【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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序盤、ちょっとだけミーアの話題になりますが、何やらキラ君が訪ねてきたようですよ?





第185話 キラ、いよいよ準備が整ったようですよ? 【挿絵入り】

 

 

 

 さて、(色々な意味で)ピンクに染まったミーアのネットアイドルデビュー準備はレッスンなども含めて着々と進んでいた。

 

(まあ、それでも一度はプラントに還さないとならんだろうな……)

 

 建前的には、一度は他の投降者同様の画一的な扱いをしなければならない、そうしないと公平性に欠けるという政治的な理由だが本音を言えば、

 

(大分両親の事気にかけてるようだからな。亡命させるにしても、一度は話合わせた方がいいだろう)

 

 ミーアがオーブに残るように仕向けるのは容易いが、心にしこりを残したままというのも後々どんな悪影響が出るか分からないとカガリは考えていた。

 特に脳量子波の強い物は、メンタル面に色々と左右されやすいし、下手をすれば暴走の可能性があった。

 特にミーアは無自覚の内に”覚醒(SEED)”状態に至り、その時の瞬間最大脳量子波放出量がかなり大きい。

 暴走したときの危険度は未知数だ。

 

(仮説通りにミーアの脳量子波が体内の情報伝達に作用する物なら……)

 

「最悪の場合は”バーサーカー”、いや”アインヘリヤル”になりかねんからな」

 

 どっちにしろカガリとしてはあまり相手にしたくない存在だ。

 

(後は帰還させるタイミングをよく吟味せんとな……)

 

 とはいえいずれにせよそれは来年の中盤以降の話になるだろう。

 現状、地球連合内ですら停戦に向けての意見調整が連日行われており、年内に意見統一できるか微妙なところだ。

 そして統一できたところでそこで終わりではなく、そこからプラント・カナーバ議長との折衝だ。

 カガリの見積もりでは早くて来年(C.E.72年)の2~3月。そのあたりで妥協と合意に至れば御の字ぐらいに考えていた。

 

「まずはこっちが先決だな」

 

 そう執務机に置かれていたのは、1週間後に控えた(キラ)よりの”結婚式の招待状”だった。

 

 

 

 

 

 

 

⌚⌚⌚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちょっと時間を遡る。

 それは数日前のこと……

 

 

【挿絵表示】

「今日はどうした? お前(キラ)がわざわざアポをとって執務室(ここ)に来るなんて珍しいな?」

 

 基本、キラは顔パスなのでいきなり来ても、カガリがソレスタルビーイング本部に居るなら会えるし、不在の場合も機密じゃない場合は行き先を教えて貰えるし、待つか再来するかを選択させてもらえる。

 電話もメールもあるが、カガリが外出してる場合は繋がらない場合が多い。

 

(エイフマン教授がラボごとソレスタルビーイングに移籍になるから、その絡みか?)

 

 一応、キラも元々はエイフマン・ラボの所属(第33話)で、出向扱いで”ヘリオポリス”のGAT-X計画に参加し、マリューと出会った。

 ただ、なし崩し的にパイロットになり数多の戦場を駆け抜けた為に、今の処遇は宙に浮いてしまっている。

 

 加えて、今のキラは戦場に出ずっぱりだったおかげでたまった有給休暇と(戦闘参加者向けの)特別休暇を消化中のはずだ。

 特にキラの労働時間は平時なら労基法違反なんてレバルじゃないので、それを是正すべくまだ帰国してから1ヵ月も経っていない今なら、まだまだ休みは残っている筈だが……

 

「あ~、キラ、お前の処遇はもうちょっと待ってもらえるか? 休み明けにまでは処遇を決めるから」

 

 そう先んじて話を振るカガリだったが、

 

「なんのこと?」

 

 きょとんとする弟に、

 

「いや、エイフマン教授がラボ丸ごとモルゲンレーテからウチに移籍(第171話参照)になるから、その処遇について訊ねに来たんじゃないのか?」

 

「あっ、そういえばそうだったね。それはそれで気になるよ。僕って未だにエイフマン教授のラボの一員ってことでいいのかな?」

 

「それがちょっと難しいところなんだ」

 

 カガリは考え込みながら、

 

「姉としては誇らしいんだがな……お前は少しばかり一連の戦いで実績を残し過ぎてな」

 

 カガリの”誇らしい”発言に頬を緩ませるキラだが、

 

「だが、そのせいでお前の”争奪戦”が始まりそうなんだよ」

 

「……えっ? ナニソレコワイ?」

 

「言葉通りさ。エイフマン教授も『お前を戻せ』って言ってるし、モルゲンレーテは『自分のところのプロジェクト担当だから持ち出し厳禁』って言ってるし、軍や国立技研もお前を欲しがってるって訳だ」

 

 キラの戦時中の実績を考えれば無理もないところだ。

 この少年、一体どれだけのアイデアを出し、どれだけのモビルスーツをプランニングから開発まで行い、そして何機ザフトのモビルスーツを撃墜し、何隻の戦闘艦を沈めたか覚えているのだろうか?

