【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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ミーアちゃん、頑張る!
そして、カガリ&ラクスは……





第183話 ミーアのおねだりと肉体のカラクリ 【挿絵入り】

 

 

 

 

【挿絵表示】

「ん? 私に何か用か?」

 

 その日、ラクスはミーアを連れ立ってカガリの執務室にやってきていた。

 

「あ、あの、カガリ代表」

 

 ちょっとドキドキしながら……というか内心、ビビりながらミーアは、

 

「ラクス様みたいに、私の髪の色、ピンクにできないでしょうかっ!?」

 

 アレな嘆願だった。

 

 

 

「出来るぞ? 簡単に。一時的か? それとも永続的か?」

 

 

【挿絵表示】

「で、できるんですかっ!? それも永続的!?」

 

 驚愕するミーアに、

 

(あー、この服選んだのラクスだろうな。色仕掛け……違うな。サービスのつもりか?)

 

 視界の端でちらりと見れば、”グッジョブ♪”とサムズアップしていた。

 

(まあ、悪くはないが。確かに眼福ではある)

 

 ついでにカガリも大概ではある。

 

「ああ。永続的にしたいなら一般的な髪の染色以外にナノマシンを使うがな。ピンクの髪ならラクスのDNAマップがあるし、髪がピンクになる情報も特定できてる。なら毛根細胞にナノマシンを定着させて発毛時の染色情報を書きかえればいい……ミーア」

 

「は、はい!」

 

「投降者に対する義務としてお前さんの遺伝子情報は採取させて貰った。事後報告で悪いがな」

 

「い、いえ、それはお構いなく……」

 

 唐突な報告にちょっと困惑するミーアだったが、

 

「結果判明したのは、お前さんの遺伝情報がラクスとの”親和性”が高いってことだ。もしかしたら、お前さんとラクスは知らなかっただけで”親戚”かも知れんぞ?」

 

 噓も方便という奴である。

 無論、カガリはガッツリとミーアの出自を特定していた。(第143話参照)

 

「えっ!? う、噓……私とラクス様が親戚……?」

 

「キャンベル夫妻とクライン家に付き合いはなかったようだが、先祖のどこかで繋がっているんだろう。私にも姓が違う双子の弟がいるし、まあ、割とよくある話だな」

 

 なんか一般化しだした。

 

「そんな訳で、ナノマシンの調整は多分、簡単だぞ? 今生えてる髪は普通に毛染めするが、ラクスのデータを元に調整すればその後に伸びる髪はピンクに出来る。で、どうする?」

 

「是非、永続にっ!!」

 

「分かった。手配しておこう。準備ができたら連絡する。だが、」

 

 カガリはジッとミーアの長い黒髪を見て、

 

「黒髪も悪くないと思うんだがな。オーブ的には」

 

「私、自分の髪ってあんまり好きじゃないんです。なんか重い感じで?」

 

 カガリは首を捻り、

 

「そうか? ラクスは髪はピンクだが中身は重いぞ?」

 

「あら? 言ってくれますわね。そんなわたくしが大好きなくせに♪」

 

「まあな。重い女は私好みだ」

 

「♡」

 

 なんかいきなりイチャつき始めたカガリとラクスに反応に困るというミーアという構図である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ラクス、感謝する」

 

 カガリとラクスのベッドルームにて、

 

「あら♪ ミーアさんにえっちな格好させて訪問させたことですの?」

 

「まあ、それも否定せんが……」

 

 カガリはラクスのピンクの髪を撫でながらスッと目を細め、

 

「ミーアにナノマシン処理を行う”口実”を作ったことさ」

 

「カガリならそうしたいんじゃないかと思ってましたもの♪ やはり脳量子波の継続計測(モニタリング)は必要でしょ?」

 

 カガリは頷き、

 

「ああ。確かにミーア・キャンベルにはお前のような脳量子波認識に関する特異性は発見されてないし、脳量子波の使い手としては未熟もいいところだ。だが……」

 

 やおら真剣な表情で、

 

「出自の特殊性を考慮しても、あの”出力”はバカにできん」

 

