【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた 作:種再燃祭
結婚式自体はむしろオーソドックスなんですが、面子が中々に濃いw
とにもかくにも、きらまりゅの結婚式、イラスト盛り盛りで後編スタートです!
「キラ君、その、エスコートしてくださるかしら?」
「う、うん!」
そうして手に手を取ってヴァージョンロードを歩く2人……
C.E.71年12月8日、オーブは快晴。
まるで南国の太陽が、2人の門出を祝福してるようだった。
そして、祭壇に着くと指輪交換がなされ、
「あー。おいボウズ、じゃなかった新郎キラ、お前さんはここにいるマリューを、病める時も健やかなる時も富める時も貧しき時も、ついでに美人の嫁さんにクソッタレのバカヤローがトチ狂って襲い掛かってきた時も、妻として愛し”守り抜く”事を誓いますか?」
なんと神父? 牧師?役を担うのは、キラがリスペクトされまくっている教官、”カタロン”のアリー・アル・サーシェスその人である!
驚いた? こちらも驚きだ。キラがどんな頼み方をしたのか全くもって不明だが、サーシェスはその無茶ぶりを引き受けたらしい。それも無償で! 天変地異の前触れとかでなければいいが。
えっ? この人選は罰当たり?
いやいや、ある意味とんでもなくレアだといえる。しかも意外と法衣が似合ってるのだからなんともはや。
少なくともマルキオあたりに頼むよりは、よっぽどまともな人選だろう。
「命をかけて誓います!」
そう普通とはちょっと違う言葉に力いっぱい誓うキラ。
「そらそうだろうよ。そこらへんはボウズを疑っちゃいねぇよ」
ニヤリと笑いサーシェスなりの祝福をすると、
「そして新婦マリュー、貴女はここにいるキラを、病める時も健やかなる時も富める時も貧しき時も……は当然としても、このボウズがいつも、いつでも”帰れる場所”になっちゃくれねえか? こいつはおそらく俺と同じでこの先も戦場に縁がありそうだ。そんな匂いがする。兵士ってのは、帰れる場所があるから戦えるもんだぜ」
「サーシェス教官……」
何というか……とてもサーシェスらしい言い回しに、キラは感慨しマリューは満面の笑みで、
「誓います! キラ君がいつだって戻れる、戻りたい場所に私はなります!」
「よく言った」
サーシェスは頷くと大きく腕を広げ、
「今ここに夫婦の契りはなった! おいヤロー共! じゃねぇや、紳士淑女の諸君! この婚姻に異議がなくば拍手をもってこたえやがれっ!!」
そして万雷の拍手の中で、
「ほれ、ボウズ。さっさと誓いのキスをしちまえ」
サーシェスは締めに、
「こんな
そして祝福の歓声の中で、キラとマリューの誓いのキスは交わされた。
⌚⌚⌚
式場を出てパーティー会場へ向かう通路ではお決まりの有志一同によるライスシャワー、もちろん競走馬でもウ○娘でもない、多産の象徴たるお米を浴びせるあれだ。
日本文化を継承するオーブでは、稲作も盛んで二重の意味でライスシャワーはおめでたい(いわゆる八十八の末広がり)とされているので、人気のあるイベントだ。
そして、パーティー会場での華ははウェディングケーキへの入刀。よく言う夫婦の初めての共同作業って奴だ。
日本の結婚式だと入刀部分だけが実際のケーキで後は使いまわせるイミテーションって場合もあるが、今回は全て食べれるフレッシュケーキ。三段重ねのフルーツたっぷりのウェディングケーキが切り分けられて参列者に振舞われるようだ。
ちなみにこのウェディングケーキ、自分も食べるものだからと、「まあ、残金も追加料金も出すの私だし構わんだろう。どうせなら旨いもん食いたいし」と料理とセットでカガリが遠慮なくアップグレードしていたりする。
カガリは
そして、食事開始の前にお決まりのブーケトス!
果たしてゲットした”次の幸せ者”は誰だったか?