 これだけの人材を手放したくない/欲しいと思うのはむしろ当然だろう。

 

「最低でも松の内が明けるまで骨休めの最中だし、身柄は私預かりってことで納得させているが……そうだな、いっそ私が立ち上げる独立緊急展開部隊”アロウズ(ARROWS)の技術部に入るか? キラなら大歓迎だし、私の権力が及ぶ範囲でなら融通を利かせられる」

 

「是非っ!」

 

 するとカガリはにっこりと微笑み、

 

「わかった。ならそういう方向で調整しておく」

 

「ありがとう。 って、そうじゃなかった! ”姉さん”、今日来たのは別件だよ!」

 

「別件?」

 

 するとキラは真剣な表情で、

 

 

【挿絵表示】

「あ、あのさ……」

 

 少し照れくさそうにもじもじしながら、

 

「”これ”、姉さんに受け取って欲しいんだっ!」

 

 懐からキラに差し出されたのは真鍮のカードケース、中を開いてみると入っていたのは豪華な装丁の招待状だった。

 

 

【挿絵表示】

(ああ、なるほどな)

 

 カガリは、そこに描かれたWedding Invitationsの文字を見た途端に表情をほころばせ……

 

「良かったな」

 

「う、うん! もう戦争も終わりそうだし、ね」

 

「それにしてもよく式場の予約とれたな? 今、帰還兵たちの結婚式ラッシュだろうに」

 

 その手の話にカガリの興味は薄いが、何やらラクスが「結婚式場とか教会とか満員御礼みたいですわ~♪」と結婚情報誌持って来てキャイキャイ言ってたのは何となく記憶に残っていた。

 

「それは頑張ったから!」

 

 フンス!と鼻を鳴らす弟に、

 

「相談してくれたら、多分力になれたぞ?」

 

「そこまで姉さんに頼るのは、弟の、いや男としてのプライドが……」

 

 多分、その選択は正解だ。

 もし、すぐに式場が見つからなかったらカガリの事だ。吶喊で結婚式場を一つぐらい建てかねない。あるいはソレスタルビーイングの施設を吶喊で結婚式場にするくらいはやるだろう。

 

「そういうもんか? まあ、無事に式ができるならいい。しかし、マリューも身重だろ? 別に出産の後の挙式でも良かったと思うが……」

 

「でも、できれば子供が産まれる前にちゃんとマリューさんと夫婦になっておきたかったから」

 

 まあ、わからなくもないが……

 

「で? キラ、本音は?」

 

「おっきなお腹のマリューさんのマタニティ・ウェディングドレス姿を、『僕のお嫁さんです!』ってみんなに見せびらかせたかったから!」

 

 披露宴の本来の意味的には、的外れという訳ではないが……

 

(まあ、そんなところだろうな)

 

 この姉、弟への理解が深い。

 

「素直でよろしい」

 

 やっぱり弟に甘いカガリであった。

 

「ところで招待状が二通ってことは、ラクスへは私から渡してくれってことでいいのか?」

 

「うん。僕から渡すと、絶対に(イジ)って来るし」

 

 またキラもラクスへの理解が深まってきたようだ。流石は原作CPという所だろうか?

 

「あれはあれでラクスの癖みたいなもんだからな。あと、私から渡しておく面子はいないのか?」

 

「多分、大丈夫。マリューさんもそんな大きな式にしなくてもいいって言うし、さっきも話に出たエイフマン・ラボのみんなやグラハム大尉達にはさっき渡してきたし、アスカさんご一家はお隣だし、ニコル君にはヒリングさんの分も含めて職場で渡したし、サーシェス教官は奥さんと一緒に参列してくれるって」

 

 ちょっと悩みながら、

 

「本当ならムウさんオルガ達やピーリス中尉やスミルノフ大佐にも招待状を出したかったけど……」

 

 カガリは苦笑しながら、

 

「そいつは難しいな。大西洋連邦、というかドミニオン組は年内どころか停戦が本決まりになるまで北米大陸から動けんだろうし、ボアズ組もそうだな」

 

