【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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二日連続一日二度更新という暴挙。
いや、まあストック自体はバッテリー駆動のモビルスーツでビーム兵器使った時くらい心許ないのですがw

とりあえずこのシリーズ過去最長、そして今のところ一番お気に入りのエピソードだったり。






第18話 イレギュラーな出会い。アストレイに絡んでくるパパAとか三人娘とか、そして”ぎっちょん”教官

 

 

 

 そして、ここアークエンジェルの整備ドッグでも本来はこの時点では起こらない筈の出会いがあった。

 

「キラくん、この機材はアークエンジェルへの搬入で良いのかい?」

 

「はい。”()()()主任”」

 

 とモビルスーツの作業機としてのご先祖様、完全な人型作業機(レイバー)が生まれる技術的な礎となり、軌道エレベーターの建造で大活躍を示して今なお同類を増やしているワークローダーを器用に操り、搬入作業を手伝ってる気の良さそうなオジサマ、キラにとっても上司にあたるセイヤ・アスカである。

 

 さて、エリカ・シモンズ女史とご同類であるセイヤ・アスカがヘリオポリスに単身赴任している理由は、やはりGAT-Xシリーズの開発に関わっていた。

 より正確に言うなら、「連合のG兵器とオーブのモビルスーツ製造の技術的すり合わせ」を目的とした技術実証機”アストレイ”の開発主任として来ていたのだ。

 原作ではGAT-Xシリーズの技術の盗用で完成したアストレイだが、既に数々のモビルスーツを実用化しているオーブにその必要はない。

 むしろ、この先の「大西洋連邦とのモビルスーツ共同開発」を見越して、大西洋連邦の各種技術をオーブに根付かすために開発が行われたのが、この”アストレイ”シリーズというわけだ。

 故に結構面白いというか、堂々とオーブ側のモルゲンレーテ社ラボで開発されていた原作とは異なるコンセプトが随所に散見していた。

 ゴールドフレーム、レッドフレーム、ブルーフレームの3機が並行製造されていたのだが、共通仕様として……

 

 ・基本的にはパワーエクステンダー搭載のハイパワー使用

 ・両腕の掌にGAT-Xシリーズと共通の武器接続プラグを有する

 ・大西洋連邦から供与されたフェイズシフト装甲材をコックピットの周辺やバッテリー周り、耐ビームシールドの内側など”()()()()”として試験搭載

 ・”ストライカーパック”対応の背部ハードポイントの追加

 ・近接武器がビームサーベルやアーマーシュナイダーではなく、イナクトと同じプラズマ刃展開可能なソニックブレイドに変更

 ・ふくらはぎの部分にティエレン宇宙仕様の推進剤タンクをドロップタンクとして装着可能(宇宙限定)

 

 と「あれ? どこかで見たことあるような……」仕様の目白押しで、見方を変えると「いかにオーブが大西洋連邦の技術を熱心に取り込み、自分たちの技術との融合や接合を目指しているか?」を如実に表したコンセプトである。

 実際、GAT-Xシリーズとアストレイシリーズの開発は、表裏一体のコインの裏表のようなものだった。

 まあ、逆に言えばこのアストレイ3機の開発こそが、大西洋連邦がオーブに示した対価の集大成だったと言える。

 基本、この3機の相違は識別のために施されたカラーリングだけだと言える。

 面白いのはこの内部装甲型フェイズシフト装甲が改良され、大西洋連邦でトランスフェイズ装甲の開発に繋がり、今度は「負荷が加わったときに通電してフェイズシフトする」というトランスフェイズ装甲の特性が省エネ大好きなオーブに好まれ、モビルスーツの構造材や装甲材に多分に使用されるようになるのだが……まあ、その話はいずれ。

 

 ちなみに本来ならこのアストレイシリーズの開発は前述のシモンズ女史が担当する筈だったが、彼女自身が既存のイナクトやティエレン・タオツーの改良計画にかかりきりになり多忙を極め、代わりに白羽の矢が立ったのがアスカ主任だったという訳だ。

 まあ、エイフマン教授が陣頭指揮を取ってる新型機は例外にしても、シモンズの担当は量産機の開発ではなく欠点の洗い出しや発展と改良。

 まさにイナクトが実戦配備につき、タオツーの最終試作型が実戦テストを行っている今がまさにデスマーチや過労死と背中合わせの繫忙期だった。

 

 とまあ、「オーブ式GAT-X105」みたいな仕様となったアストレイ3機だったが、その兼ね合いもあり技術者の効率的運用……つまり、避難民護衛任務のさなかに実戦運用される事態も想定し、アークエンジェルに積まれることになったのだ。

 

 つまり、GAT-X105”ストライク”とGAT-X303”イージス”に加えアストレイ3機の合計5機+ムウのメビウス・ゼロとアークエンジェルは中々の大所帯になりそうだ。

