【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
「プレート・ブースター展開、GNキャノンフルチャージ! いっけぇーーーーっ!!」
カガリの乗るプロト・アルヴァトーレの増幅された大型GNフレキシブル・ビームキャノンの本来の役割は、パラボラ型の第二次反射ミラーに横薙ぎにするような砲撃を行い、フェイズシフト装甲をオーバーフローさせ、その強度を奪うことにあった。
しかし、カガリは既にジェネシスがフェイズシフト・ダウンしていることに気づいてなく……核動力を電源とする疑似太陽炉(GN-T)都合8基分のエネルギーとGN粒子を溜め込んで最大出力で、ゴン太ビームをGNビームキャノンのフレシキブル構造を活かして横薙ぎ一閃!
そして……
”ズバァァァァァッ!!”
「……は?」
”あ……お皿(二次反射ミラー)、上半分が
『姉さん……』
後の世に歴史家は語る。
オーバーキルこそ、カガリ・ユラ・アスハの十八番であり持ち味であり芸風である!と……
In My Dream 赤いバラの花
部屋中にいっぱい敷きつめて
シルクのベットで 愛し合おう朝まで
I can't get enough your love
当然といえば当然の結果であった。
フェイズシフトも何もしていないただデカくて分厚いだけの巨大円盤に、”大使砲”……いや、この世界だと”代表砲”になるのか? ともかく、疑似太陽炉8基が生成したGN粒子を圧縮・増幅したビーム砲撃など耐えられる訳はなかったのだ。
何しろこの一撃、計測上のパワーは、容易くローエングリン2門分を遥かに超えるのだから。
ま、まあ、確かに二次反射ミラーの1/3以上は常識外れのGN粒子に飲み込まれ消失したが、入射角度の問題で二次反射ミラーに比べて寸胴のニュークリア・チェンバー(実際に核爆発を起こす筒状の部分)にダメージが入った様子はなさそうだが。
もし、ど真ん中狙ってたら、その時点でチェンバー部分が破壊されて核爆発が起きてた可能性がある……が、そうなれば安全距離も遮蔽物もない別動隊も危険に晒されていただろうから、これはこれで結果オーライだろう。
無論、二次反射ミラーがこうなった以上、もはやガンマ線レーザーとしては二次反射ミラー自体を交換しない限り使い物にならない。
いや、これだけのエネルギーを浴びたのだから他にも不具合が出ていそうだが。
「ラクス、キラ……」
カガリは思わず珍しくチベスナ顔になるが、
”なんなりと。わたくし、カガリは跳べというのなら、「どのくらいの高さで?」としか聞きませんわ”
『うん。僕もだよ』
二人は気を悪くした様子もなく、
「あの壊れかけのRadio……じゃなかった化物原子レンジにトドメ、刺してきてくれるか?」
”お任せあれ♪”
『任せてよ!』
そう言うが早いかスーパーNミーティアを加速させる2人に、
「いいか、一太刀でいいっ! 一太刀入れたら急速離脱! 直ぐにヤキン・ドゥーエの影に回り込めっ! 間に合わないようなら迷わずプロト・アルヴァトーレに貼り付け! こいつにはGNバリア・フィールドがあるし嫁と弟くらい守ってやる気概くらい私にもある!」
珍しく焦っているのか妙なことを口走ってる、実は大事な人には時折過保護気味のカガリに、二人は嬉しそうな笑みを浮かべていた。
In My Dream 目覚めさせないで
邪魔はさせない 誰にも
耳元でいつも エンドレステープのように
ささやいていて
”あそこまで言われてしくじるようでは、女が
『姉の期待に応えるのは弟の義務だよ』
僅かな空白……
”シスコン”
『色ボケ』
急加速しジェネシスに接近したラクスとキラは、ニュークリアチェンバーを挟み込むような機動と共にスーパーNミーティアの強化ビームソードを最大出力で絞り出し、
In My Dream 空の彼方まで
エンジン全開で 走りながら
永遠の愛を語ろう 朝まで
I can't get enough your love
”キラ、わたくしに合わせなさい!”
『合わせるのはラクスの方だよっ!』
2機の”流星”が一際巨大な尾を引き、
In My Dream 飾らない涙で
悲しみさえも分かち合おう
『ビームソード
”スラーーーッシュですわっ!!”