 ※原作と異なりモルゲンレーテ社員としてヘリオポリスに出向していたキラは、カトー教授ラボの面々とそこまで深い付き合いはなく、またトールを筆頭にカレッジ組も軍へ志願する事はなかったので、今ではどちらかと言えば疎遠。

 逆にオーブ帰国後は学生生活に復帰してるようで何よりだ。

 サイはフレイと交際を続けていて、フレイパパこと父のジョージ・アルスターがガッツリ生存してるせいもあり、アルスター父娘(おやこ)の強い勧めもあり終戦後に大西洋連邦へ留学するようだ。

 トールとミリアリアは交際中、帰国後は特に政府や軍と関わることもなく、強いて言うとしたら雰囲気的に最近霊圧が消えている(?)沙慈・某氏と異なり学生結婚はなさそうだ。因みに某氏、肉食系のハレヴィ家のお嬢さんに見初められた時点で、人生から選択肢が消えたくさい。

 カズィは、まあ原作と大きく変わらないだろう。

 ナタルの名が出ないのは、マリューがブリッジクルーではなかった為……というか、キラ自身も原作と比べるならほとんどアークエンジェルのブリッジに入らなかった為、あまり面識がない。

 同様な理由でアニューとノイマンともあんまり話した事が無いようだ(ただしカガリからソレスタルビーイングのシステムエンジニア&オペレーターと腕のいいオーブにスカウトした操舵手の話はよく聞いているので、存在自体はよく知っている)

 キラと仲の良い仕事仲間、オーブ三人娘はもちろん参加だ。

 

「そういえば、マリューの両親はどうなんだ?」

 

「えっと……両親が離婚して、マリューさんはお父さんに引き取られたんだけど、お父さんはもう他界してるって。お母さんとは離婚した後、連絡を取ってないみたい」

 

 ……なんかどこかで聞いたことあるような話の気もするが、まあ気のせいということにしておこう。

 まさか父親も南極で死んだわけでは無いだろうし、というか普通に南極あるし。

 付け加えるなら他界したのは、マリューが二十歳過ぎてからっぽい。

 ある意味、ハルバートンが父親のような物なのかもしれない。

 

「まあ、割とよくある話か……何なら代わりに親父殿(ウズミ)でも親族席に呼ぶか? 多分、来れるぞ」

 

「お願いです。勘弁してください。(主に胃腸が)死んでしまいます」

 

 流石にほとんど面識のない現職の国家代表首長が親族席にいるとか冗談ではないだろう。

 

「冗談はともかく、カナードとアスランは?」

 

「……カナードは普通に断られた」

 

(だろうな。もししれっと来るようなら、アイツのメンタルタフネスを上方修正せねばならん)

 

 むしろ誘ったキラの神経が太いと思う。

 

「アスランは時期的にマズいから参列できないって謝られたよ。とっても迷惑かけることになるから出られないって」

 

「さもありなん、か」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で、キラ、戦争の影響で延び延びになっていたマリューさんとの結婚式を挙げることにしたみたいです。

戦争も終わりが見え、まだ予備役などの動員解除は行われていませんが、大きな作戦が終了したので作戦参加者は軍の慣例でそこそこ長い休暇が取れているので、帰国組を中心に割と結婚式場は混み合ってるみたいです。
まあ、実質的に戦争は終わったようなもの(オーブ的には戦争じゃないですが)なので、軍人だけじゃなくオーブの民間人も開放的な気分なようです。

気の抜きすぎ・緩み過ぎは良くないですが、プラントにもザフトにも大規模な攻勢作戦を行う余力は既になく、ユーラシア連邦と東アジア共和国も特に宇宙戦力が壊滅してるので、こちらもプラント本国へ攻勢かけるのは不可能。
オーブとして気にするべきは、停戦交渉の成り行きって状況ですから、まあ多少浮かれるのも無理はないかな~と。

そして、マリューさんの境遇が思ったよりもミサトさんだった件についてw
いや、やっぱり声が似てるからでしょうかね?
あと原作ブリッジクルーの学友(?)一同は、それぞれ元気にやってるようです。

そしてキラ、「自分の子供が入っているお腹の大きなマリューさんを見せびらかしたい」というストレートな欲求ガガガw
なんつーか……キラも結構、ラクスの事言えない程度には業が深いような?

さすがは原作CPと言うべきか? 思ったよりもキラとラクスって根っこの部分では似た者同士なのかもしれない。

次回は、結婚式までワンクッション置いて、もしかしたら気になってる人がいるかもしれないアスランの話題など……

どうか応援よろしくお願いいたします。




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