【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
そして一応、伏線回収エピソードw
さて、一端視点をヤキン・ドゥーエから離そうと思う。
なぜなら、戦いが繰り広げられていたのはヤキン・ドゥーエだけではないからだ。
そう、ここはとある、特にどうという事は無い暗礁宙域……
「納得いかんなぁ!」
ソレスタルビーイング母艦”プトレマイオス”の格納庫でティエリアが猛っていた。
「何がです?」
と面倒臭そうに対応するダウナー系お姉さん(リボンズの前では時折、雌豚モードになると評判の)のリジェネ。
「なんで僕の”ヴァーチェ”が、装甲を女装、ではなく除装され秘匿形態の”ナドレ”になってるんだっ!? しかも代わりに装着されているのは、最高機密の”アクウオス”装備じゃないかっ!?」
”ガンダムナドレ・
ガンダム00Vに登場する00MSVの1機であり、トライアル・システムを最大限に発揮する為にクラビカル・アンテナにもなるGNマスクソードを装着した姿である。
ちなみに”トライアル・システム”というのは「ヴェーダとリンクした機体を全て制御下に置く事が出来る」という規格外の装置ではあるが、リボンズの方針で……
『ヴェーダのバックアップが無ければモビルスーツの操縦一つ満足にできない者など、パイロットと呼ぶのも烏滸がましいね』
という事なので、実は原作ほど圧倒的な効力はなかったりする。
そもそも、ヴェーダとリンクすることが前提のイノベイド専用機ですら、基本的には原作”リボーンズ・ガンダム”のようにスタンディングアローンでも動く・動かせるのが基本だ。
実際にヴェーダとのリンク切れを起こしたら即座に戦闘不能になる機体など、リボンズにしてみたら危なっかしくて仕方ないだろう。
「リボンズが必要だと考えたから、装着したまでですが? ああ、ちなみにリボンズからの伝言が……コホン。『最高機密だからと言って、せっかく開発したのに一度も実戦投入しないまま倉庫の置物にしてるのは、予算の無駄遣い以外何物でもないね。道具は使ってこそ意味があるんじゃないかい?』だそうです」
わざわざリボンズの口調を真似するリジェネ。まったく、どんだけリボンズが好きなんだか。
「くっ、なまじ正論なだけに反論しづらい」
まさに”くっころ”の表情をするティエリアに、
「それに今回はヴェーダ経由でティエリアに動かしてほしい機体があるんですよ。そのためのアクウオスです」
「……どんな機体だ」
「もうすぐ届きますよ」
⌚⌚⌚
待つことしばし……
ソレスタルビーイングの見た目は何処にでもありそうな輸送船がランデブーする。
問題なのはその中身。
「こ、これは”ゲル・フィニート”!? なのか……? いや、でも何か違う気も」
ティエリアが驚くのも無理はない。第62話においてカナード・パルスが”ハイペリオン”と共に納品した”ゲル・フィニート”が量産でもされたのか、4機も並んでいたのだから。
「正確には”GNゲル・フィニート改”。ガワだけ似せたレプリカで、フレーム自体はティエレンのそれを小改造した流用品です。ただ、パチモンと言っても”バチルス・ウェポンシステム”は改良を加えて実装してますし、疑似太陽炉(GN-T)搭載の無人機ですよ。ああ、原型からしてミラージュコロイドを使う機体ですので、ついでに武装を付けない代わりにステルス機能も追加しておきましたが」
どうやら同時に持ち込まれたハイペリオンがモルゲンレーテに渡ったのに対して、ゲル・フィニートはソレスタルビーイングに引き渡され、イノベイド技術班自らがいじくり倒していたらしい。
確かに「何かを隠したり騙したりする技術」は、モルゲンレーテよりソレスタルビーイング向きだろう。組織体質的に。
ちなみに”バチルス・ウェポンシステム”とはオリジナルのゲル・フィニートに搭載される「ミラージュコロイドが伝導キャリアに使える特性を利用し、これを任意の量子コンピュータにコンピューターウイルスを感染させる」という一種のクラッキングシステムだ。
