に1丁ずつ175㎜グレネードランチャー装備57㎜高エネルギービームライフル(デュエルのビームライフル)を持ち、派手に撃ちまくっていた。
擲弾付ビームライフル2丁+ガンバレルの120㎜リニアガン×4によるモーガン式「乱れ撃つぜっ!」の披露会だ。
『くっ、ちょっと羨ましいわね』
「オーブ製の機体は操縦しやすいぞぉ~。誰かさんと違って(操縦)特性が素直だ」
『っ! このヒゲ! さっさと討ち死にしなさいっ!』
「ははっ! そいつは聞いてやれんな。おっと!」
当たったところでどうという事は無いがと思いながら、モーガンはジン・ハイマニューバの機銃射を軽く避けると、お返しとばかり電磁加速させた120㎜弾を叩きこむのだった。
モーガン隊が火力で敵の陣形を崩し、あるいは穴をあけ、そこにイメリア隊が切り込む。
黄金メソッドと言っていいパターンを誤差修正しながら繰り返すことで、彼ら彼女らは大きな戦果をあげるのだった。
☆☆☆
一方、ジェネシスにトドメを刺すべく、その出撃の時を待っていた”ピースキーパー隊”、その母艦であり艦隊最後方に配された改アガメムノン級航宙モビルスーツ母艦”サラトガ”では……
『落ち着かないわね。外で激戦が繰り広げられているのがわかっているのに、じっとしてるのって』
ピースキーパー隊副隊長にして恋人のジェーン・ヒューストンからの個別通信に、同じく搭乗待機状態だったピースキーパー隊隊長、”切り裂きエド”ことエドワード・ハレルソンは、内心可愛いなと思いながら、
「仕方ないって。俺達はこれからデカい化物にとっておきの”
とやや下品というか、某マクロスのPMC隊歌みたいな事を言い出すハレルソン。
だが、ジェーンは少しむっとして、
『……エド、その言い方だと貴方がこれからあの”悪趣味な子宮のオブジェ”とスるみたいで嫌。イチモツぶち込むなら私だけにしてちょうだい。私ならいつでもOKだから』
「へいへい。ジェーン、お前って結構、独占欲強いタイプだっけ?」
そう苦笑するハレルソンだったが、
『女の中じゃ普通ぐらいじゃない? まあ、エドが他の女とシたら、ケツにデカい逸物ねじ込んで、足腰起たなくしてあげるくらいはすると思うけどね』
さらっと言い切るジェーンに、
(女って怖ェ~~~)
と改めて思い知るハレルソンである。
今はザフト寄りの政策(シーゲル・クライン議長からの「積極的中立勧告」の受諾)をし、大西洋連邦へと武力併合された祖国”南アメリカ合衆国”。
戦後、「親ザフト政策の否定」を条件に再独立が約束されているが、それが果たされなかった場合、ハレルソンは独立闘争に参加しようと内心考えていた。
だが、
(ジェーンに上手く説明しないと、なんか俺、色々と終わる気がするぜ……)
まあ、彼のこの心配もこの世界線では結局、杞憂に終わるのだが……
ともかくピースキーパー隊、”GAT-333A 先行量産型レイダー”24機の出撃の時は、刻一刻と迫っていたのだった。
祝! ナタルさん、初AIイラスト化(挨拶
いや、最初にそれ?って感じですが、AIパイセンが中々ナタルさんが苦手らしくて(泣
それはともかく、外伝ファンの皆様、お待たせしました。
レナ・イメリア、モーガン・シュバリエ、エドワード・ハレルソン、ジェーン・ヒューストンの外伝系エースが揃い踏みです。
ただし、切り裂きエドと、白鯨ちゃんは乗機が量産型レイダーでピースキーパー隊に配属になっているという。
ちなみに一番いい空気吸ってそう(宇宙ステージですが)なのが、ユーラシア連邦から大西洋連邦に鞍替えした狂犬さんだという。
対してザフトってマジにエースがヤキン・ドゥーエに集まってないんですよね。
グゥド・ヴェイアはそもそもプラントにもザフトにもにいないし、コートニー・ヒエロニムスは民間人という立場でパトリック・ザラに賛同できるはずもなく、ミハイル・コーストは多分、プラント本土に居るんじゃないかな?
パトリック・ザラに賛同しそうなアッシュ・グレイ、マーレ・ストロードはヤキン・ドゥーエに姿を見せていない……
しかも一番の難敵であるクルーゼは、”なぜか”ムウの挑発に乗るしw
まあ、こんな状況なので、大西洋連邦のエースたちにとって存分に戦える戦場になってるようです。
さて、次回は”合流”かな?
本当に高評価、応援ありがとうございます。
何とか最終話まで書いて行こうと思ってますので、どうかこれからもよろしくお願いいたします。