 

 まあ、加えてアスカ主任の家族を含め、モルゲンレーテ社のスタッフと家族、大西洋連邦の生き残り組がこぞって乗り込むのだ。

 蛇足ながら今回の大西洋連邦側の開発スタッフ、キラやパパ・アスカなどのコーディネーターの技術者がオーブに多いことから、大西洋連邦のスタッフもナチュラルだとしてもマリューのようにコーディネーターに偏見を持たないタイプの技術屋がかき集められたのが幸いしている。

 実は計画の黒幕であるアズラエル氏や表の責任者であるハルバートン()()の苦労がしのばれる人選である。

 おかげでキラがコーディネーターであることは大体のスタッフは知っていたが、それが特に問題となるような事はなかったようだ。

 

 

 

「でも、せっかくアストレイ積み込んでもパイロットをどうするかなんだよねぇ」

 

「あっ、フラガ大尉の乗機って”イージス”に確定してますし」

 

 ちなみにその調整をソフトウェア的にやっているのもキラだ。

 大西洋連邦側のソフトウェア主任は、先の襲撃で死んではいないがケガを負っており、その代役を務めているのがキラだった。

 実際、前にも少し触れたがキラは某武士道なパイロットの要望で、「新型機の空中での可変をスムーズに行えるサポートプログラム」をヘリオポリスに来る前に作成したことがあり、GAT-X105での実績とその経験を買われたともいえる。

 

「そうなんだよねぇ」

 

 アスカ主任がそうぼやいてみると、

 

「そこは!」

 

「私達に!」

 

「お任せくださいっ!!」

 

 ばばーんと効果音付きっぽく登場したのは……

 

「アサギさん!? ジュリさん!? マユラさん!?」

 

 オーブ正規軍のパイロットスーツに身を包んだアサギ・コードウェル、ジュリ・ウー・ニェン、マユラ・ラバッツの三人娘だった。

 そう、彼女達は実際、ザフト襲撃前日の便でヘリオポリスに到着していた。それを出迎えた一人が実はキラだったりする。

 ちなみにキラと同じくモルゲンレーテ社の社員で、彼女達は軍への出向という形をとっていた。

 故にオーブ側の施設に居たために難を逃れたのだが……

 

「えっ? でも、皆さんはテストパイロットで、実戦パイロットって訳じゃないんじゃ……」

 

 すると三人はスッと表情を消し……

 

「大丈夫だよ。いくらザフトが強くても、”サーシェス()()”より怖いってことはないから」

 

「サーシェス教官……やめてください……死んでしまいます」

 

「”と~ころがぎっちょん”はやめてぇ~~~っ!!」

 

 何やらトラウマを植え付けられたらしい三人であった。

 アリー・アル・サーシェス……オーブ()()軍事プロバイダー(PMC)”カタロン”の一員。

 なんとも皮肉な配置と名前だが……”カタロン”は、政府決議と議会了承が無いと国外活動できないオーブ国防軍に代わり、兵器の実戦テストや戦場でのデモンストレーションを代行する公営軍事企業として知られている。

 その中には(特にモビルスーツで実戦を経験した)教官の貸し出しなども含まれており、軍だけでなくモルゲンレーテ社も重宝してるのだが……まあ、こういう結果もある。

 

 これでもサーシェス、人間的には大分原作より丸く、そして白くなってるようで、この三人娘が日常生活に支障のない程度のトラウマ程度で済んでいることからもそれがうかがえる。

 それにアサギ達には酷な話だが、これでそう簡単にこの世からさよならバイバイすることはないだろう。多分。

 あの男に鍛えられたのなら、原作よりずっとしぶとい事は確かだろうし。

 

 

 原作より明らかに保有戦力が強化されつつあるアークエンジェル……しかし、民間人を乗せた脱出船団の護衛任務は、単艦での脱出劇とはまた別の難しさがある。

 果たして、その行く末は……とシリアスな空気で終わるかと思いきや、

 

「あれ? アサギさん達もサーシェス教官からモビルスーツ操縦の手解き受けたの?」

 

「あれは手ほどきなんて可愛いものじゃ……ん? ”も”?」

 

 アサギの疑問にキラは、

 

「うん! 僕もサーシェス教官にモビルスーツの操縦、教わったんだ♪」

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 少し経緯を話そう。

 実際、そう複雑な話ではない。

 前に某”グラハム・スペシャル”のサポートプログラム作成をヘリオポリスに上がる前に受けたキラ少年。

 しかし、「空中での曲芸的な可変」をサポートするのに、可変モビルスーツの何たるかを知ってないと話にならない。

 当時、キラは仕事に必要という事で練習機仕様のモビルスーツで操縦訓練は行っていたが、残念ながら可変モビルスーツの操縦経験はなかった。

 そこで声をかけてきたのが、”イナクト”の改良計画(後にこの世界線における”イナクト・カスタム”やそれ以後の後継機に繋がる)アドバイザーとしてモルゲンレーテ社に来ていたアリー・アル・サーシェス氏である。