 カガリが言っているのは、【第152話 激突! ミーア・キャンベル vs マネキン艦隊】で示したミーアの爆発的な脳量子波の増大現象だ。

 

「あれはおそらく”覚醒(SEED)”状態に入ったと推測できる。あそこまで極端な増大現象ではないが、キラにも同様の状況で脳量子波増大現象が計測されている」

 

 SEED、”Superior Evolutionary Element Destined-factor(優れた種への進化の要素であることを運命付けられた因子)”。通称”種割れ”。

 原作では具体的な説明はなく、監督によれば「あれは火事場の馬鹿力のようなものです」、「SEEDとは突然変異という解釈で良い、これは種の進化の過程にあるものでこれからどう発展するかわからない、ナチュラルやコーディネイターを問わず発現するが突然変異なので全ての人間にはない」というコメントが残されている。

 一般的な言葉で言えば、運動選手でいう『ゾーンに入る』状態に近いのかもしれない。

 

「そういえば、キラは普段は”クォンタム・サイコフレーム”は反応しないんでしたっけ?」

 

「ああ。普通はサブシステムとして積んでる”クォンタム・インタラクティブ・フィードバック・システム(Q-IFS:第112話参照)”だけだ。脳量子波ってよりは、ナノマシンを介したイメージフィードバックや神経電位接続がメインだったはずだ」

 

 そしてカガリは少し考え、

 

「ミーアに関しちゃ、お前ほどじゃないがちょっと特殊な脳量子波使い方をしてる可能性もあるしな」

 

「というと?」

 

「いやな……アイツ、”ジェネシス”の飛んできた破片にぶつかって跳ね飛ばされてるのに無傷(第170話)だったりしたろ? 他にも機体の性能差があるにも関わらず、ウチの手練れ6人に囲まれて逃げおおせたりしてる(同上第152話)んだ……何度、シミュレーションしようが『人間じゃ達成不可能』って結論しかでないんだよ」

 

 カガリは考えをまとめるように、

 

「んで、ミーアの機体、”ドレッドノート・アーティラリー”のログを吸いだしてみたんだが……興味深い事実が判明した。破片衝突の衝撃はフェイズシフト装甲は破壊できなくとも、フェイズシフト装甲では機体内部に伝達される衝撃までは相殺できない。ただ、その前提として、ドレッドノート・アーティラリーを作ったのが誰かは知らんがかなりの変人と紙一重の天才かもしれんって部分を話しておくべきだな」

 

「変人? 天才?」

 

 意外な言葉にきょとんとするラクスに、

 

「ああ。あの機体は、元がフリーダムやジャスティスの装備実験機だったのを、オーブに回ってきたドレッドノートの部品を組み合わせて核動力化。どっちも”ゲイツの系列機”だったから形になったんだろうが、かなり無理して実戦機に仕上げている。アレを組んだ奴もそれを承知していたんだろう。コックピット周りがザフト機じゃ有り得ないほど頑強に、そして多くの安全対策のアイデアが凝らされてるのさ」

 

 カガリは端末からあるデータを出しラクスに見せる。

 

「まずコックピット周辺を球体状にフェイズシフト素材を配してカプセル内部装甲にしてるってこと。ヴァイタルパートのインナーアーマーにフェイズシフト素材を使うのはオーブでもやるが、その内側に曲面ホログラム・モニターを配置して疑似的に全周囲モニターを再現してるのはいいアイデアだ。だが、着目すべきはそこだけでは無くて、操縦席を機体に直付けするのではなくリニアレールを介して機体に接続。その部分にG緩和機能を付与しているってのは、オーブでも無いアイデアだ。加えてエアバッグのような衝撃緩和装置まで付いていた。こいつも膨張しても使い終わったらガスを抜いて萎み、自動収納され再使用できる優れものでな……ぶっちゃけ、次世代機にも導入しようと思っている」

 

 所謂宇宙世紀ガンダムの”全天周囲モニター・リニアシート・ショックバルーン”に相当する装備だ。

 これをアイデアとして出し、試作品とはいえ実用化しモビルスーツに組み込み可能とした天才がザフトにいたらしい。

 【第142話 再起する者と”ある機体”の片鱗、ヤキン・ドゥーエの情景に「巻き込まれ事故案件だよねぇ」】において、ドレッドノート・アーティラリーの開発経緯は記しているが……こんなものを考えつく該当者は一人しかいない。

