【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
さて、そろそろラスボスを炙り出すとしますかねぇ~。
真新しいデブリ群にて……
「ユウキ隊長、本当にこのまま何もしないでよろしいので?」
「ジェネシスは既に破壊された。今更、ヤキン・ドゥーエに戻ってなんになる?」
ナスカ級のブリッジでそう憮然とした表情をする元FAITHトップのレイ・ユウキ。「無駄死にするだけだ」とあえて口にしないあたり、相変わらずその才覚と判断力に陰りはないようで何よりだ。
「いや、我々にもできることはあるか……進路をヤキン・ドゥーエを大きく迂回するようにしてプラント本国へ。敵の索敵範囲……いや、奇襲部隊だと誤認されないように大きく迂回しながら進路をとれ。航路には細心の注意を払えよ」
「ユウキ隊長?」
怪訝な表情をする副官に、
「誰かがカナーバ最高評議長に伝えねばならんだろ?」
ユウキは断定的に言い切る。
「我々が敗北したという事を、な」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
既に戦いの趨勢は決していた。
100隻を超える戦闘艦群の中から、代表者のように前に出るアークエンジェルにドミニオン、そして2隻のアマギ級と2隻のイズモ級の合計16門による
1門1門の発射速度は、ジェネシスをオーバフローさせた時と異なり、砲に負荷がかからないように発射サイクルの早い物ではないが、16門も結集すれば、ほぼ間断なく次々と陽電子砲が命中してるようにヤキン・ドゥーエのザフト将兵は感じるだろう。
少なくとも、命中するたびに要塞は削れ、何かが壊れるのだ。
陽電子砲の恐ろしい所は荷電粒子のビームラインに保護されながら陽電子、つまり集束した”反物質”が飛んでくる事だろう。
簡単な概念で言えば、電荷をもつ
一つの陽電子と電子の衝突によるエネルギー解放は511keV×2と運動エネルギーの和だ。そして、そのエネルギーはガンマ線として放出される。
語弊はあるが、陽電子砲は「命中すると爆発(=対消滅反応)を起こす榴弾のようなビーム」と考えていい。
荷電粒子ビームが弾殻で、陽電子が炸薬と考えると分かりやすいだろうか? となれば、陽電子砲はビーム版の徹甲榴弾というところか。
だから、当たる度に何かしらの電子が陽電子と対消滅起こしてガンマ線に変換される。
原作のジェネシスがローエングリンの砲撃に耐えられたのは、この弾殻である荷電粒子がフェイズシフト素材に強引に散らされ、思うように陽電子がジェネシスのフェイズシフト材の電子と対消滅出来なかったからだと推察でき、この世界線ではフェイズシフト素材がレーザー照射でリミット一杯だったために荷電粒子の弾殻を耐える時点でオーバフローを起こし、フェイズシフト・ダウンを起こしたのだろう。
また、将来出てくる陽電子リフレクターは陽電子の性質、”物質中の原子核のプラス電気と反発する”を利用し、ビームシールド表面に強力なプラス電荷の電磁場を形成し、
しかし、残念なことに現状のザフトにそのような技術はない。
だからといって無論、ザフトも無抵抗ではない。
残存モビルスーツをかき集めて、何とか1隻でも陽電子砲艦を撃沈しようと試みるが……
「はあっ!」
最前線にいるキラのジャスティス・ソーディアンが片手に一振りずつ握るビーム刃と実体剣の性質を兼ね備える大太刀、”シュベルトゲベール改ⅡN”が振るわれる度にザフト機の残骸が出来上がる。
距離を取れば、フォルティス・ビーム砲やパッセル・ビームブーメランが飛んできて、長い刀身の内側に潜り込もうとすれば、ウイング部分と両脛に仕込んだフラガラッハ・ビームブレイドの出番となる。
まさに八面六臂の活躍を魅せるキラに、
『ほうっ! 今日ののキラ少年は、まさに阿修羅の如しだなっ!』
上機嫌に通信を繋げてくる、同じく最前線でハワードやダリルを引き連れてGNフラッグ・グラハムカスタムを駆り斬って斬って斬りまくる(時々、飛んでくるビームライフルのビームまでGNビームサーベルで切り払ってるように見えるが……気のせいか?)グラハムに、
『ふむ。相変わらず切れのある動きだな。悪くない』
とはボアズ戦ではバディを組んだジンクス・タオツー使いのピーリス。
凄まじいのは、この三人ともこの暢気な会話を敵機を撃ち落としながら成立させている事だろう。
グラハムに至っては、ハワードやダリルに指揮をしながらだ。
逆に言えば、機体性能もさることながら、技量がそれだけザフトと隔絶していたという事に他ならない。
あまりこの世界線では言われない……というか本人も含めてスーパーコーディネーターであるキラや脳量子波強化
いや、普通にキラと互角以上の戦いができるグラハムが異常と言えば異常なのだが、それにしても差があり過ぎる。
何やら、「サーキットでへたっぴが運転する市販のマニュアル車が、プロドライバーが運転するワークスのオートマ車に周回遅れにされている」ような印象がある。
おそらく、性能差だけでなくザラ派パイロットの技量低下が酷いことになってるのではないだろうか?
