【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
「ふむ……まだ、防衛隊は出てきませんか。では少し本気であぶり出すとしましょう。砲身展開、フォースフィールド・バレル生成」
リジェネ操るガルムガンダムが持つ”試作型GNメガランチャー”は、後にガデッサのトリプルバレル方式のGNメガランチャーの原型となったモデルで、通常は上下ツインバレル式の威力だけでなく速射性にも優れた連装GNビームライフルとして機能するが、物理砲身を上下に展開し、その間に力場式の誘導砲身を生成することにより、より強力で照射時間の長い高威力GNビーム砲として使用できる。
イメージ的には、初代マクロスのブリタイ艦が船体が上下に割れてそれ自体を砲身として巨大なビーム砲を放つシーンがあるが、あれに近い感じだ。
そもそも、リジェネがわざわざこのジェネシスα制圧戦に参加してる理由は、ティエリアが火力と防御力重視の”ヴァーチェ”ではなく、GNゲル・フィニート改をコントロールし、ジェネシスαをクラッキングする為にナドレ・アクウオス仕様になって参戦しているからで、その穴埋めのためだ。
ついでに内部制圧用のオートマトンを満載した無人突入コンテナポッドのコントロールまでティエリアに投げられているあたり、涙を誘う。
”弟”とは、姉に無茶ぶりされるのが宿命の哀しい生き物の名称なのだろうか?
それを嬉々としてこなしてしまうキラとは一体……
それはさておき、リジェネが自分に課した役割は、ヴァーチェ不在による火力を補う役目。
ガルムガンダムの試作型GNメガランチャーならば、それは十分に達成可能だった。
上下分割砲身の間に発生する膨大なGN粒子を圧縮・加速して放つフルチャージ・ショットは、その単純な威力だけなら陽電子砲のローエングリンにも匹敵する。
既にGN-TNアームズを装着したエクシアとデュナメス、そしてフル装備状態のキュリオスの攻撃を受けていたジェネシスαに、このガルムガンダムの全力全開砲撃がダメ押しとなりミラージュコロイド・ステルスは瓦解し、その擬態を解いて防衛モビルスーツ隊を出撃させる羽目になった。
見ればどうやら、ジェネシスαはミラージュコロイド・ステルスを強制解除されても、直ぐにフェイズシフト装甲に切り替えられてないようにも見える。
もしかしたら一時的なオーバーフローを起こしたのかもしれない。
☆☆☆
さて、ザフトのモビルスーツが出てきたとなれば、ますますソレスタルビーイングのガンダム・マイスター達の独壇場だ。
元々、少数精鋭。
太陽光発電設備の警備にかこつけた不正規戦のような戦いで、能力や装備は劣っていても数に勝る敵を相手どる戦場に慣れ親しんだマイスター達にとり、今更10倍やそこいらの数の差など問題にもならない。
次々と仕留められてゆくザフトのモビルスーツ達……しかし、
「ヒャハハハハハァーーーーーーーッ!!」
奇声と共に”何か”がジェネシスαより飛び出し、そのまま虚空へ姿を消す……
「刹那、追ってください。今、飛び出したのは”リジェネレイト”です」
『なに?』
ハナヨのイノベイドとしてのホモサピエンスを超えた知覚能力が、確かに捉えたのだ。
ジェネシスαを飛び出すと同時に、ミラージュコロイド・ステルスを展開して宇宙に紛れた落とすべき敵の姿を。
「リジェネ、ハナヨです。”リジェネレイト”の出撃を確認しました。熱源が離れて行くのでジェネシスα防衛戦に参加する様子は無いですが、方向から考えて行く先はヤキン・ドゥーエ。救援要請か、あるいは別の目的か。いずれにしろ、取り逃がすと厄介な事態になりかねません。追撃許可を」
少しだけハナヨの思い違いがあるので補足を。
確かにアッシュ・グレイがリジェネレイトで出撃した大義名分は、「散布されたGN粒子により通信不可能となっているため、ヤキン・ドゥーエに最もスピードの出るリジェネレイトで伝令として飛び、救援要請を行う」ではあったが、アッシュ・グレイにその意思はない。
あくまで彼の本音は、「ジェネシスαに襲い掛かってる正体不明のモビルスーツには勝てそうもない=殺しを楽しめそうもない」ので、とりあえずヤキン・ドゥーエに脱出するが正解だ。
無論、アッシュ・グレイにはヤキン・ドゥーエが現在、どういう状況かはわかっていない。
ヤキン・ドゥーエ周辺にも大量のGN粒子が撒き散らされてるから、通信がジェネシスαまで届くはずもないからだ。
『わかりました。追撃を許可します。必ず討ち取ってきなさい』
「無論です。刹那、いきます」
『わかった……!』
本来、ミラージュコロイド・ステルスを展開した敵の追尾困難だが、一つはリジェネレイトが濃密なGN粒子場を突っ切った為にコロイドに付着したその反応を追えること、更にリジェネレイトが加速を得る為だろう、ジェネシスαからエックス線レーザーの照射を受けて、ライトクラフト・プロパルジョンを使用していることが追尾を可能とした。
エックス線レーザーの射線の先に必ずリジェネレイトはいるし、またリジェネレイトのライトクラフト・プロパルジョンは、外部からレーザーを照射されることで機体後端にある推進剤ブロックに積まれた燃料を燃焼させ、その際の膨張力から急速な作用反作用を生むタイプだ。
つまり、スターゲイザーのようなヴォワチュール・リュミエール装備機と違い燃焼による熱を発生させ、それを熱源として捕捉することができる。
いずれもミラージュコロイド・ステルスの効果を半減させてしまうが、おそらくアッシュ・グレイは、ミラージュコロイド・ステルスの効果を対レーダーステルスと光学迷彩用にと割り切り、加速と速度でジェネシスα周辺からの離脱を試みたという所だろう。