 

 さて、ビジュアル的には原作00とどっこい(ただし髭なし仕様。必要に応じてスーツも着ますよ? 割とTPOはわきまえます)だが、このアリー・アル・サーシェス氏、原作とは異なり非性的な意味で少年少女好きだ。

 特に自覚無自覚関係なく才能を鼻にかけた少年の伸びた鼻っ柱を圧し折ったり、鼻とプライドを圧し折られても根性見せて立ち上がろうとする少年の前に立ちはだかるのが大好きだ。

 なので、原作のように「子供を洗脳して親殺しをさせて使い捨ての鉄砲玉に仕立てる」なんてことは、仕事にも入ってないし考えもしない。

 つまり、「ソラン少年フラグ」は消失したのではなく、最初から存在していない。

 繰り返すが、この世界のサーシェスは、国営PMCの一員、分かりやすく言えば某超時空要塞Fの”SMS”、オズマ隊長とそんなに立ち位置は変わらない。

 まあ、この世界線の性格修正バッジあててもサーシェスの方が明らかに性格は悪いが。

 

 という訳でモルゲンレーテで聞きつけた、悩める”若き天才少年”のキラに、

 

『あん? 可変型の操縦だぁ? 坊主、俺が教えてやんぜぇっ!』

 

 とイナクトにキラを放り込んで猛訓練という名の泣いたり笑ったりできなるようなしごきの開始。

 だが、ここでサーシェスにとっても予想外の事が起きた。

 キラ、見た目の穏やかさに反して、実戦さながらの激しい訓練にがっつり食らい付いてきたのだ。

 見た目から泣きわめいて訓練終了だと考えたサーシェスは、ついキラの見せた負けん気と根性に楽しくなってしまい、時間の許す限り自分の実戦で培った操縦テクニックを披露したのだ。(ついでになんか”種割れ”初体験がこの時だったという噂も……)

 この経験が、スペシャルのプログラム作成に並んでGAT-Xシリーズの作成に大きく役立ったのは言うまでもない。

 

「サーシェス教官、格好いいですよねぇ~♪ また稽古つけて欲しいなぁ」

 

 と笑顔のキラ。

 少年の心を忘れないというより少年時代真っ盛りのキラにとり、厨二心をくすぐるサーシェスの言動は、実に感銘を受けたのだ。

 ぶっちゃけファンになった。純粋な強さというのも、年頃の少年にとってはそれだけで憧れの対象になっても別に不思議じゃない。

 某グラハムさんはエースで気の良いお兄さん、一緒にプログラムを作成したビリーは頼れるお兄さん、エイフマン教授は尊敬する先人(カトー教授は尊敬する恩師)で、サーシェスは「格好良いプロフェッショナル」だ。

 少なくともキラの中ではそういうカテゴライズになっている。

 

「なんでサーシェス教官の話をしてるのに笑顔になれるんだろうねぇ~。正直、お姉さん達は君の将来が心配だよ」

 

 とはジュリ、

 

「お願いだから戦闘中に『「ちょいさぁ!』とか言いださないでね」

 

 そう最後にマユラが締めるのだった。

 だが、ちょっと手遅れかもしれない。

 

 キラ・ヤマトとは、マリューさんが好きで好きで堪らない…人間のプリミティブな衝動に殉じて生きる少年なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この世界線のキラくん、数値化できる初期ステータスは原作と大差ないんですが、そりゃ短い時間でもグラハムに関わって、サーシェスに指導(?)されりゃあ強いよとw
いや、まだ本編ではそのテクニックは披露されてませんが。
そして、性格が割と残念ポンコツなので、スペック的にはプラマイゼロかな~とw

そして、オーブ三人娘がサーシェス”教官”と関わっていて、そしてサーシェス自体も割と丸いという。
そして、単身赴任中のアスカ・パパが原作に比べて強化されたアストレイと一緒にしれっと登場。
まあ、因果が紡がれること紡がれることw

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☆☆☆



オマケ:もし、このシリーズがC.E.75まで続いたらやってみたいネタ(2)

シン:「”()()()()()・ジャスティス(=「不道徳な正義」)”? ああ、キラ()()の新しい機体かぁ」

キラ:「それどういう意味かな? それと”イモータル・ジャスティス”だよ」

シン:「どういう意味も何も、まんまキラ先輩を体現してるなぁと。だってキラ先輩にとっての正義ってマリューさんじゃん?」


アスカ兄妹と因果が紡がれそうなので。
なぜ隊長でなく先輩呼びなのかは「揺らいだまま確定していない因果の影響」ということにしておいてくださいw
そもそもこの二人は果たして「コンパス」に居るのかが謎という。





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