本来、兵士に慣れない者を採用し、凡庸な腕前のパイロットを「ナチュラルへの憎悪とパトリック・ザラへの忠誠心」を基準に片っ端から赤服を与えていたのでは、それも無理もない。
結局は、それが今のザフト、ヤキン・ドゥーエ勢力という事だろう。
言い忘れていたが、キラもラクスも既にスーパーNミーティアとの接続を解除し、今はミーティアは自動操縦でエタノールの艦首に戻り、旋回砲塔としての役割を全うしている。
搭載ミサイルが品切れになったというのもあるが、そもそもモビルスーツが相手なら小回りが利くモビルスーツ単独の方が立ち回りやすいのだ。
それにこれで晴れてミーティアも、ヤキン・ドゥーエ艦砲射撃に参加できるというものだろう。
そして、ラクスもまた……
「カガリに仇なす
『ら、ラクスさん、私達の分も少しは残してくれると嬉しいかな~って』
「こういうのは早い者勝ちと相場が決まってますわ♪」
遠距離においては”連結/分離式94㎜高エネルギー収束火線ライフルN式改&350㎜ガンランチャーN式改”を連結モードで同じく長射程のバラエーナ・プラズマ砲との斉射で仕留め、中距離になれば今度は手持ち武器を分離し、バラエーナに腰のレールガンを追加、そして分離したビームライフルと電磁投射砲の門数を倍加させたビーム/物理計6門での原作キラばりの濃密な弾幕射撃の始まりだ。
実に器用と言うか……機体の性能差もあるだろうが、少なくともランチャーの連結と分離の速さと的確さは原作でもこの世界線でもディアッカ&バスターよりも確実に上であり、射撃の精度と発砲レートも同じく上回るだろう。
おかげでまるでお供のように従えている……というか同じ中間迎撃位置にいる為にどうしてもそうなってしまうオーブ三人娘まで、中々ターゲットが回ってこない。
何せ射程に入ったラクス曰くノイズ(どうやら不協和音ですらなくなったらしい)を、熟達者の音ゲー・リプレイのように片っ端からラクスが
もはや一方的な戦いの様相を呈していた時、ヤキン・ドゥーエに動きがあった。
そう、輸送艦を周囲に配して盾にするように、1隻のナスカ級が緊急出港しようとしていたのだ。
その艦名は”ヴェサリウス”という。
この世界線のユウキ隊長、マジに強運持ちだけでなくクレバーだわ(挨拶
生き汚いユウキ隊長ってのもいいですよね?
というか、この人が生き残らないと戦後のザフトの再建ガガガw
そして、大暴れの
キラにはグラハム小隊とピーリスというオプションがついて最前線で大立ち回り、ラクスは中間迎撃位置に陣取りランチャーを連結したり分離したりで楽しく音ゲー大会をしてる模様。
(獲物が中々回ってこない)三人娘と(比較対象にされた)ディアッカは泣いていいと思うw
そして、ボアズの時以上にドカスカと撃ち込まれる陽電子砲の嵐。
撃たれる度にどんどん要塞が削られてゆくのは中々の恐怖だと思う。
あっ、ちなみにローエングリンの技術考察はこのシリーズ独自の物で、本当に原作ローエングリンがこういう理論なのか不明です。
それはさておき、流石に猛攻に耐えかねてパトリック・ザラ、炙り出されるようですね?
いや、これだけの攻撃喰らってる中、逃げ出されるんでしょうかねぇ~。
次回、覚悟を問う回になりそうかな?
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