だが、彼の最大の誤算は、相手がソレスタルビーイングのガンダムとガンダム・マイスターだったことだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ナチュラル風情が、この俺の前に出てくるんじゃねぇっ!!」
ジェネシスα防衛戦力として、意気揚々と出てきた”マーレ・ストロード”。
そう、161話でチラッと話題に出したリジェネ曰く「雑魚」。もう少し詳しく言えば、「ナチュラル差別主義者の卑劣漢、よくいる典型的なザラ派のロクデナシ」だ。
ストロードは自信に満ち溢れていた。
全てのコーディネーターの規範、偉大なるパトリック・ザラ最高評議長直々に赤服に抜擢され、”FAITH”にまで任命された。
しかも最新鋭の核動力モビルスーツ、ZGMF-X12A”テスタメント”のテストパイロットを任されたのだ。
それは、ストロードの自尊心と承認欲求を大いに満足させ、まさにこの世の春を謳歌するような万能感に満ち溢れていた。
この男にとって重要なのはそこであり、それまで日が当たらなかった(つまり人望が皆無だった)自分がなぜ赤服やFAITHに選ばれた”本当の理由”に気づくはずもなかった。
ただ、「コーディネーターの中のコーディネーター、優秀な自分がようやく正当な評価をされた」としか思っていなかった。
だから、自分を正しく評価したパトリック・ザラを敬愛するし、自分の能力にも疑いを持たなかった。
そして、それが彼にとってのこの世の春が、今日で終わる事を裏付けていた。
ストロードが、その”白い機体”に目を付けたのは、ジェネシスαを攻めている身の程知らずのナチュラルの中で、最も華奢な機体に見えたからだ。
大きな武器は持っているが、それ故に取り回しは悪そうだし、見かけ倒しだろうと。
ちなみにこの時点で、ストロードは攻め手がソレスタルビーイングのガンダムだとは気づいていない。
まあ、この場に残ったデュナメスはGN-TNアームズを装着しているし、キュリオスはテールブースターを装着、ナドレは姿が見える(センサーに捕捉できる)位置にいないから無理もない……というレベルの話ではなく、彼は単純にソレスタルビーイングのガンダム・タイプの知識が全くなかったのだ。
なぜなら、「ナチュラルの民間企業が保有するモビルスーツ」などに最初から興味はないし、プラントのコーディネーターが作った、それも最新鋭の核動力機に敵などいるはずもないと本気で考えていた。
つまり、全てのナチュラルが作ったモビルスーツは、自分とテスタメントの前ではオモチャも同然だと。
だからこそ、不用意に近づき……
「貴方、五月蠅いです」
ガルムガンダムのGNビームサーベルの切っ先が、おでん大根に串でも突き刺すように無造作にテスタメントのコックピットにねじ込まれ、何も言葉も発する暇なく、血肉の一片も残さずストロードは物理的にこの世から”蒸発”した。
GNフィールドの応用で陽電子で作り出した剣状の空間に圧縮したGN粒子を充填することで刃を形成し、陽電子の帯電集束力場作用によってエネルギーブレードでありながらビームサーベルのみならず実体剣を受け止めることができる、一般的なビームサーベルとは性質も威力も異なる”GNビームサーベル”を、いかなフェイズシフト装甲でも耐えることなど出来なかったのだ。
「
ストロードは知っておくべきだったのだ。
この世界線のリジェネ・レジェッタとは、現在のガンダム・マイスターより上位の技量を持ち、戦闘用イノベイダーと比較しても肉弾戦はともかくモビルスーツ操縦技量では上澄みであり、ガルムガンダムとは後の”
まあ、仮に知っていたとしても結果も結末も変わらなかっただろうが。
「最小限のダメージ……コックピット以外に目立った損傷はなし。とりあえずリボンズに良いお土産が出来たと思いますか。ジェネシスαを奪取しろなんて言うぐらいですもの、きっと鹵獲した敵機のモビルスーツも喜ぶでしょう。見るべき技術が特に無いとしても、こういうの好きそうだし」
驚いた事に、本当にリジェネは「
つまり、それができるほどまでに余裕の差、技量の差、機体の性能差があったのだ。
後日、実際にリボンズは大喜びし、上機嫌にリジェネを裸にひん剝い……ともかくご褒美に愛でまくったらしい。
そしてその後……数日はリジェネが「あい♡」しか言わなくなり使い物にならず業務が滞ったと、ハナヨたちから苦情が上がったとか上がらなかったとか。
【悲報】マーレ・ストロード、瞬殺されて出オチで終わる【残当】
リジェネ、0ガンダムのシューフィッター任されるぐらいなので普通に強いですからねw
更にガルムガンダムって1stGNZ、イノベイド専用機のGNZ-001なわけだし。
さり気にパイスー初披露w
そして、ハナヨの予感的中で、何やら愉快でハッピーな男と機体がジェネシスαから飛び出して行きましたね~。
とりあえず、刹那とハナヨが追っかけてゆく模様。
そして、コックピットだけをパイロットごと綺麗に破壊されたテスタメントは、リジェ姉の意向でリボンズのお土産にw
この世界線のリボンズ、なんかメカ好き属性は中の人繋がりでかなりアム〇寄りか?
なんかロウとかキラと話が合いそう?
あと、リジェネを可愛がり過ぎw
ご褒美に一体、何時間オモチャにしたんだか……
さて、次回はいよいよジェネシスα制圧戦ステージのクライマックス、今次大戦のソレスタルビーイングのガンダム・マイスター達の最後の戦いになりそうです。
どうか応援よろしくお願いいたします。