【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
さて、かっ飛んでいった刹那とハナヨは一先ず置いておき、先ずはジェネシスα攻略をクローズアップしてみよう……と言いたいところだが、正直に言えばアッシュ・グレイとリジェネレイトが去り、マーレ・ストロードとテスタメントが墜とされた今となっては、もはやジェネシスαに見るべき戦力は残っていなかった。
「狙い撃つぜ!」
「乱れ撃つぜ!」
デュナメスとGN-TNアームズ、そしてそれを声を重ね操るディランディ兄弟の精度と手数が両立した濃密な弾幕射撃を避けられる腕前のパイロットや機体はザフトに無く、
「ケッヒャッヒャッ! さっさと死んじまえよ! オラァッ!」
”ちょっとハレルヤ、はしゃぎすぎだよ!”
あれ? なんかハレルヤが表に出てきてるし……マリーにしばらく会えてないストレス? それとも単に暇だっからだったりして。
「とりあえず、まとめて消えなさい」
ガルムガンダムの試作型GNメガランチャーが数機まとめて薙ぎ払うと同時に、ついでに射線上にあったジェネシスαのパラボラを”ジャっ!”っと炙る。
彼ら彼女らにとり、たかだか30機程度のバッテリー駆動のザフト・モビルスーツなど問題ではない。例えそれが最新鋭のゲイツだろうともだ。
ザフトの防衛用モビルスーツを全て叩き落とすソレスタルビーイングのガンダムの攻撃により、とっくにミラージュコロイドはジェネシスαより剝がされ、ジェネシスよりサイズが小さい分許容量も小さいフェイズシフト装甲もオーバーフロー気味の青色吐息だ。
そして、
「くっ……なんでこの僕が、こんなコソ泥のような真似を」
そして、ヴェーダと絶賛リンク中のティエリアのナドレ・アクウオスは、ミラージュコロイド・ステルスを展開した無人機GNゲル・フィニート改×4機を操り、モビルスーツを出撃させる為に開かれたハッチからジェネシスαへと侵入を図っていた。
『ティエリア、これも作戦よ?』
「わかってますよ。クジョウさん」
実はティエリア、本当は派手にヴァーチェでぶちかますのが好きなのかもしれない。
たしかにバーストモード(通称”絶望砲”)の全力砲撃と爽快感がありそうだ。
それはともかく、ジェネシスα内部への潜入に成功したGNゲル・フィニート改は、クラッキング用のミラージュコロイドを展開し、本来は閉鎖回路になっていて外部とは隔絶されているはずのコンピューターシステムを浸食。
そこから先のクラッキングは、ティエリアではなくヴェーダ&ヴェーダ本体を棲み処とする受肉してない、手の空いてるイノベイド有志一同の出番だ。
というか、スペックが違い過ぎて直ぐにジェネシスαのメインフレームを掌握してしまった。
ティエリアは手落ち無沙汰になると思いきや、
「これより、オートマトン・ポッドを突入させる」
モビルスーツ出撃ハッチが閉まらず大慌てしてるだろうジェネシスαの管制室をよそに、ティエリアは同じくミラージュコロイド・ステルスで包んだ、オートマトンを満載した無人コンテナ艇をコントロールし突撃させる。
奇しくも、このやり方はまさに00/2ndシーズンの”アロウズ”の如き手法だった。
違うのは原則として
本家本元に比べるなら、随分と”お優しい”設定だ。
まあ、ボアズ攻略戦で持ってきたのに使われなかった物を、そのまま流用したせいでもあるのだが。
後は鎮圧されるまでを待つお仕事だ。
ちなみに”処分”された遺体は身元確認だけして”宇宙葬”。電撃銃で麻痺状態した者はワイヤーガンで捕縛した状態で1か所に纏められる設定になっている。これを全自動でできるのだから、本来は警備目的用のガードロボとはいえ中々に多機能高性能だ。
こうして、ジェネシスα自体はあっさり終わったのだが……
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「む……中々に速いですね。少なくとも加速は計画値を上回ってるようです」
一方、こちらはアッシュ・グレイとリジェネレイトを追尾していた”ガンダム・アヴァランチ・エクシア・ダッシュ”+GN-TNアームズ、刹那とハナヨだ。
実際、ジェネシスαのプロパルジョン・ビーム(エックス線レーザー)の照射が止まるまでのリジェネレイトの加速は一級品と言ってよく、追尾もできるし引き離される事も無いが、かと言って未だに追いつくことも追い抜くことも出来ないでいた。