何処にもないような素晴らしいreal love
手に入れるまで
I wanna sleep forever
”
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「バカな……バカなバカなバカなっ!!」
パトリック・ザラは狼狽し、目の前の現実を受け入れられないでいた。
苦心惨憺して、気づかれぬようにひっそり築き上げたナチュラル絶滅用最終兵器が……
「たかが2機のモビルスーツに、ジェネシスが輪切りになどされてたまるかぁーーーっ!!」
それは血を吐くような絶叫だった。それほどにパトリック・ザラにとっては有り得ない光景……現行のプラント製核動力モビルスーツとミーティアの性能をもってしても不可能な出来事を、パトリック・ザラは受け入れられなかったのだ。
だが、いくらわめこうが叫ぼうが現実は変わらない。
「ザラ閣下、ジェネシスのニュートロンジャマー、ニュートロンジャマー・キャンセラー、共に機能停止! り、臨界が……」
そして、人の手が加えなければ確実に核分裂連鎖反応を起こす臨界量を遥かに超えて蓄積された核反応物質は、その質量を当然のようにエネルギーに変換した……
そう、無理に臨界を制御していた機械が破壊されれば、自然の摂理が発動するのは当然だった。
そして、高温高圧プラズマ火球と無指向性ガンマ線に変換されたエネルギーの内、急激に”爆発的に”膨張した高温高圧のプラズマがフェイズシフト・ダウンを起こし強度が急落した上に乱雑に不均一に輪切りにされ、もはや圧力容器の役割をなさなくなったジェネシスのニュークリア・チェンバーを内側から破壊四散させた!!
少なく見積もっても数百メガトンの核反応物質だ。その中でどれほどの量がエネルギー変換されたのかは今となってはわからないが、その威力は実に膨大だ。
プラズマ火球は流石にヤキン・ドゥーエにまで届かなかったが、指向性のないガンマ線と元ジェネシスだった構造物が散弾のように降り注いだ。
内部のパトリック・ザラを殺傷するようなダメージにはならなかったが、戦艦サイズも紛れていた破片激突の衝撃はすさまじく、ヤキン・ドゥーエを鳴動させると同時に、今まさにジェネシスを守ろうと遅ればせながらも要塞から飛び出したザフトのモビルスーツを何機も巻き添えにしたのだった……
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
世の中に幸運な者も不幸な者もいるが、どっちとも言えない場合が存在する。
「うっそぉーーーーっ!!?」
ミーア・キャンベルはなまじ優秀だったのが良くなかったらしい。
周りが混乱する中、とにかく防衛任務を全うしようと出撃して……ジェネシスの爆発で飛んできた破片に衝突した。
愛機ドレッドノート・アーティラリーのフェイズシフト装甲のおかげと、偶然破片に乗っかるような姿勢、更には破片その物がヤキン・ドゥーエに一度衝突して跳弾になって破片自体が減速したせいなどの偶然が重なり本人に命の別状はないようだ。
むしろ、内部には衝突の衝撃自体は通ってるはずなのに、失神すらしないのは何気に凄い。
どうやら彼女も強運持ち、あるいは悪運持ちの1人らしい。
いや、跳弾したジェネシスの破片に当たるあたりそうでもないのか?
だが、急速にヤキン・ドゥーエから引きはがされ、電源も自分もフェイズシフト装甲も生きているがコックピットはけたたましく鳴り響くアラート・サインだらけ。
仮にスラスター類が生きていたとしてもこの状況じゃ使える訳もなく、どうやら当面はこのまま破片と一緒に宇宙旅行するしかなさそうである。
とはいえ、これからヤキン・ドゥーエで起こる事を考えれば、これはこれで必ずしも不幸とは言えなかった。
そう、ヤキン・ドゥーエをジェネシス爆発からの盾にするように移動・布陣していたカガリの別動隊は既に再攻撃の準備を整え、ザフト艦隊を根こそぎ平らげたハルバートン任務群とマネキン艦隊が、既にヤキン・ドゥーエに舳先を向けて迫っていたのだから……
【悲報】ジェネシス先輩、カガリと対峙するには強度が足りなかった件についてw【オーバーキル】
という訳で、お皿の半分を消し飛ばされた挙句に輪切りにされて吹き飛んだジェネシス君でしたw
実は、このシリーズを構想段階から今回のクライマックスはシーンこま切れ状態のプロットあって、
・予想外の大ダメージが入ったので、カットインの顔がアニメ調から劇画調になるカガリ(アニメや漫画にある演出)
・ラクスとキラの、「ブレンパワード」のあのシーンのオマージュ合体アタック(第2次スパロボαの合体攻撃カットイン)
は最も書いてみたかったシーンの一つだったりします。
実は、このシーンで”IN MY DREAM”がラクスが歌うのも、このオマージュアタック為だったりw
ちなみにこのシーンにどうしてもカットイン入れたくて、キラを初イラスト化してみました。何故かAIパイセン、あんまり少年描くのは好きじゃないみたいで、無数の没AIイラストが(泣
雰囲気を感じて頂ければ嬉しいです。
個人的には上記のカットイン入りのセリフも好きですが、”シスコン”『色ボケ』とボソッと罵り合うシーンが気に入ってますw
ラクスとキラ、原作と違って決して恋人関係にはならないですが、でも「何故か相性が抜群に良い二人」みたいな感じに描けたらなーと。
あとミーアは、強運と悪運両方の隠しアビリティ持ってそうだけど、多分、悪運>強運だと思うw
次回は、今回の顛末かな?
応援していただけるととても嬉しいです。