 

「だが、これらの装備をもってしても破片と衝突して無傷ってのは不可能だ。だが、ログを解析してある事実が判明したのさ……センサーが確かなら、ミーア・キャンベルは、破片が衝突した『瞬間最大20G以上の負荷』やミーティアの爆発に巻き込まれながら6機を射撃した『10G~12G環境』においても、()()()()()()()()()()()()()該当時間、しっかり操縦していたことがログに残っているんだ。それどころか、破片に衝突した時にはシステムの作動に合わせて防御体勢をとり、尚且つ機体が振り回されてる中で何とか姿勢制御を行おうとしていたフシがあるのさ」

 

 つまり170話で愉快な姿勢になっていたのは、シートから放り出されてコックピットの中を転げ回ったのではなく、おそらく……機体の姿勢が安定してシートから降りようとしたら、疲労で体がいうこと利かなくなってて、ずっこけたとかそういうのっぽい。

 

「オーブの一部エース、例えばグラハムやキラみたいにそこまでの耐G特性があるとはミーアのフィジカルデータ的には思えない……だから、とある仮説を考えた」

 

「単純に身体強化率の高いフィジカル自慢のコーディネイターだから……という話でないんですのね?」

 

 カガリは頷き、

 

「並大抵のコーディネイターでは失神確実な状況だとログが雄弁に物語っていたからな……それにフィジカルが上でもニューロン・ネットワーク、シナプスの耐G特性を上げるのは難しいのさ。ラクス、神経伝達を司るのは神経伝達(化合)物質を使う”化学シナプス”と、イオン電流の電位差を使う”電気シナプス”があるのは知ってるな?」

 

「ええ。化学シナプスは化学物質の伝達なので可塑性・方向性があり、電気シナプスは化学シナプスみたいに方向づけられた伝達はできないけど、結局は電気信号なので伝達速度が速い……だったかしら?」

 

「その認識で大体あってる。だが結局はどっちも恒常的生理機能なんだが、Gやら衝撃への耐性はどっこいだ。だが、ミーアはそれとは別の方法で生体情報伝達を行っている可能性がある」

 

 ラクスはカガリが言わんとする結論に辿り着き、

 

「……脳量子波、ですわね?」

 

「ラクスは賢いな」

 

 カガリはラクスの体を優しく抱きしめる。

 

「普通は有り得ないんだがな。だが、もしそれがミーア・キャンベルの”異常な耐G特性”のカラクリだったら、研究価値は十分あるのさ」

 

「でも、ちょっと面白くありませんわね……」

 

「何がだ?」

 

 ラクスはちょっとだけ拗ねた仕草で、

 

「カガリの口から、例えミーアさんであっての『わたくし以外の女に興味がある』ってニュアンスの言葉を聴くのは」

 

 ……要するに”面倒臭い彼女ムーブ”をしているらしい。

 

「お前本当に可愛いな。来い。愛でてやる」

 

 ラクス、本日も作戦大成功なようである。

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で、なんとこの世界線では「ラクス様ごっこ」のピンクの髪は、オーブ製だったというオチでしたw

まあ、あの容姿でピンクの髪にしてプラントに戻ったら、即座にデュラさんが接触するのではないかな~と。
ただし、決して”偽ラクス”にはなれないという。

ミーアの体のカラクリ、ヤキン・ドゥーエの戦いでの異常っぷり、特に異能生存体じみた生存率の高さは実は奇跡などではなく、割とまともな理由があった模様。
まあ、機体の方はやったのは多分、劇場版のルルーシュっぽい声の人かな~とw
そして、ミーアの脳量子波の使い方が、ラクスの”外向き”の力に対して、フィジカル的というか……”内向き”だった件。
そりゃあこんだけ珍しければカガリもナノマシン仕込みたくもなりますが、続編があるならこれは思いもよらぬ方向で意味を持つかも?

さて、次回は大変身かな?

どうか応援よろしくお願いいたします。




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