実はこの時点でアッシュ・グレイはリジェネレイトはリミッター解除し、安全性も推進剤消費も無視して「ただ、ヤキン・ドゥーエへ向け全力加速」で飛んでいるのだから、それも当然だろう。
常人ならとっくに気絶してるGの中で、引きつった笑みを浮かべながら意識を保ってるアッシュ・グレイをむしろ褒めるべきだ。
(レーザー発振はシステムが掌握され止まったようですが……ハナヨの計算ではこのままだとギリギリ、ヤキン・ドゥーエ近辺に着かれてしまいますね)
それはそれで面倒な事態になるとハナヨは考える。
オーブの軍勢ならともかく、大西洋連邦の一般パイロットが居るところに横合いから殴りこまれたら相応の被害は出るだろう。
それに如何に友好国と言えど、下手に近づいて他国のセンサーにガンダム・アヴァランチ・エクシア・ダッシュやGN-TNアームズのデータを記録されたくはない。
「刹那、回収はハナヨが責任を持って行います。今からアヴァランチ・エクシア・ダッシュを進行方向へ向け強制射出を行います。刹那はそのまま”高速移動モード”へ移行。それならば、計算上はリジェネレイトに追いつけるはずです。既に許可は出ていますので、必要だと判断したら”
お世辞にも燃費が良くない(GN粒子量の消費が多い)アヴァランチ・ダッシュ・ユニットだが、それと引き換えに短時間の加速と最高速はソレスタルビーイングの第3世代オリジナルGNドライブ・ガンダムでも群を抜いていた。
つまり時間限定はあるが、高速移動モードの際の爆発的な加速はGN-TNアームズ装着時を軽く上回る。
『わかった』
次の瞬間にはエクシアは前方に文字通り射出され、
「くっ!」
その加速に耐えながら、刹那はGNバーニアを展開して爆発的な加速力を生み出す高速移動モードへとアヴァランチ・エクシア・ダッシュを変形させ、リジェネレイトとの距離を一気に詰める!
だが、
『このリジェネレイトの加速についてこられるなんてやるじゃねぇかっ!!』
おそらくモビルスーツ部分の四肢、そして蜘蛛のような印象のコアユニットの四肢までも展開し、AMBACとスラスターをフルに活かしてほぼ180度ターンをアッシュ・グレイは決める。
同時にミラージュコロイド・ステルスを解除し、即座にフェイズシフト装甲を起動させることも忘れない。
それらの操作と共に驚くべきことにアッシュ・グレイは、ターンと同時に両手足のブレード部に装備されたMA-X200 ビームソード、つまりミーティアのそれと同じビームソードを振りかざし、カウンターアタックを狙ってきたのだ!
この男、内面はともかくパイロットとしての技量は、ザフトでも指折りなのは本当なのかもしれない。
『こいつは褒美だっ! さっさと刻まれろっ!!』
そう、アッシュ・グレイは自分に追いすがる敵をきちんと認識していた。
そして、それがもしも自分に追いつこうとするのなら、その時にカウンターを入れるとずっと狙っていたのだ。
普通のモビルスーツなら、いや同じザフトの核動力モビルスーツ、テスタメントでも成す術もなく切り刻まれる……そんな完璧なタイミングのカウンター斬撃だった……筈だが、
「トランザム!!」
それにあっさり引っかかっるようでは、ソレスタルビーイングのガンダム・マイスターは務まらない!
その可能性を考慮していた、いや更に上手いカウンターアタックの使い手を刹那は知っており、その男に嫌というほどその対策を仕込まれたのだ。
無論、その男の名はアリー・アル・サーシェスという。
アヴァランチ・エクシア・ダッシュは全身からGN粒子を噴出させ、搭載されたGNドライブは通常の3倍の粒子を生成する。
本来の歴史においては厳重に封印されていたその機能”TRANS-AM”は、この世界線においては”いずれ必要となる力”として既に解放されており、その使用はガンダム・マイスターの判断に委ねられていた。
その結果、
「なっ!?」
その瞬間、アッシュ・グレイはセンサーも自分の目も疑った。
そう、自分の必殺の間合いに居たはずの目の前の青い機体は、まるで四振りのビームソード斬撃の間を”擦り抜ける”ような動きで攻撃を回避、いやただ回避するだけでなく驚異的な速度でリジェネレイトの背後に回り込み……
「これより目標を駆逐するっ!!」
刀身を展開していたGNソードを突き入れる!