ところで、ヴェーダ・コントロールでGN-Tを搭載した、明らかにオリジナルのゲル・フィニートより高性能になってる無人モビルスーツを果たしてパチモン呼ばわりしていいのか悩むところではある。
そもそも、モビルスーツとしての完成度とフレームの自由度からしてコンペ応募用のゲル・フィニートより、すでに実績のある実戦機であるティエレンの方がずっと上だし。
というか、ブリッツのお家芸であるミラージュコロイド・ステルスは間違っても”ついで”の一言で追加してよい機能ではない。
しかも、GNゲル・フィニート改とやらはGN-T搭載モビルスーツなので、純粋バッテリー機より明確に稼働時間が長く電力量も大きい上、放出されるGN粒子その物の相乗ジャミング効果も期待できる。
そのためか本来はバチルス・ウエポンシステムは対モビルスーツ用装備なのだが……
「ティエリアにはこの機体を操り、”ジェネシスα”のコンピューター全般を乗っ取ってもらいます」
4機がかりとはいえ要塞のメインフレームをクラッキングできる能力があるっらしい。既存技術の積み上げなのでオーパーツではないが、実にイノベイド謹製らしいチート機であるっぽい。
いや、種明かしをすれば容積に余裕のあるティエレン宇宙型の余剰機のコックピットブロックとバックパックを剝ぎ取って、ヴェーダとのリンクシステムとGN-Tをねじ込み、両肩にバチルス・ウェポンシステム制御用のゲル・フィニートと同じブレードアンテナを装着。
各種システム制御ユニット以外、余剰スペースにGNコンデンサとバッテリーを詰め込み、GN-Tの搭載で推進剤がいらなくなったため両足の大型タンクの中身は全部、ミラージュコロイドで満たされてる……とまあ、実は「必要な機能と要素だけをティエレン・フレームに詰め込んだ」という割とシンプルな設計思想なのだ。
いや、性能はちょっとおかしいのは確かだが。
☆☆☆
「つまりリジェネ秘書官、情報面からはティエリアが、物理面での内部制圧はオートマトンがそれぞれ担当ということでよろしいのでしょうか?」
「ええ。その通りです」
ちゃんと愛用の宇宙服を着て出撃準備万端のクジョウに、リジェネは頷く。
どうでもよいが、クジョウ女史、ボディラインがくっきり出るタイトフィットの宇宙服にこだわりがあるらしく、何着か持っているようだ。
全部が全部、パープル……というより”初号機カラー”が基調なのは、もしかしたら理由があるのかもしれない。
あと、なんか色気が凄い。
本日もいつものように背中にハナヨを張りつかせている刹那はともかく、これを”見慣れたもの”と認識して無反応な他のガンダム・マイスター達が、男としてちょっと心配になるレベルだ。
あ、まあティエリアは特殊な立ち位置だし、アレルヤは
ちょっと気づかれないように目が泳いでいるライルの反応が少し初々しい。
「わかりました。その方針で作戦を立案するなら、他のガンダムは支援……ジェネシスαに牽制と敵機誘引の為に攻撃を仕掛ける方向が良さそうですね」
ジェネシスαはジェネシス同様にミラージュコロイド・ステルスを展開して「隠れることを最大の武器」にして、その身を守っている。
だが、それだけというわけでなく小規模ながらも防衛部隊は存在していた。
「特に警戒すべきはZGMF-X11A”リジェネレイト”とZGMF-X12A”テスタメント”。形式から分かるようにどちらも、ジャスティスやフリーダムより後発の核動力機です」
リジェネは立体投影スクリーンに各機の情報を出し、
「ただし”テスタメント”はそこまで警戒する必要はないでしょう。正直に言えば、担当パイロットが雑魚……失礼。警戒するほどの腕前を持ち合わせていないことを確認しています。まあ、テンプレートというか、オーソドックスなザラ派です」
どうやらパイロットは赤服は赤服だが、「パトリック・ザラ独裁政権樹立後に赤服に昇進した」モブ(?)パイロットであるらしい。
いや、すまない。名前の表記が画面にあった。一応、”マーレ・ストロード”というらしい。
皆様は聞き覚えがあるだろうか?