クジョウ女史である事をひっそり願いたいとこだが、キラと面識が無い故に残念ながらこの場にはいない。
結果、キャッチしたのは……
「あら? ワタシ?」
ある意味順当にウェディングブーケをキャッチしたのは、ヒリングだった。
何やら後ろでニコルが珍しくガッツポーズしていたのが印象的だ。
そして程なく始まる宴。
堅苦しい物ではなく、立食パーティー形式のそれだ。
料理片手にあちこちで談笑が始まる。
花嫁と花婿を改めて祝福する者、旧交を暖める者、此処で会ったのも何かの縁と新たな友誼を結ぶ者、そしてサーシェスをからかい〆られる者、それを苦笑しながら止めるサーシェスの愛妻、絹江など様々だ。
確かにここには自由があり、幸せがあった。
「宴も酣、ここで一つ余興といきましょう♪ ニコル君、伴奏お願い」
「はい! ラクスさん」
予め打ち合わせがあったのか、会場には既にピアノが設置されている。
それにしてもニコルの伴奏でラクスが歌うとは、こっちもかなり豪華だ。
そして、ラクスはうふふっ♪と微笑みながら、
「キラとマリューさんの新たな門出に歌うのは、この曲です」
どこまでも優しいピアノメロディーから始まるその曲は、
「よろしければ聴いてください……”みちしるべ”」
どこまでも つづく道なら
いつかまたキミに出逢えるの?
優しさでかくすヨワムシ
そんな顔させてごめんね
Looking for the truth
あれからボクは
蒼空を さがしていた
かなしみを越えて
しあわせになろうよ
まだ見えない先の世界を
しんじていこうか
泣きそうな笑顔 輝きにかえる
約束しよう この手をはなさないで
未来はすぐそこ
揺れ動く気持ちの理由を
立ちどまり 口にしてみるけど
本当は 決めていたんだろう
この道を歩き続ける
Looking for the truth
はずむ心が
キミのこと 求めていた
とまどいの果てに
抱きしめたねがい
ボクは今この場所にいると
声を枯らした
やすらかな笑顔 どうかそのままに
がんばるから その手をはなさないで
かなしみを越えて
しあわせになろうよ
まだ見えない先の世界を
しんじていこうか
泣きそうな笑顔 輝きにかえる
約束しよう この手をはなさないで
未来はすぐそこ
会場の多くの人が泣いていた……
哀しい訳じゃない。
自分でも形容しがたい気持ちで、ラクスの優しい歌声と共に自然と涙が零れていた……
「ねえ、キラ君……」
零れた涙を拭って、
「なに? マリューさん」
「私、とっても幸せよ♡ 出会ってくれてありがとう」
マリューはとても美しく微笑んだ。
なんと神父役がサーシェス教官だった件(挨拶
そしてちゃっかりブーケをゲットするヒリングに、ガッツポーズするニコル。
会場にすらいなかったクジョウさん(泣
そして、マタニティ・ウェディングドレスで幸せそうに微笑むマリューさん……まあ、言ってしまえばそれだけのエピソードです。
ラクスの歌った歌は、MAYUKO名義でも活躍しているシンガーソングライターの”ゆうまお”さんの曲”みちしるべ”。
もう15年以上前のアニメですが、「かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜」という作品のエンディングです。
今のTS作品の先駆けのようなラブコメで、当時は主役三人娘(一人はTS娘)の中の人の豪華さでも話題になりましたが、アニメ版の内容は色々とありますが、この”みちしるべ”はやけに印象に残ってるんですよね~。
結婚式に完全にマッチした歌かと言えば、多分そうではないんですが、ただ「2人で同じ道を歩いて、幸せになろうよ」という歌詞が良いなぁと。
さて、ここで一旦は物語はクライマックスを迎えました。
とりあえず、ここで一区切り……というか、実はこのきらまりゅマリッジ・エピソードが本来の最終回だったりします。
正直、綺麗に終わらせるなら今でもここかなとは思うんですが……
とはいえ、作者的にはもうちょっとだけ書いておきたいシーン(マリューさんの出産とか)や回収しておきたい伏線とかもございまして……
なのでgdgdになるかもしれませんが、もう少しだけお付き合いくださると嬉しいです。
最後までどうか応援よろしくお願いいたします。