『がっ!?』
GN粒子を刀身に這わせるGNソードは、ビームサーベルと実体剣の特性と効果を併せ持つ対艦刀のようなものだ。いかなフェイズシフト装甲でも防ぎきれるものではない。
そして、その鋭い切っ先は的確にコアユニットを貫き……
『へへっ……生まれ変わりってのがあるのなら、俺にも”明日への扉”ってのがあるのかね……』
そう、第49話のラストにて、ラクスの歌う”明日への扉”を聴いて号泣していた名も無きプラント市民こそ、市民A……”Ash Gray”だったのだ。
アッシュ・グレイは生まれついてのサイコパスでもシリアルキラーでもない。
彼は幼い頃、一人の幼馴染の少女がいた。もしかしたら、淡い初恋だったのかもしれない。
だが、その少女はある希少な遺伝子の為の被検体として扱われ、同じ病気の政治家の臓器移植に使われた……つまり、「生きた移植用臓器」としての役割で生き、そして移植用臓器の保存装置としての役割を終えて死んだのだ。
そして、アッシュ・グレイとその少女は、偶然出会ったわけではなかった。
何故ならアッシュ・グレイ自身も、その同じ病気を患っていたからだ。
医療の発展により、自分は生き残ってしまった……紛れもなくアッシュ・グレイも”プラントの闇”の犠牲者だったのだ。
『……お前の”歪み”、俺が終わらせてやる』
通信機越しに入ってくる何かを感じ取ったような確信めいた若い男、おそらくは少年の声に
(俺にもこんな頃があったのかねぇ……)
死の間際だというのに、どうにも笑いがこみ上げる。
(笑って死ねるか……俺には上等すぎる最後だな)
「へへ……ありがとよ……俺を”終わらせて”くれて」
それがアッシュ・グレイの生涯最後の言葉だった。
☆☆☆
刹那は若くてもプロ、ガンダム・マイスターの1人だ。
突き入れた刃を滑らせ、コックピットを切り裂きアッシュ・グレイの人生を確実に終わらせる。
刃を引き抜き、そして刀身を折りたたむとGNソードに仕込まれたGNショートバレル・ビームガンで暴走しかけていた動力炉や推進剤タンクなどを撃ち抜き、リジェネレイトが爆発四散するまで続けた。トランザム使用時の戦闘データログを残させないために。
「刹那・F・セイエイ、目標の完全破壊を確認した」
『はい。ハナヨも確認しました。周囲に生体反応はありません』
追いついてきたGN-TNアームズからハナヨの声が聞こえた。
『刹那、ドッキングを。トランザムが切れた今、エクシアはしばらく満足に動けません』
「頼む。ハナヨ」
『はい。頼まれました♡』
再びくっつけることに喜びを隠し切れないハナヨであった。
こうしてジェネシスαを巡るソレスタルビーイングの戦いは幕を閉じた。
オートマトンによる内部制圧は、あまりにも”機械的”だったために割愛させてもらう。
”ある程度の流血を伴った”とだけ記しておこう。
元々、秘匿されていた施設だけに、この戦いが「そのまま」表に出ることはないのだから。
だが、ジェネシスαは名前を変えられ、大幅に改修され、ただしプロパルジョン・ビームシステムはそのままに……後年、意外な形で歴史の表舞台に姿を現すことになる。
そう、国際機関”The Deep Space Survey and Development Organization”、オーブ語でいう”深宇宙探査機構”、通称”D.S.S.D”の拠点”トロヤステーション”としてだ。
その初代所長の名は、”リヴァイヴ・リバイバル”と言うらしい。
という訳で、最後は笑って死ねたアッシュ・グレイでした。
一応、伏線回収エピソードでもありました。
多分、脳ミソいじられてスカウト某として生き続ける原作よりは、マシな最後なんじゃないかと思っています。
地味にトランザム実戦初使用&ハナヨのパイスー初披露。
ハナヨのパイスーは中々満足いくのが出来なく披露が遅れただけですが、切り札であるトランザムの初使用はやっぱり強敵がいてこそだよなぁ~と、かなり早い段階でこのシーンで使おうと思ってました。
刹那は目標を駆逐するだけじゃなく、歪みを断ち切る剣って本質は、如何にハナヨに溺れようと変わらないわけでして。
何気にディランディ兄弟の合体攻撃(?)がお気に入り。実はレアなシーンだったり。
あと、ハレルヤが唐突にゲスト参戦w
とりあえず、ジェネシスαの作戦はこれでミッションコンプリート。
ラストに出てきましたが、実はこのジェネシスαこそが”D.S.S.D”の宇宙拠点として再利用されていきます。
いや、流石にジェネシスのプロトタイプなんて危険物を、ジャンク屋組合に投げるとか普通にありえないだろうな~と。
そして2年後には、原作アポロンAのプロパルジョンビーム照射機能を併せ持つ”トロヤステーション”としてリニューアル・デビューしている予定です。
まあ、こっちはこっちで外壁引っぺがされて自動車部品になるよりは、マシな未来かな?
ただし、防衛戦力が洒落にならなくなるので、此処を襲撃しようとする皆様は、気合い入れないとw
さて、次回からは再びヤキン・ドゥーエに戻ります。
どの様な結末が待っているか……楽しみにしてもらえれば幸いです。
応援、どうか応援よろしくお願いします。