まあ、ザラ派の赤服で「ナチュラルが死ねばそれでよい」という勤務姿勢と性根が評価され、”テスタメント”のパイロットに抜擢されたようだ。
腕前は……原作世界ならアビスのテストパイロットだったが、強奪事件でステラに一撃喰らって瀕死になった(後に奇跡的に回復したようだが)り、まだ当時は新人だったシンに選考で破れてインパルスのテストパイロットから落選する程度だ。
また、逆恨みでインパルスのパイロットに選ばれたシンを謀殺しようとしたというエピソードもある。
邪魔者は味方だろうと抹殺するのを正義だと考えており、それをなす際にも自身の立場が揺るがないように狡猾に立ち回る。緊急性の無い場面で独断で無警告の艦船撃沈を行う……などの逸話がある。
一言でいえば、「ナチュラル差別主義者の卑劣漢、
ちなみにザラ派では、リジェネの言う通りこの手の輩は珍しくはない。
「では”リジェネレイト”の方は違うと?」
リジェネは頷き、
「何となく私の名前に近い機体にこのような人間が乗ってるのは、甚だ不愉快ですが……専属搭乗者は”アッシュ・グレイ”。『合法的に殺戮を遂行することが出来る』ことを理由にザフトに入った”
……この世界線、”あの作品”が存在していて、尚且つリジェネは割と好きなようだ。リマスター版があるのだろうか?
ちなみにこの世界にドミネーターは存在してないが、非殺傷と殺傷を切り替えられる武装なら各種開発中(主にオートマトン搭載用)であり、免罪体質者の脳ミソかき集めた”シビュラシステム”はないが、多数のイノベイドの本体ともいえる”ヴェーダ”なら存在している……あれ? 存外にこの世界線のオーブは近似?
いや、あの世界の日本ほどオーブはデストピアしてないはずだが……
唐突にぶっこむ『PSYCHO-PASS』ネタ(挨拶
という訳でこれまで登場の予兆もなかったゲル・フィニート、疑似太陽炉とミラージュコロイド・ステルス搭載の魔改造無人モビルスーツとして華麗に再登場ですw
セットで”ガンダムナドレ・アクウオス”も。
元々、ゲル・フィニートって戦闘用ってより破壊工作を含む特殊作戦向きの機体だなぁ~と思ったので、こんな設定になりました。
イノベイド謹製のGNゲル・フィニート改とティエリア、ヴェーダ、ナドレ・アクウオスの組み合わせは、戦闘力こそ低いですが相手にとってはたまったものではないというw
まあ、性質的にこの組み合わせの情報が表に出ることは無いでしょうが。
そして、ついに出てきた外伝系敵役、ZGMF-X11A”リジェネレイト”とZGMF-X12A”テスタメント”、それを操るマーレ・ストロードとアッシュ・グレイ……果たして、彼らはどう踊ってくれるのか?
それにしても、リジェネの2人に対する人物評w
前回にも書きましたが、この話入れて4話構成の予定でソレスタルビーイングによるジェネシスα攻略戦となります。
どうか応援よろしくお願いします。
☆☆☆
感想欄でこの世界線のフレデリック・アデスを心配してくださった皆様へ
いや、意外と人気で作者も驚きましたw
さて、彼の動向なのですが……この先、話の展開的にフォローできるかわからないので。触りだけでも。
オーブ的に言えば、”第一次ヘリオポリス防衛戦”で辛うじて生還果たしたヴェサリウスですが、クルーゼが隊長職外されて警備部門に回されました(それがエザリアママと出会うきっかけになった)が、同様にアデスも「栄転扱い」で艦長職から外され、同時期にプラント本国勤務になってます。
だから、その後の登場が無かったという訳です。
それと……アデス、果たしてザラ派でしょうか?w